ヘキサギア エルオーズィー レビュー

今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、

“エルオーズィー[ロードオブゾアテックス]” です。


  ゾアテックスの王と冠された第3世代ヘキサギアの最新鋭機、

“エルオーズィー(L.O.Z.)” が発売されました。


 シリーズ第1弾キットとして発売されたレイブレード・インパルスの原型機であるロード・インパルスの正統後継機の登場です。

 ウィアード・テイルズの登場以降、より獣性を感じさせるものへデザインがシフトしてきた第3世代機ですが、今回のエルオーズィー(以降、LOZ)はその名が示すとおり、まさに王と呼ぶに相応しい風格を備えた姿になりました。

 システムコンバート機能を持たない、純粋な獣型。

 もちろん、頭部デザインなどは実在する地球上の獣のそれとは違い、そういったヘキサギアらしさはしっかり残されているのですが、シルエットはもうこれゾイドやん・・ていうね(笑)。

  まぁ、そもそもヘキサギアはゾイドから多くのヒントを得ているシリーズだと思っていますし、扱うモチーフやデザインが似通ってしまうのは想定内です。

 そのうえで、キットブロックとて自由な発想の下に組み換えが可能なパーツ構成であることがヘキサギアというシリーズの強みであり、最大の沼要素でもあるわけです。

 そういう意味では、シリーズ初期のキットのデザインにはどこか未完成感があって、そこにこちら側で手を入れる、組み換える余地もけっこうあったように思うのですが、ここ最近のデザインは最初からもう完成され過ぎていて、ただ普通に組んだだけでもうけっこうな満足感があるのは果たしてよいことなのかどうか・・

 公式の世界観のうえで新型が旧型に較べて洗練されていくのは当然のことではあるんですが。


 それでは、レビューしていきます。

 今回は同時発売となった2種のガバナー、

“アーマータイプ:ポーンX1” と、

“パラポーン ジャッジヘッド” も併せて紹介したいと思います。

 LOZはパチ組みしたのみ。

 ガバナー2種はパチ組みに一部塗装での仕上げです。


エルオーズィー【ロードオブゾアテックス】

 本来ロード・インパルスMkーⅡとなるはずだったものが、人工筋肉を初めとした最新技術投入の結果、リバティーアライアンス(以下、LA)製第3世代機(ゾアテックスヘキサギア)の集大成といっても過言でない超高性能機として完成したとのこと。

 そして付いた名前がゾアテックスの王。

 このLOZの完成により、それまでLA陣営で最も高い戦闘力を誇っていたレイブレード・インパルスは、もはや再現性すら見出せない旧型機へと転落してしまったといいます。

 いやまぁ、ヘキサギアの世界観では新型登場と同時に旧型を落とす、ということはままあることだったようには思うのですが、仮にもシリーズ開始を告げたフラックシップモデルを、こうも容赦なく落とすとは・・

 なんだろうな。こうなるともう、今後レイブレードの再販とか本当になんじゃないだろうかと心配になる。

 というか、ほかのキットはカラバリ含めなんだかんだ再版されてるイメージなんですが、レイブレードだけ全然再版されないのなんでなのかな? 

 ロード出したからいいということ?

 あ、ハイドストームもないか・・

 今回のレビューでLOZとレイブレードを並べたりしたかったんですが、シリーズ開始当時に購入したものは間接部の経年劣化もあってので、カオプリグリム発売前制作祭のときのオオカミの素材にしてしまったんですよね。

 同じく素材に使ったモーターパニッシャーは、中古品を新たに購入したのですが、レイブレードもいずれ手に入るだろうと考えていたら全然見かけない・・ネットでも高騰してるし。

 結果、レイブレード・インパルスは現在現物が手許にない唯一のヘキサギアとなってしまいました。

 再販して欲しいですね。できることならラースのときのキャンペーン品の改修型の関節パーツ追加で(贅沢ww)。


 話が逸れました。

 とりあえずは全身像を。

 ウィアード・テイルズ以降、人工筋肉の採用で抜本的にフレーム構造が進化した第3世代機。

 まだ試作機的な位置づけで、システムコンバート機能も搭載されていたウィアード・テイルズ、まだ原型機とのパーツ共用も多かったボルトレックス・ラースと来て、完全新規のジーク・スプリンガー、そして今回のLOZと、どんどんモチーフとなる獣のシルエットに近いデザインになってきています。

 LOZについては、いろいろと機能の詰まった頭部のほか、その後方、頸部から背部への伸びるガバナーシートのレイアウトなどは第3世代ヘキサギアに共通の特徴ですが、本体部分はモチーフ・・であろうネコ科の獣特有のしなやかなプロポーションになっています。

 すごく綺麗。ただ立っているだけで王の名に相応しい風格があります。

 胴体とほぼ同じ長さの変わらない尻尾の存在感もすごいです。


 ちなみに、かつての汎用アランナーのようなジョイントパーツばかりがまとまったPランナーというものが、今回は2枚入っているのですが、これが非常にありがたいと各所で評判です。

 LOZを組むに当たってほとんどが各部に組み込まれてしまうのですが、確かにこれれらのジョイントパーツが複数あるといろいろと可能性が広がりそうですね。


 それでは、武装も含め各部を詳しく見ていきます。


頭部

 基本はインパルス系のデザインですが、下顎が大きく張り出した形状になっています。

 けっこうなしゃくれ具合なのに格好よく見えるがすごい・・

 その下顎は開閉し、左右の頬に装備する “クロスレーザーファング” (後述)の根元部分の可動と併わせて上下左右から対称を咬撃する “エンペラーバイト“ となります。

 さらにウィアード・テイルズから引き継いだ敵性ヘキサギアの機能を麻痺させる咆哮、“インペリアルロアー” も搭載。

 口腔内にはクリアパーツが使われています。


 なお、頭部はデフォルトのサイズのもののほか、小型のものも付属。

 デザインはまったく一緒なので、好みで選んでよいと思います。。なお、設定上の説明は一切ありません。

 もちろん、組み立て後の付け換えも容易です。

 試作段階のサイズ検討で大小2種の頭部を作ったところ、どっちかじゃなくどっちも入れちゃえ、ということになったそうです。

 相変わらずヘキサギア開発陣は頭おかしい(褒め言葉です)。


 実際に小さいほうの頭部に付け換えてみるとこんな感じ。

 違和感はないですね。

 強いて言うならさっきよりも若い個体になった感じ?

 生物とすれば、の話ですが。


クロスレーザーファング

 先のエンペラーバイトの一部としても機能する、左右の頬に装備された格闘用兵器。

 刀身に帯電させることで切断力を高めることができるもので、レーザーブレードとも呼ばれるそうです。

 攻撃だけでなく搭乗ガバナーへの物理攻撃に対する防御手段としても効果的。

 単純な攻撃力という意味では、レイブレードには劣るのかもしれませんが、整備面で優位なのだと思います。

 頬とはマウントアームで接続され、自由に可動します。


頸部

 ちょっと特殊な構造になっていて、本体とカバナーシートにそれぞれに繋がる2本の首が重なったよう構造になっています。

 もちろん前後左右に可動するのですが、上側のパーツの動きに合わせて下側のパーツがスライド可動するようにもなっています。


戦術高エネルギーレーザー

 背部、ガバナーシートの前方に装備される2基のレーザー砲。

 常時は砲身を後方に向けた収納状態になっていますが、射撃時はマウントアームが展開、全方位に攻撃が可能です。

 なお、あくまで格闘主体のLOZの補助装備というような位置づけで、攻撃力はそれほどでもないようです。

 砲身内部にはクリアパーツはめ込まれています。


HDICS(非実体型シールド)

 左右の前脚の上部位置に装備する防御装置。

 アビスクローラーが装備していたものの改良型で、効果範囲を限定した代わりに高密度化したことで物理攻撃にも一定の効果を発揮するようになっています。

 これもマウントアームでフレキシブルに可動。

 三角形に展開するシールドのエフェクトはクリアパーツで再現されます。

 非常に細かいハニカム状のモールドが素晴らしいですね。


ガバナーシート

 コンソール側面のハンドルは矢印のように回転します。

 モニタ部分は塗装したほうがよかったかな。

 ガバナーの足を乗せるステップも前後にスイング可動します。

 まぁ、いつも通りですね。


尻尾(トリックブレード)

 ロード・インパルスのものに近い構造ですが、パッと見八節に分かれていそうなデザインが実は2節ずつ一体になっている4節構造で、当然可動部もそれに応じた数になっています。

 なので、ちょっと動きがカクつく感は否めません。ここは保持力重視ということでしょうかね。

 各部で回転、スイングが可能です。


ジャッジメントラム

 尻尾先端に装備するリボルバー式のパイルバンカー。

 パイルの伸縮ギミックはありません(3㎜軸接続で取り外し可能)が、リボルバー部は一応回転されることが可能です。

 そこそこのサイズの装備でおもさもそれなりなのですが、尻尾の可動部を半減させた効果か、少なくとも現状へたるようなことはありません。


比較画像

 原型機であるロード・インパルスと。

 通常版がバラバラの状態だったので、密林戦仕様でご容赦を。

 サイズ感は思っていたほど変わりません。

 基本的なシルエットもそのままに、より有機的、生物的なデザインになっています。

 やはりタイヤがなくなっているのが見ために大きいですね。

 ロードはやはり作られた機械といういめーじが強いですが、LOZは機械生命体という雰囲気になっています。

 というか、ヘキサギザってそもそもなんなんだ?(今さらww)


 各部ユニット単位で分解して見較べてみます。

 まず頭部から頸部。

 顔付き(目許付近)にはやはり系譜の繋がりを感じます。

 一方、タイヤに代わって得た(?)人工筋肉のおかげで頸部はまったく違う構造に。


 続いて胴体部分。

 ロードの胴体はガバナーシートに胸部や腰部が繋がっており、胸部と腰部は直接繋がっていません。

 一方のLOZはしっかりと大患を備えた本体があり、その上にガバナーシートが乗っているというかたち。

 パッと見は同じようなレイアウトですが、根本的にはまったく違う構造になっているんですね。


 四肢については、まだ機械でしかないものと人工筋肉を備えてちゃんとした脚になっているというところで見ためからして決定的に違います。

 こちらが前脚。

 可動性もこの通り。

 続いて後脚。

 ロードのタイヤの存在感がすごいですね。

 可動性も同様。


 尻尾は、唯一原型機のほうが可動性では勝る部分。

 LOZでは先の通り、思いきって(?)可動箇所が減らされています。

 なので、動きのしなやかさではロードの尻尾のほうがウネウネとよく動くのですが、その分保持力がね・・難しいところですね。

 ※ 通常版になりますが・・


ウィアード・テイルズと。

 でかいな、ウィテル・・

 前後は尻尾のぶんLOZのほうが長いのですが、体高があるのでウィテルのほうが大柄に見えます。

 しかし、新鋭になるほど異形感が薄れていくヘキサギア。

 設定を考えると納得できる部分でもあるのですが、あまり洗練されたデザインが増えていくのも、それこそ持ち味が薄まるような気がして寂しくもあったり・・

 これまた按配が難しいところですね。

 ボルトレックス・ラースと。

 ラースも原型機から随分と進化を遂げたように見えますが、まだ半分近くのパーツが据え置きということを考えると、少なくともLOZとタイマンを貼る性能はなさそう。

 でも、だとしてもボルトレックス系の最終到達点があれだとは、誰が予想できたでしょうか・・

アーマータイプ:ポーンX1

 アーマータイプ:ポーンA1の派生型。

 乗機となるヘキサギア、そしてKARMAとより深く同調するためのBMI機能を強化したモデルということらしく、それ以外の機能はA1から大きくこうじょうしているわkではないそうです。

 一応、人工筋肉の若干の強化と、上半身の装甲の強化は図られています。

 キットとしてはポーンA1 Ver.1.5の流用で、頭部、胸部、肩アーマー、武装などが新規造形となっています。

 新規造形のヘルメットはナイト系に近いデザインになりました。

 トサカの先端の赤はマーカーで塗装しています。

 胸部は装甲の形状が大きく変更され、左右2箇所に小物類を取り付けられるダボ穴が追加されています。


大型コンバットナイフ

 新規造形の武装。

 A1に付属するソードよりは小振りですが、かなり大型のナイフです。

 専用のマウントパーツが付属し、マウントパーツは2㎜軸で太腿側面に取り付けることができます。

 なお、このために太腿パーツは2㎜穴の空いたものが新規で付属します(穴の空いてないパーツもそのまま付いてきます。デザインは一緒です)。


 ほか、アーリーガバナーなどと共通の武装一式が付属。

 左上からアサルトライフル、ブルパッブライフル、サブマシンガン、ハンドガンとホルスター(ハンドガン収納時とホルスターのみ)、コンバットナイフとナイフシール(ナイフ収納時のシースのみ)

 ハンドガンのホルスターとナイフシースは胸部のダボ穴に取り付けられます。

 豊富な武装が付属するのは嬉しいのですが、実際第2世代機の携行装備なので、ポーン系が持つとちょっと違和感あるんだよなぁ・・

 なお、A1の武装は付属しません。A1の肩アーマーは付属します。


比較画像

 ポーンA1と。

 変更点は上半身のみ(厳密には太腿に穴が空いているんですが)。

 でも、トサカの付いたことで一気にエース感が出ましたね。

 背中も、バックパックが背中のパーツと一体化しているので、大型武装を積んだときのポロリがなくなっていい感じです。

※ ポーンA1 Ver.1.5については、バルクアーム・グランツと一緒にレビューしています。


パラポーン ジャッジヘッド

 センチネルタイプの派生型ということですが、ポーンを摸倣した作られたセンチネルと違い、こちらはナイトを摸倣した作られているので、そういう意味ではまったく違う機体(パラポーンを機体としていいのか?)です。

 ただナイトとは違い、ヘキサギアに搭乗しての騎兵的運用よりも単独で重装歩兵として運用されることが覆いようです。

 キットはやはりアーマータイプ:ナイトの流用となり、頭部と肩アーマー、胸部増加装甲、そして武装が新規造形。

 特徴的なバケツ型のヘルメットはスリット部分が塗装されていないので、今回は墨入れペンで黒く塗りました。


ザ・ルーラー

 新規造形の大型斧。

 ヘキサグラムを内蔵し、後部の2基の推進器を用いた加速しての一撃はポーンクラスのアーマーを一撃で粉砕することがかのうとか。

 ナイト系の特徴であるマウントアームも付属するでの、それにマウントすることも可能なのですが・・

 う~む。どういう位置にするのが正解かわからん・・


 ほか、一通りの付属品。

 新規造形の肩アーマーおよび胸部増加装甲は左右分付属するので、好みで付け換え可能です。

 また、腹部の増加装甲は取り外し、専用アタッチメントを追加することで前腕に装着可能なシールドにもできます。

 あと、ナイトタイプの頭部パーツも余剰で付属します。


比較画像

 アーマータイプ:ナイト【ビアンコ】(左)、同じく【ネロ】(右)と。

 ちょっと左右の2人と較べて武装が貧弱ですね・・まぁ、価格も500円(税抜き)安いですし、しゃあないか。

 このあたりは模倣品の原型という感じもしていいもしれません。

以下、画像

 ここからはパッケージアートでLOZに騎乗していた白麟角(モノケロス)にも登板をお願いしました。

 先のロードインパルスとの比較で見ていただいた通り、四肢の可動性が向上しているので、より獣らしい柔軟なポージングが可能になっています。

 基本の可動軸もほぼ5ミリなので保持力も十分。


 クロスレーザーファングを前方に展開するとけっこう印象が変わるのも面白いです。

 というかこうなると尻尾も含めた全長がすごいことに・・

 底面は胸に5㎜穴、腹部と腰部に3㎜穴(というか、六角穴にヘキサグラムをはめ込む仕様)がありますが、スタンドディスプレイにはやはり5㎜穴を使うのが無難ですね。


 シールド展開。

 このエフェクトパーツが今回の一番収穫かもというくらい、個人的に気に入っています。

 アビスクローラーでもハニカム構造でデザインされていたんですが、そちらとは六角形のサイズが全然違って、本当にどんだけ高密度になってんだよ!? という、ね。


 搭乗ガバナー含め、武装全開放。

 インパクトという意味ではウィアード・テイルズに一歩及ばない気もしますが、より実用性を感じる武装配置だと思います。


X「よぅし。ついに完成したぞ、最高のゾアテックスが!

X「このしゃくれ具合、まさに王を名乗るに相応しい。


 というわけで、

Xこちらが本日より配備される最新鋭のゾアテックスヘキサギアでございます。

白「うむ。この気品、風格。私に駆られるために生まれてきたかのようだ。機に入った!

 そんなやりとりがあったか否かはさておき・・なにげにお座りポーズが自然に滅入る獣型メカのキットって貴重なんですよね。だいたいお尻が接地できない場合が多い。

 とはいえ、これもよく見て貰えればおわかりかと思いますが、後脚の曲がり具合がおかしなことになっています。

 実際の動物の関節の動きではないのですが、普通に組んだ状態でここまで可動するので、ちゃんとお座りしてる感じに見えるという。


 VSボルトレックス・ラース。

 実際の性能的には、ラースはロード・インパルスとどっこいか、ちょっと上くらいなんだろうか?

 汎用性は高いけど決定力のある武装がないですよね。


 さて、ここからは恒例の組み換えチャレンジ。

 今回は極力LOZ単体のみを使った組み換えに挑戦してみました。

 ということで、実際に完成した順番で。

ハヌマーン

 LOZの汎用性をさらに向上させ、歩兵ガバナーとの連携を運用を重視して開発された派生機。

 大型マニピュレーターを新たに装備し、戦闘行動以外にも工作や建設作業2も投入可能とした。

 というわけで、意外なことにいまだヘキサギアではモチーフになっていないサル型ですね。

 頭部がそのままでも違和感なくサルになったと思います。しゃくれてるのもポイント高い(笑)。

 ただまぁ、LOZ単品組み換えと言いながら、いきなりアクトナックル使ってますけどね・・


 ジャッジメントラムにグリップっぽいパーツを付け足して手持ち武器としました。

 シールドは2基とも左肩の装備。

 ジャッジメントラムはサブグリップを可動させて一応両手持ちが可能なようにしています。

 腕部の接続がちょっと特殊になってしまったので、可動性はイマイチですが・・


ロードオブジェスター

 せっかく頭部が2つあるんだから、大きいほうの顔が胸にある、王道のひーロロボみたいな人型を作ろう・・とやった結果がこれ。

 我ながらセンスのないデザインです(悲)。

 ガバナーの搭乗は早々に諦めたのですが、かといって自律型でこの大きさというのも世界観的に合わない気がしたので、ジェスターに寄生されて変貌してしまったLOZということでどうだろうか? と。

 なので、頭の後ろにジェスターの上半身を生やしてみました。

 通常はカバーが閉じていてジェスターの頭部は隠されているという態。

 機体の頭部となるパーツは小さいほうの頭部をひっくり返したもの。

 ちょうど口腔内のクリアパーツがカメラっぽくなって、リックディアスかリーオーみたく見えるという話でしたが、まさにその通り。

 しかしこれもたまたまなんだろうか?


 攻撃態勢。

 最初は酷いなぁと思ったけど・・案外嫌いじゃない(笑)。

 これも結果としてジェスターの上半身のみ追加しましたが、それ以外はLOZのパーツのみでできています。


ケライノー

 ちょっと方向性を変えて、定番の空戦型。

 まず着陸形態。

 パッと見、LOZの上半身だけ切り取ったみたいにも見えますが・・

 シートの位置がね・・もう少しちゃんと背中の上にできればバランスよかったんですけどね。

 ちなみに、これは完全にLOZ単体組み換えです(ガバナー以外)。

 パーツの接続にランナー枠をカットした3㎜棒は使っていますが。


 飛行形態。

 極限まで軽量化した機体をグラビティコントローラーと非実体型シールド展開時に発生する揚力の相乗効果で浮遊させ、さらに高性能のジェットエンジンを搭載することで高速飛行が可能となったLOZの派生機という設定。

 尻尾パーツにシールドのマウントアームに使う円筒形パーツを接続(ランナー軸を使用)したジェットエンジンはいい雰囲気になったと思います。


エルオール

 再度、人型への挑戦。

 先ほどのロードオブジェスターのマイナーチェンジくらいのものですね。

 やはり人型というよりはエイリアン型・・

 でも、これも搭乗ガバナー以外はLOZのパーツしか使っていません。

 内蔵の密閉型コクピットを組む才能は僕にはない・・

 というか、たぶん単キットだとコクピット組むだけでパーツなくなっちゃうと思ったので、また外付けのシートで、またガバナーにはかなり辛い態勢・・


 設定としては、イレギュラーであるロードオブジェスターを参考に、LOZを人型へと改修してはみたものの、結局コクピットの内蔵化には失敗。

 ならばLOZのままのほうが運用性が高いだろうと開発は放棄された、とか。

 ともあれ、腕部脚部に関してはほぼLOZのままなので可動性はそれなりなんですよね。

 立て膝もご覧の通りです。

 ただ、上半身と下半身の接続は六角軸なので、一旦外して角度を変えて再接続というかたちになります。


ロードゴラス & ロードモンス

 せっかく頭部が2つ付いてくるんだから、キット単品で2体のヘキサギアを組んだ、というツイートを見かけたので、僕も挑戦。

 そのツイートでは確か2脚タイプ恐竜っぽい機体を組まれてましたが、せめてものオリジナリティということでかの夫婦怪獣をモチーフに。

 まぁまぁ成功したんじゃないかな・・

 もちろんLOZ単キット組み換えです。


 近距離格闘選主体のゴラスと、遠距離砲撃と防御主体のモンスで連携運用される自律行動型のヘキサギア。

 まぁ、単にガバナー搭乗まで盛り込めなかったんですよ。

 なかなかいい感じで怪獣感を醸せたかな。


 そして最後。

クアールキング

 単キット縛りを開放(初っ端から縛れてなかったけど・・)して、ウィアードテイルズとのミキシングですね。

 それぞれの持ち味を殺すことなく融合できたらという方向で、LOZにスペードロアーやコクピットシェルなど、ウィアード・テイルズの特徴的なパーツを過剰にならない程度に追加してみました。

 なかなかいいバランスでまとまったのではないかと思います。

 スペードロアーに関しては1つは尻尾の先に付けようかとも思ったのですが、さすがに重さに耐えきれずに尻尾がへたったので断念。

 四肢にも装甲を追加したことでマッシブな印象になりました。

 最初は単純に、ウィアードテイルズの足先だけLOZのものと交換しようと思っていたのですが、なんと六角軸の角度が違う・・

 ここにこのパーツ付けたいのに、まっすぐ思った向きに付けられない・・という、ヘキサギアあるあるですね。

 なのでLOZの四肢にウィアード・テイルズの装甲パーツを付け足すかたちになりました。

 まぁ、結果としてはほぼ同じですが。


 設定としては、LOZにスペードロアーなどの特殊兵器と搭載した、広域殲滅型のヘキサギア。

 非常に強力な戦闘能力を誇るものの、稼働時間がかなり限定されるために扱いが難しい決戦兵器的な位置付け。

 スペードロアーを随伴しての高速格闘戦から、(あ、スペードロアーの展開間違えてる・・)

 効果範囲、威力を極限まで高めたインペリアルロアーで敵集団を一気に無力化させるなど。


 最後にオマケ。

ヘキサギア・アイギス 兼志谷 シタラ

 スフィンクスやん・・(笑)

 ガルダギアでもやったので・・完全な悪ふざけだなぁ。

 今回はこんなところでギブアップですね。


 なんだろうな。やっぱりデフォルトのデザインが完成され過ぎているんでしょうか? イマイチこれは! という組み換えに至れませんでした。

 とまぁ、そんなものは言い訳で、ほぼ単キット縛りにした場合の僕の発想力の限界でしょうね。

 なにかまったく新しい刺激がないと、これ以上は無理か・・


 以上、“ヘキサギア エルオーズィー” でした。


 獣型モチーフのメカとして素晴らしく洗練されたデザインと可動性。

 さくさくと完成していくプラモデルとしての組みやすさ。

 これは・・シリーズのフラッグシップとして登場したレイブレード・インパルスが再現性のない旧世代機の烙印を押されるのも無理がないでしょうね。

 設定としても、キットとしても。

 いやもう本当、完成されてますよ。ただただ格好いい。

 ただパチ組みするだけで満足です。

 でもそれではいけない(ことはないけど)のがヘキサギア。

 やはり組み換えを楽しんでこそなのですが、その完成度の高さに引っ張られてなかなかほかのかたちをイメージすることができませんでした。

 まぁ、あくまで僕個人の感じようなのですが、ウィアードテイルズ以降、よりモチーフとなる獣の外見に近い特徴的なデザインのパーツが増えてきたり、とくに体幹部分で顕著ですが、接続や組み合わせのパターンがかなり限られるパ-ツがあったりと、組み換えの難度という意味ではどんどん上がっていっている気がするのです。

 もちろん、そんななかでも独自に素晴らしい組み換えを披露している天才たちはいるのですが、そんな彼らと凡人である自分の差を見せつけられているような感じにもなる・・なんて。

 べつにそう落ち込んでいるわけではないんですけどね。

 とりあえずLOZはLOZのままでいいかな。

 そんなふうに割り切ってしまうと、圧倒的に格好いい獣モチーフメカのアクションキットですよ。

 それでいいじゃないか!(誰も悪いとは言ってない・・)


 さてさて、ついにもう2ヶ月しないうちに、ヘキサギア5周年ですよ。

 5周年記念アイテムのブイトールも、どうやら無事発売される感じです。えでたい。

 ともあれ、そのブイトールがまた物議を醸す気まんまん(?)のデザインになっておりますが・・

 あれが第3世代の行き着く果てなのだろうか?

 わかりませんが、少なくとも今後、初期のタイヤ付き、システムコンバート搭載タイプの第3世代機が完全新作キットとして出ることはないかな?

 あの幻の超大型ヘキサギア、ジャガーノートは結局お蔵入りになるんだろうか?

 できることなら6周年記念の超大型アイテムとかで発売してほしいけど・・LOZやブイトールが投入済みの状況で、どういう理屈であれを出すのか、ですよね。

 ま、ヘキサチームのことだ。そこはなんとでも理屈をでっちあげてくれるでしょう。


 といったところで今回は終了。

 またのご訪問を。

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