今回のレビューは、1/72スケール ハイエンドマスターモデル より、
“HMM 055 レドラー ガイロス帝国仕様” と、
“HMM ゾイドカスタマイズパーツ ブースターキャノンセット” です。
アニメ放送と同時に復活した、いわゆる第2期ゾイド版の紫の竜、ガイロス帝国軍の空戦用中型ゾイド、
“EZー005 レドラー” が、
HMMで発売されました。
今回は同時発売された
“HMM ゾイドカスタマイズパーツ ブースターキャノンセット” も、
併せてレビューしてきます。
前月にゼネバス帝国仕様として第1期版の赤いレドラーが発売されて、今月は第2期版の紫のレドラー。
HMMシリーズは、基本的に第2期版の設定、カラーリングをベースに展開してきました。
プテラスやゴジュラスなど、公式ショップでの購入特典で第1期版のカラーを再現した外装パーツが付属するということはありましたが、カラーバリエーション+αで一般販売されたのはゴドスが初めてだったかな?
なににせよ、今回のレドラーのように第1期版と第2期版を連続リリースするというパターンは初めてです。
パッと見では外装の成型色が違うだけのカラバリキットですが、オプションで付属する武器の種類が違います。
本体の構造等に関しては、第1期版のレビューでそれなりに詳しく紹介したつもりですので、そこは今回あっさりめで。
むしろ本題はブースターキャノンのほうでしょうか。
第2期で新たに発売されたカスタマイズパーツシリーズ。
小型、中型ゾイド用に発売された初期ラインナップ6種のHMM化も、このブースターキャノンでコンプリートとなりました。
単体発売はパイルバンカーに続いて2つめ。
今後、本体ゾイドと同梱発売されているカスタマイズパーツの単体発売の可能性もあったりするのかなぁ。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みしたのみです。
EZー005 レドラー
第2期シリーズ開始に際して、共和国、帝国両軍から一気に12アイテムが発売されたのですが、レドラーもそんな栄えある先発メンバーの一角に選ばれています。
同時期に放送が始まった初代アニメでも、当初は敵対関係にあった盗賊団のヴィオーラの乗機として登場しましたが、彼女のレドラーは第1期版に近い赤メインのカラーリングでしたね。
紫の一般機は帝国軍機として多数登場。
ほかにバリエーションとしてコクピット周りの外装変更や武装追加、カラーもその名の通り黒くされたブラックレドラーという機体も登場しましたが、そちらのHMM化は難しそうだな・・
なお、アルファベット表記が第1期版の “REDDRA” から “REDLER” に変わっていますが、これは誤植だったんだろうか?
今回のHMM版のバトルストーリーでは表記変更について、たぶん後付けだろう設定が語られています。
本体だけだとゼネバス帝国仕様のカラバリキットです。
設定上はベースとなっている野生体自体違うものとされていますが、少なくとも外見上、形状の違いはなく、どこかが新規パーツに置き換わっているということはありません。
成型色はまず外装が赤から紫に変更。本体フレームやキャップの色は共通です。
実はこっそり(?)、コクピットキャノピーやウイングに使用されているクリアパーツが、ゼネバス仕様のスモークグレーからスモークパープルに変更されています。
その他構造面はゼネバス仕様とまったく同じ。
頭部コクピットのキャノピーは開閉。
尻尾に内蔵されている格闘戦用のブレード。
第1期版の引込式切断翼から名称変更されていますが、武装の特性等は変わっていないはず。
ストライククロー
四肢の爪も格闘戦用脚から名称が変わっています。
爪は3枚一体成型ですが、切り離すことで別個に可動させることができるので、今回もそのように加工しています。
オプション武装はゼネバス仕様に付属した2種類のビーム砲に代えて、2連装ミサイルと小型ビーム砲が付属。
新規造形でそれぞれ2つずつ組めますが、ビーム砲は1つ余剰扱いです。
ミサイルは基部に3㎜穴があるかたちなので、ジョイントを交換することでウイングの上部などに、
ビーム砲には3㎜軸が生えているのでそのまま顎下など(カバーを外して)に取り付けることができます。
ゼネバス帝国仕様よりも軽装です。
ブースターキャノンユニット
火力と機動力を同時に向上させるオプション装備。
キットではブースターキャノン本体2基と連装型にするための基部ユニット、各種HMMキットに取り付けるためのジョイント類はセットになっています。
キャノン本体。
本家タカラトミー版よりも砲身がかなり長くなりました。
HMMらしいシャープなアレンジとなっていますが、ゾイド本体はともかく、武装はこれくらい思い切ってくれても個人的には全然問題ないです。
本体はガンメタリックとシルバー、センサー部にはクリアグリーンのパーツが使われています。
後部のウイングはわずかですが上下に可動。
スラスターもボールジョイントで可動します。
底部の3㎜穴で任意の位置に取り付けられます。
3㎜軸変換ジョイントも付属します。
レドラーの場合は、専用のジョイントを使用し、キャノン本体を直接左右のウイングにとりつけます。
まぁ、レドラーに付属のジョイントでもとくに問題はないのですが。
2基のキャノンを連結できる基部ユニット。
こちらもオリジナルよりボリューム、情報量ともに増しています。
中央のセンサー部にはクリアパーツが使われています。
アーム部、キャノン取り付け部はそれぞれ可動。
5㎜穴にはめ込んで3㎜軸、または3㎜穴に変換するジョイントも付属するので、あらゆる状況に対応できます。
レドラーBC
ブースターキャノンを装備したレドラー。
本来の流線型のシルエットからキャノンの砲身が思いっきり飛び出してしまって空気抵抗がすごそうですが、そんなことを突っ込むのは野暮というもの。
インパクトがあって格好よければいいんです(笑)。
ストームソーダーに対抗すべく、火力と機動性の向上を目的に改修された仕様ですが、それでも結局ストームソーダーはおろか、レイノスにも一歩及ばなかったとか・・
その他、いろいろなゾイドに乗っけていました。
まずはレドラーとほぼ同じ理屈でプテラスに。
もとよりミサイルなどの射撃武装を搭載した戦闘機的な機体なので、相性はよいと思いますね。
ちなみにうちのプテラスはもう各部の保持力がゼロに近いので、キャノンを乗せたらウイングがへたりました。
レドラーの上位互換機といってもいいストームソーダーは、キャップの接続径が3㎜ではないためウイングに直接キャノンを乗せることができませんでしたが、背中のジェットエンジンブロックの接続が5㎜なので、それに代えて基部パーツを使って搭載していました。
キャノン2基だと本体のボリュームに負けるのと、出力的にもデフォルトのエンジンに負けそうだったので、4基を搭載。
取り付けにはどこのご家庭にも余っている(ないよ)ヘキサギアの適当なパーツを使用。
レブラプターには、パイルバンカー用のアームパーツを使って取り付けてみました。
砲戦仕様としてもとくに違和感はないですね。
公式の装着例にもなっているシールドライガーへは、背部の2連装ビームを取り外し、そこに3㎜軸ジョイントをはめ込んだ基部パーツを取り付けます。
サーベルタイガーにも同様に、背中のウエポンラッチに基部パーツを取り付けられます。
これもシンプルでいいですね。
比較画像
本家タカラトミー第2期版と。
各部のディティールアップとシャープ化はされているものの、初期HMMのような過度はアレンジはされていない今回のHMM版レドラー。
ウイングのみボリュームアップしていますが、本体のサイズ感もさほど変わっていません。
レドラーのデザインの完成度の高さゆえでもあるでしょうね。
前月発売のゼネバス帝国仕様と。それぞれに付属のオプション武装を着けた状態で。
この並びだと、ウイングに使われているクリアパーツの色味の違いがよくわかると思います。
オプションについては先にも言った通りガイロス仕様に付属のもののほうが簡素な印象を受けます。
もちろん、交換は可能ですが。
ゼネバス仕様は本体のみで、ガイロス仕様にはブースターキャノンを付けて。
キャノンのインパクよ・・
確かに数以上、火力も飛行速度もぐんと上がっているのでしょうが、本来の持ち味であろう運動性は落ちていそうですね。
せっかくなのでゼネバス仕様にもブースターキャノン装備。
第1期のときにはないパーツですから、ある意味幻の機体です。
ちなみに本家版のブースターキャノン、もちろん持っていたのですが、適当な改造の素材に使ってしまって原形を留めてません。
ほとんどのパーツがそんな感じです。
当時価格300円・・なんで複数買って保存しておかなかったんだ当時の僕。
以下、画像
レドラー本体の可動性については、ゼネバス仕様のレビューもご参考に。
胴体こそ固定ですが、新解釈の脚部構造でもって四肢がかなり柔軟に動くため、格闘特化機としての表現の幅が広いです。
ウイングユニットを取り外して。
ほぼただのトカゲになったこの状態も可愛い。
後脚のみで立ち上がることも可能。
これがのちのガンギャラドに繋がったということなんだろうか。
ブースターキャノンを積んで。
長距離砲撃能力の付与と機動性の向上・・相反するよう要素にも思えるんですが、本来の格闘戦闘機としての特性を捨て、超超距離から高速で飛行しつつ目標に向かって砲撃、そのまま離脱、というような戦法をとるのであれば非常に有効な装備といえるでしょう。
まぁ、パイロットには相当な技量が要求されそうですが。
あとは爆撃機的な運用とかですかね。
そもそもレドラーは空中での格闘戦に特化しているので、対地攻撃能力はほぼないに等しかったので。
上空からの強力な砲撃は、地上ゾイドにとっては脅威となります。
オプションフル装備で。
さすがに重くてやる気なさそうです・・(笑)
VS プテラス。
大異変後、航空戦力が著しく弱体化した共和国にとってレドラーは大きな脅威でした。
プテラスではまったく太刀打ちできなかったはず。
射撃武装の有無なんて問題にならなかったでしょう。
しかし状況は一変、ストームソーダーの登場でレドラーは一気に旧式扱いに・・
そもそもストームソーダーはレドラーの後継機のような位置づけで帝国が開発していた機体を共和国が奪取して完成させたものなんですよね。
レドラーの完全上位互換となっているのもそのため。
慌てた帝国はブースターキャノンを装備したレドラーBCを配備するも焼け石に水。
さらに共和国はレイノス、サラマンダーをも復活させ、それをもって戦場の制空権は完全に共和国が支配することに。
レイノスとサラマンダーのHMM化も待ってますよ。
そしてついに初期のカスタマイズパーツ6種がHMMにてコンプリート。
共和国と帝国と3種類ずつ、内容的にも砲戦用、陸戦用、空戦用と綺麗に対立構造になっています。
いやぁ、小型中型ゾイド、いいよね。
もっといろいろ出してほしい。もちろんカスタマイズパーツも。
本命はハンマーヘッドとバイキングランスかな。
そろそろ水中用ゾイドのHMM化もあっていいと思う。
ハンマーヘッドが来るならその相手でウォディックも・・妄想は留まるところを知りませんな。
以上、“HMM レドラー ガイロス帝国仕様” & “HMM ゾイドカスタマイズパーツ ブースターキャノンセット” でした。
第1期からの古参ファンなので、レドラーといえばやはり赤いほうなんですが、紫色のもいいですね。
レドラーはいいよ。
なにより2色連続でリリースしてくれたことに感謝しかありません。
今回のガイロス帝国仕様、成型色の変更は外装だけかと思いきやウイングなどのクリパーツもちゃんとパープル系の色にしてくれて、こだわりの深さを感じます。
赤と紫、混ぜこぜで組むのも面白いかと思います。
そしてブースターキャノン。
レドラー本体に過度なアレンジがなかった一方で、ブースターキャノンは砲身の延長、各部エッジのシャープ化、基部ユニットの大型化など、HMMらしいスタイリッシュなアレンジがけっこう利いていて、レドラーに取り付けた場合のメリハリもばっちりなオプションパーツになっています。
付属する豊富なジョイントパーツで、レドラーが以外のHMMゾイドへの装備も可能。
ゾイド以外にもいろいろと活用できる、まさに万能のカスタマイズパーツだと思います。
さて、先日グリーンホーンABの予約が解禁、発売が10月に決定しました。
年内には来るといいな・・と思っていたんですが、思いのほか早かったですね。
ケーニッヒウルフが7月、HAウルフが8月ですし、本当、休む暇がありませんね。
本家のほうでもAZシリーズが順次リリースされますし、ムゲンライガーも年内に来るのか? 40周年記念のシリーズですしね。
そう。ゾイド生誕40周年。ちょっと予想外の盛り上がりです。関連商品がこんなに充実するとは思いませんでした。
ただ来年が一転して寂しくなりそうで・・
HMM ワイルドシリーズってどうなったのかな?
ギルラプターとデスレックスの続報がまったくないんですが・・
それ以外の企画については、今のところ一切訊かないですし、またスローペースに戻るのかな。
反響の大きさに初代アニメの再放送をタカトミーの公式YouTubeチャンネルでも始めるそうです。
やっぱりアニメの力は強い。
話題になっているうちに、いろいろ手を付けておくのがよいと思うなぁ・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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