今回のレビュ-は、1/24スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、
“ZW27 ラプトリア” と、
“ZW28 バズートル” です。
“ZOIDS ゾイドワイルド” より、
“S型 ヴェロキラプトル種 ラプトリア” と、
“M型 ワニガメ種 バズートル” が発売されました。
ゾイドワイルド・セカンドシリーズの第2弾ということで、今回も第1弾同様、野生サイドと兵器サイドから1体ずつ発売されました。
が、第1弾ではとりあえず2体中1体は完全新規だったのに対し、今回は両方ともが過去キットからの流用。
しかも、ガブリゲーター型くらいの変更点があるならまだしも、ボーンか永代はほぼそのままで外装のみが変更(あるいは追加)されただけと、ちょっと手抜き感は否めません。
まぁ、そんなわけですのでこちらも手抜き・・もとい、あっさりと2体まとめてレビューしてしまおうと思います。
Ameba Owndに移動しての初レビューということもありますので、お試し回として見ていただければ幸いです。
ラプトリア
ボーン形態
その名の通りラプトールからの流用で、同じくヴェロキラプトル種の突然変異種ということのようです。
ボーン形態のパーツは、アイパーツとゴムキャップを除き成型色含めまったく一緒。
ボディと一体成型の腕部も、もちろんそのまま。ここは一応種が異なるディロフォスでもそのままだったので、もはや諦めている部分でしたが。
復元完了
外装を取り付けて復元完了。
外装はカラーがメタリックブルーになっただけで、形状はまったく同じ。
しかし、左右の腕部にクレセントクロー、同じく左右の肩と脚部にスラッシュクローと計6本の爪が追加され、原型機よりもはるかに攻撃的になりました。
これらのクローが突然変異の結果、という設定なんですが、外付けオプションだし・・次に紹介するバズートルの主砲みたいに、完全に骨格内に組み込まれてるならそれも納得できるけども。
あと、腕部と脚部(踵にあたる部分)の爪が伸びた、というのはわかりますが、肩にあるのはそれ爪なのかな?
エヴォブラスト(進化解放)形態
新規のものも含めて全部で7本の爪をすべて前方に向けたエヴォブラスト形態。
背部のドスクローの動きに連動して口が開閉するギミックはラプトールのものをそのまま引き継ぐかたちになります。そのほかの6本の爪はそれぞれ手動で前に向ける必要があります。
進化解放技は “ヘキサスラッシュ” 。あれ? ドスクロー忘れられてる?
原型機のラプトールはファーストシリーズにおける敵方のやられメカだったわけですが、このラプトリアは新アニメのPVを見る限り、ヒロインっぽいキャラが乗る特別な機体という位置づけのようで、そのあたりはアニメ第2作の “ゾイド新世紀 スラッシュゼロ” を彷彿とさせます。
まぁ、あっちは武器盛り盛りのカスタマイズだったので、性質的には真逆になりますが。
比較画像
ラプトールのボーン形態と。
突然変異ということで、目の色が赤から緑に変わり、ゴムキャップも形状および色が変更になっていますが、骨格そのものはまったく同じ。
突然変異で爪のかたちが変わったんじゃなかったけ?
外装を装着して。
外装も色のみの変更で形状は変わらず。
ここで6本の爪が追加されるわけですが、それ当然変異じゃなくてオプション追加だろ!(笑)
ブラスト形態でも。
突然変異の連続が進化なので、ある意味正しい表現ではありますが、なんというかなぁ・・
エヴォブラストは、総じてビーストライガーみたいに二段階に変化するものなんだと思っていたので、正直拍子抜けです。
ラプトール同様、腹部に装備するオーバルボムをネジにしてゼンマイを巻きます。
尻尾を左右に振りながら、2本の脚で前進しますが、相変わらずゼンマイのパワーが弱いです。
なんか、昔の小型ゾイドのほうがまだよく動いた気がします。
なお、エヴォブラスト形態では重心バランスが変わるため、さらに動きがぎこちなくなります。とくにアクションが追加されるわけでもないので、動画は割愛。
ドスクローと口の開閉の連動ギミックについてはラプトールと同じなので、上記リンクよりご確認ください。
バズートル
ボーン形態
ファーストシリーズの第1弾にラインナップされたプロガノケリス種 ガノンタスの流用キットです。
主砲となる折りたたみ式のA-Z 680口径バズーカ砲を除き、ボーン形態のパーツはすべてガノンタスからそのまま流用。成型色のみメタリックグレーからブラックの変更されています。
一応、ワニガメ種ということになっていますが、骨格は完全に陸ガメですね。
ちなみに、プロガノケリスは2008年まで最古のカメといわれてい爬虫類ですが、そもそもこんな背の高い甲羅を持つものではなかったようです。
なので、ガノンタスも普通に陸ガメしておけばよかったのになぁ・・と思いますが、ガブリゲーターのサルコスクスもそうですが、なんか最近知ったちょっとマニアックな古生物の名前を使いたかったのかな。
復元完了
外装と武装を取り付けて復元完了。
ボーン形態の時点で骨格に組み込まれていたA-Z 680口径バズーカ砲のほか、背面の甲羅(バックシェル)の左右にA-Z対空レーザー砲を搭載し、側面の甲羅(サイドシェル)にも270口径4連ミサイルを内蔵と、まさに歩く武器庫状態。
さらに全身に無数の3㎜軸、3㎜穴があり、後に発売されるオプションパーツを使ってさらなる武装化も可能です。
一応、刺々しい外装のおかげでなんとなくワニガメっぽい雰囲気はありますが、これだけ火器を積んでたら水の中には入れなさそうだし、無理にワニガメにしなくてもよかった気が・・
武装サイドのゾイドの共通点として、目はZ-Oバイザーで覆われていますが、やはりキャノンブルと同じく頭部外装との一体成型塗装再現で取り外すことはできません。
一応、頭部外装を外すとアイパーツは確認できます。
というか、目とバイザーの位置が微妙に合ってない気がする・・
ライダーはガノンタス同様、主砲に跨がるようなかたちで乗り込みます。
なお、ガノンタスでは甲羅の上部にハッチがありましたが、バズートルでは折りたたまれたバズーカの砲身と干渉するためか、ライダーの頭上に空間が空いた状態になっています。
各部の甲羅(フロントシェル、バックシェル、サイドシェル)をすべて展開し、A-Z 680口径バズカー砲以下、搭載火器のすべてを前方に向けたマシンブラスト形態。
火器すべてといいましたが、厳密にはサイドシェルに内蔵の270口径4連ミサイルはこの状態では封印され、代わりにシェル内部に隠されていた回転式の410口径ミサイルポッド(右側)と、これは公式サイトの開設でも忘れられているのでおそらくになりますが、270口径8連ミサイルポッド(左)が出現するようになっています。
基本的なギミックは、原型機のガノンタスとまったく一緒です。
兵器開放技は ”全弾発射(アヴァランチファイア)” 。雪崩式に撃ち尽くすというような意味合いかと。
比較画像
ガノンタスのボーン形態と。
内蔵される主砲の形状、サイズが大きく変わっていますが、そのほかのパーツについては成型色のみ変更され、形状の変更や追加はなし。ゴムキャップも帝国側ゾイド用の拘束キャップに変更されています。
外装を装着して。ガノンタスは外装(甲羅)の内部に主砲を完全に隠していましたが、バズートルでは折りたたまれた砲身が露出しているうえ、さらにレーザー砲やミサイルなども追加され、わかりやすく武装強化されている感じです。
まぁ、種は違うという設定なんですけどね。
ブラスト形態で。
ガノンタスの、甲羅を割って主砲が出現するギミックは素晴らしいものでしたが、構造としてまったく同じながらバズートルの場合は最初からネタバレしているので驚きもなにもありません。
せめて折りたたんだ砲身も甲羅の内側に収納できなかったのか・・
首と尻尾を上下に振りながら、4本の脚でゆっくりと前進します。
ワイルドシリーズの動力ユニットはお世辞にもパワーがあるとはいえず、基本的に動作はかなりスローですが、そういう意味ではカメ型との相性はよいです。
皮肉な話ですが。
マシンブラスト形態では主砲となるA-Z 680口径バズーカ砲の砲身を前後にスライドする動作が加わりますが、これが歩みののろさに反して速い速い(笑)。
まぁ、ガノンタスの時点でそうだったんですが、バズーカというよりマシンガン並みの連射速度です。
調整できなかったのかのか、する気がなかったのか・・
以下、画像
ラプトリアの6本のクローは組み合わせていろいろな使い方ができます。
画像ではオーソドックスに、クレセントクローの左右にスラッシュクローを取り付けて、3本の爪がそれぞれ独立可動する大型クローにして腕部に取り付けています。
結果、テリジノサウルス種になりました(笑)。
バズートルのA-Z 680口径バズーカ砲の砲口は5㎜穴になっているので、同社のトランスフォーマーシージなどに付属するエフェクトパーツが取り付けられます。
以前、キャノンブルのレビューでもやりましたが、サイズ的にジェットファイヤーに付属のエフェクトがベストマッチ。
レーザー砲にもせめて3㎜穴くらい開いてればよかったんですけどね。まぁ、そのくらい自分で開口しろ、ということかな。
以上、ゾイドワイルドより、“ラプトリア” と “バズートル” でした。
セカンドシリーズ第2弾泣いて無にして速くもファーストシリーズの流用キット、アニメの放送開始もまだ一月先ですし、どうにも盛り上がりに欠ける(あくまで個人的に)感じです。
べつに流用を否定はしませんが、それにしたってまんま過ぎる。
まぁ、主人公機のビーストライガーからしてワイルドライガーにちょい足しでしかないわけで、二線級にそれ以上を求められるはずもないんですが。
ガブリゲーターからのディメパルサー、アンキロックスへの流用が秀逸だっただけに、せめてなにかもう一工夫欲しかったというのが本音です。
ラプトリアがラプトールの突然変異というのなら、やっぱりボーンパーツがどこかしら変形しているべきだし。
とはいえ、それぞれ基となるキットの完成度は高いので、そこに付け替え自由な多数のオプションパーツが追加されたと思えば、十分楽しめるアイテムになっているかとは思います。ただ、やはり四十も超えると設定との整合性とか、いろいろ気になっちゃうんだよなぁ。
人はそれをいちゃもんとも言いますが(笑)。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
9/14追記
改造計画書の紹介を忘れていましたので、遅くなりましたが追加しておきます。
まずはラプトリア。
下段のものについてはバイザーと拘束キャップが装備され、もはやただの兵器と化しているようです。
続いてバズートル。
どちらも砲撃戦仕様機からは脱却できず。
まぁ、ギミックを活かそうと思えばほかに選択肢がなさそうではありますが。
これらの改造機、10月発売のオプションパーツの組み合わせである程度再現できるようですね。
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