ミッシングリンク コンボイ レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー ミッシングリンク より、

“Cー01 コンボイ” です。


 トランスフォーマー40周年を記念する新シリーズ、“ミッシングリンク” が始動。

第1弾としてサイバトロンの

“総司令官 コンボイ” が、

40年前のオリジナルトイさながらの仕様で発売されました。


 あの時代に存在していたかもしれない、“仮想復刻版” をコンセプトに、もし初代コンボイがフルポーザブル仕様だったらどうなっていたか? をイメージして、当時のオリジナルトイのデザイン、サイズはそのままに再設計、完全新規かたがたで新たに生まれ変わったコンボイ。

 見ためは懐かしいあの初代コンボイ司令官なのに、最新のジェレーションラインばりによく動く・・ちょっと脳がバグってしまうような代物が爆誕してしまいましたね。

 ビジュアルはあくまでオリジナルトイベースですが、当時シールで済まされていた本体の一部ディティールを造形と塗装で再現し、ロボットモードでの可動については最初に言った通りのフルポーザブル。

 しかもビークルへの変形パターンは基本的にオリジナルのままという・・

 これもベクトルこそ違いますが、マスターピースと言ってよいのではないでしょうか。

 これまでマスターピース含め、初代コンボイは数多くリメイクされてきたわけですが、明確に新規型としてリメイクされた最初は、多分ヘケヘケ版(クラシック版)ですよね。

 以降、少なくとも数年に一度、ここ数最近はほぼ毎年、流用含めリメイクされてきたように思います。

 ヘケヘケ版から最新作となると、先日レビューしたコアクラス版になりますかね。そこまでの系譜は、わりと明確に繋がっているというか・・技術的なアップデートを繰り返してきた様子がわかるんですが、やはりオリジナルとヘケヘケ版との間には突然変異的な違いがあります。

 ロボットモードにおけるフルポーザブル化・・アクション性の向上にはビーストウォーズが大きく貢献しており、以降祖の技術がフィードバックされていたんだと思いますが、確かにコンボイ型(というかG1キャラ全般に言えることですけども)だけを見ると急に進化してますもんね。

 その間・・まさにミッシングリンクをイメージしたのが今回の見ためはオリジナルのままのフルポーザブル化ということ。

 ヘケヘケ版とかよりもむしろよく動くんだけど? とかはこの際置いといて。

 シージ以降フォーマットが確立してしまって、いい意味でマンネリ化してきた感もあるトランスフォーマーにまた新たな風を吹き込んでくれそうです。

 こういうことをタカトミ主導でやってくれるのは嬉しいですね。

 MPGしかり、現場は試行錯誤していることが窺えます。

 結果はまたべつの話ですけど・・

 ただそれにしても、2月に詰め込み過ぎですよ。

 しかもかなり豊作。すでに今年のベスト候補が出揃ってる感もなきにしもあらずでは?

 もうちょっと満遍なく均してくれないかな。

 レビューしていきます。


 ちなみに今回、Cー01としてトレーラー付きのオリジナルトイ仕様のフルパッケージ版と、Cー02としてアニメカラーで再現された本体のみの “アニメエディション” の2種類が同時発売されています。

 僕は01のみ購入。

 さすがに2つとも買う余裕はありません・・


パッケージ

 体裁だけでなくサイズも当時のオリジナルトイに合わせたものになっています。

 メインのイラストこそ、今回のフルポーザブル化を意識した躍動感のあるものに差し換えられていますが、全体の雰囲気は当時のまま。

 この時点で、すでにワクワクが止まりません。


 裏面のレイアウトもほぼそのまま。

 独特のタッチで描かれたイメージイラストもそのままで郷愁を誘います。

 そしてこれ。15周年のときの復刻版では再現されなかったテックスペックのレーダーチャートも再現されています。

 付属のシークレットフィルムを重ねることで各スペックの数値がわかるというものなんですけど・・

 たぶん初めて見る人もいるでしょうね。

 どういう反応するのか知りたい・・


 また、蓋を開いた内フラップ部分には当時のロボットポイントをイメージしただろうマークが。

 ロボットポイントとは、いくつか集めて料金と一緒に送ることで当時一般販売されなかったトイが変えるというポイント通販制度。

 確かアイアンハイドやラチェットもその枠だったはず。あとはミニボットの一部とか、アイメ未登場キャラもいましたね。

 けっこういろいろ買ってた記憶。

 なお、今回はただのお遊びで雰囲気再現されてるだけで、これを切り取って集めても意味はありません.とりあえず今のところは。


 オリジナルトイは持っていないのですが、2000年に発売された15周年記念復刻版おもっているのでそちらと比較。

 ていうか、この復刻版がもう24年前・・まだ二十歳そこそこだったけど、よく買えてたな。

 15周年復刻版のほうもパッケージの基本仕様は共通。

 復刻版では正面イラストも当時のものが使われています。

 今回は天面の商品画像のポーズが当時のイラストを再現していますね。

 こういうとこ、上手いなぁ。

 裏面も基本レイアウトは共通。

 ただ復刻版でイラストを大きく覆うか立ちで記載されていた注意書き等は、今回底面に移動しています。

 なので、スタスクもちゃんと隠れず登場。

 また、一部ギミック変更のため、右端のフォーメーション紹介の3段めが変わっています。


 では中身を取り出していきます(もう開けてるやん、さっきフィルム出してたやん・・というツッコミは野暮というものですよ)。

 発泡スチロール!

 令和のこの時代に発泡スチロール!

 まさか発泡スチロール見てニヤける日が来るとは思いませんでしたが(笑)。

 15周年復刻版ですら中の梱包材は透明プラのブリスタータイプだったのに、こんなところにまで当時の雰囲気を再現してくれてるだなんて・・

 なお、コンボイ本体およびトレーラーはけっこうみっちり収まっているので、一見取り出しすのは困難に思えますが、

裏側に穴が開いており、そこから押し出すようにすればすっと取り出せます。


 ローラーはタイヤがついていない状態で入っています。

 ローラーのタイヤと司令塔にセットできるミサイルはランナー状態。

 ミサイルはともかく、タイヤはもうローラーに付けておいてくれていいとも思うのですが、これもオリジナル再現ですね。


 エネルギー補給パイプのパーツ一式は小袋に入っています。

 主にトレーラー内壁に貼るシール類。

 あぁ、このへんはシールのままなんですね。

 まぁ、僕個人はあまりゴチャゴチャ目にうるさい感じは好きではないので、プリント済みでなかったのはむしろありがたいかも。

 コンボイ本体に貼るシールもナンバープレート部など、いくつかありますが、今回はもう貼らない方向で。


 すでに使い方を見てもらったシークレットフィルム。

 まぁ、ただの薄くて赤いプラ版ですが。

 これも懐かしいな。


 キャラクターカードも、たぶんオリジナルの仕様を再現したものなんだと思います。

 最初の頃ってこんな感じだったのかな・・ちょっと覚えてない。

 上部には穴が開いてますね。

 裏面も随分あっさりしてます。

 最初はカードにはテックスペック表記はなかったのか・・


 説明書は思いのほか小さかったですね。

 確かに本体の変形はシンプルですが。

 トレーラーの各形態への変形はとくに説明がない・・


 あとはシリーズを紹介するミニパンフレットが付属。

 Cー01、Cー02それぞれの紹介のほか、

オリジナルトイのことにも軽く触れています。

 次回作に関して少しくらい言及されてるか期待したんですけど、なかったですね・・


サイバトロン 総司令官 コンボイ

 サイバトロン軍団の総司令官。

 セイバートロン星を故郷とするトランスフォーマーたちは、正義のサイバトロンと悪のデストロンにわかれ、長年戦いを繰り広げていた。

 戦争のためのエネルギー枯渇に直面したコンボイは、資源探査のために仲間のサイバトロンとともに宇宙船アークで母星を脱出。

 しかし、メガトロン率いるデストロン軍団の宇宙戦艦ネメシスのよる追撃を受け、激しい戦闘の末両軍はとある惑星に墜落。

 その惑星こそ、まだ人類が誕生していない太古の地球だった・・

 それから400万年の時が経ち、火山噴火の影響でトランスフォーマーたちは目覚める。

 宇宙征服のため、地球の資源を狙うメガトロン率いるデストロンに対し、コンボイは仲間のサイバトロンたちとともに宇宙と地球、そして人類の平和のために戦うのだ!


ビークルモード

 まずは封入状態のこちらから。本体のみで。

 アメリカ製のトラック、フレイトライナーをモチーフにしたトレーラートラックのキャブトップですね。

 単体で見ると、オリジナルトイとほぼ見分けが付きません。

 完全再現というわけではないのですが、むしろオリジナルよりも実写再現度は高くなってるかな?

 オリジナル同様に要所にダイキャスト(合金)パーツが使われており、小さいながら手に持つとずっしりと重いです。

 フロント、サイドのウインド部はもちろんクリアパーツ。

 フロントグリルや煙突、タイヤのホイールなどのシルバー部分はすべてメッキ処理されています。

 タイヤ自体もゴムパーツで再現。

 かなり硬めの合成ゴム製なので、劣化についてはそれほど心配はないかと思います。

 15周年復刻版でも全然問題ないし。

 後ろ側はかなりフラットでシンプルですが、これはオリジナル準拠。


 端からモロバレなんですが、運転席部分(ロボットの胸部)にはマトリクスが収納されています。

 これに関しては今回追加された仕様。

 基本オリジナルトイを踏襲しつつ、可動以外の部分でもコンボイ司令官として外せないだろうという要素はしっかり追加してくれているのは嬉しいですね。


 正面外装が開くのはオリジナルトイ同様。

 マトリクスおよびマトリクスチャンバーは取り外すことが可能です。

 もちろん、チャンバーからマトリクスを取り外すこともできます。

 マトリクスはゴールドメッキ。

 中央のコア部分はメタリックグリーンで塗装されています。

 ジェネレーションラインのマトリクスのように裏面に5㎜穴があったりはしません。


 チャンバーを取り外した本体にはオリジナル同様、大基のダイアクロン版のギミックである隊員用搭乗席がそのまま再現されており、ダイアクロン隊員フィギュアを乗せることができます。

 欲を言えば、ここに乗せられるスパイクとスパークプラグのフィギュアも欲しかった・・(強欲)


 本体天面にはなんとシークレットエンブレムも。

 通常時は真っ黒なマークですが、指で擦るなどして暖めると軍団のマークが浮かび上がってくるという、往年のトランスフォーマーの代名詞でもあってギミックですね。


 ただ、末端冷え性の僕が触っても全然反応してくれない・・

 昔からだよ。

 仕方ないのでドライヤーで少し炙ってみました。

 辛うじてわかるかな?

 もっと暖めればオレンジ色に近い色で浮き上がってくるはずなんですが、そもそも気温がね。

 今日も雪積もってるんですよ。3月なのに・・


 15周年気連復刻版と比較。

 手前が復刻版です。

 復刻版は、若干の仕様変更はあるものの、ほぼオリジナルと同じものと思ってよいと思います。

 で、やはり遠目にはほとんど見分けがつきません。

 近くで正面から見ると、ライトやバンパーに違いが。

 復刻版(オリジナルでは)ライト部分にハンドパーツ取り付けのための穴が開いているほか、バンパーにも・・これは肉抜き穴かな? 開いてますね。

 今回のもののほうがビークルモードでの実車感は向上しているといえます。


 では、ロボットモードに変形。変形パターンはおおむねオリジナルを踏襲しているのですが、主に2点変わっているところがあります。

 一つは、オリジナルでは後付けだったハンドパーツが展開式になったこと。

 このように、ビークルモードでは内側に折りたたまれて収納されています。

 この変更のおかげで、本体のみではパーツの差し換え、追加なしの完全変形がかのうとなりました。


 もう一つは股関節の仕様。

 オリジナルではスプリング内蔵で下ろすと同時に左右の股幅が開いたのですが、今回はたぶん可動の兼ね合いかな? すべて手動で変形させるかたちになりました。

 まずビークルの前輪を開いてロックを外し、

股関節を開きます。

 この股関節基部パーツが薄く、開く際にレバーになるような部分もないので強度的にかなり不安です。

 全体的にがっちりした構造で安心感はあるのですが、唯一ここだけは慎重に扱ったほうがよさそうですね。

 なんでこんなことに・・


ロボットモード

 こちらもオリジナルの雰囲気ほぼそのまま。

 レトロな箱ロボ感がいいですね。

 やや腕が長いのとか、お腹、腰がなくて胸からいきなり脚が生えてる感じとか、まぁ今どきはダサいと感じる人も多いんでしょうが、当時はこれが最先端だった(か?)。

 そして今見るとむしろ新しい?


 頭部デザインもオリジナルのまま。

 最新のジェネラインなどに寄せたアレンジはされていません。

 ちょっと上下に潰れたような輪郭は、なんとなく幼くも見えます。可愛い。

 マスクにスリットがあるのもあらためて見ると新鮮。


 オリジナルではシールだった肩のサイバトロンマークはプリントで再現。

 そもそもオリジナルではリベットモールドのある上からシールを貼る仕様で、どうしてもでこぼこしちゃうから、僕は復刻版でも貼っていないのですが、今回はちゃんとマークの位置はフラットに造形されています。


 また前腕、

膝、

つま先など、オリジナルでシールを貼る部分が立体的に造形されたうえに塗装で再現されています。

 ただこれらのデザインはあくまでトイのものであって、アニメではこのへんも全部フラットなので、アニメエディションでは塗装はされていないようです。

 造形はもちろん共通なので違和感ありそうですが・・


 背面。

 かなりあっさりしているというか・・ザ・裏側という感じでとくに見ためを意識したものにはなっていません。

 まぁ、オリジナルトイの見ためのまま、可動性を向上させたものというコンセプトですから、むしろオリジナルほぼそのままの背面にするということは意識されたのかも。

 ただ評価は分かれそうな気はしますね。


 背中なんか見事に穴開いてますからね。

 隊員用シートも、マトリクスチェンバーの裏側も丸見えです。

 絶対に背中を盗られるわけにはいかない・・


 腰部も、貧弱な股関節が丸出し。

 なお、スタンド用3㎜穴が追加されています。


 復刻版と比較。

 向かって左が今回のもの。

 やっぱりほとんど同じ。

 背面もそっくりですね。

 ちょっとだけ穴は小さくなってる?


 各部の可動について。

 まず、オリジナルでは正面固定だった頭部は回転可能。

 これだけでも表現に大僅差が出ますよね。


 腕部は、付け根から型だけで3軸可動し、そのまま横向きに真上まで上げることが可能。

 もちろん前後向きには360回せます。

 肘はクリック仕込みの間接で90度曲がるだけでなく、

ロールもできるようになっています。

 手指は人差し指以下の4指で一体ではありますが開閉可能。

 これにより、マトリクスを掲げる印象的なポーズの再現も可能に。

 ただし、フレームの隙間に指を通せるわけではないので、フレーム自体を親指とほかの4指で挟むような格好になります。

 ちょっと不安定ですね。


 上半身は腹部位置で30度ほどの前傾が可能。

 ここの可動がかなり固く、固定されているフロントグリルパーツが薄いこともあってちょっと怖いです。


 腰部は回転できますが、フロントグリルパーツと干渉するため左右30度ずつくらいしか動かせません。

 フロントグリルパーツも単独で跳ね上げとかできればよかったんですけどね・・


 脚部はほぼ180度の開脚が可能。

 膝にもクリックが仕込まれており、90度以上に深く曲げることができるので、立て膝も問題ないです。

 ただ腿、上げはやはりフロントグリルが干渉するので90度いかないくらいですね。

 なお、膝は反対方向にも若干曲がるので、S字立ちもできます。

 上半身の前傾と組み合わせれば意外なほどスタイリッシュな立ちポーズもいけますね。


 太腿はロール可能・・なんですが、初手だとめちゃめちゃ固いです。

 おそらくはロール軸にもガッツリメッキがかかっていてギチギチなんですね。

 無理して動かすと股関節基部にも負荷がかかるので調整は必須です。

 隙間にシリコンスプレーを噴くだけでも随分違うのでお試しを。


 足はつま先だけがロールできる仕様。

 このように、踵は脛と一体化しているので、ポーズによっては自立しにくいこともあります。


 めちゃくちゃ動くようになってる・・

 凄まじい進化です。


付属武装等

レーザーライフル

 手持ちの射撃武装。いわゆるコンボイガンですね。

 最近はイオンブラスターと呼ばれることもありますか。

 マズル部分などに特徴のあるオリジナルデザインベースで再現されていますが、全体にボリュームアップしてアニメデザインの雰囲気も追加されています。

 オリジナルではややリアルに造形されたグリップではなく、その前方の軸で保持するという謎の仕様でしたが、今回はちゃんとグリップが5㎜軸になっていてそこで保持可能。

 前方の軸も引き続き造形されているので、それをサブグリップとして両手持ちもできるようになっています。


復刻版と比較。

 今回のものは随分ボリュームアップしましたね。

 肉抜きも減っています。


エナジーアックス

 アニメオープニングでも印象的な、腕から生成するエネルギーを斧状に固定した近接用の武器。

 オリジナルや復刻版では付属しておらず、今回追加されたものです。

 クリアオレンジ成型が綺麗ですね。

 肉抜きもないのでカボチャには見えません(笑)。

 根元の球体部分のカバーを開き、手で保持してからカバーを閉じる仕様。

 左右どちらの手でも持てますが、拳が真っ直ぐ前に向いた状態で、手首の基部も含めて挟み込むようなかたちになるため、この状態では手首ロール可動はできなくなります。


トレーラーコンテナ

 ビークルモードで牽引できるトレーラーコンテナ。

 Cー01にのみ付属するオプションです。

 底面のスタンドパーツを前方に展開固定(通常は後方で固定)することで、単独でも自立させておくことが可能です。

 側壁のラインおよびサイバトロンマークはシール再現であらかじめ貼ってあります。

 ここはプリントで再現してほしかったかなぁ・・

 やはり基本仕様はオリジナルのまま。

 というか、こっちはいっそオリジナルからそのまま流用でもなんら問題なかった様な気もするのですが、ちゃんと完全新規造形されています。


 復刻版と比較。

 手前が復刻版、奥が今回のもの

 わずかに成型色の色味の違いで見分けられますかね。

 今回のほうがやや明るい色味になっています。


 いや、わからんて・・

 実は前方下部に明確な違いがあるんですが、そこはまたのちほど。

 開閉する後部ハッチのディティールはまったく一緒です。


 本体をビークルモードに戻して、トレーラー連結。

 和名であるコンボイの由来にもなった大型トレーラートラック。

 当時の少年たちの憧れがここに復活しました。

 長い!

 当然、連結時のサイズ感などもオリジナルとまったく同じです。


 復刻版と比較。

 だから同じだって!(笑)

 トレーラーの交換もできますよ。


 本体とトレーラーの連結はしっかり固定できるものではなく、本体の軸部分にトレーラー底部の穴を被せるだけ。かなり緩く、本当にただ乗せておくだけです。

 連結位置でこの通り大きくスイングできるので、ちゃんとカーブも曲がれます。


 すでに比較加増で開いてましたが、後部ハッチは開閉可能。

 付属のローラーや仲間のサイバトロン戦士(ビークルモード)を搭載可能です。

 しかし、当時品はもうほとんど手許に残ってないんだなぁ。

 というか、そもそも僕はあまり自動車に興味のない子供だったので、サイバトロンの初期メンバーのトイはほとんど持ってなかったんですよね。

 唯一持っていたのがハウンドなんですが、それも随分前に処分してしまったし・・

 仕方ないので現行のリメイクを搭載。

 SS86 アイアンハイドも問題なく積み込めるので、たいがいなんでも乗せられると思います。

 ちなみに、コンボイ自身は煙突が邪魔で乗れませんでした。

 惜しい・・

 でも煙突を内側に倒すことで積み込めました。

 ただ、この煙突の可動って仕様なんですかね?


コンバットベースモード

 コンテナの後部ハッチ、側壁を、収納されていた司令塔タワーを伸ばした展開した戦闘基地モード。

 基本的にオリジナルトイのギミックはほぼすべて再現されている今回のミッシングリンクですが、唯一付属のローラーやサイバトロン戦士のビークルモードを勢いよく発進させられるカタパルトギミックがオミットされています。

 実際に前後に動くカタパルトパーツがなくなっていて、司令塔タワーの前方はすっきりフラットになりました。


 基地の床にとなるコンテナ側壁の内側ディティールは、今回もシール再現です。

 あらかじめ貼ってあるのもオリジナルと一緒。

 なら、ほかのシールももう貼っとけばいいのに・・と思わなくもないけど、それだとうるさい肢なぁ・・

 なお、底面のスタンドパーツは90度開いた状態で側壁を支えるような格好になります。

 司令塔基部の向かって右側にはガンナーシート、

左側にはコンソールシートがあります。

 それぞれダイアクロン隊員が搭乗可能です。


 基地中央にそびえる司令塔タワーのデザインは実にダアクロンっぽいですね。

 アームは3箇所で可動。

 さらにコクピット部が360度ロール可動できます。

 TL EXのようにコクピット部だけ分離できたりはしません。

 新解釈で分離できるようになてってもよかったんじゃないかなぁ。


 コクピット後部右側のレーダー、

左側のマニピュレーターもそれぞれ可動。

 マニピュレーターは先端も可動するので、一応ライフル等を保持することも可能です。

 コクピットハッチは開閉。

 ここにもダイアクロン隊員を乗せられます。

 ここまでくると、やっぱり隊員フィギュアは欲しかったなぁ。


 さらに左右のミサイルはスプリングギミックで発射できます。

 いやいつぶりよ・・

 まさか再現されるとは思ってなかったので嬉しいですね。

 安全基準とか問題なかったのかな? 最近このテのギミックが採用されないのは、たんにコストのせいなんですかね。


 カタパルトギミックオミットの代わりということなのか、司令塔タワーが分離でき、アニメにも登場したスペシャル高射砲形態にすることができます。

 ちゃん底面にはコロも付いているので、転がし遊びもできますね。

 司令塔を外したコンテナはこのように。

 ジョイントはスライドして固定する仕様です。

 なお、カタパルトギミックのスイッチだけは造形されています。


 レーザーガンはガンナーシートの横などにある5㎜穴にマウント可能。

 エナジーアックスについてはマウント、収納できる場所はありません。

 まぁ、あれはエネルギーを固定したもので、本来かたちあものではないですからね。


エネルギー補給パイプ

 見たまんまの給油装置ですね。

 戦闘基地がたちまちガソリンスタンドに・・

 基部とパイプ、ノズルの3つのパーツからなります。

 パイプはリード線などではないただのゴムの紐なので、頭にクセ付けなどできないので少々扱いに困ります。

 ちなみに復刻版でもおそらくほぼ同じ素材が使われていたと思うのですが、そちらは数年前に久々に出したときに触れたらボロボロに崩れ落ちました。

 今回もそうなるのかな・・

 また、基部のほうは5㎜軸で先の通り基地の床面に取り付けられるのですがノズルのほうの軸は5㎜ではないので、コンボイ本体の手では保持できません。

 ダイアクロン隊員フィギュアだと保持する術があったのかな?

 しかしわざわざ新規造形したなら、ノズル側の軸も5㎜にすればよかったのに・・

 なんでそんなとこまで律儀に再現したんだろうか?


 復刻版と比較。

 やはり大きな違いはカタパルトギミックおよびそのためのパーツの有無ですね。

 あとは司令塔のマニピュレーターの形状も微妙に変わっています。


サイバトロン移動基地

 パッケージ裏でフォーメーションー1と紹介されているモード。

 ビークルモードのコンボイ本体でコンバットベースに変形したトレーラーコンテナをそのまま牽引する状態ですね。

 司令塔は180度回転させて前を向かせます。


移動攻撃体制

 同じく、フォーメーションー2として紹介されているモード。

 先ほどの移動基地から司令塔を残して側壁、ハッチを閉じた状態。

 要は通常のビークルモードのコンテナ天面から司令塔だけを出した状態ですね。

 コンテナ前部天面にある穴から司令塔を出す・・というか、この穴で司令塔のアームを挟むかたちですね。

 なお、同様の穴はコンテナ前面にもあり、やはり司令塔を出すことができるのですが、

こんな感じになります。

 TL EXのコアクラスだとここからアームを曲げて司令塔を真前に向けることができたのですが、オリジナルを踏襲したこの型ではできないんですね。

 なのでこうするほかない。

 なんですかねこれは?

 そもそも説明書には前面の穴について一切言及がないんです・・


 復刻版と比較。

 流れで一応。


サイバトロン用整備ドック

 フォーメーションー4。

 ちなみにフォーメーションー3は先に紹介したスペシャル高射砲です。

 まぁ、コンバットベースを立てただけですね。

 とくに整備用のツールなどが追加されることもなく、ミサイルを装備したままの司令塔で整備もするのかと思うとけっこう怖い(笑)。


 コンボイ司令官も一緒に。

 まぁ、ロボットの整備と考えると立った状態でというのはそれらしいとも思いますが、トランスフォーマーってあくまでロボット生命体だしなぁ。

 アニメでもけっこうベッドに横になってたし、そのほうが楽だと思いますが。


 こちらも復刻版と。

 並んでるとより整備ドックっぽいですね。


ローラー

 6輪タイプの小型車輌。

 オリジナルトイでは偵察用バギー(今回もカード裏面の解説ではバギーとなっています)と呼ばれていましたが、今回はアニメ設定通りローラーの呼称に改まりました。

 カラーリングはオリジナルトイの紺色ではなく、アニメ版のシルバーで再現。

 タイヤは先の通りランナー状態で入っているので、切り出して本体にはめ込む必要があります。

 

 TF設定では自立制御式の探査機という位置付けだったと思いますが、ダイアクロン隊員は背中合わせに4人搭乗可能。

 後部の5㎜穴にはコンボイのライフルなどを取り付けることができます。

 また、その5㎜穴基部パーツを引っ繰り返すことで、

ランプの付いているアニメ版デザインを再現が可能になっています。

 なんだこの細かいこだわり・・


 これも復刻版と比較。

 復刻版の段階でカラーはシルバーになってます。

 やはりほぼほぼ一緒ですが、今回のもののほうが若干ディティールがくっきりしてますかね。


比較画像

 あらためて近年のリメイク司令官と比較していきます。

 まずアースライズ(ER)版のオプティマスプライムと。本体のみのビークルモードで。

 ER版の再現度の高さを再確認。

 意外とあまりサイズは変わらないんですね。


 トレーラーを連結して。

 ER版のトレーラーコンテナは実はけっこうコンパクトになってるんですよね。

 ER版が発売されたときは、トレーラーまで再現された初代司令官のリメイクは初めてだった(はず)ので興奮したものですが、今思えば物足りない内容でしたよね・・


 ロボットモードで。

 随分と均整のとれた体格に成長されて・・

 でもおおまかな変形パターンはそのまま踏襲されてますからねぇ。

 言ってしまえば、ビークルモードの見ためはオリジナルのまま、ER版のロボットモードに近いものもやろうと思えばできるはず。

 ちなみに、ER版の武装はセンチュリオンドローンに付属のオプションです。


 コンバットベースモードで。

 トレーラーコンテナの内容に関しては、これはオリジナルベースの今回のものが圧倒してます。

 ER版はもう少し頑張ってほしかったよね。


 移動攻撃態勢でも。

 ER版でも一応再現可能ですが、やっぱりちょっとしょぼい・・


 整備ドックモードでも。

 ER版は5㎜穴が多いのと、ほかの基地系アイテムと連結できたりする拡張性はあるので、単体よりも複数で絡めて遊ぶ感じかなぁ。


 マトリクス比較。

 今回のマトリクスは全体がゴールドに輝いていてなんとも神々しいですね。

 ちなみに、ER オプティマスも指が動くのでマトリクスのフレームを持つことができるのですが、腕が短いために胸の正面では両手で持つことはできないという・・


 ローラー比較。

 ER版は、なぜかローラーだけオリジナルトイリスペクトの紺色。

 なお、これもセンチュリオンドローンに付属するものでER オプティマス単体に付属するものではありません。

 TL EXのコアクラスオプティマスと。本体のみのビークルモードで。

 コアクラスは面長(笑)。


 トレーラーを連結して。

 小さいながら、コアクラス版のトレーラーコンテナもなかなかの再現度ですよね。

 キャブとのサイズ感なんかは、むしろER版よりもオリジナルのバランスに近いと思います。


 ロボットモードで。

 コアクラスもよくできてますよね。

 武器も両方付いてきたし。

 再現できてないのは、もうマトリクスの収納くらいのじゃないですか?


 コンバットベースモードで。

 ER版よりよほど再現の高いコアクラス。

 ガンナー & コンソールシートとエネルギー補給パイプがないくらい。

 その代わりエナジーアックスの収納できるようになってます。


 移動攻撃体制でも。

 こちらも組み換えにはなりますがしっかり再現。


 整備ドックモードでも。

 ・・うむ。ミッシングリンクのレビューのはずが、コアクラス オプティマスの出来のよさをも再確認する流れになってしまった・・


 ローラー比較。

 親子みたい(笑)。

 細かい点ではコアクラス版のローラーは後部座席も前を向いています。

以下、画像

 各部の可動性についてはすでに触れたので、それを踏まえていろいろ動かしていきます。

 まず素手の状態で。

 肩周りが柔軟性に動くからこそできる、腰に手を当てた胸張りポーズ。

 もちろん手首ロール、指の可動もポイントです。


 股割りも可能。このどっしり感よ。

 あまり大きく動かすと隙間が見えて格好悪いですが、頭部は変形可動を利用すれば基部ごと上を向かせることができるので、目線も合わせやすいです。


 上半身前屈と組み合わせれば、立て膝も綺麗に決まりますね。

 うん。十分に格好いい。


 受け継がれるリーダーの証・・

 オリジナルトイには付属しなかったマトリクス。

 最近のリメイクではけっこう定番の付属品になってますが、それらのデザインに引っ張られることなく、あくまで40年前の当時、付属していたらこんなデザイン、サイズだったろうなとも思わせてくれる造形は見事です。


 武器を装備して。

 まずはレーザーライフル装備でオリジナルのパッケージイラストをイメージ。

 やはりコンボイといえばこの、今まさに出動した! という感じのポーズですよね。

 さすがに自立できないのでスタンドで支えていますが。


 さらに躍動感ある射撃ポーズも。

 こちらは自立できてます。

 腰の捻りがやや弱く感じますが、この見ためでここまで動くのはもうなんかちょっと笑けてくる・・

 両手持ちもこの通り。


 エナジーアックスで。

 刃の向きが固定になってしまうのが残念ですが、それでも腕部可動域の広さで大胆なアクションが可能。


 右手にライフル、左にアックスのフル装備で。

 遠近に死角なし。

 ちなみに腰裏のスタンド穴、一応3㎜なのですがちょっと広めで、そもそもダイキャストも使われているコンボイ本体がサイズのわりにはかなり重いので、いつも使っているグッスマのスタンドでは支柱がへたって浮かせることができませでした。

 しっかり角度が固定できるタイプのスタンドでないとダメですね。


 これは、ガソリンスタンドに再就職したコンボイ。

 指が動くのでノズルも持てるようになりました。


コ「デストロン軍団が接近中だと?

コ「よし、迎撃フォーメンション!

コ「ジェットロンを片っ端から叩き落とせ!

 戦闘が終わったらちゃんと給油。

コ「いざというときに燃料切れになったら目も当てられんからな。

 案外堅実なようです、司令官。


コ「最近のオモチャはよくできてるな・・

コ「ロボットモードもそっくりじゃないか。ライセンスを許諾した甲斐もあったというものだ。

 ライセンス料はエネルゴン一月分です。


メ「コンボイ! ここで会ったが40年め! 今日こそ貴様を叩きのめしてやる!

コ「それはこちらの台詞だメガトロン! 覚悟しろ!

メ「これでも喰らえっ!

コ「危ない!

 ヒラリ。

メ「おのれ! ならばこれで!

コ「なんの!

 ガキィィン!


メ「・・・・・

コ「あ・・いや、そう肩を落とすなメガトロン。おまえもいずれこの力に目覚めることになる・・はずだ。


 以上、“ミッシングリンク コンボイ” でした。


 あのときの感動と興奮が再び・・いや、あのとき以上の感動がここに。

 ミッシングリンク・・

 40年前のオリジナルトイの見ためほぼそのままに、最新フォーマットにも引けを取らない可動性、豊富な付属品で広がるプレイバリュー。

 昨今のスタンダードとはまったく別のアプローチで、玩具としてのトランスフォーマーのある種の理想形を見せてくれたように思います。

 もう単純に、楽しい。これがトランスフォーマーだよね。

 本当、小学生だったあの頃に戻ったみたい。

 今の子供たちにも是非手にとって遊んで貰もらいたい・・けど、とても気軽に買えない価格だけがネックですね。

 それにしても、司令塔のミサイル発射ギミックまで再現されてるとは思いませんでした。

 ただ、それができるならなんでカタパルトギミックだけはオミットされたのか・・?

 まぁ、本体のフルポーザブル化、オリジナルには付属しなかったマトリクスやエアジーアックスの追加で十分にお釣りが来るのでまぁいいか。

 とにかく理屈抜きに楽しい。

 現行の通常ラインやマスターピースともまったく違う方向性なので一概に比較もできませんし、僕個人の思い出補正もかなり強く反映された感想になってしまうのですが、やっぱりちょっと別格ですよね、これは。

 2月にして早くも今年ベストの最有力候補かな。

 本文中ではちょこちょこ突っ込んだところもありましたが、まぁ一言で言えば、最高。

 最高ですよ。


 さて、一応新シリーズと謳っている以上、これで終わりではないと思うのですが・・今のところ次のアナウンスが一切ないですね。

 コンボイの次はメガトロンと無邪気に期待してしまいますが、さらに先を考えるならば、流用の利くスタースクリーム以下のジェットロンも十分候補に入ってきますよね。

 オリジナルトイのデザイン、サイズを変えずにフルポーザブル化するわけですから、ゼロから造るよりも余計に大変でしょうし、開発に時間がかかるのは仕方ない。

 というか、むしろ時間は十分にかけてほしいので、すぐにとは言いません。

 年一くらいでいいかな。

 見ためは40年前のものなんだし、今さら1年2年開いても違和感なんてないし。

 ただ予定というか、展望くらいは聞かせてほしいな・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。 

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