TL ニードルノーズ レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、

“TLー23 ニードルノーズ” です。


 ディセプティコン ダブルターゲットマスターの1人、

“空中兵士 ニードルノーズ” が、

レガシーで発売されました。


 以前、ハズブロが行った商品化ファン投票において、シージ開始前とアースライズの開始前、都合2度エントリーされながらも選ばれず、涙の呑んだニードルノーズ。

 たて続けのエントリーに、ハズブロ社内に熱烈なニードルノーズファンがいるに違いないと思っていましたが、結局ウォーフォーサイバトロントリロジーの3部作中に発売されることはありませんでした。

 ちなみにシージのときはオートボットとディセプティコンのVS構図で3組がエントリーし、ミラージュ VS インパクターが選出されました。

 残る2組はホイルジャック VS スピニスター、トラックス VS ニードルノーズだった(IDWコミックの設定では、トラックスとニードルノーズは兄弟ですがオートボットとディセプティコンに分かれて争うようになったそうです)のですが、なんやかんやでニードルノーズ以外の3人もキングダムまでに新規リメイクで発売されましたね。

 アースライズ前の投票は個人戦で、ニードルノーズのほかはラナマック、ノウ(シャークトロン)、シャープネルというデ軍勝負。

 こんなの出来レースやろ・・と思っていたら、結果はラナマックの勝利でした。

 キングダムのときは投票はなかったんでしたっけ。

 なんにしても、このままニードルノーズはお蔵入りかと思っていたんですが、急に来ましたね。

 しかもシージで発売されたスピニスターでは別売だった相棒のターゲットマスター2人もセットで。

 ただまぁ、この仕様については善し悪しというところですね。

 ブランカー・・もとい、ポイントブランクの例があるのでねぇ。

 あっちはターゲットマスター1人でしたが、今度は2人になっているわけで・・

 レビューしていきます。


ターゲットマスター 空中兵士 ニードルノーズ

 アニメ未登場のディセプティコン ダブルターゲットマスターの1人。

 トイも日本では未発売なので、日本のファンにはあまり馴染みのないキャラだと思います。

 僕自身、シージでスピニスターがリメイクされたときにほぼ始めてその存在を認識した感じです。

 ダブルターゲットマスターとはその名の通り、2人のターゲットマスターを従える戦士で、オートボット、ディセプティコンともに3人います。

 全員アニメ未登場で、オリジナルのトイも日本では発売されていません。

 ディセプティコン側はフォーマットはバラバラながら今回のニードルノーズで全員リメイクされたのに対し、オートボット側は随分前に1人がリメイクされたのみ(しかも日本では別人として発売)。

 オートボット ターゲットマスター不遇の歴史はけっこう長いんですよね。


ロボットモード

 わりとシンプルな箱型ロボで、本体だけを見るぶんにはほぼビークルの意匠は感じられません。

 両脚がコクピットになっていたスピニスターとはえらい違いだなぁ。

 デラックスクラスでも比較的大型で、ターゲットマスターが2体付属することもあってか、前腕や太腿の内側はがっつり肉抜きされており、塗装も最低限コスト的になかなか厳しい様子が窺えます。


 なぜかコンボイ(オプティマス)そっくりな頭部デザイン。

 とくに関係はないはずですが・・まぁ、デ軍にもわりとコンボイっぽい顔の人はいるんですけどね。

 バイザーやマスクの左右にスリットが入っているので、なんとなく騎士っぽい雰囲気もあります。

 当初はあまり気にしていませんでしたが、これはかなりのイケメンですよ。

 そしてなぜかヘルメット含め頭部は全塗装。

 成型色のグレーじゃダメだったんかな? そもそもグレー成型のパーツじゃないのかもしれないけど。


 背面。

 もう、なにに変形するのか丸わかり。ここまで潔い後ろ姿は久々に見た気がする(笑)。

 ビークルをそっくり背負ってる感じです。

 これもガワ変形と呼ぶのだろうか?


 脛裏は変形の都合も充て空洞になっていますが、一応メカニカルなディティールは入っています。

 スタンド対応穴は腰裏にありますが、使用の際は機首パーツを後ろに逃がす必要あり。

 こういう場合は股下に空ければいいのに・・


 足首の可動時に露出する内部パーツが造形されているのは嬉しいですね。

 けっこうブツ切れになってしまうものが多いですから。

 手首ロールもできますし、肉抜きが目立つ一方でそういう細かい部分には気が遣われているんだなぁ。

 たぶん、ハズブロ的にも念願のリメイクだろうから、できる範囲で頑張ったんだと思います。


 とくに説明はないのですが、ビークルの尾翼パーツは取り外すことが可能。

 接続は5㎜なので、手に持たせることもできます。ナイフという解釈でいいかな。


ビークルモード

 ジェット戦闘機にトランスフォーム。

 まぁ、ロボ時に背負っていたものほぼそのまんまなんですが、本体部分の変形はそこそこ凝っていますし、ガワも全体がスライドして少し位置が変わっています。

 なお、キャノピーは塗装での再現。今回クリアパーツは使われていません。

 ジェット機を構成ずる上面のガワとその下にくっついているロボットに変形する本体部分が完全に分かれているんですが、こういう構成も最近だと珍しいですね。

 後部エンジンノズルは5㎜穴になっています。


 底面にはビークルモード専用のスタンド穴が。

 頭部を収納すると代わりに出てくる仕組みです。

 ランディングギア等の展開はありません。


ターゲットマスター サンビーム

ロボットモード

 ニードルノーズの相棒の1人。

 ポイントブランクに付属したピースメーカー同様、非可動です。

 左手に銃を持っていますが、それも含めてロボット部分は一体成型。胸部の5㎜軸はウエポンモード時のグリップです

 目や腕、腰部、脛は塗装されていますが、まぁオマケレベルの代物ですねぇ。


 後ろから。

 まぁ、彼は場合はまだ後ろから見てもシルエットでロボットとわかるのですが、問題はもう1人ですよ・・


ウエポンモード

 単銃身タイプのブラスターにトランスフォーム。

 変形は、ロボットの背面、脚側から銃身パーツを起こすだけ。

 2パーツ構成です。

 仕方ないですが、表面は裏感強めですね。

 銃口は3㎜軸になっています。


ターゲットマスター ジグザグ

ロボットモード

 もう1人の相棒。

 カラー再現のため全塗装になっているのですが、そのせいもあってほぼ人形焼きです(笑)。

 グリップ用の5㎜軸が脚の間から生えていることもあり、サンビームよりも造形的に雑な印象を受けます。

 2パーツ構成で、連結ギミックのことも考えるとこうするしかなかったんでしょうが。


 後ろから。

 こっちからだと、もうなにかわからんなぁ・・


ウエポンモード

 こちらは2連装タイプのブラスターにトランスフォーム。

 サンビームとは逆で銃身が頭側から起こします。

 銃口はやはり3㎜軸になっています。


 ビークルモードでは、それぞれのウエポンモードを左右のウイング下部にマウント可能。

 ウイングのほうに軸がある珍しいパターンです。

 ターゲットマスターの顔が見えないためにでしょうね。


エヴォフュージョン

 ウエポンモードに変形したターゲットマスター2人を合体(連結)させるのが、ニードルノーズのエヴォフュージョン。

 オリジナルトイでも同様のことができたようですが、

このかたちで合体させたほうが見ためはちかいのかな?


 ビークルモードでは増設型ブースターとして後部に取り付け。

 ロボットモードで武器として合体させる場合と、接続する穴の位置が変わります。 

 脚パーツを開き、ガワ裏面のスリット部に取り付けて固定します。


比較画像

 仲間の1人、スピニスターと。ロボットモードで。

 シージでリメイクされたスピニスターにはターゲットマスターは付属せず。それぞれのウエポンモードに似せた武器が付属していました。

 頭の高さはほぼ同じですね。

 スピニスターと較べるとニードルノーズは地味ですが、それでもちょっと特殊なカラーコーデですね。

 どちらもおよそ日本人の感覚にはない色彩と思います。


 ビークルモードでも。

 変形の妙を味わえるのは断然スピニスターですが、ステップ数にさほど差はないんですよね。

 しかし、仮にも同じチームでここまで触り心地が違うのも珍しい。シリーズが違うとはいえフォーマットはほぼ同じですから。

 ポイントブランクと。ロボットモードで。

 サイズ感はほぼ一緒。sかし扱いやすさには雲泥の差あり、という感じです。もちろんポイントブランクのほうが厄介。

 なんで彼はこんなにクセのあるものになってしまったのか・・

 プロポーションもやっぱ変だなぁ。


 ビークルモードでも。

 ニードルノーズを変形させたあとでポイントブランクを変形させようとするとストレスがすごい・・(笑)


 ターゲットマスター比較。

 ピースメーカーも非可動ですが、3パーツ構成でロボットモードでもまだ立体感があるものになっています。

 対するサンビームとジグザグはより簡略化された2パーツ構成で、ロボットモードはやっぱり人形焼きですね。

 まぁ、そのへんはオリジナルトイでも同様の道を辿った感はありますが。


 ウエポンモードでも。

 サイズはサンビーム、ジグザグのほうが大きいので、武器としての迫力は勝っているとは思います。

以下、画像

 可動は良好。

 先にも言ったように手首はロール可動、膝は変形都合もあって深く曲げられます。

 足首も内側へのスイングだけでなく後ろ向きに伸ばすこともできるので自立は安定。

 ただ腰はウイングと干渉するため、実質的には左右に45度ずつくらいしか回せません。

 立て膝は綺麗に決まります。

 なお、尻尾のようにお尻の後ろに下がる機首パーツが邪魔になることもありますが、ジョイントを外して後ろに逃がしてやれば問題なし。

 逆にそのままの状態だと、3点支持で椅子に座っているような格好にもできます。

 長時間行列に並ぶのも苦にならない。


 ダブルターゲットマスターの本領発揮。

 単純に武器と割り切ればボリュームもありますし、両手にブラスターのポージングは映えます。

 エフェクトパーツも取り付けられますし。

 しかしこのテのエフェクトパーツも、シージ以降は付属するものがほとんどないのがねぇ・・


 スタンドを使って。さらにエヴォフュージョン!

 この場合も、先の通り機首パーツを動かす必要があります。

 空中兵士の肩書きは伊達じゃない。

 やはり飛行している感じのポージングが似合います。

 

 ビークルモードでも。

 エヴォフュージョンで超加速。


 スピニスターの相棒は、それぞれシージのバトルマスターでリメイクされています。

 シンジは単体で、シュルートは店舗限定版のファントムストライクスコードロンという名称で、スカイワープなどとセットで発売(日本ではタカラトミーモールで限定発売)されました。

 一応可動するものの既存アイテムのリカラーでしかなく、デザイン的にはまったくオリジナルの再現はされていないので、これはこれで微妙なところではあります。

 レジェンズ版ターゲットマスターのような仕様が理想的なんですけどね・・


 スピニスターとの連携イメージで。

 揃って飛行タイプで相性はばっちり。

 もう1人の仲間クェイクは、タイタンズリターン版ハードヘッドの流用でスピニスターよりも先に発売されているようですが、日本では発売されていないので、新手めて新規でリメイクしてほしいとことです。


 変形!

 実はメイヘム攻撃隊の一員としてニードルノーズはスリング型の流用、スピニスターもグレイズ型を流用したコンバイナー仕様でリメイクされています。

 ブラジオンをリーダーに、ほかのメンバーも日本ではあまり馴染みのないラッカス、ウィンドスイーパーという日本では馴染みのない面子。

 合体形態のサンダーメイヘムの顔はサンダーウィングだし、正直わけがわかりませんでしたね。当然日本では発売されませんでしたが。

 それを経ての、新規造形、正統リメイクということなのかもしれません。


 2人で合体!

 案外バランスがいい感じ。

 仮にクェイクがが来ても、後ろに上手く収まりそうです。

 なお、スピニスターの武器を使って強引に連結しているだけなので後ろから見てはいけません(笑)。


 VS ポイントブランク。

ニ「ただのターゲットマスターが、ダブルターゲットマスターの俺に勝てるものか!

 まぁ、普通にニードルノーズのほうが強そうではあります。

 オートボットのダブルターゲットマスターのリメイクは・・まだ随分先だろうな。

 今度サーショットが来るという話も聞きますが、それでやっと普通のターゲットマスターが揃うので(クロスヘアーズをやり直してほしい気持ちはあるけど)。

 なんでオートボットのターゲットマスターはずっと後回しにされるんだろうか?


 以上、“TL ニードルノーズ” でした。


 本来のダブルターゲットマスターとしてのリメイクは今回が初めてですかね。

 ファン投票で二度もエントリーされながら選ばれることがなかった、そんな苦渋を経験してののようやくのリメイクですから、本人もさぞや感慨深いことでしょう。

 ただ、僕個人はまったく思い入れのないキャラですし、満を持しての今回のリメイクも、宣材画像を初見したときには、これはまた随分とシンプルなものになったな。ターゲットマスターもピースマン以上にやっつけやん・・と思ったのですが、いざ現物を手に取ると、そのシンプルさゆえの扱いやすさと意外なイケメンっぷりが気に入りました。

 付属のターゲットマスターもオリジナル再現と思えば許せないほどではないかな。連結ギミックでそこそこ遊べることもありますしね。

 ビークルモードへのブースターとしての取り付けも面白いと思います。

 チームメンバーが同一フォーマットでなかなか揃わないことでお馴染みのトランスフォーマーですが、スピニスター発売から3年が経ったとはいえ、シージ以降、基本フォーマットはほぼ変化がないので少なくとも本体だけ並べるぶんにははさほど違和感がないのは幸いでした。

 あとは数年のうちにクェイクの再リメイクがあるかどうか・・まぁ、そこまで優先順位は高くないかな。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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