HG ガンダムキャリバーン レビュー

 今回のレビューは、1/144スケール ハイグレード より、

“HGTWFM 26 ガンダムキャリバーン” です。


 “機動戦士ガンダム 水星の魔女” より、最終盤に登場し、クワイエット・ゼロ・・プロスペラとエリクトを止めるためにスレッタが乗り込んだ怪物と呼ばれたガンダム、

“XーEX01 ガンダム・キャリバーン” が、

HG水星の魔女シリーズで発売されました。


 長らく一切の情報が秘匿されてきた、水星の魔女HG 新商品B。

 その内容については当然いろいろと予想されていました。

 やはり最終盤にいきなり出てきた、ガンヴォルヴァと同じビットMSのガンドノートなのか?

 ダリルバルデ、ファラクト、ミカエリス・・御三家MSの新武装のセットなのか?

 いや、どちらにしても完全非公開とするほどのものではないし、果たして・・と思っていたところの22話でいきなり登場の新ガンダム、キャリバーン。

 おまえか!

 新型ではなく長い間封印されてきた規格外機というのがまたいいじゃないですか。

 その段階で新商品Bがキャリバーンであることが確定と誰しも思ったものの、キット名、仕様が正式に公開されたのは最終回となる24話の放送終了後でした。

 商品流通の関係から、ほとんどのホビー商品の詳細は発売のおおよそ半年前には公開され、アニメ等とのタイアップであっても劇中登場前にネタバレされてしまうのが昨今よくある状況だったのですが、そんななかで今回のキャリバーンの扱いは異例中の異例でしたね。

 ガンヴォルヴァも商品名の発表はアニメ登場後でしたが、キャリバーンの場合はビジュアルすら公開されなかった・・

 まぁ、最大のネタバレになってしまいますからね。

 第2期の放送が始まり、話数を数えるなかで当初の主人公機であるエアリアルがラスボスになるんじゃないかと予想され、実際その通りになったのですが、ならばスレッタの新機体は?

 シュバルゼッテがその候補に挙げられていたなかで、まさかの新たなガンダムの登場には驚かされましたし、興奮しました。

 スレッタが初めて自分の意志でガンダムに乗り、母と姉を止めるために出撃する・・

 悲劇的な結末を予想していた人もいたかもしれませんが、最終的には大団円といってよい締めとなったのではないでしょうか。

 個人的にはいくつか納得できない点もありますけど・・

 ともあれ、アニメ放送と同時に展開してきた水星HGシリーズもこれでひとまず終了ということになると思います。

 昨日、プレバンから外伝機体のキットは届きましたが、それはまぁ別として。


 それでは、トリを飾るキャリバーン、レビューしていきます。

 キットはパチ組みに最低限の墨入れ、付属のシールを貼ったのみです。


XーEX01 ガンダム・キャリバーン

 かつてオックスアース社がルブリスと同時期に開発していたガンダム。

 GUNDーARMとしての性能限界を突き詰めた試作機で、データストーム軽減用のフィルターを省いたことで高いパーメットスコアを発揮することが可能。

 ただ、パイロットの生命保護を無視した極端な設計のため、逆に人体への負荷を押さえたルブリスとの競合に敗北。

 開発記録は抹消、機体も封印されていましたが、ヴァナディース事変の際に宇宙連合議会が押収、保管していました。

 後にクワイエット・ゼロの出現によりその対抗手段として封印が解かれ、スレッタが搭乗、最終決戦に臨むことになります。

 なるほど試作機らしく、ほぼ真っ白なカラーリングが逆に只者ではない雰囲気を醸し出しています。

 同じオックスアース社製ということで、胸部全面に配置されたシェルユニットや鳥の顔のようにも見える腹部、むっちりとした太腿、中央にグレーのフレームが露出している脛など、デザインにルブリスやエアリアルとの共通性はいくつか見受けられますが、よりシンプルに、必要なものだけを選んで、無駄を削ぎ落とした感じがします。

 キットは水星HGシリーズの集大成という感じで、非常に組み易く、色分けもほぼ完璧・・といいたいのですが、肩アーマー上部やバックパック下部のダクト(?)部など、何箇所かグレーが足りません。

 でもマーカーで著ちょっと塗れる程度。まぁ、今回僕は塗ってませんけど・・


 顔付きは、水星に登場したガンダムのなかでももっともガンダムらしいんじゃないかなぁ。

 V字アンテナに口許は顎付きマスク。スリットはありませんが、

 ユニコーンにちょっと似てるかな?

 バルカン、頬のダクトなど細かい部分の色分けも感壁。

 ツインアイ、額のメインカメラなどもすべて成型色で色分けされていますが、それぞれシールも付属(シュバルゼッテにはなかったのに・・)。画像では貼っています。

 なお、ツインアイ用には赤いシールも付属しています。目が赤くなったときってあったっけ?

 また、劇中でも印象的だったV字アンテナの虹色の輝きはインモールド成型で再現・・ということになっていますが、胸部のシェルユニットとなんとなく質感が違って、こちらはクリアパーツの裏面に普通に塗装(プリント)されているだけのような。

 しかし非常に綺麗です。

 先端の安全基準のためのフラッグ部は切り取ったほうが当然見栄えはいいんですが、せっかくの綺麗なパーツを傷付けてしまうかもしれないと思って、とりあえずそのまま。


  胸部シェルユニットもインモールド成型パーツが付属。

 こちらも虹色にグラデーションしていて綺麗です。

 ルブリス、エアリアルと、結局オックスアース系列のガンダムだけの特権でしたね、インモールド成型は。


 なお、アンテナ、シェルユニットともに肩アーマーや太腿のユニットと同様のスモークグレーのパーツも付属しています。

 アンテナについては裏面に貼るシールは付属しません。

 こちらのパーツを使った場合の胸部、そして肩アーマー、腰部フロントアーマー、太腿のクリアパーツ内側に貼るシールは発光状態を再現したものと発光していない状態を再現した真っ黒なものの2種が付属するいつもの仕様。

 各部の画像は割愛します。

 

太腿はエアリアルとほぼ同じで、付け根の球体関節部を外装で包むような構造なので、ロール可動範囲は限定的。

 足首もやはり同様にC型ジョイントによる接続。

 そしてつま先がボールジョイント、踵が軸接続でそれぞれ別個に可動という、個人的に嫌いな仕様です。

 なんで普通に足首はボールジョイント接続にしてくれないのか?

 なお、つま先をたたみ、さらに踵のフィン状パーツも倒すことで宇宙空間における高速移動が可能なハイマニューバモードになります。

 フィンパーツもC型ジョイントでの接続なので、ちょっと見栄えが・・

 水星HGシリーズは接続方法や造形を工夫することでパーツを減らし、比較的簡単に組み立てられることと低価格を実現したシリーズでしたね。

 アニメ自体が一大ブームになったこともあり、それがきっかけで初めてプラモデルに触れるような人も多かったんじゃないでしょうか。

 そういう人たちにとっては嬉しい仕様だったとは思いますが、ちょっと簡略化し過ぎという部分もちらほら・・按配は難しいですね。


 背面。

 比較的大型のバックパックと、腰裏にも可動式のスラスターユニットを装備。

 ルブリスと違って、機動性を中心にとにかく本体性能を追求した機体であることがよくわかります。

 わりと後ろ側が重いバランスではありますが、この状態ではとくに自立に問題はありません。


 バックパックは左右のスラスターポッドはボールジョイントで可動します。

 下部のカバーは開閉しますが、わずかに動く程度なので、これは後述するビットステイヴ装着のためのものという気がします。

 内部もとくに造形されていません。


 また、バックパック下部右側にボールジョイントが露出していますが、これは専用武装であるバリアブルロッドライフルのジョイントアームを取り付けるためのもの。

 そもそもそういう設定ならば仕方ないのですが、そうでないのならアーム側にボールジョイントを付けて、バックパック側はジョイント穴にしておくほうが綺麗だったかなと思います。

 実際、終盤はライフル外してましたしね。


 腰部にもスカートのようなデザインのスラスターユニットを装備。

 これも左右に開くように可動します。


付属武装

ビームサーベル

 標準的な近接用の武装。

 バックパック上部に2基をマウントします。

 ビーム刃の形状、色はエアリアルなどと共通です。


バリアブルロッドライフル

 キャリバーン専用の大型射撃武装。

 長砲身のビームライフルの後端に可動式の4基の推進装置、クアドラ・スラスターを備えた複合装備です。

 形状的に魔女が持つ箒をモチーフにしているだろうことは明らか。

 ここへ来てタイトルに絡めてきましたね。

 まぁ、劇中でキャリバーンが跨がるようなことはなかったですけどね。

 先の通り、バックパックとジョイントアームを介してマウントされており、アームは画像のように複数の位置で可動。

 通常は右手で上部にあるメイングリップを握って保持。

 メイングリップは完全に収納することもできますが、そうするとまた起こすのが大変。

 引っかかりが少ないのでね・・

 また、射撃時には左族柄面にサブグリップを展開し、両手で構えることが可能です。

 バックパックのジョイントの位置からもわかる通り、本体右側面に固定装備されます。


 ということで装備状態で全身像を。

 後ろからも。

 この状態での自立は・・まぁできないことはないのですがかなり厳しいです。

 ある程度ポージングを決めている場合はバランスがとれますが、素立ちだと完全に右側に持っていかれますからね・・


 先端の銃口部に貼るシールは画像のグリーン以外にグレーのものも付属します。

 後端のクアドラ・スラスター。

 通常は4つのスラスターがこのように閉じた状態です。

 展開時はまず全体を引き出し、

個々のスラスターを開きます。

 短いアームパーツで繋がっているので、角度はある程度自由に変えられます。

 こちらがすべて開いた状態。

 大きく十字を描きます。

 内側のスリット部の発光はすべてシールでの再現。

 細くて深めの溝なのでけっこう貼りづらかったです・・


ビットステイヴ

 劇中、エリクトルから託されるかたちで大破したエアリアルのガンビットを制御下に置いたスレッタ。

 各ビットはキャリバーンに装着されるとその色も変化しましたが、そんな白くなったビットがキットには付属。

 各ビットの形状は当然エアリアル(改修型)のそれとまったく同じですが、もちろん新規造形。

 グレーのビット先端の白はシールです。

 ウエポンディスプレイベースの使用する際のアタッチメントももちろんエアリアルと共通です。


 キャリバーンが本格登場した23話放送後も、キットまだ新商品B名義のままでその詳細は発表されませんでした。

 ということは、最終回24話でさらなる新形態、新武装が披露されるのだろうと思っていたら、なるほどエアリアルのビットを引き継ぐのか・・

 でも、パッケージイラストは普通にバリアブルロッドライフルを構えているだけのキャリバーンだったので、23話終了時点で商品名とパッケージくらいは公開してもよかったと思うなぁ。


ビットオンフォーム

 キャリバーン本体に11基のビットステイヴをすべて装着した状態。

 装着位置はおおよそエアリアルと共通ですが、背面が若干異なります。

 バックパック、腰部スラスターユニットにそれぞれ装着するのですが、バックパックのほうはなんかV2ガンダムっぽく見えます。

 なお、どちらもあまりフィット感はなく外れやすいです。

 あ、この状態のときはもうライフル外してましたね・・

 でもその場合ボールジョイント剥き出しなのがやっぱり気になるんですよねぇ。


エスカッシャン

 劇中ではこの状態にはなっていませんが、基本形態であるエスカッシャンにも合体可能。

 やはり基部パーツを使用します。

 そのまま前腕側面に装着。


 また、無色クリア成型のタッチゲートタイプのスタンドが付属します。

 画像、見にくくてすみません・・

 ライフル装備時に自立しにくいから、その補助の意味合いもあるのかなぁ。

 ただこのスタンド脚部分が短いから、キャリバーンみたいな長物武器装備の機体とがあまり相性がよくないんだよなぁ・・


比較画像

 ルブリスと。

 先の通り、同じオックスアース社製ということで共通するデザインはちらほらあるのですが・・キャリバーンはむしろエアリアルに似てる・・いや、順番的には、エアリアルがキャリバーンに似てるのか。

 ルブリスを改修したものがエアリアルだったと思うのですが、その際にキャリバーンの設計思想や構造も参考にしたのでしょうか?


 ビットオンフォームでも。

 同時期に開発されたもので共通規格が採用されていたとしたら、キャリバーンにルブリスのビットが装着できた可能性はある・・けれど、少なくともキット上は不可能です。

 で、キットではこの通り、劇中再現でキャリバーンにエアリアル(改修型)のビットを装着できるわけですが、どう考えても物理的にはおかしい。

 当時まだエアリアルはなかったわけで、その・・さらに改修型のビットが機械構造的に合うわけがない。

 これに強引に答えを見出そうとすれば、そもそもキャリバーンにはルブリスとはまた違うタイプのビットが採用されており、その規格、仕様をエアリアルに採り入れたと考えると、プロスペラの執念がさらに恐ろしい・・

 もうただの超常現象を思ってたほうがいいか。

 そんなエアリアル(改修型)と。

 やっぱりルブリスよりも似てるよなぁ・・

 顔付きも近い感じがするし、脚のラインもほとんど一緒。


 こちらもビットオンフォームで。

 ビット装着位置は正面から見える部分は一緒ですが、

背面はバックパックの形状が違うこともあってかなり印象が違ってみます。

 もちろんビットの形状はまったく一緒なので交換も可能です。


 エスカッシャン比較。

 色が違うだけです。

以下、画像

 可動性は決して悪くないのですが、やはり脚部可動のクセが気になりますね。

 デザイン上、太腿ロールに制限があるのは仕方ないとしても、足首はどうにかできただろうに・・

 とはいえ、大股開きの自立もなんとか。

 なお、平手はエアリアル用フライトユニットに付属していたものがそのまま使えます。

 手甲部のデザインも一緒です。

 

 足首もそうなんですが、バリアブルロッドライフルもなかなかの曲者。

 バックパックとの接続アームは2軸で可動するので、チュチュ専用デミトレのライフルよりは取り回しやすいとはいえ、長いですし、それなりに重量もあるので確実に重心が右に傾きますからね。

 ライフル装備時の自立はまぁまぁ不安定です。

 で、長いといいましたけど、全長ももちろん長いのですがグリップの位置が真ん中より前にあるため、グリップから銃口までは案外短いんですよね。

 画角によってはあまり迫力がない・・


 立て膝は綺麗に決まります。

 こうして見るとすごく長いんですけどね、ライフう。


 スタンドを使って。

 以降が付属のスタンドではストレスが溜まるので、最近よく使っているグッスマ製のスタンドを主に使っておりますのでご勘弁を。

 バリアブルロッドライフルの続きですが、折りたたんだりもできず、基本右手でグリップを握っておくしかないということもあって、ポージングも似たり寄ったりになりがち。


 仕方ないので(なくはない)エスカッシャン装備で変家を付けてみたり。

 劇中ではビットを託された時点でライフルは取り外していましたが。

 ライフルから手を離してサーベルで。

 でかいハンマー背負ってる見たいになりました。


 なるほど。そのまま鈍器としても使えるのか(違う)。

 たぶん乗ってるのチュチュ。

 パーメットスコアは2くらいで勘弁してください。


ス「行け! ガンビット!

 劇中ではもはや攻撃手段としては使われませんでしたけれど。


 ビットオンフォームで。

 こちらも劇中では見られなかった完全武装形態。

 動く姿はスパロボかGジェネあたりまでお預けかな。

 ライフルなしだとかガラリと印象が変わります。


 その魔女はガンダムを駆る・・

というかこれはもうガンダムが魔女だ。

 女性らしく横座りしてみたり。

 太腿がセクシーですね(笑)。


 そしてこれもやらざるを得ない・・

 月は出ているか?

 シュバルゼッテのガーディアンもですけど、デザイナーさんにガンダムX好き多いのかな?

 まぁこれはXじゃなくて十字だけど。


ス「エリクト、もうやめて!

エ「お願いスレッタ、僕らのことはもう忘れて・・

ス「いや! わたしはエリクトが好き! お母さんが好き!

  お母さんが泣いてるなら、抱きしめてあげたい! 傍にいてあげたい!

  忘れることなんて、できないよ!

 世界の命運を懸けた姉妹対決。

 これが母の願いだと譲らない姉と、それを止めたい妹。

 エアリアルと11基のビット、さらに無数のガンドノートの攻撃を避けまくるスレッタのパイロットとしての技量が圧倒的でしたね。

 純粋なパイロット能力ならグエルが(少なくとも学生では)トップだと思っていましたが、あれを見るとスレッタのほうが上に思えてくる。

 それでもあのまま攻撃が止まなければ、スレッタもミオリネも、みんな一緒にデータストームの中に取り込まれていたでしょうね。

 でも、そのデータストームの中にいた人たちの意思の介入もあって、ミオリネたちはクワイエット・ゼロに侵入。

 プロスペラ自ら排除に動くなか、ミオリネは母親が遺した暗号を解読、クワイエット・ゼロの機能を停止することに成功しました。

 これで危機は去った・・わけはなく、水星版ソーラレイ発射!

ガンビットとガンドノート総動員で極太レーザーを防ぐエリクト(エアリアル)。

 なんとか防げたものの、エアリアルは大破。エリクトの生死も不明・・というところで23話終了という壮絶な引きでした。


 ま、エリクトは無事だったわけで。その後キーホルダーを新たなボディとするわけですが、それはもう少しあと。

 スレッタとエリクトは和解し、エリクトからエアリアルと11基のビットを託されたスレッタは、さらにシュバルゼッテ、ファラクトも制御下に置き、巨大なデータストーム領域を展開。

 4機のガンダム側になって光り輝き、その光が広がっていくさまは、ガンダムだなぁと

 これが人の心の光・・か。

 これにより宇宙連合議会の戦略兵器も無力化され、4機のガンダムはもう役目を終えたとばかりにクワイエット・ゼロともどもパーメット粒子となって消えてしまいました。

 いや、さすがに理屈がわからん・・

 で、いきなり3年後だもんなぁ。

 まぁ、爽やかないい終わりかただったんじゃないでしょうかね。

 たぶん続編はない。

 というか、下手にやらないでほしいとは思います。

 地球での話とか、いろいろ外伝は作れそうですが、それもほどほどでいいかな。

 

 以上、“HG ガンダムキャリバーン” でした。


 実質2話だけの活躍でしたが、3代め主人公機として相応しい活躍をしてくれたキャリバーン。

 キットもシリーズ最大のボリュームで、アンテナやシェルユニットの印象的な虹色の輝きもばっちり再現された特別感の高いものになったと思います。

 メイン武装や脚部可動にクセがあるので若干扱いづらい部分はありますが、武器のほうはモチーフである魔女の箒さながらに跨がらせてみたり、ほかにもいろいろ設定を無視した見立てができる面白いデザインで楽しいですね。

 水星HGシリーズの一応のトリを飾るに相応しい、良質なキットです。

 まぁ、水星HGシリーズは総じて出来がよかったですね。

 パーツ数を抑えた設計で、一部のパーツが外れやすかったり、このキャリバーンのように可動にクセがあったりということもありましたが、このクオリティを実売2000円以下、平均1500円ほどで提供できるのだから、そこが素直にすごいことだと思います。

 ラインナップもかなり充実していましたしね。

 まぁ、終盤にでてくる機体がハブられるというのはよくあることなんですが、それでもシュバルゼッテ、キャリバーンとちゃんと発売してくれましたからね。

 いやまぁ、その2機は発売しなきゃ暴動が起きたでしょう・・というのは冗談にしても、でもそれくらい、ちょっと予想外にヒットした気がします、水星の魔女は。

 僕自身、女性が主人公の学園ものと聞いときには、大丈夫か・・? と思ったのですが、気が付けばアナザー系ガンダムでもっともハマった作品になったかもしれません。

 TVアニメシリーズの円盤買うのも久々ですよ(笑)。

 まぁ2クール、prologue含めて全25話は短いとも思いますが、だからこそ勢いが生またのかもしれませんし、まさに令和の、新時代のガンダムになってくれましたね。

 終わり方もおおむね爽やかでよかった。

 でも、終わっちゃったんだなぁ・・

 願わくばHGキット発売はもう少し続いてほしいけど。

 デミギャリソンとかハイングラとかはいつでも出せるでしょ? ガンドノートはBWS(違う)とセットでお願いしたいし、ランブルリングに登場したトンデモMSとかも、まだまだいっぱいいる・・

 きっといつかは。


 といったところで、今回が終了。

 またのご訪問を。

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