SG バリケード & サンダークラッカー レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー シージ より、
“SG-34 バリケード” と
“SG-35 サンダークラッカー” です。


 実写映画版に登場して人気を得た
“バリケード” と、
初代アニメからの最古参キャラクター、
“サンダークラッカー” という
デセプティコン2名がシージのラインナップに加わりました。

 今回は、前月紹介しそびれたマイクロマスター、
“SG-30 ディセプティコン ブラックジャック & ディセプティコン ハイパードライブ” も、
併せてレビューしたいと思います。


 9月はオートボットのデラックスクラスとボイジャークラスにバトルマスター、それにディセプティコンのマイクロマスターが1アイテムずつ発売されましたが、10月はディセプティコンのデラックスクラスとボイジャークラスにオートボットのマイクロマスターが1アイテムずつというラインナップ。

 どうせなら全クラス同じ陣営でまとめたらいいのに・・

 個人的なこだわりで、バトルマスターやマイクロマスターは同陣営のデラックスクラス以上と一緒に紹介したいので、パワートレイン & ハイジャンプはインパクターのレビューまでお預けですね。


 さて、とりあえずメインのバリケードとサンダークラッカーに関してですが、両方とも既にシージで発売されているアイテムのリカラーアイテムとなります。

 ただ、前者のバリケードは出自が実写映画のいわば新参者。

 確かに実写オリジナルでは人気のあるキャラですが,今回はそれを強引にG1に導入したかたちとなり、変形モチーフが共通ということでプロールのリカラーで再現されることになりました。

 しかし、頭部および武装はプロールではなくスモークスクリーンと共通になっており、そこから本来スモークスクリーンとして一般販売されるはずだったものが、急遽カラー変更でバリケードとして出された、と見る向きもあります。

 まぁ、結果としてスモークスクリーンも限定とは発売されたのでよかったんですが、やはり逆だろう、という気はします。

 一方のサンダークラッカーはG1初期のメインキャラの一人で、今回もオリジナル同様スタースクリームのリカラーで発売されました。

 とはいえ、これは一般で発売されて当然のキャラなので、それはいんです。

 問題なのは、同じ立ち位置のスカイワープが海外の一部店舗限定発売になっていること。そして今のところ日本ではフォローされる気配がないということです。

 同じ状況にブルーストリーク(これもプロール型)やラチェット(アイアンハイド型)がいますが、やはり店舗限定というのがネックで日本では発売されない可能性が高いです。ちなみにアイアンハイド型ではクロスへアーズが一般販売されますが、これもバリケードと同じ轍・・

 サンダークラッカーとスカイワープに関しては、これまでもシリーズを跨いで常にスタースクリームのリカラーで発売されてきましたが、ここ最近の日本で同じシリーズ、同じクラスで共に一般販売されたのは実写映画第3作、ダークサイドムーンのときのDAシリーズくらいしかなかった気がします。ジェネレーションズやプライムときは、確か今回と違ってスカイワープが一般でサンダークラッカーが限定でしたね。

 なんで普通に並んでてしかるべきキャラが簡単に揃えられないのか・・


 レビューに移ります。


バリケード
ロボットモード

 造形、プロポーションについては過去の同型のレビューを参照ください(笑)。

 スモークスクリーンと同じチンガード付きの厳ついお顔。目は赤く、フェイス部分は金色に、さらに全身が漆黒に染まってすっかり悪役らしくなっています。

 額の角飾りなど、ポイントでパープルが配されているのですが、パッケージ画像と違って現物はかなり暗めの色調なのでほとんど目立ちません。

 一方でクリアパーツは鮮やか。裏面も塗装されているのでディティールもくっきりです。

 また、プロールやスモークスクリーンにはなかったウェザリング塗装が胸部左右に施されています。


ビークルモード

 実写版ではアメリカのパトカーの候補車になったサリーンS281に変形しますが、今回はプロールのリカラーとなるので、あくまでG1時代の彼が変形した日産フェアディZに似た架空のビークルにトランスフォーム。

 もちろん、カラーリングは実写版に寄せたものになっているので、けっこう雰囲気は近いです。ドアにはサイバトロン文字で “POLICE(警察)” と書かれています。

 パトライトはプロールと同じものが付属。成型色はクリアパープルです。

 ロボットモードでは胸部になるフェンダー部分のウェザリングがいい仕事をしてます。バンブルビーとのチェイスシーンが思い起こされますね。

 ドア部分の塗装は剥げもウェザリングの一環かと思ったんですが、反対側は綺麗なものだったのでただ剥げていただけのようです・・


付属武器
HF

 型式だけで名称はとくにないようです。

 なんでだろう? なにか意味があるんだろうか?

 モノ自体はスモークスリーンに付属したキャノンと同じものですが、こちらは連結状態で手に持つのが基本のようです。

 もちろん、分離させて肩に取り付けることも可能です。


サンダークラッカー
ロボットモード

 スタースクリームのリカラー。

 スカイブルーとライトグレー(シルバー)がメインカラーの爽やかイケメン・・に見えなくもない(笑)。

 頭部も基本的にスタースクリームと一緒ですが、口許のみ片頬を引きつらせた不敵な表情に変更されています。

 こういう顔するキャラだったっけ? どちらかというとスタースクリームのほうが似合いそうな表情ではあります。

 前腕や脛、ウイングなど、スタースクリームと同様にウェザリング塗装は多め。


ビークルモード

 サイバトロンモードの三角ジェットにトランスフォーム。

 その完成度の高さはあえて繰り返すまでもないでしょう。スタースクリームのレビューをご参照ください(笑)。


付属武器
HPI ナル-レイ レーザー ランチャー

 武器もスタースクリームのものと色以外同じ。

 形状は同じでも名前や機能を変えてくるか? とも思ったんですが、まったく同じでしたね。

 なお個体差でしょうが、うちのものは左肩の5㎜穴が緩くてたびたびランチャーがすっぽ抜ける感じでした。


ブラックジャック & ハイパードライブ
ロボットモード

 出自はやはり “トランスフォーマーZ” から。

 スーパーカーパトロールチームの4名から2名が選抜されています。日本ではサイバトロン(オートボット)として発売されていましたが、今回は本来のディセプティコンとしての登場となりました。

 左の黒ほうがブラックジャック(日本名ブラックヒート)、右の水色のほうがハイパードライブ(日本名ギンガム)です。

 ともにシージ版マイクロマスターの第1弾アイテム、スウィンドラーとロードハンドラーのリカラーに頭部および胸部パーツが変更されたものになっています。


ビークルモード

 オリジナルではブラックジャックがフォード・プローブGT、ハイパードライブがプリマスX2Sという車に変形したようですが、やはり既存アイテムのリカラーなので、どこまで似た感じになっているのかわかりません。


ウエポンモード
マルチ-メック コンバージョン キャノン

 ロードハンドラー & スウィンドラーのウエポンモードとまったく同じ。
 上下を入れ換えたり、それぞれ単独でも一応武器という解釈は成り立ちますが、ビークルモードからただ脚を伸ばしただけという変形のやっつけ感ときたら・・

 挙げ句個体差でしょうが、ブラックジャックの5㎜軸の基部が緩くて連結状態だとへたってしまうという・・


比較画像

 まずはバリケード。実写版(DA版)と。

 言うまでもなく、まったく別物です(笑)。

 強いて共通点を上げるとすれば、ビークルモードのボンネットが水平位置に来る胸部とカラーリングくらい。

 とはいえ、案外雰囲気は出ている気はします。

 

 ビークルモードでも。

 これまた以外と悪くない。

 こんな感じのスーパーカーとか普通に走ってそうですしね。


 SG プロール、GS スモークスクリーンと。

 ほぼカラーの違いだけでしっかり個性が表現できている(笑)。

 まぁ、ある程度こちらの想像力も必要にはなってきますが、それがトランスフォーマー。

 ここにもう一人、シルバーの憎い奴を並べられる日は来るんだろうか・・


 ビークルモードでも。

 ここにシルバーの・・(以下同文)

 次にサンダークラッカーとスタースクリーム。まずはロボットモードで。

 変更点はカラーリングと顔の表情のみ。ウェザリングもこれ基本的に一緒ですね。

 スタースクリームがボイジャークラスで発売されると知ったときは、ただ色が違うだけのボイジャークラス3体はきついなぁ・・と思った(そのときはスカイワープも一般販売されると信じてた)ものですが、いざ並べるとやっぱり嬉しくなりますね。

 もちろん、この型の出来がいいからそう思えるわけで、これがたとえばPP版にみたく残念な感じだったら1つだけで十分だったかも。そういう意味では、次のアーズライズ版スタースクリームには一抹の不安を覚えます・・


 ビークルモードでも。

 ここにもう1機黒い・・(以下略)

 最後にマイクロマスターたち。

 小さいのでけっこうじっくり見ないと気付けなかったり(とくにロードハンドラーとハイパードライブは同じ色になっているので)しますが、頭部を含めた胸部パーツが新規になっているのは好印象です。

 デセプティコンバトルマスターの3人組にはしっかり見習ってもらいたい(笑)。

 反面、ビークルモードとウエポンモードはまったく一緒ですが。

以下、画像

 まずはバリケード。

 この型も既に3体めとうことで、もはや書くことがない・・(笑)

 とりあえずよく動きます。

 同型で2対1の戦い。

 オートボットとデセプティコンだとどうしてもオートボットのほうがキャラ数が多いですが、そのぶんデセプティコンは個々の能力が高い・・ような気がします。もちろん例外もありますが。

 バリケードはどっちなのかなぁ?


 続いてサンダークラッカー。

 トランスフォーマーでは珍しい肩間接の前方への引き出しでナル-レイ レーザー ランチャーの射撃ポーズが決まる。

 変形都合もあって膝を深く曲げられるので、立て膝もばっちり。

 武器は手に持たせても違和感ありません。

 現状で唯一近接タイプの武器に変形するマイクロマスター、ストームクラウド & ヴィスパーのサーキットストリーム スパイブレードを持たせて。

 色的にはスカイワープにこそ持たせたい武器ですけどね。

 なんで3人組で一人だけハブられるのか・・

 

 以上、“SG バリケード” & “SG サンダークラッカー” でした。


 シージのスタートから早くも7ヶ月。

 今回紹介のアイテムは、奇しくもすべて既存アイテムのリカラー(一部パーツ変更アリ)となってしまいましたが、個人的にネガティブな印象はありませんでした。

 まぁ、新鮮味は一切ないので、少しもの足りないのは確かですけどね。

 なお、今回紹介していない10月発売のマイクロマスター、パワートレイン & ハイジャンプは新規です。

 しかし、サンダークラッカーはともかく、バリケードについてはやはり思うところはあります。

 カラバリとしてはアリだと思いますよ。ただ、やはりG1からの古参キャラを差し置いて一般販売するアイテムではないかなぁ。

 今回、僕は彼が一般販売だったからある意味義務感(笑)から購入しましたが、例えばモール限定のジェネレーションセレクトだったなら買わなかったでしょう。

 むしろ人気のあるキャラを限定にして定価以上の価格で売るというやりかたは、どこかの大手玩具メーカーの常套手段が広まってきたような感じで忸怩たる思いもあります。

 もっとも、一般販売のバリケードを買い、モール限定のスモークスクリーンもしっかり買っている僕は完全に思うつぼに嵌まっているわけですが。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。 

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