ZW 改造武器セット レビュー

 今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、
“ZW30 改造武器 アサルトブーストユニット” と、
“ZW31 改造武器 バスターレーダーユニット” です。


 “ZOIDS ゾイドワイルド” より、
待望の改造武器セットが登場しました。


 ファーストシリーズではあえて武装を封印してきたということで、セカンドシリーズにてようやく発売となった改造武器セット。

 S型ゾイドのものと縦横のサイズは一緒、しかし厚みは3/2ほどの小さな箱に、武器パーツがみっしりと入ってました。いや本当、持ったとき重っ! って思いましたよ(笑)。

 一部組み立てる必要があるものの、もちろんすべてランナーから切りとった状態で入っており、開けて3秒で装着できます。

 すでに発売から一月ほど経ってしまいましたが、今回は我が家のゾイドたちにいろいろ付けて遊んでみたいと思います!

 なお、僕は今回それぞれ2セットずつ購入しております!


アサルトブーストユニット

 武器セットその1。

 こちらはその名の通り、攻撃力と機動性の向上に重点を置いた強襲用の装備の詰め合わせになります。

 上段左から、A-Zインパクトキャノン砲。バレルが折りたためます。

 その横、全天候型ハイパワーブースター。

 下段左、A-Z超電磁ブレード。ブレードが展開します。ウイングに見立てるのもよいでしょう。

 その横、A-Z対空4連装砲。中央にあるのは主にこれの取り付けに使うジョイントアームです。もちろん、ほかの用途に使ってもオーケー。

 これらの武装4種、計7つ(ジョイントも含めてれば8つ)が1箱分の内容になっています。


 では、とりあえずこれらを使った公式改造例を見ていきましょう。


ビーストライガー 高機動強襲仕様

 メインで紹介されている改造例ですね。

 アニメ第一作の後半の主人公機、ブレードライガーのアサルトブースター装備をイメージしているのだと思います。

 タテガミクローを外してしまっていることで、既になにか間違っている気はしますが(笑)、とりあえずこの状態でも電動歩行は可能です。各部が干渉するため、出だしが若干ぎこちなくはなりますが・・


キャノンブル ブレードホーン対空砲撃仕様

 超硬角に代えて超電磁ブレードを装備し、さらにインパクトキャノンや4連装砲も装備した、格闘戦をやりたいんだか砲撃戦をやりたいんだかよくわからない形態。

 砲撃するならその長いブレードはむしろ邪魔だろ!(笑)

 なお、インパクトキャノンはブレッドシールドのピンに取り付けます。

 電動歩行にはとくに問題なし。もちろんブラストギミックも普通に作動します。


バズートル 対地対空砲撃仕様

 すごくバランスの悪そうな形態ですが、たぶんほとんど歩くことはなんだろうな。まぁ、普通に電送歩行は可能ですが。

 そして、またブレードはなんのために付けているのか・・


スナイプテラ 高速近接戦闘仕様

 このセットの公式改造例では、とにかく全部のパーツを付けろ! というお達しがあったんでしょうかね。

 高速近接戦闘仕様とするのなら、ブレードとブースターの追加だけでよかったんじゃないかなぁ。

 余計な砲撃武器を付けたせいで、それが干渉して電動走行(飛行アクション)ができなくなってます(無理に動かしたら壊れます)。

 そして当然、この状態で翼をたたんで接地形態にすることもできない・・


バスターレーダーユニット

 武器セットその2。

 大型のレドームユニットとそれに連動した多数の火器による遠距離からの砲撃戦を措定した内容です。

 上段から、A-Z2連装キャノン砲。

 中段、A-Z対空速射砲。これはトリケラドゴス改の再現や、あとで紹介するキャノンブルの改造例で大きな効果を発揮する、ある意味今回の2セット中再重要のパーツです!

 その横、エクステンジブ・レドームとそのジョイントパーツ。

 下段左から、A-Z3連チャージミサイル。

 下段中央、A-Z10連装マニューバミサイルポッド。

 下段右、フレキシブルアーム。

 全6種、計12個(ジョイントパーツ含む)と、アサルトブーストユニットよりもボリュームにもバラエティにも富んだ内容になっています。


 それでは、先と同様に公式改造例からご紹介。


スナイプテラ 遠距離砲撃仕様

 このセットのメイン改造例。武装全部盛りです。

 標準装備であるフォースバレルガトリングをわざわざフレキシブルアームに付け直してボディ側面に移設していますが、これと・・画像ではわかりにくいですがレドームの下に付けたチャージミサイルが干渉するため、これまた電動走行はできなくなっています。

 公式ならちゃんと電動アクションと連動させようよ・・


ビーストライガー 遠距離砲撃仕様

 アサルトブーストユニットと違って、こちらはタテガミクローを付けたままの純粋な武装追加仕様です。

 背部の装備については基本形態で全て後方を向いてしまっていますが、これはブラスト発動で前方に展開し、開放技としての一斉射撃を想定してのもの・・つまり電動アクションと連動するわけですね。

 ここへきてようやくシリーズの持ち味を活かしてきたか、と安心したのも束の間・・

 追加した武装パーツの重みでブラストギミック発動せず!(笑)

 首だけ普通に下がっていくのが悲しい。まさか本人たち(ライダー、ゾイド双方)もこんなことになるとは思ってなかったんじゃないかなぁ。

 本来はこうなる予定だったんでしょうね。

 もっと強靱なバネが仕込まれていたら、可能だったのかもしれない。まぁ、その場合は通常収納時にロックができなかったかもですが。


キャノンブル 遠距離対空砲撃仕様

 見ためには非常にありきたりではありますが、今回の公式作例では一番の成功例といっていいでしょう。

 というのも、電動方向に連動して対空速射砲が上下に動くから。

 各武装パーツの取り付けには、基本3㎜軸と穴を使うのですが、一部ゴムキャップをはめる太い軸を差し込める穴の開いているパーツもあります。対空速射砲については、その穴が後部に2つあるんですが、前の1つはやけに緩いんですね。その理由がこれ。

 キャノンブルのブラストユニット側面の可動軸に押されることで上下動するよう、わざと少し大きな穴にしてあるわけです。

 固定しているゴムキャップの色がキャノンブル本体と違うのはご了承ください。


バズートル 遠距離対地砲撃仕様

 対地ということなので律儀に対空速射砲は装備せず。また、やはり電動歩行に支障はありません。

 ちなみに、バスターレーダーユニットなのに公式改造例でメインパーツ(と個人的に思っている)レドームを使用しているのは最初のスナイプテラのみ。

 アサルトブーストユニットのときは、強引にも全てのパーツを使っていたのに・・ 


 A-Zインパクトキャノン砲とA-Z2連装キャノン砲は連結することが可能です、その状態ではA-Zロングレンジ2連装キャノン砲となります。

 複数買いすることで無限連結も可能です。

 ただ、インパクトキャノンだけの連結は後端の形状のせいで若干接続が浅くなります。
 2連装キャノンだけの連結の場合はまったく問題なし。


 両方のセットからパーツを持ってくることで、テイザーPVに登場で重要ポジかと思いきやまさかの雑魚扱いだったトリケラドゴス改を再現可能。

 アッパーホーンを外した基部のスリットに対空速射砲後端のジョイントを差し込み、背部装甲に対空4連装砲をとりつけるだけです。

 もちろん完全再現には外装パーツの塗装が必要ですが。


 さて、ここからは武装が封印されていたファーストシリーズのゾイドを使って、自由にいろいろ試していきます。


 まずはS型ゾイドにいろいろ付けてみる。

 公式改造例にS型ゾイドが一切使われていなかったことがなによりわかりやすいところなんですが、今回のセットに含まれるパーツはほぼM型以上への取り付けを基本としているようで、S型が装備するには少々大きいです。

 当然相対的に重量も嵩みますから、端から弱いゼンマイ動力のS型ゾイドではこんな状態で歩くこともままならない・・

 今後、S型用の小型武装の詰め合わせとかも発売してほしいですね。

 いやしかし、そもそもS型ゾイドの新作は今後出るんだろうか?

 ファーストシリーズでも唯一遠距離射撃武装を搭載していたガノンタスに、ありったけの火器を載っけてみる。

 モチーフは違うけど、ちょっとガンブラスター(MSのほうではない)みたいになりました。

 キャタルガを、ナウシカにでも出てきてきそうな謎の大型昆虫っぽく。

 電動走行は諦めています。


 以下は旧シリーズのゾイド風に。

 スコーピアをガイザック風に。

 重武装仕様のほうね。

 グラキオサウルスをウルトラザウルス風に。

 電磁ブレードを甲板に見立てたところは、我ながらよくできたと思います(笑)。

 ナックルコングをアイアンコングMK-Ⅱ風に。

 背中のミサイルを忘れましたね。

 デスレックスをゴジュラスMK-Ⅱ風に・・しようと思ったんですが、姿勢的にジェノザウラーっぽくなってしまった。

 ガブリゲーターをバリゲーター風に。

 これが一番それっぽいかな。

 ギルラプターをジェノブレイカー風に。

 このコは武装を取り付けるための3㎜軸があまりなくて、ある意味苦労しましたが、わりといい感じですね。

 アサルトブーストユニットをもう一つ買えば、ブレードを3本爪に見立ててバーサークフューラー風へランクアップもできそうです。


 各武器パーツには多数の3㎜軸、穴が空いているので、武器だけを組み合わせて色々なかたちにできたりもします。

 それこそ、完全に人工で作られたゾイド型ドローンという感じにも。

 アサルトブーストユニット、バスターレーダーユニットをそれぞれ一セット使った鳥形ドローン。

 さらに、2セットずつすべてのパーツを使って双頭ドラゴン型ドローンが完成。

 うん。なかなかいいんじゃないでしょうか(笑)。


 以上、“ZW 改造武器セット アサルトブーストユニット & バスターレーダーユニット” でした。


 待望の武器セットが単純な武器パーツのみの詰め合わせと知ったときは少しがっかりしたものですが、小さな箱にぎっしり詰まったパーツのボリュームにまず圧倒され、武器同時を様々に組み合わせることで公式設定以外のオリジナル武装、装備にできる拡張製に新たなゾイドの可能性を再認識させられた気がします。
 旧シリーズでも改造武器セットはありましたが、主に第2期のときに発売されたものはある程度取り付けるゾイドも限定され、組み換えなどもほぼできなかったため、とくに初心者には想像の余地が少なかったんですが、今回のパーツセットは手軽に組み合わせることが可能で、メインターゲットである小学生以下の子供たちにとって非常に取っつきやすいものになっていると思います。

 今度はさらにもっと別のパターンの武装、そしてやはりS型ゾイドにも取り付けやすいもう少し小型の武装なども出していってほしいですね。

 さすがにこの2セットだけで打ち止めということはないと思いたい・・


 さて、一週間後にはおそらくラスボスだろう帝国の超大型ゾイド、ジェノスピノが発売されます。ファーストシリーズではクリスマス前にやはりラスボスのデスレックスが発売されましたが、今度はそのときよりも一ヶ月早い。

 クリスマスプレゼントに孫からせがまるだろうお爺ちゃんお婆ちゃん、発売直後に確保しとかないと、クリスマス前にはもう売り切れちゃってるかもしれませんよ。

 てか早過ぎません? アニメ始まってまだ2ヶ月経ってないのに・・来年はまたファーストシリーズ後半みたいなスカスカのスケジュールになっちゃうのかなぁ。


 といったところで、今回は終了。
 またのご訪問を。

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