今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SSー86 アーシー” です。
実写映画第6作、“バンブルビー” に登場したオートボットの女性戦士、
“アーシー” が、
新規にデザインされたビークルモードへの変形ギミックを引っ提げて、スタジオシリーズで発売されました。
バンブルビー冒頭のサイバトロン星での戦闘シーン、オートボット、ディセプティコンともに初代アニメ由来のキャラばかりのなか、唯一、ザ・ムービーおよび2010由来のキャラとして登場したアーシー。
出番そのものは一瞬でしかなかったのですが、そのオリジナルのアニメデザインにかなり近いビジュアル含め、けっこう注目されたことだろうと思います。
いやでも、あのポジションならアーシーじゃなくてエリータワンだろう・・とも思うのですが、そこは知名度優先ということなのか?
もはや今となってはアーシーとエリータワンの知名度にそれほど違いはない気もしますが。
ともあれ彼女と、同時発売されたアイアンハイドとでひとまずバンブルビーのオートボット勢はコンプリート。
あとはビースト覚醒の公開までにディセプティコンがどれだけ消化されるか、ですね。
とりあえずボイジャークラスでショックウェーブ出して・・
レビューしていきます。
ロボットモード
劇中再現度はかなり高いと思います。
ただ・・こんなにムッチリしてたかなぁ? 出てきたの一瞬だったしよくわかりません・・
でもカラーリング含めた全体の雰囲気はまさしくアーシー。
もとより2010キャラのデザインは曲線がや要されていることもあって、デザインはほぼそのまま、ハイディティールにアレンジされただけという感じもしますが、アーシーの実写化デザイン、まぁ素直に起こせばこうなるでしょうね。
リベンジのときはなんで・・?
まぁ、あれはあれで面白いデザインでしたけどね。
プロポーションは先にも言った通り、オリジナルのアニメでのスマートな印象はあまりなく、肉体派女子というか、女子レスラーみたい・・と思うのは僕だけかなぁ?
頭部アップ。
まん丸い輪郭はやはりオリジナルデザインをほぼそのまま踏襲していますが、とくにフェイス部のディティールが非常に細かく、立体感のあるものになっています。
宣材画像が、いわゆる中国髭が生えているように見えるとザワついたのですが、ディティールが影になっていただけで、実際にはそれほど目立たな・・くもないな。やっぱ少し気になるよ。
さすがに髭のようには見えませんが、ちょっと深いほうれい線のような感じになっています。
それも含めてなんとなく獣っぽいというか、SFやファンタジー映画でに出てくる獣人の女性キャラみたく感じます。
まぁ、これはこれでよく見ると可愛いけど。
シルバーで塗装された目のディティールも細かいですね。
背面。
綺麗にまとまった後ろ姿。
バックパックもコンパクトで、アースライズ版の背負い者とが大違い・・
脛の内側に若干の肉抜きがありますがほとんど目立たず、全体的に非常に密度感のある仕上がりになっています。
足首は脛の半ばを覆うようなアーマーごと前後に可動、さらに内側へのスイングも可能になっています。
踵のホイールも特徴的ですね。
バックパック左右のパーツはとくに固定されないのですが、根元のボールジョイントとロール軸でけっこう自由に可動します。
いわゆるガワパーツになるので厚みはありませんが、裏側にも適度にディティールが施されています。
広がった状態もなかなか様になりますね。
付属武器
ハンドガンタイプの武器が2丁付属。
左右は逆に取り付けることもできますが、マズル部分が基部に微妙に干渉するので、上下逆には取り付けられません。
ビークルモード
モーターサイクルタイプのSFビークルにトランスフォーム。
劇中で変形することはないので、今回のスタジオシリーズトイのためにほかの面々同様、新規にデザインされたようです。
オリジナルのフューチャーカーの面影を残しつつ、実写版およびプライで変形するバイクの要素も加えた秀逸なデザインだと思います。
カラーリングも相まってお洒落で格好いい。
顔付き(フロント部分)にはブローンのビークルにも通じる可愛らしさもあります。
ラチェットとアイアンハイドのビークルもちんまりして可愛いですよね。
ビーとクリフ、ホイルジャックのビークルは可愛いよりも格好いいを優先した感じかな。
こうなるとオプティマスのサイバトロンビークルモードも見たくなる。
一方、後ろから見るとロボットモードの上半身がほぼそのまま配置されています。
2丁のハンドガンをロボットモードの手で保持してマフラーに見立てるのがデフォルトなのですが、
パワーオブザプライムのときの女性型コンバイナーに似てるなぁ。変形自体は彼女たちよりはかっちり決まりますが。
ちなみにロボットモードの顔が出せたりします。
ちょっとしたホラー・・
中台紙を使った簡易ベースの背景は・・
もうこのシーンも飽きたな。
比較画像
オリジナルアニメデザインがベースのアースライズ版アーシーと。ロボットモードで。
まぁ、アニメ版アーシーももうしばらくしたらスタジオ86で決定版が出ることになるのですが・・ていうかここ数年でアーシー出過ぎじゃない?
ともあれ、やっぱり雰囲気は近いですよね。
まさしくアニメ版と実写版。
プロポーションの違いは・・まぁほかのBBキャラもおしなべてムッチリ体型になっていますから、そういう世界なんだというところで。
ビークルモードでも。
車とバイク(どちらのSF調のデザインですが)の違いはあれど、カラーパターンやなんとなくのパーツ配置に共通点が見られます。
SS アーシー、クロミア、エリータワン3体セットのアーシーと。ロボットモードで。
いわゆるベイバース版のアーシーはロボットモードだと人間とそう変わらないサイズなので、まぁスケールはおおよそ合っているのだと思います。
いやぁ、リベンジでこの姿で登場したときは驚きましたね。
オートボットなのに人型じゃないし。劇中での扱いもけっこう雑だったし・・
ビークルモードでも。
実在のバイクとSFバイク。SFバイクでかいな・・
ベイバース版は実在のバイク、ドゥカティ・848に変形。
一応ピンクというところにアーシー感は残っていると言えなくはない、というくらい。色味は随分違ってますけど。
しかしまぁ、3体セットとはいえ、こんな感じのものをスタジオシリーズのデラックスクラスとして売ってしまってよかったのだろうか?
隠しギミックの3体合体も再現されているとはいえ、サイズがねぇ・・
同じSS版のBBオートボット勢からブローン、ホイルジャックと。ロボットモードで。
みんな個性的なデザイン、プロポーションですね。
わずかながらアーシーが一番背が高い。
ビークルモードでも。
可動性は良好。主要な可動部はすべて軸接続になっており、保持力も問題ありません。
男連中(ほかのBBオートボット勢)とは気合いが違う(笑)。
接地性もよく自立は安定します。
ちょっとばかりセクシーポーズも。
肘は二重関節で深く曲げることが可能です。
一方で膝は90度ほどしか曲がらず、太腿よりも脛が長いこともあって立て膝は少し苦手。
でも、爪先でバランスをとればなんとなく雰囲気では可能。
走るアーシー。
こういうポーズが似合う体型なんだよな。
頭部もけっこう上を向けるので前傾姿勢でも目線を合わせやすいです。
回し蹴りとかも。
ムッチリした脚のおかげで攻撃力高そう(笑)。
横っ飛びしながら2丁拳銃連射。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
さらにバックパック展開。
とくにそういう設定はないと思うのですが、箱には厚みの関係かこんなふうにパーツを広げた状態で入っているので、最初はこれが正位置かと思いました。
普通に成立しますね。この状態で空飛びそう。
踵のホイールを展開。
まぁ、やるよね。
さすがに自立はできないのでスタンド必須ですが、これもまたまったく違和感ないです。
さらに左右を合わせると、ベイバース版に近い雰囲気にも。
コアクラスを乗せるにはまぁまぁのサイズ感です。
ただハンドル的なものはなんだなぁ。
ジェットモードに変形!
BBシリーズはけっこうオレ変形がさせやすいですよね。
少なくともサイバトロンモードの連中についてはベイバース版のような実写モチーフではないので、こういう強引なパーツ配置もなんとなく成立するように見せられる。
とくに必然性もない面子ですが、なんとなくあの一味っぽいな、と思って。
いや、正義の戦士たちだよ。
以上、“SS アーシー(バンブルビー版)” でした。
新キャラを除くバンブルビー登場トランスフォーマーのなかで唯一の女性型、かつザ・ムービーおよび2010からの登板となったアーシー。
まぁ、ほかの面々同様劇中での登場シーンはほぼ一瞬で、あくまでファンサービスという感じもありましたが、その姿は強く印象に残りましたね。
まさか新規にビークルモードのデザインを起こしてまでスタジオシリーズで発売されるとは。
リデコ前提だったり、あとからわりと強引に色違いの別キャラとしても出していくジェネレーションラインと違って、スタジオシリーズの実写系トイは流用の利かないものも多く、必然的に1体にかかるコストも高くなると思うのですが、同じく現状一点ものであるブローンやホイルジャックがボールジョイントを多用して少しでもコスト削減を図っている(と思う)のに対し、アーシーにはそういった部分もあまり見られず、可動性、保持力野天でも安定感は抜群です。
そういう意味でも、一連のBBシリーズのなかでもとくに完成度が高いように思います。
パワーオブザプライム以降、女性キャラの再現に力を入れると言いながら、実際の出来は微妙なものが多かったなか、ようやく満足できるものが出てくれたという感じ。
日本では同時発売となったレガシーのプライム版アーシー、さらに10月発売予定の86版(G1版)アーシーと、この秋はアーシー三昧になりそうですね。
なにそれ?
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2022.09.17 11:28
2022.09.17 11:10