今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、
“ヘキサギア ジーク・スプリンガー” と、
“ガバナー イグナイト・スパルタン” です。
まさに人馬一体、機動性重視の中型第3世代ヘキサギア
“ジーク・スプリンガー” と、
対ヘキサギア戦闘に特化した最新型の騎士型ガバナー、
“イグナイト・スパルタン” 、
連携運用を前提とした2体が同時発売となりました。
待望の馬型ヘキサギアの登場です。
しかも、これまでに登場している動物系モチーフの第3世代ヘキサギアは、やはりガバナーの搭乗を前提としているぶん、モチーフとする動物の実際のイメージよりも大型というパターンが多かったのですが、今回のジーク・スプリンガーは実際の人と馬の比率に近いサイズの、ガバナーが搭乗するヘキサギアとしては比較的小型の機体になりました。
馬がモチーフのメカ、ロボットもわりと多いと思うのですが、案外立体物には恵まれていない印象です。
すぐに思いつくものでは、ゾイドのオルディオスとか、コトブキヤキットだとギガンティックアームズ ルシファーズウイングの片割れのユニコーン型などがありますが、なかなか馬本来の美しいフォルムは再現しきれていないというか・・
とくに難しいのが脚線美ですよね。
あの細くてしなやかな脚線が上手く描かれないことには馬に見えないというところで、これまで個人的に満足できるメカ馬キットには出逢ったことがありませんでした。
そんななかで登場したジーク・スプリンガーの脚線美、最高じゃないですか。
可動も含めて理想的。
一目見た段階でもう2頭飼うことは決定していました。
そして、2頭立ての馬車ないしチャリオットを組むところまで想定しました。
さらに、完全新規のボディに度が過ぎるでかさの武器を装備した黒騎士、イグナイト・スパルタン。
その名の通りイグナイトの後継型です。
いや、ナイトの称号は彼らにこそ与えるべきだったのではないか? とも思うのですが、パラポーンだからダメなのかな?
それでは、2キット併せてレビューしていきます。
キットはパチ組みしたのみ。
なお今回、Twitter上で開催されたファンによるアマチュア非公式企画、
“ヘキサギア 春の組み替えウマ祭り(#ヘキサギアSSC)”
(ヘキサギア 春の組み替えウマ祭り@リナ(@SiegSpringerCon)中の人は尾長猫(@ax_onaganeko)氏)
に投稿した組み換え機体の紹介含め、またけっこうなボリュームになってしまったことを先にお断りしておきます。
ジーク・スプリンガー
第3世代型としては比較的小型ということで、ここしばらく続いていた大判パッケージではなくなりました。
ほっと一息、というところですが、2個買いにガバナーも加えたら変わらん・・というかむしろ大判キット以上だし(笑)。
そして思っていたより細かいパーツが多かったですね。
でも僕としては珍しく、日を跨がずに一気に1体組み上げることができました。
工程自体は左右共通の部分も多く、サクッと組み易かったのと、なにより完全新規で目新しさがあったというところが大きいかな。
特徴的だと思ったのは、いわゆる人工筋肉が多用されたフレームで外装パーツが少ないという設定で、その人工筋肉に相当するパーツがけっこう別パーツとして分割されていたところ。
首とか、
このへんはべつに一体成型でもよかったと思うんですが、わざわざ分割してるんですよね。
ディティール的にも一体成型で甘くなるということもなさそうだし・・
なんだろう? なにか深い意味でもあるんだろうか?
とまぁ、そんなところであらためて全体像を真横から。
システムコンバートを持たない、ゾアテックスモードに特化した純粋な獣型。
さらに限定的な運用用途も相まって余計な装備がない、外装すら最低限ということで、うん。馬ですね。
額に1本角があるのでユニコーンでもありますが。
最初に言った、個人的に再重要と思われる脚の形状と構造、素晴らしいと思います。
これです。前脚を上げたときの、この各間接の曲げ具合。
いまだかつてメカ馬でここまで自然な動きを再現できたプラモがあったでしょうか?
強いて言うならガンプラHGFCのマスターガンダムに付属の風雲再起がいいセンいっていましたが、あれは半固定モデルでしたからねぇ。
一方で後脚は少し長過ぎるかな。
まっすぐ伸ばすと前脚と高さが合わないので、どうしてもこれくらい曲げないと普通に立てません。
ほか、複眼タイプの目や、本体ではなくガバナー搭乗用の鞍から伸びる尻尾など、一捻りされたデザインはヘキサギアらしいところです。
では、さらに各部を見ていきます。
まず頭部周り。
額から伸びる1本角、ラムホーン(衝角)はジーク・スプリンガー唯一の武装です。
頭部外装で挟み込む構造なので容易に取り外せないのがちょっと難点・・というほどのことでもないんですが。
簡単に3㎜軸での取り付けとかにしておいてくれたらほかにも使いでがあったのになぁ・・とか。
複眼タイプの目は塗装済み。
このデザインは、ボルトレックス系に通じますね。なにかしら繋がりがあるのかな?
後頭部と首にあるタテガミは3㎜径のボールジョイントである程度柔軟に可動します。
頭部の接続ジョイントはデフォルトの5㎜径(画像赤丸)のもの以外に4.8㎜径(同緑丸)のものが付属。
わずか0.2㎜の違いなので、パッと見ただけでは大きさの違いなんてわかりませんが、この4.8㎜径のものに付け換えることでメガミデバイスの上半身などを取り付けることができます。
このように。
ただこの仕様、発売前の公式ブログなどで解説されてはいたのですが説明書には具体例は示されず、ただ交換することで互換性を増やせます、と書かれているだけなので、初心者には正直なんのこっちゃ分かりません。
まぁ、説明書の最後やパッケージ側面にはカスタマイズ例としてメガミ 玉藻の前とのミキシング作例が掲載されているのですが・・
しかも、実のところデフォルトの5㎜径ボールジョイントにはFAGや創彩少女の上半身や頭部を付けることが可能で、
パーツ交換などしないほうがむしろ互換性が高かったりします。
カオス・・(笑)
前脚の肘にあたる関節部分は側面に六角軸のあるパーツも付属。
これも交換することでカスタマイズ勢が向上します。
また、胸部には展開式の3㎜軸があるので、
その名の通り尻尾を模した補助機動装置ですが、本体ではなくガバナーが搭乗する鞍から後方に伸びています。
そして装備数は2基。
ジョイントアームを含めフレキシブルに可動します。
さらに、スラスターの噴射炎(?)をイメージした透明クリア製のエフェクトパーツが付属。
透明なので画像ではちょっと見にくいのはご勘弁を。クリアピン卯やブルーで塗ってもいいでしょうね。
取り付けは3㎜軸1本のみなので。いろいろと応用が利くのもよいです。
スプリンターモード
テールスラスターを左右に広げた高機動形態ですね。
わかりやすいように後ろから(一応前からの画像も撮ったんですが、エフェクトがほぼ視認不可能になってしまったので割愛しました・・)。
位置は若干後ろですが、まるで翼を広げたような見ためになります。
ユニコーンにペガサスの要素も加わって、もうほぼオルディオスですね。
事実上の専属がバナーとなるイグナイト・スパルタンとの対比。
スパルタン単体についてはまた後ほど詳しく見ていきます。
第3世代型としては小柄なジーク・スプリンガーですが、それでもガバナーと並ぶとなかなかの巨体です。
ただ、現実の人と馬のサイズ感に近い比率のように思います。
では騎乗。
ふむふむ、いいバランス。
ガバナー搭乗時には通常テールスラスターに挟まれるような位置にたたまれているバックアームを展開、
ガバナー背部のコネクタ(ヘキサグラム)と接続することで固定できます。
ステップ(鐙)は前後にスイングし、ちょうどよい位置でガバナーの足を乗せることができます。
ジーク・スプリンガーの首から上を取り外してその代わりに取り付ける座席ユニット。
頭部をオミットすることでその強い獣性が抑えられ、一般的なガバナーでも操縦可能になるということのようです。
ガバナーを搭乗させることでいわゆるケンタウロスモードにすることができます。
ガバナーはジーク・スプリンガーの背部に移設したバックアームで固定します。
男性タイプの標準型がバナーはもちろん、女性型でもとくに問題なく搭乗可能。
ただ、バンプアップ・エクスパンダーだと・・
まぁ無理ではないけど(笑)。
ガバナー イグナイト・スパルタン
パラポーン イグナイト(以降、無印)の後継モデル。
無印はポーンA1(およびセンチネル)の流用でしたが、スパルタンは完全新規型となっています。
まずは本体のみで。
基本的なデザインは無印を踏襲。
通常仕様はカラーリングもほぼ同じ。ダークブルーがメインです。
マスクのスリットは塗装済み。
背中の六角穴にはガバナー共通仕様でヘキサグラムをはめ込めます。
頭部の飾りは2種類が付属。
一般兵(といってもエリートっぽいけど)という感じですね。
また、通常サイズのガバナーとしては初めて股関節が軸接続になっています。
このおかげで自立安定性がこれまでのガバナーから格段に向上しました。
武装を取り付けて。
右に槍、左に円形シールドというスタイルはこれまた無印を踏襲していますが、槍のサイズがちょっとふざけているのか? というくらいのでかさに。
画角に収まりきらないために前面と背面のサイズが合っていないことはお許しください。
武装の接続も無印では肩アーマーにジョイントアームが付いていましたが、背部に新開発のアームユニット、ユニバーサルアームを装備。
そちらに武装することで腕部の自由度が増すと同時に武装の取り回しもよくなっています。
ユニバーサルアーム
強靱な可動アームを備えたバックパック。
基部で3軸、先端部分で5軸可動するアームにスパルタンはコロッサルランスとラウンドシールドをマウントします。
ガバナー本体への取り付けは六角軸。
もちろんスパルタン以外のガバナーにも取り付け可能です。
真ん中の装甲パーツを外すと六角穴があるので、ここにヘキサグラムをはめ込むことでスタンドの使用も可能です。
コロッサルランス
スパルタンのメイン武装。
スパルタン自身の身長をはるかに超える長大なランスで、ジーク・スプリンガーを始めとした第3世代ヘキサギア騎乗時の使用を前提とした対ヘキサギア用格闘武装です。
先のユニバーサルアームに接続し、グリップを保持して操ります。
パイルバンカーのように穂先を前方に射出することも可能です。
弾頭として発射できるわけではありませんが、これはもうショットランサーですな。
また、穂先の真ん中のパーツは3㎜穴の付いたものも付属。
ポージングによってはスタンドでの補助も必要になってくるサイズですから、そういった場合はこちらを使用します。
このパーツ自体、またいろいろ使い途がありそうですね。
さらに、非使用時には鍔の位置から半分に折りたたむことも可能。
それでも標準的なガバナー以上のサイズなので、これが携行形態かというと微妙。
実際、ガバナーに装備した状態でたたんでもこの通りで、
その名の通り、円形のシールド。
ランスと違ってこちらは無印からそれほど極端に大型化しているわけではありません。
なお、無印ではランチャーを内蔵した攻防一体の武装でしたが、今回は純粋なシールドになっています。
裏面には六角穴が2箇所あり、それぞれにヘキサグラムをはめ込むことでアームへの接続と可動式のグリップユニットの取り付けが可能。
また、アタッチメントパーツが付属し、アームを介さず直接ガバナーの前腕に取り付けることもできます。
ショットガン
サブウエポンとして使用される4連装のショットガン。
とくにギミックのない、シンプルなオプションです。
側面に短めの3㎜軸があり、太腿などにマウントすることができます。
比較画像
まずジーク・スプリンガー。
運用形態が比較的似ていると思われるボルトレックス・ラースと。
サイズはご覧の通り、ラースのほうが一回りほど大きいです。
その点についてはモチーフ的にも納得のところ。
万能型のラースに対して、機動性を活かした突撃戦法に特化したジークという印象ですね。
先行したジークが討ち漏らした敵をあとから来たラースが殲滅していく、というような展開が想像できます。
装甲色が共通なので同一部隊感がありますし、キットとしてもミキシングしやすくてよいです。
第3世代型の方向性を変えた名機、ウィアード・テイルズと。
あらためて、キツネでかいなぁ(笑)。モチーフ的にはサイズ感は逆ですが。
システムコンバート搭載の有無のよるところも大きいのかな。
馬繋がりで、ギガンティックアームズ ルシファーズウイングのユニコーン型と。
サイズは親子くらいの差がありますが、この馬感の圧倒的差よ・・
まぁ、ルシファーズウイングのほうは変形合体ギミック内蔵というところで不利な部分はありますけどね。
ケンタウロスモードでも。
せっかくなので(?)、ジーク・スプリンガーのほうはミラーケンタウロスにしてみました。
首から上を外して、人型との固定はジョイントアームという基本仕様は共通ですね。
なお、ルシファーズウイングのアームパーツが行方不明なので、すち子は馬のお腹に脚突っ込んで踏ん張ってるだけです(笑)。
続いてイグナイト・スパルタン。無印イグナイトと。
まずは本体のみで。
基本的なデザインはそのまま、各部が適度にボリュームアップしており、正統にアップデートされたという印象。
差し色はグリーン系からグレーになりました。
ちなみに無印のほう、もう股関節がヘロヘロです・・
武装状態で。
コロッサルランスの圧倒的存在感。
ガバナー単独で見た場合、スパルタンとコロッサルランスのバランスはどう考えてもおかしく、持て余す感が半端ないわけですが、これはあくまでヘキサギアの騎乗前提のものですしね。
そうなると逆に無印のランスは短過ぎてヘキサギア騎乗時にはあまり役に立たってなかったんじゃないかと今さら。
というわけで騎乗。
ふむ。ここまでリーチに差が出るか・・
このまま馬上試合となると一方的な展開になりそうです。
※無印イグナイトについては以下のレビューをご覧ください。
ランス比較。
メガミデバイス バレットナイツ ランサーのランスと。
1/12スケール相当のメガミの得物としても、でか過ぎるだろ・・と思っていたランサーのランスと並べてもこの程度の差しかない。
1\24スケールのガバナーの手持ち武器として、コロッサルランスがいかに規格外かわかってもらえるかと。
以下、画像
まさに人馬一体。一人と一頭(機?)で一つの塊という感じで、やはり騎乗時のまとまりが非常によいです。
第3世代型ならではの開放型コクピット・・というか単に跨がらせるだけですが、ともかくも搭乗(騎乗)させる際のストレスはほぼ皆無ですし、バックアームでしっかり固定できるのでポージングも楽々。
馬といえばの、後脚だけで立ち上がり、前脚を振り上げての嘶きポーズ。
テールスタビライザーを支えにすればスタンド要らず。
上手くバランスをとれれば、その支えすらなくとも自立できます。
テールスタビライザー展開で高速移動のスプリンターモードへ。
天馬というにはカラーリングも相まって禍々しい雰囲気ですね。
全身真っ白のバリエーションとかも欲しくなるな(塗ればいいじゃんww)。
勝利者の凱旋。
付属のイラストカードのイメージで。
花も用意すべきだった・・
よく頑張ってくれたな、ゆっくり休んでくれ。今はな・・
脚を折って寝そべるような姿勢もここまで可能。
まぁまぁ雰囲気は再現できていると思います。
ケンタウロスモードで。
うん、格好いい。
設定的には、このモードは戦闘よりもむしろ後方での運搬作業等に使われるような感じですが。
メガミ スサノヲとのミキシングでも。
悪魔感強し。
成型色もわりと合っているので、このスサノヲや玉藻は適当にポン付けするだけでもいい感じになります。
ちなみに通常サイズのガバナーが騎乗するにはちょうどいいサイズのジーク・スプリンガーですが、
さすがにバンパン様に乗られるとしんどそう・・
さらにFAGやメガミを乗せると・・
ポニーかな? というくらいのサイズ感。
まぁ、これはしかたないですね。スケールがほぼ半分ですし。
スパルタン単体で。
ユニバーサルアーム、そしてスパルタン自体の性能もあって単独でも当然コロッサルランスを扱うことは可能。
とはいえ、やっぱり物理的には扱いづらいだろうなぁ。
でもしっかり自立できるからすごいよ。軸接続になった股関節の賜物ですね。
パイルバンカーアタック!
実際のところ、スタンド使用可能なパーツを使う場面はほとんどないくらい、保持力は問題ありません。
ユニバーサルアームと腕の2本で保持するわけですからね。
ショットガンとシールドだけでシンプルに。
肩アーマーが干渉して腕が若干上がりにくいですが、それ以外の可動は良好。
騎乗時の姿勢を意識したのか、とくに首がよく動き、ほぼ真上を向けるほど後ろに反らせることができます。
さてさて、それではいよいよ皆さんお待ちかね(?)の組み換えチャレンジのコーナーに突入していきますよ。
ここからがまだ長いので、ご了承くださいね(笑)。
なお、以下の組み換えは最初に紹介した “ヘキサギア 春の組み替えウマ祭り” に投稿させていただたものです。
とくに順位を決めたり、商品を出したりといったことはないということですが、もっとヘキサギアを盛り上げよう! という企画です。
作品投稿はジーク・スプリンガーおよびイグナイト・スパルタンの発売日からおよそ一ヶ月の今月末(2022年4月末)頃まで受け付けられていますので、まだ間に合うよ!!
すでに多数の作品が投稿されていますので、とりあえずは見にいきましょう。必ずやあなたの創作意欲を掻きたててくれるはず。
以下の拙作も、その導入となれば幸いであります。
ジークリンデ・ホイール
まずはいきなりの(個人的)本命。
これがしたがためにジーク・スプリンガーを2頭飼いした、2頭立てチャリオットです。
新作ヘキサギアを予約段階から2個買いしたのはオルタナティブ以外では初めてですね。
ガバナーを降ろして。
車体はギガンティックアームズ ワイルドクローラーの荷台部分をベースにすることは決めていたのですが、車輪をどういうかたちにするかで悩みました。
なるべく大きな車輪がいい。でも、あまりにタイヤ丸出しなのはイメージじゃないし・・というところで思いついたのが、M.S.G グラインドサークル。
で、あれやこれややっているうちによい接続方法が見出せましたので、急いでもう一つ発注(ヨドに在庫があって助かった)。
ジーク・スプリンガー発売前に車体は完成させておきました。
ジーク・スプリンガーのサイズ感がイマイチわからなかったので、合わなかったらどうしようかと思いましたが、ドンピシャでしたね。
僕の目測も悪くない(笑)。
ジーク・スプリンガーは車体中央のラムと前脚の肩部分、さらにバックアームを使って座席前のフレームと2箇所で固定。
テールスラスターは邪魔になるので車体側面に移設しました。
スラスター噴射で爆走可能です。
武装については中部にキャノン砲などの搭載も考えたのですが、もう存在そのものが凶器なので、そのまま突進して歩兵部隊を蹂躙する、対ガバナー用殲滅兵器というイメージで。
そんなことで、まずは第一目標達成です。
実はこの段階でかなり満足してたり。
ジーク・スレイプニル
ジーク・スプリンガーの現物を手にする前段階で、チャリオット以外で想定していた3つの組み換え案の一つ。
せっかく馬が2頭いて脚が8本あるんだから、8本脚の馬、組むよね。
ということで北欧神話の主神、オーディンの愛馬、スレイプニルをモチーフにしました。
おおよそはジーク2つ分のパーツだけで構成しています。
胴体の延長もまぁまぁうまくいったと思いますね。
ただ、サイズが大きくなってくると外装がほぼないというデザインが少し寂しく感じたもので、M.S.G デモニックアームのパーツを使って少し尖った感じの装甲っぽいものを追加してみました。
8本の脚を全部地に着ける姿勢が上手く出来なかったのは技術不足でしたね。
メガミデバイス アスガルズ オーディン
当初想定3案の2案め。
まぁ、メガミとのミキシングはある意味公式でもあるのですが、ゆえにこそスルーするわけにはいかないというところですね。
先のスサノヲとのミキシングはあくまで肩慣らしというところで、どうせならスレイプニルと合わせてオーディンモチーフにしてやろう、と。
なので、下半身はほぼさっきののスレイプニルのまま。
一部装飾を変更し、スニークサイトのパーツを使ってオーディンの使い魔のカラス、フギンとムニンのイメージを追加しました。
同じく使い魔のオオカミ、フレキとゲリのイメージも加えたかったんですが、とくに思いつかなかったので保留で。
上半身はスサノヲをベースにウィッチの武装パーツを使用。
オーディンといえば片目なので、最初はスサノヲの封印顔を使おうと思ったのですが、帽子のイメージも強いのでウイッチの頭部に変更しました。
で、M.S.G マスキングテープの包帯柄で片目を隠しています。ちょっとわかりにくいですけどね・・
肩アーマーにはスサノヲのパーツを追加してマントっぽい雰囲気に。
ウイッチのライフルとアルナイルロッドを組み合わせたグングニルを持たせて完成です。
グングニルは前後を入れ替えることでライフルモードに。
さて、続いて第3案・・といきたかったのですが、イメージはあれども実際にかたちにするためにじっくりとキットをこねくり回す時間がなかなかとれず、それでもチマチマと弄っているうちに比較的簡単にできた組み換えもいくつか。
ジーク・コァトル
ジーク・スプリンガーの単キット組み換えで定番の飛行タイプに。
一応翼竜型のつもりでしたが、着陸姿勢は普通に鳥でしたね(笑)。
各部の可動で飛行体勢にも。
もちろんガバナーが搭乗可能です。
ジーク・ブラスター
成型色が共通で相性のよいボルトレックス・ラースとのミキシングによる恐竜型。
ジークの頭部デザインで後ろに伸びるタテガミがパラサウロロフスのトサカのように見える、ということでそれをモチーフに。
結局トサカにはテールスラスターを使ったけど(笑)。
鳥脚類の恐竜って、あまりこのテのモチーフには選ばれませんよね。
通常は四足歩行ですが、後脚のみで立ち上がることも可能。
パラサウロロフスというとトサカが金管楽器のような構造になっていて、音を鳴らしてコミュニケーションをとっていたという話もあるので、そのイメージから音響兵器を装備した特殊機という設定を思いつきました。
前脚のポッドから敵性ゾアテックスを無力化させる特殊粒子を散布し、さらにトサカから発振する特殊な音波でコントロール下に置く、というような。
ジーク・パンチャー
先のジーク・ブラスターを馬祭りに投稿したところ、主催からカンガルーにも見えた、という感想を戴いたので、急遽小改造でカンガルー型に発展させました。
カンガルーといえばパンチ(本当はキックのような気もするけど)、それにお腹の袋ということで、前脚にボクシンググローブに見えるようなパーツを、腹部に復路に見立てたコクピットを設け、そこにガバナーを入れてみました。
立ち上がるとこう。
けっこう上手くまとまった感じ?
そして最後、ようやく行き着いた第3案で締めとなります。
ディフィニッションアーマー ジーク・シグマ
事実上のニコイチとなるジーク・スプリンガーとイグナイト・スパルタンの運用効果を、ポーンA1クラスの一般がバナーでも実現できないか? という上層部の無茶な要求にどうにか応えようと現場が苦心の果てに完成させた試作型ディフィニッションアーマー。
高速移動用のゾアテックスモードと、戦闘用のヒューマノイドモードに変形可能。
本格的なシステムコンバート機能を採用した初のディフィニッションアーマー、という設定。
ゾアテックスモード
ディフィニッションアーマー(ウッドペッカー)の本体をベースに使ったことで、縦にも横にもジーク・スプリンガーより大柄になりました。
あちらがサラブレッドなら、こちらは道産子という感じですかね。
コロッサルランスとラウンドシールドは固定武装として本体に搭載されます。
本体の大型化と武装の積載で低下した機動性はスラスターの増設でカバーするという脳筋発想です。
この形態では、ガバナーは普通に背中に騎乗します。
ヒューマノイドモード
近接戦闘メインの人型形態に変形。
6基のスラスターによる高機動戦闘も可能。
この形態では、ガバナーはほかのディフィニッションアーマーと同様の位置に乗り込むかたちです。
戦闘中の変形は無理かな・・
腕部にはM.S.G コンバートボディのパーツを使用。コロッサルランスの使用に耐えるパワーを備えているという設定。
脚部はそのままだとバランス的に貧弱に見えたので、ブレイズボアの脚部パーツを追加しました。
トータルでスラリとしたよいバランスになったと思います。
名称のシグマは、まんまですね(笑)。生憎とシールドに反射機能はありませんが。
なお、コロッサルランスのみ装着位置の変更が必要ですが、それ以外は差し換えなしで完全変形できます!
そもそもはもっと単純に馬から人型に変形するものを考えていたんですが、ヘキサギアだしガバナーが乗らなきゃならんだろうし、ならディフィニッションアーマーをベースにするか。あとはどうやって変形機構を組み込むか・・
といろいろ弄っているうちに最初思い描いていたものとはほぼ別物になってしまいました。
でも、結果オーライですね。
我ながらなかなかよい出来になったと思います。
というわけで、合計7パターン。
今回はけっこういろいろやったなぁ。
以上、“ヘキサギア ジーク・スプリンガー” & “ガバナー イグナイト・スパルタン” でした。
間違いなく、僕が過去に出逢ってきた馬モチーフのメカプラモ、トイで最高の馬感です、ジーク・スプリンガー。
脚の造形、可動が実に見事。
まぁ後脚はちょっと長いように思いますが、アクションシーンで格好よく見えるバランスというものがあるのかな、と思います。
もちろん単体でも十分満足できるのですが、やはりイグナイト・スパルタンの騎乗によるトータルバランスが素晴らしいです。
スパルタン単体ではでか過ぎて、ともすればふざけているのか? とも思えるコロッサルランスも騎乗することでベストサイズになるという。
バンプアップ・エクスパンダーといい、今回のスパルタンといい、第一印象ではそんな馬鹿な、と思えるデザインが、いや、本当はこうだったんだよと納得できてしまう不思議・・ちょっと文章でどう表現していいのかわからないのですが、なんとなく共感してもらえるのではないかと思います。
そうだよ。無印イグナイトのランスなんか、ヘキサギアに乗ってる状態で相手に届くわけないもんね。
ともあれ、ガバナー含めてこれくらいがサクッと遊ぶにはちょうどいいボリュームですね。
ゾイドに喩えるならハイパワーユニット搭載の中型クラスというか。
こうなるとほぼ同等サイズのライバル機も欲しくなる。馬のライバル・・なんだろう?
そして、“ヘキサギア 春の組み替えウマ祭り” 。
いつもヘキサギアの新商品がリリースされるたび、大勢のガバナー(ユーザーのほうね)による組み換え作品が見られるわけですが、こういうテーマを決めた企画で続々と作品が投稿されるというのもよいですね。
僕も毎度、このレビューブログのネタとしてもいくつか組み換えを考えるのですが、結果として今回7パターンも生み出せたのは、やはりこの企画で刺激を受けたからなんでしょうね。
というか、ジーク・パンチャーは完全に主催からアイデア貰ったもようなものだしなぁ。
自分一人で組んでいると、あくまで“それ” を目指しているのでそれにしか見えない。
でもほかの人が見ると、またべつのもの見えたりもする。
第三者の視点って大事。
さてさて、ヘキサギア5周年に向けた第3世代型の攻勢はまだまだ続きます。
6月にL.O.Z.、そしてまさに5周年となる8月にはV-THOR・・
記念すべきヘキサギアの第1弾キット、レイブレード・インパルスとボルトレックスの正統後継機となる両機ですが、まさか発表から間もないV-THORが本当に8月発売で予約開始となるとは思っていませんでした。
先に発表されてまだ音沙汰ないのがいくつかいるけど・・
というか、それぞれ無事にはつばいしてくれるんだろうか? いろいろ不穏だけど。
V-THORの8月発売だけでもなんとか死守しないと・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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