MARUTTOYS MAMORU レビュー

 今回のレビューは、1/12スケール、MARUTTOYS(マルットイズ)より、

“MAMORU[ホワイトVer.]” と、“MAMORU[ブラックVer.]” です。


 造形作家、MiZ氏が創造するオリジナルロボットシリーズ、MARUTTOYSから、セキュリティロボット、

“MAMORU(マモル)” が、コトブキヤによりプラモデル化。

 第1弾のTAMOTU(タモツ)同様、ホワイトとブラックの2色のバリエーションが同時発売となりました。


 その名の通り、丸みを帯びた共通デザインが可愛らしいMARUTTOYSシリーズ。

 四足歩行(走行)タイプで愛玩動物のような雰囲気を持ったTAMOTU。セグウェイ的な近未来型の乗り物を思わせるNOSERU(ノセル)に続いて、やや人型に近い高さをを備えた独特なデザインの大型機がやってきましたね。

 セキュリティロボットというカテゴリはTAMOTUと共通ですが、より複雑な状況に対応・・要は武力行使にもある程度対応できるようにと考えられたもののようです。

 可愛らしいノーマルモードから各部が展開し、ある種のおぞましさも感じさせるワークモードへ変形する仕様はこれまでの系列機同様。

 ほぼ同スケールのFAGやメガミデバイス、創彩少女庭園のほか、スケール的には半分になる1/24のヘキサギアと絡めてもとくに違和感のない汎用性は相変わらずです。


 それでは、レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみ。

 今回もホワイト、ブラックの2色をまとめて紹介していきます。


セキュリティロボット MAMORU

 西暦2060年代、先進企業、ATARASY(アタラシー)社がリリースした最新型のセキュリティロボット。

 ロボットやアンドロイドによる犯罪にも対応できるよう、既存機種よりもハイスペックが求められ、最新の高性能モーターを搭載することで高い機動性とパワーを獲得。それに耐えうる頑強な構造を備えて完成しました。

 その性能と拡張性からセキュリティロボットの枠を超え、独自のカスタマイズを施されたうえ、救助隊や警察、軍隊でも運用されるようになっています。

 ATARASY社のイメージカラーであるホワイトで外装を塗装された基本仕様のほか、用途要望に応じてカスタムカラーも多数用意されているようです。


ホワイトVer.

  まず内部フレームから。

 今回もまず内部フレームを組んでから外装を被せていくパターン。

 この段階で各パーツがどういった展開、可動をするのかはおおよそわかってしまいますが。

 ホワイトVer.のフレームの成型色は黒に近いガンメタリック。

 照明の関係でグレーっぽく見えてしまっていますが、実際はもう少し黒いです。


 頭部モジュールはシリーズ共通ですね。

 カエルみたいで、これはこれで可愛い。


 外装を付けてしまえば見えない・・そもそもフレームだけの状態でも、わざわざ覗かないと見えないようなところまでぎっしりディティールが造形されています。

 素晴らしい密度感。


 では、外装を取り付けます。

ノーマルモード

 外装のホワイトの成型色は艶あり。そこもシリーズ共通ですね。

 TAMOTUをそのまま縦に引き伸ばしたようなデザインで、ボディは円錐を逆さにしたようなフォルム。

 通常時は左右に備えた腕部をたたんだ状態で、ちょうど胸の辺りが膨らんだ感じは小さく前に倣えをしているようにも見えて可愛らしいです。

 全高はおよそ170㎝と、成人男性の平均程度になっています。

 そう思うとけっこうでかいですね。

 そして、そこはかとなく漂うベイ○ックス感・・

 歩行および走行のための脚部を4つ備える構造はやはりTAMOTUと共通で、その発展形という感じがよくわかります。


 頭部外装のデザインもまたシリーズ共通。

 まん丸い頭に、これまた真円の円らなおめめが可愛い。

 ただこのMAMORUNの場合は首の下のダクト(?)が歯のようにも見えて、アップで見るとちょっと怖いかも(笑)。

 頭部はそのまま360度回転できるほか、

引き出すことでわずかに上を向かせることもできます。

 頭頂部のカバーを外すと、

ハードポイント(3㎜穴)があり、

オプションのセンサーパーツを取り付けることで強化センサー装備タイプへと仕様変更可能。

 若干モヒカンっぽく見えますね。

 その状態で頭部を180度回転させ、センサーを正面に向けるとエリミネーターモードとなります。

 急に世界観が変わった感じ。


 胸部中央のカバーを外すと、

そこにもハードポイントがあります。

 これはこのままでも隠し武器のような雰囲気がありますね。


 足回りTTAMOTUから踏襲された2対4本の脚部で構成。

 TAMOTUより大型化され、強度や走破性も上がっていそうです。

 接地面はホイールになっていますが、キットでは造形として再現されているだけで実際には転がりません。

 ホイール部は360度回転可能。


それでは、ワークモードへと変形させます。

 まず背面のパネルを引き出します。

 これでロック外れるので、上半身を引っ張り出します。

 ジョイントを外して腕部を広げ、

マニピュレーターを展開。

 最後に脚部を伸ばして完了です。

ワークモード

 機体の各部を展開した作業用・・MMORUの場合は強硬手段用というほうがよいのでしょうか。

 ともかくもそのような形態。

 ボディが上下に伸び、2本の腕部と4本の脚部をそれぞれ展開。

 TAMOTUとNOSERU、それぞれのワークモードへの変形を組み合わせたような感じで、可愛らしかったノーマルモードからの変貌は、さながらクリオネが補食のためのバッカルコーンを露出させるがごとく、なかなかに衝撃的。

 TAMOTUの変形がいかに大人しいものだったかという・・

 強力な保持力を備えたマニピュレーターを備えた腕部で様々な作業(荒事含む)をこなし、4本の脚部のよりあらゆる地形に対応した高速移動が可能となっています。

 

 さらに、メインの腕部では不可能な繊細な作業のため、脇腹(?)部分もサブアームを備えており、これももちろん展開可能。

 画像ではわかりやすいように上半身部分を外しています。

 これは、今回のキット化に際して新たに付け加えられたもののようですね。


 ということで、サブアームも含めた全展開状態で。

 けっこうな異形感。

 あんな可愛らしい姿からこんなバケモノじみた姿になるなんて・・


 フレームのみの状態でも。

 これはもう完全に敵方の量産型ロボですよ。


付属品

 3㎜軸ジョイントが4つ付属。

 M.S.Gやその他コトブキヤキット、それ以外のメーカーキットのパーツの取り付けに使用できます。


ブラックVer.

 こちらも内部フレームから。

 というか、成型色以外ホワイトVer.と違いはないので、各形態の前後画像だけ載せていきますね。

 成型色はライトグレー。

 TAMOTUのブラックVer.と共通ですね。


 では、外装装着。

ノーマルモード

 カラーバリエーションの一つ。

 ブラックは、高級ホテルや大使館、省庁の警備などに導入されているます。

 やはり艶のある漆黒の外装には相応の高級感がありますね。

 ただキット的には触ったあとの指紋が目立つので・・


ワークモード

 強化センサー装備のエリミネーターモードかつ、サブアームも展開した状態で。

 これはまた悪そうですねぇ・・

 後ろからだと素顔が見えてるの可愛い。


比較画像

 TAMOTUと。ともにホワイトVer.、フレーム状態で。

 頭部モジュールがが共通なのは先にも言った通り。

 脚部の構造もほぼ同じで、MAMORUのそれはTAMOTUよりも二割ほど大型化しています。

 全高にして2.5倍ほどありますから、その重量を支えるためにもより強靱なものになったのでしょう。


 外装装着。ノーマルモードで。

 こういうロボットだけの世界に置き換えると、まさに人とペットの犬みたいですね。


 ワークモードでも。

 TAMOTUの変形の大人しいこと・・

 NOSERUと。同じくホワイトVer.、フレーム状態で。

 やはり頭部モジュールは共通。

 縦長のフォルムに、変形時にボディが伸長するという点で、やはりNOSERUもMAMORUの開発の礎になっていると感じます。

 足回りの構造がまったく違うのは、まぁ用途の違いというところもあるのかな。


 外装装着。ノーマルモードで。

 雪男と雪だるまかな?


 ワークモードでも。

 上体を引き出し、腕部が展開する構造はよく似ています。

 やはりTAMOTUとNOSERUそれぞれの長所を継承しているんだな、MAMORUは。

 ちなみに、MAMORUの頭部ハードポイントにNOSERUのアンテナを付けることも可能。

 オプションキャリーももちろん背負えます。

 シリーズ3体で。

 そろそろ現実世界でも売り出せてもいいんじゃ・・


 ブラックVer.とTAMOTU PRO[ミッドナイトブルーVer.]。ノーマルモードで。

 TAMOTU PROも2色とも買って組んでたんですが、レビューのタイミングを逃したのでここでついでに(こら)登場させておきます。


 ワークモードでも。

 あらためて見ると、このPRO仕様もしっかりMAMORUに繋がっていると感じますね。


 2色のMAMORU。まずフレーム状態で。右がホワイトVer.、左がブラックVer.です。

 フレームの色味は外装とは逆なんですよね。

 そのほうが映えますからね。


 外装装着。ノーマルモードで。

 最初の画像をあらためて。

 神社とかに並んでても違和感ないかも(あるよ)。


 ワークモードでも。

 ブラックVer.のほうはエリミネーターかつサブアームも展開して。

 慣れるとこの状態でも可愛く見えてくるな。


 当然外装の交換もできますので、お好みでお洒落にコーディネイトしてください。

 たぶん、そのうちもっといろんな色も出てくるから。


以下、画像

 まずホワイトVer.。

 まぁ、ワークモードがどれくらい動くのかというところなんですが・・

 この通り、オタ芸くらいはできますね。

 ただまぁ腕部の間接構造がけっこう特殊なので、フレキシブルという感じではないんですが。


 なお、ブーストエフェクトとの相性もよし。

 胸部にハイメが粒子砲装備です。


 ブラックVer.で。

 TAMOTUと一緒に巡回中。

 たぶん、MAMORUはまだ高級品だと思うんですよ。それに数も少ないんじゃないかな。

 こんなふうにTAMOTUとの連携運用も行われているはず。


 スタイリッシュTAMOTU。

 脚部も前の1対だけ展開すると2足歩行型ロボっぽい感じにもなりますね。自立できませんけど。

 画像では立て膝でバランスをとることはできました。


 お疲れモードのMAMORUさん。

 燃料切れかな?へたり込んでしまいましたね。

 彼らも電気で動くのかな?

 ルンバみたいに自動的に充電しにいくんでしょうね。


 2体一組になって柔軟体操をするMAMORU。

 人がやってるのを見て覚えたようですね。

 ロボットである自分たちがやっても意味はないことをわかっていますが、コミュニケーションの一環であると学習したようです。

 賢い。

 いついかなる事態が起きても問題ないように、訓練にも余念がありません。

 偉い。


 さて、以降は簡単な組み換え等も含めたお遊びをいくつか。


 まず、これは組み換えではないんですが、組んでいる途中ではたと気付いてしまったので・・

 MAMORU巡行モードからの、

攻撃モード!

 いや、脚部の展開がね、もうイージスガンダムに見えて仕方なかったんですよ。

 ちょうどいい位置に3㎜穴もあるし。

 しかしSEEDもなぁ、最初にあんな変態的な可変機出してたのに、なんで最新作では寝そべり・・


マルットイズ マルチワーカー

 前から順にNOERU、MAMORU、TAMOTUを3㎜ジョイントで繋いだだけですが、複合重機としてありそうな感じ。


名称不明

 MAMORU2体を上下に繋いだ寝かせた謎物体。

 たぶん、コミック系のガンダム作品に出てくるラスボスの大型MAですね(違う)。


TAMOTU MASTER

 TAMOTUにMAMORUの上半身を付け、脚部もMAMORUのものに換装したものですね。

 TAMOTUにMAMORUの脚部はさらに犬っぽさが増して可愛いですね。

 ただ収納はできませんけど。


NOSERU MASTER

 同様に、NOSERUにMAMORUの上半身を載せてみました。

 安定感が悪かったので本体は前後逆になっていますが、そもそも備えていた含め、3本の作用アーム装備で機能性が向上しています。

 ただ、乗り物としての運用はしにくくなったかな。本末転倒か・・


MAMORIBITO

 MAMORUの下半身に直接頭部を取り付け、サブアームと脚部は前の一対だけを展開して人型っぽく。

 卵形のボディがキモ可愛い・・

 生憎と自立はできないのでスタンドで支えてますが。

 なんだろうな。ニーアとかに出てきそう。


NORIMAWASU

 バイク型ですね。

 ハンドルないので、完全な自動走行です。

 けっこうなスピードで走りますので、振り落とされないようしっかり掴まってください。


 こちら、ヘキサギア世界に紛れ込んでしまったMAMORUですね。

 うん。違和感ない。


 JKとの親和性ももちろん良好。

 なるほど。これがATARASY社の目指す未来の姿か・・


 しかし、いつの世も平和も乱す者は現れる。

 所詮機械は、それを使う者の意志によってその功罪を左右されるのだ・・

ソレデモ、ワタシハ貴女ヲ護ル!ソレガワタシノ使命ダカラ!

 なお、黒MAMORUから放たれているのはビーム砲ではなくクリアオレンジ塗料です。

 たぶん、あおが武希子のプラモを不用意に触って壊したとか、そういうことでしょうね。

 

 

 以上、“MARUTTOYS MAMORU” でした。


 コトブキヤのMARUTTOYSシリーズも3機種め。

 というかわりと頻繁にカラバリが出てくるので総数にするとかなりのものになってるんですが・・

 今回もシリーズ共通の意匠ながら頭部以外はまた新たなデザインで、キットとしても流用のない完全新規造形。

 可愛らしいノーマルモードから各部が大きく展開して異形のワークモードに変形するインパクトは抜群です。

 ギミック、プレイバリューで確実にTAMOTUやNOSERUより進化してまると感じる一方で、逆にTAMOTU、NOSERUよりも組み易くなったように思います。

 比較的大きめのパーツが多いので、プラモ初心者にも安心してお薦めできますね。

 見ためも可愛いし。

 これだけしょっちゅうカラバリも出してくるということは、シリーズとしてもそれなりに好調なんでしょう。

 女子や子供人気も高いのかなぁ?

 我が家にも、気付けばこんなにいました。

 カラバリ全部は買ってないのに、すでに10体超えてますね。

 なんにでも合うからなぁ。

 ただ可愛いだけのプラモじゃくて、各部に配置された3㎜穴でカスタマイズ自在という、コトブキヤプラモの持ち味はしっかり備えてますからね。

 本当、楽しみ方は自由ですね。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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