今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLーEX オプティマスプライム & バンブルビー” です。
キングダム以降のジェネレーションラインを中心にラインアップが増えているコアクラスのミニサイズ版トイから、トレーラー付きのオプティマスプライムとバンブルビーのセットが登場。
タカラトミーモール限定で発売されました。
トランスフォーマー40周年を迎える今年、YouTubeでの初代アニメおよびビーストウォーズⅡの全話配信も始まり、さらにまだ詳細は不明ですが日本でも様々な企画がスタンバイ中と思われます。
そんな年の幕開け(といってももう2ヶ月ほど経っていますが)に、今回のセットはぴったりなんじゃないでしょうか。
ただ問題なのは、タカラトミーモール限定ということ。
いや、なんでよ。
これこそ一般販売で店頭に並べるべき商品でしょうが!
キングダムから新たに登場したコアクラス・・まぁ、過去のレジェンズクラスなどに相当する位置付けになりますが、そのなかでもデラックスクラス以上のいわゆる通常サイズでリリースされているキャラクターの縮小版(以降、ミニサイズ版と呼称します)は手のひらサイズで変形も手軽なうえ、ロボット、ビークル(あるいはビースト)両形態もおしなべて破綻なくまとまってるので、トランスフォーマー入門にはうってつけだと思っています。
しかしながら、初めて登場したキングダムではモール限定扱いとなり、レガシーに入って1年めではそれすらなくなり日本未導入のまま。
2年めで新規合体ギミックを採り入れたダイノボットはさすがにスルーするわけにはいかないだろうとなったのか一般販売され、そのついでのように同時期のミニサイズ版も一般販売されたことでようやく手に入れやすい状況になりました。
しかし、オプティマスにスタースクリーム、サウンドウェーブが限定だったのに、そのリカラーのネメシス、サンダークラッカー、サウンドブラスターが一般というのは・・
どうにも行き当たりばったりという感じがします。
一方で、スタジオシリーズはほぼほぼすべてのラインナップが日本でも一般販売のかたちで導入されており、そういう意味ではそちらに組み込まれたほうが今後も安定するのではないか? と思いながら、しかしその場合シリーズとしてのコンセプトがブレるので、個人的にはあまりいい気分はしない・・というところは先のラチェットのレビューでもちょっと触れましたが。
そんななか(?)、今回のセットはオプティマスの事実上の再販でもあり、タイミング的にもYouTube配信と重なるので、新規ファン獲得の一大チャンスだったはず。
店頭に並んでいたら、絶対子供たちの注目を集めたと思うんです(多分に願望が入ってますが・・)。
まぁ、いろいろ事情はあるかと思いますが、それで商機を逸したら本末転倒だろうになぁ・・
レビューしていきます。
パッケージ
表面全体にビークルモードのオプティマスとビーが描かれた ブラインドタイプのパッケージ。
イラストの構図はTL モーターマスターのパッケージを彷彿させます。
向きは逆ですけど。
箱の縦横サイズはリーダークラス並みですね。ただかなり薄いですが。
こちらは裏面。
すでに楽しいことが約束されてます。
しかし中身・・
思った以上にスッカスカでした(笑)。
ていうか、どんどん簡素な梱包になっていきますね。
もうっちょっとなんかこう・・まぁいいけど。
ちなみに右上の包みの中には新規造形のパーツが3つほど入っていたのですが、ここまでするならそれらも個別にプラ紐で留めとこうよ。
そしたらもうちょっとスペースも埋まったでしょうに。
だとしても箱のサイズが半分でよかったよね、となるんですが、そうすると表面のイラストが小さくなっちゃいますしね。
限定品ということを考えると、あんまり小さい箱だとありがたみがないという気もします。
まぁ、これまでのミニサイズ版トイをまとめてしまっておける収納箱と考えればいいかな。
うん。ちょうどいい。
ちなみにコアクラス(相当)2体に新規造形のトレーラー等を追加したセットということで、当初ボイジャークラス程度の価格と踏んでいたんですが、実際はリーダークラス並みでした。
まぁ、割高だとは思います。しかも限定だから定価ですしねぇ。
そう思ってました・・
オートボット 総司令官 オプティマスプライム
ロボットモード
KD版のリカラーです。
なんだかんだでこの型もうちにはこれで5個め。
今にして思えば、なんでKD版を2つも買っていたのか・・まぁいいんですけども。
あらためて、小さいながらしっかり司令官ですね。
腰の後ろの側パーツだけ、もうちょっと上手く処理して欲しかった感はありますが。
KC版からは成型色が変更されていて、わかりやすいのは太腿などシルバーだった部分が乳白色に近い色に変わっています。
赤色もやや明るめになってますかね。
あとは腰部に黄色の塗装が追加。
一方、脛前面のディティ-ルのシルバー塗装はなくなっています。
アニメカラー再現ということなのかな。
また、パッと見ではわかりませんが、KD版で黒色成型だったパーツが青色成型になり、そのうえでわざわざ黒く塗装されています。
本体だとタイヤがそのようになっていて、ついでに(?)ホイールもシルバーで塗り分けられています。
付属武器
イオンブラスター
これも青色成型似黒で塗装されています。
グリップなどの3㎜軸部分が青いままですね。
なんでわざわざ黒い部分を青で成型したんだろう?
エナジーアックス
ネメシスプライムでブラスターの代わりに付属したアックスも付属。
拳を収めた状態で前腕に取り付けますが、接続は3㎜なのでそのまま拳に持たせることもできます。
こちらも青色成型のパーツに塗装されていますが、もうちょっとメタリックな感じの色で塗ってほしかったかな。ほぼ普通の黄色ですね。
そのせいで根元の肉抜き部分がハロウィンのカボチャ(ジャックランタン)に見えて仕方ない(笑)。
シールド
後述するビークルモードにトレーラーを連結させるためのアタッチメントパーツをシールドとして装備可能。
アックス同様、拳を収納状態にして前腕に取り付けるのがベターかと思いますが、拳を出した状態で同じ穴に付ければ、前腕側面に装着することも可能。
ただ、シールドの接続軸が短いので外れやすいです。
ビークルモード
本体のみではトレーラートラックのキャブトップにトランスフォーム。
ちょっと面長になっていますが、まぁ綺麗にまとまってますよね。
タイヤのホイールがしっかり塗り分けられていることで全体が締まった印象です。
ブラスターは車体側面、あるいは後部の3㎜穴に取り付け。
アックスは運転席後部の隙間(両肩の間)にマウントできます。
では、トレーラーを連結します。
まず本体後部に先に紹介したアタッチメントを取り付け。
車体後部(脚部)全体を覆うようなかたちになります。
なお、この状態では本体にアックスをマウントすることはできません。
トレーラー前方底部にある軸をアタッチメントの穴にはめ込んで連結完了。
アタッチメント側の穴は5㎜径ですが、トレーラーの軸はそれより細いので凝ったり固定はできません。
お馴染みのトレーラーを牽引するコンボイ・・もとい、オプティマスの姿。
キャブとトレーラーのサイズ感もいい感じで、遠目だとアースライズ(ER)版とも見分けがつかない・・かも?
トレーラーのタイヤのホイールは塗り分けられていないのは少し残念。
でも、基部は青色成型でバンパー部分がシルバー成型で色分けされているなど、なかなか細かいところまで丁寧に作られている印象です。
側面のライン塗装、オートボットマークもしっかり再現。
もちろんトレーラーは左右スイング可能。
セットのバンブルビーのビークルモードがちょうど収まるサイズになっています。
SS(コアクラス)アイアンハイドやラチェットだと残念ながら車高で引っかかってアウト。
いわゆる基地モードですね。
トレーラーのコンテナ側壁を展開し、収納されていた管制塔を伸ばして完成です。
管制塔はアームが2箇所で可動。
右側のレーダー、左側のマニピュレーターもそれぞれ可動。
枚ニピュレーターには3㎜穴が開いているので、付属の武器類を持たせることもできます。
管制塔は基部で取り外すこともできるので、高射砲モードに見立てることもできます。
さらにコクピット部だけを取り外すこともでき、小型ビークルとすることも。
裏側にある5㎜軸で通常サイズキャラなどに持たせたりもできますね。
メンテナンスベースモード
先の基地モードを立たせた状態ですね。
メンテナンスというならむしろ寝かせたほうがいい気もするけど・・
付属の武器類はコンテナ内壁や床部分にそれぞれ固定収納可能。
バンブルビーにもともと付いているブラスターのみ収納できません。
移動攻撃モード
ビークルモードでトレーラーから管制塔を露出させた形態ですね。
基部を外さずそのまま外側に展開させるパターンのほか、
取り外してトレーラーの屋根の上に付けるパターンも。
ローラー
自立探査機 ローラーもミニサイズになってもちろん付属。
いい感じにデフォルメされてて可愛いですね。
ちゃんと6輪のタイヤは全部回転します。
後端には3㎜軸が2つありますね。
後部の5㎜穴にはオプティマスのブラスターや、
日本未発売のバズワージーバンブルビーシリーズの、エクセルスーツ姿のスパイクのミニフィギュアとセットで発売されたバンブルビーのリカラーのようです。
初代アニメデザインベースではありますが、一連のコアクラストイとは出自が違うこともあり、ちょっと雰囲気は異なりますね。
脛に装甲が1枚被るような構造は珍しくて面白いです。
顔付きは初代アニメのイメージにかなり近いと思います。
ガワパーツがウイングのように背中にハチされるのは実写版以降のバンブルビーデザインではとく見るパターンですが、初代ベースではやはり珍しいと思います。
ドアじゃなくて後輪周りのパーツというのもまた独特。
けっこう大胆に前後スイングできので、画角によっては見えなくすることもできますね。
そうすればより初代のイメージに近くなると思います。
付属武器
ブラスター その1
もともとのバズワージー版から付属していたブラスター。
とくに元デザインはないんじゃないかな。
3㎜軸での保持になります。
銃口先端は3㎜軸にはなっていませんね。
ブラスター その2
今回新規造形された、アニメで使用していたブラスターを再現したもの。
こちらも当然3㎜軸での保持。
やはり銃口は3㎜ではありませんが。
先の通りこちらはオプティマスのトレーラーコンテナ内に収納できます。
ビークルモード
黄色いコンパクトカーにトランスフォーム。
ライセンスの関係もあるんでしょう、丸っこいビートルではなく、レジェンズ版のビークルに近い形状やや角張ったですね。
しかし綺麗にまとまっていて、なにより可愛らしいのでこれもよし。
タイヤの造形がシンプルすぎるのはちょっと残念かな? とも思いますが、全体のデザインを考えるとちょうどいいのかも。
ブラスター その1は車体底面に収納できます。
その2は収納不可。
比較画像
まずオプティマス。
KD版とロボットモードで。
本体造形は変わらず成型色と塗装のみ変更。
太腿が白っぽくなったほか、腰部に塗装追加、逆に脛の塗装削除で初代アニメのイメージに近くなったと思います。
ビークルモードでも。
こちらはタイヤのホイール塗装追加が大きいですね。
やはり全体がぐっと締まります。
一方、前面のシルバー塗装の範囲は狭くなっています。
ネメシスも一緒に武装させてロボットモードで。
フル装備司令官。
コアクラスでここまで装備が充実するとはなぁ。
ビークルモードでも。
あ、シールド付けとくの忘れた。
ER版とロボットモードで。
ともにアックスとブレスター装備で。
ER版では付属せず、後からセンチュリオンドローンのオマケでフォローされたアックス(ロングバレルのブラスターも同様)が、今回は最初から付いてくるわけで、やっぱりお得感ありますよね。
まぁ、本体小さいけども・・
ビークルモードでも。
こちらはトレーラー付きで。
こうして見ると、コアクラスのキャブの面長な感じがアニメデザインの再現っぽく思えてきた。
基地モードで。
トレーラー部の再現度、プレイバリューは今回のコアクラス版のほうがはるかに上ですね。
ちなみに今回のコアクラスセットとリーダークラスのER オプティマスはほぼ同額。
もちろん単体の変形トイとして見ればER オプティマスのほうが圧倒しているわけですが、トレーラーにバンブルビーも加えた総合的なプレイバリューまで考慮すると・・
価値観って複雑ですよね。
左のER版は、これもセンチュリオンドローンに付属であとから補完されたもの。
カラーリングはER版がオリジナルトイ再現の紺色なのに対し、今回のものはアニメ版のシルバー(というかグレーに近いけど)になっています。
機能的にはほぼ一緒。
続いてバンブルビー。
WFC版とロボットモードで。
今回のものが妙にマッチョに見えるな・・
どっちがアニメデザインに近いかというのは微妙なところですね。
色味は今回のもののほうが近いか?
ビークルモードでも。
WFC版が正規ライセンス所得で再現されたビートルで、今回のものは架空のコンパクトカーなので、まぁ別物ですね。
基本構造等、今回のバンブルビーはこのレジェンズ版をベースにしているようですね。
ビークル後輪周りの外装の処理が変わっているくらいかな。
ビークルモーでも。
こちらもよく似たフォルム。
今回のものはかなり簡素にはなっていますが
さすがにアニメ劇中ほどの身長差は再現されていませんが、頭一つ分はビーの方が小さく、まぁ悪くないサイズ感だと思います。
ビークルモードでも。
こちらも、単体で見るとビーがかなり大きいんですが、トレーラー付きだとまぁいい感じ。
ちゃんとビーが積み込めますからね。
以下、画像
まずオプティマス・・といってもあらためて書くこともないので、新規のシールド装備のアクションを少し。
これで防御もばっちりだ。
正義のリーダーが剣じゃなくて斧を使う。そして悪のリーダーは棘付き鎖鉄球・・
それがトランスフォーマー。
腰裏にスタンド用の3㎜穴もあります。
続いてバンブルビー。
腰は回りませんが、それ以外はサイズ的なことを考えれば十分に動いてくれます。
接地面が広めなので自立も安定しますしね。
ミニサイズ版は立たせにくいヒトが多いから、それだけでも大きなアドバンテージです。
スタンド用の穴がないのが残念といえば残念なところですね。
トレーラーその他オプションも絡めて。
タイタンクラスのメトロフレックスやオメガスプリームと合わせるのも、これくらいのサイズ感がちょうどいいと思います。
ちょっと今回は出してないけど・・
オ「やはり立ったままだと身体が休まらないな。できれば寝かせてほしいだが・・
でしょうね(笑)。
バ「どうしたのラチェット。なんでそんなもの構えてるんだい?
ラ「いや、司令官がいつ爆発してもいいように・・
ア「ハハハ。さすがの司令官もそう毎回爆発するわけじゃないさ。
オ「おまえたち・・
オ「デストロンがまたよからぬことを企んでいるようだ。
サイバトロン戦士、出動だ!
果たして! サイバトロン戦士たちは間に合うのであろうか!?
正義のサイバトロンと悪のデストロン・・さぁ、戦いだ!
この2人、わりとライバルっぽい売り方されることが多いですけど、とくに絡みもない気がするなぁ・・
スカイワープ? あぁ、そんな人もいましたね・・
メ「思った通り、個々の能力では我がデストロン軍団のほうが上だ。
このまま押し切れ!
オ「このままでは・・よし!
今こそ新戦士たちの出番だ! ダイノボット!
ス「な、なんだあのバケモノどもは・・!?
メ「怯むな! あんなものはただの見かけ倒しだ!
オ「それはどうかな? ダイノボット、合体だ!
ス「あんなのに勝てるわけねぇ~
メ「あ、こら! 逃げるな貴様ら!
おのれコンボイ、覚えておれよ-!
コアクラスでデバスター出ないかなぁ・・
戦いも終わって、オフの司令官。
ペットの散歩かな?
以上、“TLーEX コアクラス オプティマスプライム & バンブルビー” でした。
コアクラス オプティマスプライム完全版+バンブルビーというような内容になっており、確かにサイズ感だけの第一印象では割高に思えたのですが、新規造形のトレーラーの作り込みがすごいです。
初代アニメデザインベースのリメイクとしてはアースライズのリーダークラスでほぼ初めて、トレーラー付きでリメイクされたオプティマスですが、肝心のトレーラーのギミックは正直物足りないものでした。
それが今回、小サイズながら基本の展開ギミックはもちろんのこと、オリジナルトイ由来の管制塔ユニットの展開可動、攻撃モードの再現に加えローラーも付属という充実ぶり。
オプティマス本体もアニメデザインに寄せたカラーリングに変更されたうえ、イオンブラスターとエナジーアックスの両方付属にシールドも追加で攻防に死角なしのフル装備状態。
一方のバンブルビーはバズワージーからの流用で、若干ほかのミニサイズ版と雰囲気が異なりますが、サイズ感はちょうどよく、可動も申し分なし。
さらに新規造形でアニメデザインのブラスターも追加されています。
ビークルモードがビートルっぽくないないのはまぁ仕方ないところでしょうが、角張ったデザインでもチョロQ的デフォルメ感が可愛らしくてよいと思います。
このセットで変形、合体、基地遊びまでできるんですから、まさに初めてのトランスフォーマーに相応しい。
ただやはり残念なのは、これが一般販売品ではないということ。
こっちが限定で、ミッシングリンクが一般かぁ・・ターゲット的に逆じゃない?
いやまぁ、ミッシングリンクの一般販売はありがたいんですけどね。
コアクラス・・というかミニサイズ版はもう通年ですっと売り場に置いておいてもらいたい。
YouTubeで初代アニメの配信がスタートしましたが、当然初めて見るって人たちも多いわけで、そういう人たちのなかにはきっとトイが欲しくなる人もいる。
でもデラックスクラス以上はそこそこ値が張るし、でもコアクラスなら実質1500円くらいだし手に取りやすいと思うんですよね。
やっぱりアニメの影響って強いですよ。
アーススパークも、こっち地上波放送ないんですけど、それでも発売日に売り切れてたりしましたからね。
つまりは、配信を見てる層も多いんですよ。
アーススパークを配信で見てる人は、たぶん初代やBWⅡの配信も見るだろうし、関連トイを買う可能性も高い。
でも新規層はよほどのことがない限り公式ショップの限定品を買うことはないだろうし、そもそも半年前から予約なんかしない・・
だから店頭一般販売が需要なんですよね。
売れないと店に迷惑がかかるし、次から店のほうで入荷を絞ったりと悪循環もあるんでしょうが、そこはメーカーのプロモーション次第のところがあるしなぁ。
アニメ配信ももちろんその一環なんですが、もっとこう・・いろいろできると思うんだよなぁ。
40周年の今年、これからに期待ですね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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