TL ブリッツウイング レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、

“TLー10 ブリッツウイング” です。


 戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマーからザ・ムービーを経て2010まで登場したディセプティコンのトリプルチェンジャー、

“空陸参謀 ブリッツウイング” が、

レガシーでリメイク。

 リーダークラスの大ボリュームで発売されました。


 シージでアストロトレインがリメイクされてからはや2年半、ようやく相棒のブリッツウイングがリメイクされ、トリプルチェンジャーの始祖の2人が最新フォーマットで並び立つことになりました。

トランスフォーマーのクラス分けは本体の大きさではなくあくまで価格帯で決まっているもので、それをあらためて感じたのがシージ以降のリーダークラスの仕様でした。

 本体はボイジャークラス相当のサイズで、付属品を増やすことでリーダークラスとする・・アストロトレインなんかはその典型でしたが、今回のブリッツウイングも同様。

 ただ、アストロトレインが多数の武器に加えて2種のビークルモードでそれぞれ意味のある、納得できる形態に変形可能な新規オプションが付属したのに対し、ブリッツウイングに付属の新規オプションはなんでこれ? という感じは否めません。

 そして本体・・ロボットモードはさておき、2種のビークルモードの見ためがよくも悪くも初代アニメデザインを踏襲し過ぎたフォルムになっており、発売前からなにかと物議を醸したようでもあります。

 はたしてその出来やいかに・・?

  レビューしていきます。


空陸参謀 ブリッツウイング

 アストロトレインとともに登場した、初のトリプルチェンジャーの1人。

 戦車とジェット戦闘機に変形する、非常に好戦的な性格のキャラクターで、単独での戦闘能力はオートボットを圧倒していました。

 メインを張るエピソードではある意味罠に嵌めたようなものとはいえ、たった一人で苦もなく4人のオートボット戦士をスクラップにしています。

 初代アニメでは彼らだけでなく、初の合体戦士であるデバスターもデ軍所属でしたし、とにかく悪側の戦力の充実が印象的でしたね。

 基になったトイはダイアクロンの “可変戦隊トリプルチェンジャー・ジェット機タイプ”。今なおその完成度の高さが評価されている傑作トイです。

 僕も当時欲しかったんですが、結局機会には恵まれず。

 相方のアストロトレインは持ってるんですけどね。


ロボットモード

 ごつい。

 思っていた以上にごつい。そして重い・・というのが、実際に手にしたときの最初の感想。

 本体はボイジャークラス相当だと思っていたのですが、そのボリュ-ム感、重量感は平均的なボイジャークラスを圧倒しています。

 普通にリーダークラス並ですよ。

 少なくとも相方よりも断然密度が高い。

 もちろん背の高さは相応なので、劇中のイメージを逸脱しているわけではありません。

 とにかく中身が詰まっている感じで、目立つ肉抜きは一切なし。

 構造上、どうしても空間が空く部分にも蓋をして隠す努力がされています。

 そして肝心の見ためですが、初代アニメデザインの雰囲気再現が半端ないです。

 もちろんプロポーションは調整され、各部それなりにディティールアップもされているんですが過剰なところはなく、箱ロボ感の強いアニメのイメージほぼそのままです。

 顔の左右に紫の板がないことや、紫の色味がアニメよりもかなり暗かったりもするのですが、それらを差し引いてもかなり理想的なリメイクになっていると思います。

 ブリッツウイングは人気のあるキャラですし、これまでもわりとリメイクの機会も多かったのですが、ロボットモードも仕上がりはやはり今回がダントツでしょう。


 この顔ですよ。

 ほぼ真四角の輪郭に赤いバイザー、不機嫌そうに引き結んだ口許とか、イメージ通り。

 しかも頭部はこれ、全塗装ですよ。

 両サイドの板状の部分が紫に塗られていたら、よりアニメデザインに似ていたのかな?

 ただ唯一残念なのが、バイザーを真横に走るパーティングラインのような謎の線の存在・・

 頭部は前後分割なので、構造上この位置にパーティングラインが来るとも思えず、もちろんディティールとも考えにくく、本当になんの線なのか不明です。

 削ってバイザーを塗装し直すか?

 TFトイでは珍しく、首部分(頭部接続ジョイント)が可動することもあり、頭部はそこそこ上に向けることができます。


 肩はアーマー部分が腕部の可動と独立して基本固定なので、腕部を真上に上げることができません。

 前方に上げる場合はアーマー前面のパネルパーツを開きます。

 真横にはそのまま90度ほど上げられます。


 背面。

 バックパックだけでもちょっと小振りなデラックスクラスかと思うくらいの存在感があります。

 もちろん裏が空洞ということもなく、全体にみっちりと詰まっていますね。

 それでいて問題なく自立する安定感が素晴らしい。


 とまぁ、ロボットモードの見ためは100点満点に近いとは思うんですが・・品質的な粗というんですかね? ちょっと気になる点はちらほら。

 さっきの頭部バイザーの件もその一つですが、とりあえず個人的に気になった点をピックアップしていきます。

 まず前腕の内側。

 拳を展開してあとの内側の空間を、パネル状のパーツを回してきて隠す構成は秀逸だと思うのですが、前腕とパネルパーツの形状があっておらず、とくに固定もされないので弄っているうちにいつの間にか動いてしまっていることが多いです。

 まぁ致命的ではないのですが、ちょっとストレス。


 続いて膝関節のジョイント部。

 ちょっと画像だとわかりにくいんですけど、変形の際に外して、別の角度でまた付ける、という工程があるのですが、初回変形時はこれ折れるんじゃないか? ってくらいに硬かったです。

 ただこれは本当に初回だけで、その後はむしろちょうどいい硬さで付け外しができるようにはなったので、初回も怖がらずに思い切ってやってしまってよいと思います。

 まぁ、なにかあっても責任は負いませんので悪しからず。


 最後は、まぁこれは複雑な変形パターンを持つアイテムではままあることなのですが、ジョイントがかっちりはまらずちょっと浮いた感じになる箇所がいくつか。

 もちろん個体差もあると思うのですが、うちに来たものだと脛内側のこことか、

バックパックのこことか、

しっかりジョイントがはまりません。

 それで形状が維持できないとかではないのですが、なんとなく気持ち悪い。

 設計がタイト過ぎて、組み立て時のほんのわずかなズレとか画こういう事態を引き起こすのでしょうかね。

 無理にはめ込もうとすると破損の畏れもあるのでもう目を瞑ることにします。


付属武器

ジャイロ爆破ライフル

 なんと限定的な用途を想起させる名称だろうか。頭悪そうで好き(笑)。

 アニメおよびオリジナルトイのデザインがかなり忠実に再現されています。

 本来の装備は1丁のみだと思うのですが、なぜか今回は同じものが2丁付属してきます。

 先端は3㎜軸になっているので、他アイテムに付属のエフェクトパーツを取り付けることが可能です。


電子サーベル

 ブリッツウイングというとこの剣の印象も強いですね。

 過去のリメイクでもだいたい付属していましたが、どれも紫一色だったような。

 今回は刀身部分がシルバーで塗装されていて豪華です。

 ただ生憎と、うちに来たものは微妙に全体が曲がっていました。

 暖めながら伸ばして、さほど気にならない程度には修正しましたが・・

ライフル、サーベルともに各所にある5㎜穴にマウントできます。


エナジョンウエポン

 巨大な手のような武器(?)が2つ付属します。

 指は筒状になっていて、先端には5㎜穴があります。

 ジオングやサイコガンダムのハンドビームのイメージなんでしょうね。指6本ありますけどね・・

 なににしてもTFではあまり見ないデザインじゃないかなぁ。

 手首部分でロール可動。

 指は外側の4本が一体で可動します。

 ちなみに前腕当たるパーツの形状は、一応左右対称になっています。こっち対称にするなら手のほうもそうして5本指にしようよ・・

 

 裏側はこうなっていて、矢印の5㎜軸を本体の拳で保持するのがロボットモードでの基本スタイル。

 ただ軸が短いのでちょっと固定が弱いですね。

 

 手と前腕は分離させることが可能で、手を前腕内部に収納することもできます。

 こうなると6連装のミサイルポッドのようでもあります。

 とはいえ、いったいどういう経緯でこういった武器(というかパーツ?)が付属することになったんでしょうねぇ。

 なにかモチーフになるようなものあったかな? 

 最初はマジでサイコガンダムやん・・と思いました。


戦車モード

 第1のビークルモード。戦車にトランスフォーム。

 箱にはこの形態で入っていました。

 オリジナルのモチーフは陸上自衛隊の74式戦車らしいのですが、カラーリングのせいで中東辺りで使われている戦車っぽいです。

 しかしそんなことよりも、レガシー版については気になる・・というか、気になり過ぎる部分があります。

 正面ににょきっと顔を出しているジェット機の機首のような部分・・

 機首のようなというか、ほぼ機首です。

 先端が落とされているだけで、キャノピーと見えるものもありますし。

 実はこれ、初代アニメのデザインの再現なんですよね。

 実は、オリジナルトイの後ろ側は降りたたんだジェット機の機首が丸見えになっているのですが、それを基にアニメ用のデザインをする際に戦車モードの前後を間違ってしまったんですね。

 いや、普通にわかるやろ・・


 ちなみに今回のレガシー版、後ろから見るとこの通り、

ジェット機のエンジン部分がそのまま配置される格好になっているので、砲塔を前後逆に向けたところでやはりおかしなことになります。

 こんなふうに。

 

 とまぁ、過去の間違いは間違いで仕方ないとして、何故それを今になって再現してしまったのか?

 隠しギミックのような感じで、アニメデザインも再現できますよ、とする選択肢はなかったんだろうか?

 今回この機首部分は収納することができす、ずっと飛び出したまま。

 しかも機首の上側にけっこうな隙間が空いているので、説明書の指示に沿って変形させた場合、角度によってはロボットの顔が見えてしまいます。

 さすがにあんあまりなんで、他の画像では頭部を180度回して裏をに向けましたけども。

 結局この機首問題を許容できるかどうかでこの戦車モードの評価は変わってくるでしょう。

 実際、それ以外の部分は非常によくまとまっていると思います。

 変形も一度往復すれば覚えられるレベル。

 とはいえ単純なわけではなく、本当、ちょうどいい感じです。


 砲塔はもちろん回転(すでに見てもらってけど)。砲身の仰角変更も可能です。

 なお、砲口は3㎜穴なのでTFのエフェクトパーツを付けることができませんが、コトブキヤのメガミデバイスなどに付属するマズルフラッシュエフェクトパーツを付けられます。


 武装類装着。

 ライフルやサーベルなどは車体側面などにマウント可能。

 エナジョンウエポンは収納状態にして砲塔側面になる専用のジョイントに取り付けられます。

 攻撃力増し増しになりますね。


ジェット機モード

 もう一種のビークルモード。ジェット戦闘機にトランスフォーム。

 オリジナルのモチーフは旧ソ連で開発されたミグー25という戦闘機らしいのですが・・たぶん違うな、これは。

 いや、わかります。アニメだとこんな感じのずんぐりフォルムに描かれていました。

 オリジナルトイではもう少しモチーフに近いプロポーションだったと思いますが、戦車モードがそうだったように、今回はあくまでもアニメデザインの再現を重視ということなんでしょう。

 ただ・・前から俯瞰で見る場合はともかく、視線を下げていく、さらに後ろから見ると瞭然なのですが、

ロボットモードでバックパック状に背負っている部分がほぼそのまま底に貼り付いているような状態です。

 たしかにアニメでは底面がこのデザートカラーで、主翼の下に同じようなでっぱりがある感じではありました。

 とはいえ、もうちょっと一体感がある感じにできなかったのか?

 戦車モードのアレは、まだ全体のフォルムで戦車としてまとまりのあるものにはなっていましたが、こっちはねぇ・・完全に余計なものがくっついてる感じだしなぁ。

 せめて履帯が接地してるような位置だったならよかった。横向いてますからね。


 試しにジョイントを外してその余計なものと本体を離してみる(単独では浮いた状態にできないのでスタンドを使っています)と・・

 ふむ。ジェット機のフォルムとしてはこの状態が理想的な気がする。

 もういっそ分離できてもよかった?


 ちなみに、オリジナルトイではこのジェット機の主翼がそのまま腕の側面に来て、それがアニメデザインでは背中に配置されたという流れになっていて、これまでのリメイクトイでもちゃんと変形に採り入れられているのですが、今回のレガシー版ではジェット機の主翼は箱型に折りたたまれてロボットの脛となるので、背中のウイングはダミーパーツで再現されています。

 各形態での見栄えを考慮したうえでのダミーパーツ使用なんでしょが、少なくともこのジェット機モードではそれが仇になってしまっている感も否めない・・のかなぁ?

 いや、主翼の先端部分を共有するという構造なら、もっと一体感のある見ためになったんじゃなかろうか、という。レジェンス版ではそうでしたからね。


 底面にはランディングギアの展開ギミックがあります。

 タイヤのあるタイプですが一体成型ですね。塗装もされていません。

 ちなみに機首の裏側はそのまま戦車モードの機首になっているので、全体を引っ繰り返してもなんとなくジェット機に見えます。

 でかい主砲があるので、攻撃力はこっちのほうが高そう。


 武装類装着。

 ライフルとサーベルは戦車モード同様に各部にマウント可能。

 エナジョンウエポンは手を出した状態で機体後部に取り付けて追加ブースターのような格好になります。

 メインスラスターの下側(踵)を開き、その裏にある5㎜穴に取り付ける仕様です。

比較画像

 直近のリメイクであるレジェンズ版と。ロボットモードで。

 レジェンズ版はヘッドマスター仕様ではあるものの、かなりよくできたリメイクだったと思います。

 まぁ、ロボットモードのプロポーションはゴリラでしたが(笑)、それでも長らく最前線に立ってくれるものと思っていました。

 それが今回、これほどまでに完璧なスタイルの再リメイクが来るなんて・・

 ただし、あくまでロボットモードに限る。


 戦車モードで。

 レジェンズ版も決してモチーフに近いデザインというわけではなく、後部なんかはジェット機のウイングも見えている感じです。

 ジェット機のエンジンが前に来る仕様ですが、露出していない(正面からは丸見えですが)のでさほど違和感もありません。

 車高が低く、全体に薄いのも特徴ですね。わりと最近の戦車っぽいかな。


 ジェット機モードでも。

 シルエットは近いです。レジェンズ版のほうが幾分シュッとして見える気はしますが、カラーの影響もあるかも。

 レジェンズ版でもやはり側面に皺寄せが来ている感は否めませんが、まだ本体との一体感がありますかね。

 履帯も下を向いてますし。接地はしてませんけども・・

 ちょっとアレンジ強めのリメイクとなるアニメイテッド版(左)、ジェネレーションズ版(右)と。ロボットモードで。

 アニメイテッド版はそもそも劇中のデザインがまったく違いますが、ジェネレーションズ版は一応オリジナルベースで随分とスタイリッシュなアレンジになっています。

 両者の共通点として、トリプルチェンジャーにちなんだ三重人格で、それっぞれの人格で顔が変わるフェイスチェンジギミックが内蔵されていました。

 そういった追加要素含め、ともによくできたアイテムだと思います。

 ブリッツウイングには良作が多いですね。


 戦車モードでも。

 アニメイテッド版は2連装砲塔ということもあり、やはりオリジナルのデザインとはまったく違う印象ですが、ちんまりしていた可愛らしい。

 ジェネ版はスタイリッシュ。

 SF要素も強く、やはり74式戦車の面影はほとんどありません。


 ジェット機モードでも。

 アニメイテッド版は戦車の履帯がそのまま。

 余計なものを提げているという意味では今回のレガシー版に通じるものもありますが、まだデザインに整合性があります。

 ジェネ版は当然スタイリッシュですね。

 完全にSFジェットで、ミグ感はないです。


 相方のアストロトレインと。ロボットモードで。

 ウェザリングについてはさておき、アストロトレインのほうが若干小柄です。

 アニメだと、たしかに彼のほうが少しスマートな印象はありましたね。

 同じリーダークラスのアイテムですが、本体にかけられているコストはブリッツウイングのほうが高そうです。付属品のボリュームを見てもそれは明らかでしょう。

 よくコストカットが話題になりますが、ものによるのかなぁ?

 実際販売価格も上がっていますし、単純にシージのよきより今のレガシーが安く仕上げられているということはないのかと思います。


 地上用ビークルモードで。

 戦車と機関車。アストロトレインにはオプションの石炭社も連結させています。

 やはりこの形態だとスケールは合っていませんね。

 まぁ、アストロトレインは変形すると巨大化するヒトの代表ですから(笑)。


 空中用ビークルモードでも。

 ジェット戦闘機とスペースシャトル。

 スケールについては先と同様。

 しかしこれほど天面がフラットなブリッツウイングと並べルト、やはりアストロトレインの後ろのほうがごちゃごちゃっとしてるのが目立ちますね・・

以下、画像

 どっしりと安定感があり、各間接の強度、保持力も十分・・というか、ちょっと全体に硬めです。

 しかし平均的なボイジャークラス以上のボリューム、重量があるので、このくらい硬いほうが安心です。

 もちろん可動性は良好。

 腰部回転、足首の内側へのスイングという昨今の基本フォーマットのほか、個手首ロール可動、先に言った首の可動などリーダークラスの余裕を十分に活かしたものになっています。

 立て膝もこの通り、綺麗に決まります。腰部フロントアーマーは左右独立して可動し、脚部の可動を妨げません。


 先の通り、腕を真上に上げることはできませんが、基部のジョイントを外すことで肩アーマーごと腕部全体を少し上に跳ね上げることができます。

 そのおかげで、まさに肩が入ったポーズも可能に。

 ライフルを構える姿も様になります。


 エナジョンウエポンで。

 マジでどういう発想なんだろうかこれは?

 ちょっと面白いけども。

 脚にも付けてみたり。


 主砲、発射!

 ロボットモードでは戦車の主砲は砲身を縮めて(折りたたんで)背負っている状態ですが、もちろん砲身を伸ばして、さらに前に向けることもできます。


 スタンドを使って。

 スタンド対応穴は本体腰裏にありますが、バックパックと干渉するので、使用の際はバックパックを少し浮かせる必要があります。

 というか、そもそもバックパックはとくに背中で固定されないんですよね。

 このためかな?


 戦車モードのフル装備で。

 なんかこの格好、合体戦士の単体状態で合体用の余剰パーツを武器に見立てて装備してる感じですね。


 同じくジェット機モードのフル装備で。

 この状態だと、お腹に付いてる余計なモノもあまり気にならないです。

 ちなみに、ジェット機モードだと底面(戦車の砲塔)に5㎜穴が来るので、それがスタンド用に使えます。


ブ「いいかアストロトレイン! 前方のオートボット部隊目がけて一斉射撃だ!

 ただでさえ強力なトリプルチェンジャーに武器与え過ぎじゃない?


ブ「いくぞアストロトレイン! 友情合体だ!ブリッツトレイン!

 まぁ、そんな熱い関係性でもないような気がしますが・・

 陸上用ビークルベースで合体させてみました。列車砲のイメージですね。

 ただこれ、実はブリッツウイングは石炭車の上に乗っているだけです。

 武器パーツを使ってどうにか連結させようとしたのですが、どうにも幅や高さが合いませんした。


ブ「次はこっちだ! アストロウイング!

 空中用ビークルベースでの合体。こっちはちゃんと合体(連結)できてます。

 この形状で飛べるかどうかはわかりませんけども(笑)。


ス「オレたちデストロンがいつまでもサイバトロンに勝てないのはメガトロンが無能だからだ! ヤツを葬り、オレかおまえら、誰かがニューリーダーになるべきだ!

 例によってメガトロンを裏切ろうとするスタースリーム。

 いい加減いつものパターンに飽きていたブリッツウイング、アストロトレインの二人は、協力するふりをしてメガトロンともどもスタースクリームも葬って自分たちがデストロンのリーダーになってやろうと企みます。

 で、なんやかんやあってメガトロンとスタースクリームを閉じ込めて氷浸けにすることに成功した二人は、今度はどちらがデストロンのリーダーに相応しいかを決めようと人間の街に向かいます。


 アメフトのスタジアムを戦闘訓練所と勘違いして襲撃したブリッツウイングは、アメフトのコーチを優秀な参謀だとまた勘違いして強引に部下にして、彼から戦術を提案させます。

 いわく、ゾーンディフェンス=スタジアム前に巨大迷路を建設(ビルドロン担当)。

 ロングパス=スタジアム内から街中へ向けた長距離砲撃。

 ある意味効果的だからタチが悪い(笑)。

 ちなみに参謀=コーチは戦術を聞き出すとき以外はロッカーに閉じ込められていました。

 鍵かけた感じもないから逃げられたと思うけどね。

 しかし、まさかあのシーンをなんとなく再現できるアイテムが揃ってしまうとは・・(笑)

 その後、騒ぎを知ったサイバトロン部隊が駆けつけるわけですが、迷路内でのブリッツイング無双については以前TL スキッズのレビューで再現した通り(そのときのブリッツウイングはレジェンズ版でしたが)なので今回は割愛。

 その後またなんやかんやあって、最終的にはブリッツウイング VS アストロトレイン VS デバスター VS 生還してきたメガトロン、ついでにスタースクリームというデストロンだらけのバトルロイヤル開催。


メ「どいつもこいつも、裏切り者ばっかりだ!

 結局メガトロンが勝つわけですが、いつも通りに全員許してくれるんですよね。

 懐が深いわぁ。

 そしてそんな茶番を、コンボイ以下サイバトロン戦士たちは生暖かい目で眺めていたというお話。


 初代アニメのなかでも屈指のカオス回、“トリプルチェンジャーの反乱” 4コマでした。


ブ「オレのこの手が真っ赤に燃えるぅ!

ブ「くらえ! ブリッツフィンガーぁぁぁっ!!

ス「なんでオレにぃぃっ!?

 いや、因果応報やろ。


 以上、“TL ブリッツウイング” でした。


 レガシー初の完全新規リーダークラス。よく考えたら、アースライズ以降、

 完全新規のリーダークラスってディセプティコンからしか出てないんですよね。

 あ、ダブルディーラーがいるけど・・あれもどっちかというとデ軍よりだし、少なくともオートボットはオプティマスとマグナスのバリエーションしか出てない。

 リーダーだけでなく、ボイジャークラスの割合も、やっぱデ軍のほうが高いのかな。

 それだけデ軍の層が厚いんということなのかな。

 今回の主役であるブリッツウイングも、実際古参キャラとは思えない強キャラ感ですよね。

 やっぱトリプルチェンジャーは強いわ。濃い。

 そんなブリッツウイングのレガシー版、すごいボリュームです。

 手に持ったときのずっしり感、密度感には素晴らしいものがあります。

 ロボットモードなんかはまさにアニメデザインそのままの雰囲気でブラッシュアップされた感じで、非常に満足度が高いです。

 ちょっと品質面で気になるところがちらほらあるものの、欠点というほどのものではありません。

 ただ、2種類のビークルモード・・戦車モード、ジェット機モードともにちょっと期待していた感じとは違う。

 アニメデザイン再現といえばその通りなんですが、にょきっと正面に機首が飛び出した戦車に、底になにか貼り付いたような不格好なジェット機。

 戦車はともかく、ジェット機のほうはアニメ再現かどうかもよくわからない、正直雑な処理になってしまったと思います。

 結局のところ、この両ビークルモードの見ためを許容できるかどうかというところなんですね。

 適度に複雑ながら、一往復すれば十分覚えられるレベルの変形は理想的ですし、謎の巨腕エナジョンウエポンは、実際謎ですが面白いアイテムではあります。

 総じて出来はいいんです。出来は。

 ロボットモードは最高。

 戦車モードは・・まぁ大目には見れるかな。

 ジェット機モードは・・もっと頑張れたよね? という感じ。

 まぁ、今回はあえてそうしているようなところなので、これはもう単純に好みの問題ということになるでしょう。

 個人的には惜しいの一言。

 ダメではない。ただ、惜しい・・

 

 さて、アストロトレインにブリッツウイング、オ-トボットではスプリンガーが最新フォーマットでリメイクされました。

 となると残りの3人・・オクトーン、ブロードサイド、サンドストームにも期待したいところ。

 とくにサンドストームはオリジナルベースのリメイクがまだないので、是非お願いしたいです。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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