今回のレビューは、ノンスケール フレームアームズ・ガールより、
“ハンドスケール マガツキ” と、
“ハンドスケール ドゥルガーⅠ” です。
フレームアームズ・ガールをおよそ半分の1/24スケール相当にダウンサイジングしたハンドスケールシリーズに、和風鎧兜娘の
“マガツキ” と、
西洋甲冑娘の
“ドゥルガーⅠ” が登場。
今回は2人まとめてレビューしていきます。
轟雷、スティレット、イノセンティアにアーキテクト、バーゼ(途中にミクを挟みましたが)と来て、そのままFAGの系譜をなぞるのかと思いきや、一足・・いや、二、三足跳びにマガツキ & ドゥルガー。
フレズやグラ子はスルーされましたね。
まぁ、彼女たちは素体モードから武装モードへの換装、武装パーツの組み換え変形などがキモと言えますし、さすがにハンドスケールのサイズでは再現できないということでしょう。
いや、できそうな気はしますが、価格がネックになるのかな?パーツ数もすごいことになりそうですし。
下手したら5,000円近くになりそう。
もう通常サイズとそんなに変わらないじゃん・・そんなところかと勝手に想像しています。
ならば、上位互換も含めいろいろ流用できるだろうマガツキ系をとりあえず先にやっておくという方針は理解できる。
通常サイズのほうでも久々の完全新規型として盛り上げてくれたマガツキ系ですからね。
まぁ、以降の擦り具合が露骨ですが・・
ハンドスケールでも最低限崩天、ドゥルガーⅡくらいは出すでしょう。
それでは、2人まとめてレビューしていきます。
キットはパチ組みしたのみです。
ハンドスケール マガツキ
通常サイズ版(以下、通常版)の方ではいわゆる素体モードであるくノ一モードから武装モードへの換装が可能でしたが、今回のハンドスケール版では武装モードで固定。
換装できるようにしようと思えばできなくもないけど、となると結局フレズやグラ子並みに大変なことになるので本末転倒(?)というところでしょう。
実際、このサイズでの組み換えはこちらもかなりしんどい・・
絶対パーツなくす自信もあるので、今回のモード固定という判断がむしろありがたいです。
ひょっとしたら、くノ一モード固定でもう一回やる?
相変わらず造形のクオリティは高く、通常版をそのまま縮小した感じで、細かいディティールも可能な限り再現されています。
ただ、武装モード固定ということで見えなくなる部分に関しては大胆に造形自体省略されていいたりします。
色分けに関しては、通常版ですら設定カラーの再現には細かい塗装が必要だったので期待はしていませんでしたが、けっこう頑張ってくれてると思います。
クリアパーツなどもしっかり使われていて、このサイズを思えば全然気にならないレベル。
というか、仮に気になったとしてもこれを塗る技量は僕にはないです。
ちょっとシルバーを足してみようか? という気にさえならない(笑)。
通常版の部分塗装でもかなり苦労しましたからね。
なお、当然のようにこれまでのハンドスケールシリーズキットと較べても非常に小さいパーツが多いため、組み合って途中の紛失や破損には十分注意してください。
後ろ姿が無防備なことで有名なマガツキ系ですが、今回は武装モード固定ということでそもそも長い後ろ髪と4振りの刀の鞘のおかげで普通にしているぶんにはほぼ見えません。
健全!
フェイスパーツは2種類付属。
通常顔
アイプリントは通常版のタンポ印刷ではなくインクジェット方式らしいので、やや粗い印象ですが、まぁこのサイズなら仕方ない。
このように拡大して見ない限りは全然問題ないレベルです。
それぞれの表情ののっぺらフェイスパーツとアイデカールも付属します。
デカールのほうが制度高いかな?
通常版に付属した憂い顔用のデカールも付いていますね。
後ろ髪は通常版と違って一軸可動で左右に動かすことができます。
可動域自体はかなり広いです。
ハンドパーツは既存キットからの流用に新たに角度付きの持ち手などを加えた全5種。
もう1種、指が繋がった状態の持ち手もあるのですが、
こちらでは今回付属の武装が持てないので余剰扱いとなっています。
胴体部分もここまで色分けされてたら十分ですよね。
ゲート跡の処理が粗いな・・見えないんだよ(悲)。
股関節は左右別個に下方にスライド。
完全に挟み込む構造になっているので、轟雷やスティレットのようにジョイントごと抜けてしまうということはありません。
前垂れパーツも左右別々に動かせるので、やや脚を広げた状態だと90度近い腿上げも可能です。
あと、画像では外していますが腰部サイドアーマーも上下にスイングできます。
武装類
テンカイ
大小2振りずつ、計4振りの刀が付属。
さすがに1パーツ成型ですね。
どちらも刀身はかなり細く薄いので破損には注意です。
非使用時はバックパックにマウントした鞘に収めることが可能。
まぁ、テンカイは抜き身のままですけどね。
サツガも実際に鞘へ収納することはできず、柄のみのパーツを取り付けて納刀状態を再現する仕様です。
バックパックおよび鞘は各所で軸可動。
通常版の可動を完全に再現できているわけではなく、横方向に動かすことはできません。
フライングベース等に対応したアタッチメントが付属。
もちろん、3㎜穴ハードポイントとしても使えますね。
ハンドスケール ドゥルガーⅠ
マガツキに遅れること5ヶ月後に発売されたドゥルガーⅠ。
こちらも武装モード固定となります。
通常版同様にマガツキから多くのパーツが流用されている・・と思っていたら、これがなんと共通なのはハンドパーツのみ。
本体はまるまる完全新規ランナーということにまず驚愕・・いいえ、嘘です。
マガツキのほうを組んだのが4ヶ月近く前のこと(発売後一ヶ月以上寝かせてた・・)になるので、普通に流用あると思って組んでて、あとから(それもランナー図を)見較べて気付きました。
もちろん、パーツ単位の設計データは流用されているはずですが、そのまま流用できそうな肌色パーツですら新規になっています。
フェイスパーツの関係だと思いますが・・
だとしてもバカなのか?
褒め言葉ですよ(笑)。
いや、わかります。
通常版のおよそ半分のスケールで、武装モード固定。組んだら見えなくなる部分は大胆に省略するという方向でパーツ数を減らしているわけで、無理に共用ランナーにすれば外装位置の違いを再現するためにより細かいパーツが必要になってくるからパーツ数が増える。もうできるだけ一体成型にして、マガツキはマガツキ、ドゥルガーはドゥルガーで完全に別物のランナーにしちゃったほうが安上がりだ! ということでしょうね。
それでもそれぞれ崩天、ドゥルガーⅡへと展開はしていけるし。
とまぁそんなわけでドゥルガーに最適化された造形となっているわけですが、基本構造はマガツキと共通。
本体可動もほぼ同じ感触です。
後ろ姿は・・おおぅ! こちらはマガツキと違って完全に見えちゃってる。
これは履いてないですね。
横にひらひら付けるくらいなら後ろにも付けなさい。
フェイスパーツはこちらも2種類付属。
通常顔
やはりインクジェット方式のアイプリントはやや粗め。
しかし、この表情がドゥルガーらしいですね。スティレットの系譜かな?
もちろんのっぺらフェイスとアイデカールも付属。
こちらも通常版に付属した片目閉じ笑顔用のデカールも付いています。
もみあげは前後スイング可能。
2㎜の軸接続で、動かしているとだんだん緩んで外れてしまうかもしれません。
後ろ髪もマガツキ同様、一軸で左右に動かせるのですが・・
ボリューム差もあり、マガツキほどはというか、ほぼ動かせません・・
胴体周り。
マガツキでは色分けされていなかった胸部アーマー中央部がクリアパーツで色分けされています。
めちゃくちゃ小さいパーツなので紛失には十分・・もういいか(笑)。
バックパックの基本構造もマガツキと一緒。
基部とアーム接続部でそれぞれい軸接続で上下にスイング可動できるほか、ブースターはボールジョイント接続なので回転、捻りも可能になっています。
ブースターはゴールド部分が色分けされている一方、クリアパーツは使われていませんね。
手持ちのランスが付属。
マガツキの刀4振りと較べると少々寂しいですが、ちゃんとクリアパーツも使われていて豪華。
構造上、通常版同様に分割できるのですが、
ショートランス用のグリップパーツがないのは残念。
フライングベース等に対応したアタッチメントパーツが付属。
マガツキとはジョイントの形状が違います。
比較画像
今回の2人で。
ほぼ同じパーツを使いつつ外装の装着位置の変更、そして一部専用パーツを使うことで見事に和の鎧武者と用の甲冑騎士を再現した本家FA。
それをガール化したFAG通常版。
そのダウンサイジング版となる今回。
見事にほぼ相似形で縮小再現されているわけですが、ハンドパーツ以外共用パーツなしという・・
なお、武装モード固定ではありますが、ある程度ならば外装パーツを外して素体モードに近付けることは可能。
まぁ、外装取り付け用のダボやジョイントが露出した状態ではありますが。
でもこうすることでとくに脚部などはそれぞれのデザインに特化した造形になっていることがわかりやすいかと思います。
マガツキでは見えなくなる脛にクリアパーツは使われていませんし、ドゥルガーでは膝のアーマーがオミットされ、膝関節に外装取り付け用のボールジョイントが造形されていたり。
ちなみに、この画像を撮るために完成状態の2人からそれぞれパーツを剥いでいったわけですが、その際にマガツキのクワガタ(額の飾り)と、ドゥルガーの腰ベルト(バックアックから繋がるクリアパーツ)を折ってしまいました。
どちらもその後修復できましたが・・
ハンドスケール
一度組んだら
バラさない
・・と、思わず一句詠んでしまうくらいに一時萎えましたね。
いや、こんな小さいキットまたバラそうとした自分が悪い。
せっかくなので(?)後ろからも。
マガツキは髪下ろせば隠せるんだから隠しなさい!
マガツキ比較。
通常版の塗装、まぁまぁ頑張ってたな。
この頃はまだ目も見えていたんだ・・(まだ見えはするけど)とそれはともかく、このデザインをほぼそのまま縮小できてるの、本当すごいですよね。
立ち姿そのまんま。
こっちも通常版はゴールド塗装頑張ってるなぁ。
前垂れは塗ってないのなんでだろう?
まぁ可動はね。通常版でも後ろ髪と肩アーマー、バックパックの干渉で苦労したわけで、その点はもう諦めてます。
要は頭部が回しにくいです。
腕部も、横方向への可動は厳しいですね。
自立は、そもそもが軽いこともありますし、足も大きめなのでわりと安定します。
股関節の可動域は広めなので、立て膝もいけますね。
専用アタッチメントのおかげで安定します。
続いてドゥルガーⅡ。
基本的にマガツキと一緒。
ただ、後ろ髪の自由度の低さでマガツキ以上に頭部可動に制限がかかります.
というか、ほぼ動かせません。
常に真正面。
まぁ、ドゥルガーらしいか。
ヘイルラングはなんとか両手持ちできます。
初期のハンドスケールに付属した2㎜3㎜変換ジョイントを使って、ショートランスとメイスのダブル装備を再現。
ランスのほうは3㎜軸を無理矢理持たせてます。
ここはちゃんとグリップ付けてほしかったな。
忘れてたのかな?
スタンドを使って。
大和撫子と高飛車お嬢。
見ためだけでなく性格も正反対という感じ。
ガール化によるキャラ立ちが素晴らしいですね。
騎乗!
騎馬武者とソシアルナイト。
どちらもよく似合います。
同じお人形遊びにも性格が顕れますね。
シリーズが始まった頃は、こんなに賑やかになるとは思わなかったなぁ・・
以上、“ハンドスケール マガツキ” 、”ハンドスケール ドゥルガーⅠ” でした。
ドゥルガーⅠの発売(というか組み立て)を待ってのレビューとなったので、マガツキ発売からはけっこう時間が経ってしまいまして、すみませんでした。
ちょろっとお茶を濁す感じで終わるかと思っていたハンドスケールもなんやかんや8人めですか。
バリエーション含めれば10人以上発売されてますね。
うちにも轟雷だけで3人いるしな(笑)。
1/24スケール相当ということでガバナー目線でも非常にありがたいシリーズなので継続は嬉しい反面、デザインが複雑なものはいろいろと気を遣うのでしんどいなと思う気持ちもあり、なにかと複雑です。
しかし最初期の轟雷、スティレットと較べれば随分と組みやすくなった印象です。
そもそも同型であるにもかかわらず思い切った構成で武装モード固定とし、組んだあとに見えなくなる部分は大胆にオミットするなどして極力パーツ数を減らしたり、こちらの負担も最小限にしてくれているように思いました。
確かに細かいパーツは多く、破損や紛失の不安は拭いきれない(実際折ったし・・)のですが、見ためよりよほど頑丈です。
通常版をほぼそのまま半分のスケールにする・・しかも可愛さはそのまま。あらためてすごい技術だよ。
また、今回は結果的に同型なのにハンドパーツ以外流用なしという、それで採算とれます? と逆に心配になってしまうのですが、当然今後の展開は考えられているでしょう。
まず崩天とドゥルガーⅡは確定でしょうね。
通常版はどちらも見送ったけど、ハンドスケール版が出るなら欲しいかな。
新規武装はガバナー(キットのほうね)用の武装としてもいろいろ使えそうだし。
まさかドゥルガーの闇姫は出さないと思いますが、もし出すなら縮小版のエクスアーマーEやアルナイルロッドは非常に魅力的ですよね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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