SG ミラージュ レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー シージ より、

“SG-38 ミラージュ” です。


 オートボットの古参メンバーで、日本では

“リジェ” の

名で馴染みの深い

“ミラージュ” が、

シーズのラインナップに加わりました。


 やはり日本名の “リジェ” と呼ぶほうが、個人的にはしっくりくるんですが・・でも1番抵抗があるのは “バンブルビー” かなぁ。

 いずれアースライズで発売されるはずですが、そのときあのアニメデザインの彼をバンブルビーと呼ぶのはなんか恥ずかしい(笑)。

 ・・話が逸れました。

 シージのスタートに先立つ商品化ファン投票で、ホイルジャック VS スピニスターを破ってインパクターとともに勝利を飾ったミラージュ。

 正直、インパクターのお零れに預かった感がしないではないですが、単体でのリメイクは久々ですし、過去のリメイクも微妙な出来のものばかりなので、今回のG1デザインにかなり忠実なかたちでのリメイクを待ち望んでいたファンは多かったろうと思います。

日本におけるシージの一般販売品で、古参メンバーの殿を務めることになったミラージュ。キャラ的・・というかビークルモードのモチーフ的には彼こそがまっ先に飛び出していきそうなのに(笑)。

 そんなわけで、レビューしていきます。


ロボットモード

 笑顔が爽やかなナイスガイ。胸部のどでかいオートボットマークも素敵。

 なんとなく、ビークルモードから思い込みでもっとスマートなイメージだったんですが、ほかの面子との統一感を重視したのか、わりとずんぐりしてしまったような・・肩幅が広いからそう見えるのかな?

 一方で背面はタイヤがすっぽりと収まってシンプルに美しい。後ろ姿は案外華奢に見えます。

 脛の外装はクリアパーツ。光学迷彩機能を備えているという設定を少しばかり活かした感じでしょうか。

 なお、海外の限定版ではディセプティコンVerのインパクターと全身クリアブルーという、まさに光学迷彩発動中の彼がセットになった(もう1体オマケが付いてきますが)ものが売られています。

 脛裏側のタイヤの配置も、なかなか面白い感じになってますね。

 彼に汚れは似合わない、ということなのか、ウェザリングはなし。あと、パッケージでは前腕が白で塗装されているようでしたが、実際はご覧の通りシルバーのままです。


ビークルモード

 オリジナルではいわゆるフォーミュラカーのリジェJS11に変形しました。

 日本名のリジェはここから来ているわけですね。当時はそういうの、まだあまりうるさくなかったんですかね。

 今回はサイバトロンモードということでフォーミュラカーっぽいものにトランスフォーム(笑)。

 タイヤを収納してのホバーモードは再現されていません。オプティマスができたから、ひょっとしたらと思ったんですが・・

 今回驚いたのがその変形パターン。オリジナルのパターンを前提に、なんとなくロボット、ビークル両モードの宣材画像を見ていて漠然と思い描いていたものが見事に裏切られました。

 まぁ、後面画像を見ていただければだいたいわかっていただけると思います。まさに逆転の発想、です。

 まぁ、そのために後ろから見た画がけっこうシュールなものになっていますが、これはこれでなんか可愛らしくて良いです(笑)。

 本当、いろいろ考えてくるなぁ。ちょっと後部のかみ合わせが悪いのが残念ですが。


付属武器

 今回、武器名はアルファベットによる4ヶ国語表記ではなく、バリケードやインパクターのように古代サイバトロン文字での表記になっています。

 本当、これやめてほしい。そもそも売ってる側すらちゃんと理解してないっぽいし・・

 詳細は以下にて。

 

C-20 エレクトロ ディスラプター

 手持ちの銃。

 オリジナルではハンティングライフル、あるいはJSレーザーガンなどと呼ばれていたものですが、今回はこういった名称に。

 うん・・? と違和感を持つ人はかなり年季の入ったファンだと思われます。

 例よって集光先端は3㎜軸、後端に5㎜軸を備えています。


W-15 アーマー ピアシング

 右肩に装備するミサイルランチャー。

 あれ? そう、オリジナルではこちらがエレクトロ ディスラプターという名称でした。

 普通に間違えたんじゃなかろうか? そういうことあるからね。

 ちなみに先端の弾頭部分とランチャー部分は分解可能で、ランチャー部分だけの名称は “ディスラプションミサイル” となっています。ほら、やっぱり間違えてる可能性大。

 おそらくは表記位置を間違えた誤植でしょう。普通にアルファベット使わないからこういうことになるんだよ!

 今回はあえてそのままにしておきます。


 ビークルモードではリアウイングに武器を取り付け可能です。

 流線型のボディである意味を無視した所業(笑)。


比較画像

 過去のリメイクたちと。

 左がユナイトウォリアーズ(UW)版、右がヘケヘケ版です。なお、両方とも日本名のリジェ名義です。

 まずはロボットモードで。

 UW版はスタントロンのドラッグストライプのリカラー頭部替えなので限界がありますが、胸部を除けば意外とリジェになっています。

 一方のヘケヘケ版はかなりクセのある独特のプロポーション。スマートさを表現するにも、もう少しなんとかできたろうに・・若干異形になってしまっています。

 やはりG1オリジナルデザインの再現という意味では、今回のシージ版が抜けている感はありますね。ただ、1番ずんぐりしてるのもシージ・・


 ビークルモードでも。

 当然、モチーフは同じフォーミュラカー。

 大まかなシルエットやカラーパターンはだいたい一緒ですが、ここでも実はシージ版が1番デフォルメされてます。

 両隣はとりあえずレーシングカーに見えますが、まんなかはゴーカートっぽい(笑)。


 対戦相手のインパクターと。

 ロボットモードではインパクターのほうが一周り大きめ。

 一応ビークルモードでも。

 しかし、なんでまたこの2人が対戦カードとして選ばれたんでしょう。 なんか因縁あったのかな?

 まぁ、もう1カードのホイルジャックとスピニスターもわけわかんないけれど。ホイルジャックの相手ならロックダウンじゃないの?

 


以下、画像

 可動はもちろん良好。

 パッと見特殊な構造の脚部ですが、足首もちゃんとスイングします。

 肩アーマー(側面のパネル)は水平近い位置まで開くことが可能です。

 変形都合で肩の基部が開くので腕部を肩ごと前に引き出すことができます。

 スナイパーとしての一面もあるミラージュですから、銃の両手持ちうまくが決まるのはよいですね。ただ、拳は回転しません。

 スタンド対応穴は腰裏にあります。

 立て膝も自然に決まります。

 付属武器を組み合わせて。

 生憎とすべてのパーツを連結させることはできませんが、単体でもわりと楽しめる構成になっています。

 


 ファン投票時のイメージイラスト風に。

 交換可能な平手が欲しいですね。指をピンと揃えたやつね。


 オートボット集結!

 一般販売分にジェネレーションセレクトを加えて、日本で普通に揃えられる人たちで集合写真。

 総勢8人。同一シリーズでこれだけ古参メンバーが揃ったことがかつてあっただろうか・・あったね。ヘケヘケならこれに加えて日本で売られそうにないラチェットとストリークもいたね。あとバンブルとサンストリーカーも。

 まぁ、あとの2人はアースライズで発売されるようですけどね。


 以上、“SG ミラージュ” でした。


 フォーミュラカーというのは扱いが難しいんですかね? 

 車種としての人気は高いような気がするんですが、そのわりにミラージュ(リジェ)はこれまであまりリメイクの機会に恵まれてこなかったように思います。
 キャラクターとしても案外地味なのかな? 変形モチーフは派手なのに。

 まぁ、2019年の最後にこんな良リメイクで発売されてよかった。

 ロボット、ビークル両モードでのプロポーションに関しては、個人的には若干ディフォルメが強い気もしましたが、ほかとの統一感を考えるとこのくらいがちょうどよいのかもしれません。

 そしてなによりも、予想を裏切る変形パターン。ある意味反則でもあるんですが、ロボット、ビークル両方のベストプロポーション実現のためには最前の方法だったと思います。

 あえて割り切ったようなビークルモードの後ろ姿も、サイバトロンモードだから許せるというもの(笑)。


 さて、シージは来年3月まで継続し、4月から次期シリーズのアースライズが展開されます。

 アースライズについては、日本における販売方法に不満アリアリですが、徐々に発表されていくラインナップにはやはり心躍るものがあります。

 まだ文字情報だけですが、トレイルブレイカーにスナップドラゴンの名前もあります。あと、クインテッサ星人がなんらかのかたちで絡んでくるようです。地球が舞台のはずなのに・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

 明日、今年最後の日にもう1ネタ、上げたいと思ってますが・・間に合うかな?

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