今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、
“オルタナティブ メッサーフロート” です。
ガバナー並みの小型ヘキサギアを展開していくオルタナティブシリーズの第5弾、昆虫モチーフの飛行ドローン型ヘキサギア、
“メッサーフロート” が発売されました。
鳥、バイク、人(アンドロイド)、犬に続いて、今回は蜂。
クロスレイダーを除いて単独行動可能な小型の第3世代機が並ぶオルタナティブシリーズに、待望の昆虫モチーフが登場しました。
前回のトラックダウンも群れで行動するイメージが強い犬モチーフでしたが、今回は昆虫・・それも社会性昆虫である蜂モチーフということで、より大きな群れ=群体で行動する姿が思い浮かびます。
数十機・・いや、場合によっては数百機の群体で一個のヘキサギアという感じで、これはもう複数買い必至。
僕はとりあえず3機(個)購入しましたが、場合によっては追いメッサーするかもしれません。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みに一部塗装しております。
オルタナティブ メッサーフロート
軍産複合体MSGが開発した小型無人ヘキサギア。
管制母機を通して遠隔操作される、まさしくドローン的な機体です。
飛行型という点はスニークサイトと共通ながら、2対の翅による高い運動性能で密林や坑道などの狭い空間での運用に適しているよう。
偵察から作業、さらに戦闘までマルチにこなせる機体で、戦場以外でも急速に浸透しているという・・
完全に蜂ですね。
ともあれヘキサギアなので肢の数は2対4本。
しかし、先達であるモーターパニッシャーやブロックバスターが、やはりガバナーが搭乗する機動兵器という側面もあってビークル感強めのデザインだったのに対し、このメッサーフロートはあくまで機械でできた虫という感じで、よりモチーフに近い、生物的なデザインになっています。
それも最新の第3世代機に準じた人工筋肉を採用しているから、ということなのでしょうね。
装甲色はモーターパニッシャーやアーリーガバナー(密林戦仕様)で使われているのと同じ明るいグリーン。
カラバリでイエローとかも欲しいですね。
小型とはいえ、翅を拡げた表面積はなかなかのもので、ガバナーにとっては確実に脅威となり得るサイズ感になっています。
というか、実際思っていた以上のボリュームです。
前回のトラックダウンが2体セットだったこともあるから余計かな。
見ためが見ためだけに、生理的に嫌悪感を覚えるガバナーも多そう。
なお、画像で使用しているフライングベースミニは付属しません。
鋭い顎などが造形されている頭部。
スズメバチのような肉食性の大型種のイメージですね。
中央や側面に見えるセンサー部はクリアパーツで再現。
触角は後ろ向きで固定です。
細いので組み立ての際には折らないように注意してください。
体幹は頭部、首、胸部、腹部付け根(画像赤丸)でそれぞれボール可動。
首と胸部の接点、そして腹部(画像矢印)がスイング可動します。
裏側もなかなかキモイですね。
腹部はヘキサグラムストレージになっており、先端にはそのストレージからエネルギー供給できるプラズマトーチが装備されています。
蜂の毒針ですね。
プラズマトーチは、いわゆるビームサーベルのようなもので、使用時に刃が出力されるようです。
ガバナーが持つとけっこうなサイズ。
2対4本の肢は前肢と後肢で長さがちがいますが、クロー状の先端部は似た形状になっています。
なお、このクローは3㎜軸の保持が可能です。
可動点は前後ともに3つで、実際の昆虫の肢ほどには動かせませんが、このサイズなら十分かと。
なお胸部、腹部付け根部にそれぞれ接続するための軸がけっこうキツく、先端を持って動かそうとすると破損の畏れもあるので注意です。
背部に備える2対、4枚の翅は前後で長さが違いますが、基本構造は一緒。
ただそのままだと白背景では視認しづらいこともあって、今回は縁の部分をブルーのマーカーで塗りました。
比較画像
同じオルタナティヴシリーズの飛行タイプ、スニークサイトと。
この時点でメッサーフロートのでかさがわかってもらえるかと。
翼のおかげで横幅こそスニークサイトのほうが広いですが、総合的なボリュームはメッサーフロートが勝っています。
鳥よりでかい蜂って・・怖っ。
標準で武装も備えているあたり、やはりメッサーフロートのほうが広範な運用を想定している感じがします。
クロスレイダーに乗ったアーリーガバナー(男)と、立っている状態のアーリーガバナー(女)と。
いやだからでかいよ、蜂。
女性ガバナーなら普通に乗れるサイズですね。
一方敵対する状況になったら、まぁメッサーはデフォルトで射撃武装は持たないので、1対1ならなんとかなるかもしれませんが、複数を一度に相手にするならエクスアーマー以上の装備が必要になりそうです。
ジェスター、トラックダウンと。
オルタナティブもバラエティに富んだラインナップになってきました。
そしてやはり単体だと一番強そうに見えるメッサー。
昆虫モチーフヘキサギアの先輩、モーターパニッシャーと。
モーターパニッシャーはクワガタムシがモチーフ。
なかなかいいサイズ感です。
先にも言ったように一部装甲の成型色が共通なので、ミキシングもしやすいですね。
こちらのモチーフはカブトムシですがビークル要素が強く、モーターパニッシャーやメッサーフロートとはけっこう印象が違います。
もとはLA製というところで方向性も違うんでしょうかね。
いやこれでもでかいわ・・
3匹くらいに集られたらバルクでもちょっと厳しいんじゃないかな?
可動性については先の通り、翅にもう一つくらい可動軸が欲しかったかなぁとは思いますが、それ以外にはとくに不満はないですね。
まぁこんなものでしょう。
着陸状態に。
肢の先端部はかなり繊細な感じがしますが、普通に歩行はできるんでしょうか。
さらに羽もたたんで駐機形態。
フェンスプレートを六角に組んで蜂の巣を作ってた人がいましたね。
やられた・・という感じです(笑)。
工作や運搬作業にも活躍。
瓦礫の撤去作業のイメージですね。
しかし、3㎜の長い棒状のパーツって案外ないんだな・・こういうときに役立つランナー枠。
ガ「な、なんだこの巨大な蜂は!? 早く逃げろ!
あんな針で刺されたらアナフィラキシーとかそんなの関係なく物理的に死ぬぞ!
やっぱり恐怖でしかないな、いきなりこんなのの群れに襲われたら。
ガ「このままじゃ埒が明かない!バルクアームで蹴散らしてやる・・
無理でした(笑)。
いや、笑いごっちゃない・・
ハッチ開けたらもちろん襲われるし、中に籠もってても隙間から針を打ち込まれる。
もう座して死を待つのみですよ(悲)。
ではでは、恒例の組み換えタイム。
とはいえ、オルタナティヴの組み換えって意外と難しいんですよね。
でも頑張っていくつかやってみました。
まずはメッサーフロートのみを使った組み換えで。
メッサーディガー
単体組み換えです。
蜂がいるなら蟻もいるということで、翅を外して腹部を前後を変えるだけでもかなりそれっぽくなったのですが、触角と肢先の向きも変えればもう完全に蟻です。
なお触角はそのままだと接続用のダボの形状もあって後ろ向きにしか取り付けられないのでダボを少し削って、さらに両面テープで固定しています。
基本性能はフロートと大きく変わらず、陸上および地中での運用に特化したというイメージです。
ディープメッサー
空、陸と来たから今度は水中用。
ミズカマキリとシャコを足して2で割ったみたいな感じ?
構成要素はそのまま、配置を変更することで深海まで適応可能となったメッサーフロートの改良型。
翅は腹部に移設されてオールの役割を果たし、水中を高速で移動することが可能という設定。
その翅パーツのみ、2体分使っています。
水中では効果がほぼ期待できないプラズマトーチはオミットされているため攻撃力には期待できない。
基本的に工作、作業用のヘキサギアです。
頭部は上下を引っ繰り返しました。
こっち側が表でも不自然さはないかも。
陸海空、トリプルメッサー!
その名の通り、メッサーフロートを指揮管制する母機。
高度な情報処理能力を有し、基本的に後方で複数のワーカー(通常型メッサーフロート)を制御する。
とはいえ直接攻撃能力も高く、通常型と同型のヘキサグラムストレージを3機搭載し、より出力の高いプラズマトーチを2本の同時使用が可能となっている。
攻撃形態に変形!
お腹を前に向けただけですけどね。
メッサーフロートを3つ使って組み換えました。
なにげに6本肢にする方法で地味に悩みましたね・・
続いて、ほかのオルタナティブとのミキシング。
ハニースニーク
スニークサイトとのミキシング。
スニークサイトをベースにメッサーフロートの由来の空中制動能力とプラズマトーチによる高い攻撃力を追加した機体。
ヘキサグラムストレージも搭載し、作戦継続能力も向上している。
ハチドリがモチーフです。
インセクティコン・ジェスター
ヒューマノイド・ジェスターとのミキシング。
まぁ、蜂男ですね。
ジェスターがメッサーの着ぐるみを被ってるような感じ(笑)。
飛行能力とヘキサグラムストレージ直結のプラズマトーチで純粋に攻撃性能が向上しました。
2対の副腕も装備。
トラックサイズ
トラックダウン2体とのミキシング。
以前トラックダウンだけの組み換えでも同じようなもの作った気がしますが・・カマキリですね。
メッサーの頭部と翅でよりそれっぽくなったかな。
以上、オルタナティブミキシングでした。
ストライクパニッシャー
モーターパニッシャーとのミキシング・・というか、メッサーのパーツをモーターパニッシャー用の追加オプションのような扱いで組み付けました。
ヘキサグラムストレージと翅、プラズマトーチで追加で継戦能力、機動性、運動性、攻撃力が上昇。ついでに6本肢にもして昆虫感アップ。
装甲色が共通なこともあって親和性が高いです。
そしてやらないわけにはいかない、ホーさんへのパーツ提供。
真・ホーネット
ホ「これが私の真の姿か!
成型色のままなのでちょっと取って付けた感があるので、オレンジのメッサーフロートください(笑)。
ローさんが羨ましそうにしてたので、そうだな・・今度はダチョウ型ヘキサギアもください(笑)。
以上、“オルタナティブ メッサーフロート” でした。
オルタナティブシリーズも充実してきました。
ただ今回のメッサーフロートは、小型ヘキサギアとはいえガバナー目線だと十分でかい。
昆虫モチーフなので余計にそう思えますね。
スニークサイトやトラックダウンよりも断然恐怖を感じる。
6本肢でなく4本肢というデザインはモータパニッシャーやブロックバスターを踏襲したものですが、より生物的な印象が強いデザインとなったのは本文でも触れた通り。
そこはスニークサイトやトラックダウンでも同様でしたが、ガバナーの乗り物的な意味合いが強かった初期の第3世代機と大きく違う要素ですね。
ガバナーが搭乗する大型(というか通常サイズ)機でもウィアードテイルズ以降、生物感の強いデザインに移行していったわけで、ガバナーが搭乗しない・・つまり操縦システムを乗せる必要がない小型機ならばなおさらというところかも。
個人的には、もっと機械然としたデザインの小型機があってもいいかなとは思うんですが。
前回のエンジニアセットに付属したオーブのようなドロイド系も、単体でオルタナティブシリーズとして発売されたら面白いんじゃないかなぁ。
ただオルタナティブシリーズは小型ゆえに各パーツが小さいのと、わりと独自の構造になっている部分も多くて、組み換えには通常サイズのヘキサギアよりもさらにセンスが要るなぁ・・というのが率直な感想。
メッサーフロートでいうと、なんで頭部と首、胸部を挟み込み構造にしてしまったのかなぁ? 分解が面倒じゃないか・・とかね。
でも難しいことは考えず、素直に説明書通り組んで、そして複数を並べるだけで楽しいですけどね。
今度発売される超大型の虫型ヘキサギア、ブロッケードアイビーの随伴機と位置付けるのもよさそうです。
まぁ、そっちはいつ発売されるかわかんないけど。
それまでにもう2、3匹追加してもいいかな・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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