今回のレビューは、トランスフォーマー キングダム より、
“KDー14 タイガトロン” です。
“ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー” に登場したマクシマルの
“極地偵察員 タイガトロン” が、
完全新規のボイジャークラスでリメイク。
キングダムで発売されました。
初代ビーストウォーズのサイバトロン(マクシマル)勢としては、エアラザーと同時期に途中参加したタイガトロン。
エアラザーとは劇中で恋仲になり、最終的には文字通り合体してしまうわけですが、なんでかエアラザーが男性になった日本版では軽いボーイズラブ的な描かれかたになったり・・
オリジナルトイではチーター(チータス)のリカラーおよびリペイントでしたが、今回は当時のCGアニメデザインを踏襲し、チーターよりも一回り以上大きな体格をボイジャークラスで再現してくれました。
日本で発売されるキングダムWAVE4ラインナップの最初ということになりますが、欠番だったKDー14のナンバーを与えられています。
このタイガトロン発売の発表があったときには、残るWAVE4アイテムも順次投入されるものと思っていたのですが、まさか2ヶ月もお預けされることになろうとは・・
結局キングダムのWAVE4についてはハズブロプラスなどでの正式な発表もなく、もちろん日本での発売スケジュースもはっきりしないまま向こうでは次期シリーズであるレガシーが大々的に発表されるし。
まぁ、シリーズの終局はけっこうグダグダになる印象はありますけどね。
そんなわけで(?)、初代マクシマルメンバーのトリを飾るタイガトロン、レビューしていきます。
ロボットモード
基本的なシルエットはチーターと共通ですが、オリジナルCGアニメのサイズ感を再現するためにクラスをボイジャーに格上げ。
サイズだけでなく、プロポーションもチーターよりも全体的にマッシブになっています。
頭が若干大きめというのもイメージ通りかな。
まさしくタイガトロンです。
基本構造はやはりKD チーターをおおよそ踏襲したものになっていますが、サイズが大きくなったぶん内部空間にも余裕ができ、チーターのときのように薄かったり小さかったりで破損が不安になる部分はなさそう。
ただ横から見ると・・
ちょっと腕の位置が後ろ過ぎないかな?
あと腰部前面のパーツ、いわゆるパンツパーツですが、チーターでは前方に跳ね上げることができたのでタイガトロンもそうかと思いきや、固定です。
ピン打ちされていて、見るからに動かせそうなんですけどね。
頭部のアップ。
チーターと似た輪郭(オリジナルトイはただの色違い)ですが、アニメデザインの通りしっかり別人。
今にもござる! と言ってくれそうな素晴らしい再現度ですね。
凜々しくもネコ要素を含む愛らしいお顔になっています。
なお、顔面のエメラルドグリーンは粒子感の強めのメタリック塗装。ヘルメット部分もやはり粒子感の強いパールシルバーで塗装されていて、当時のアニメのギラギラ感を思い出します。
肩や腰部前面パーツなどの成型色のグリーンも一応メタリックなのですが、あまり目立たないので塗装部分との差は少し気になりますが。
背面。
ほぼ虎の毛皮・・というか、虎の開きを羽織っている感じ。
ビーストモードの前脚はどういう位置と角度にしておくのが正解なんだろう?
あと脛裏ですが、これはもうちょっとどうにかならなかったかなぁ?
まぁ、ビーストモード時の見ためをよくするための処理ではあるんですが、こんな感じならもっと内側のパーツを折り込んで、むしろがっつり空間が空いていたほうがよかった・・いや、よくはないんだけど(困)。
一方で踵パーツは長めになっているので自立は安定。
そこは、脚の小ささゆえに自立に難があったチーターからの反省点というところでしょうか。
踵パーツは足裏に収納することも可能で、実際収納したほうが見ためはいいです。
それに、収納してもほぼ問題なく自立できるんですよね。
またチーターもそうでしたが、タイガトロンもお尻のほうまで毛皮で覆われているのですが、彼の場合はその毛皮を上げることが可能。
そして露わになったお尻にスタンド対応穴があります。
前が上がらないぶん、後ろが上げられるのか・・?
付属武器
タイガーショット
いわゆる内臓銃。
チーターに付属しなかったことが物議を醸した(?)射撃武器ですね。
アニメデザインが忠実に再現されており、後部にはちゃんと内臓っぽいディティールがあり、しかも薄いピンクで塗装までされています。
キモい(笑)。
なお、なぜかバレルと本体で分割することができます。
なんで?
ちなみにバレル側の5㎜軸には穴が空いており、その穴の径がガンプラMGのビームサーベル刃にぴったりという奇蹟。
銃口部分が膨らんでいるのでしっかり保持できないのが残念ですが、思わぬお遊びができました。
尻尾
チーター同様、ビーストモードの尻尾が取り外せて武器になるのですが、チーターのそれにはブレードが付いていて鎌のようにも使える感じでしたが、タイガトロンの場合は、ただの尻尾ですね。
鞭ということでいいのかな?
なにはともあれキングダムのオリジナル仕様です。
ちなみにオリジナルトイでは尻尾も変形して射撃武器であるクェーザーキャノンになりました。
ビーストモード
シベリアンホワイトタイガーに変身。
変形パターンもまたチーターとほとんど同じです。
でも細身だったチーターのビーストモードと較べるとバランス的に頭部は大きく、四肢は太く逞しくなり、全体的にガッチリとしてちゃんとトラのプロポーションになっています。
縞模様は成型色の上に黒いプリントで再現。
さらに各所に黄ばんだような塗装が施されていますが、これはオリジナルトイの前期版の仕様を再現したものだそうです。
実際のホワイトタイガーも決して純白なわけはなく、このように場所によって毛の色味は違うはずなのでリアルでよいと思うのですが、背中から腰にかけてのパーツの境めとかで急に色が変わったりするのがなぁ・・
造形は相変わらず細かく、美しい毛並みが再現されています。
チーターもそうでしたが、唯一後脚の後ろ側にロボットモードのパーツが見えてしまっています。
それでもほとんどメカ要素が隠せているのは素晴らしい。
あとそうですね。欲を言うなら、首の可動部の緑のパーツは白く塗っておいてほしかったかな。
顔のアップ。
トラですね。
眼球部分には別パーツが裏打ちされており、非常に立体感のある仕上がりになっています。
黒目もしっかり描き込まれていますね。
口も開閉します。
口内も塗装して欲しかったかな。
あと鼻の真ん中、傷みたいに見える横線が入っているんですが、これはこういう造形なのか? それとも傷なのか・・?
手首、足首部分に可動軸追加されており、チーターよりも柔らかな可動性を実現。
ただまぁ、若干不自然ではあります。
腹部に5㎜穴があるので、そこに内臓銃をマウントすることが可能・・
て、え? 内臓銃内蔵できないの?
チーターのときは、内蔵するスペースが確保できないからやむなくオミットされものと思っていたので、逆にタイガトロンでは内蔵できるからこそ付属するのだとばかり・・
あと変形時の注意点というか、気になったところ。
側面のガワですが、前脚の基部になるパーツとロボットモード時に脇腹に来るパーツがけっこう干渉します。
まぁ、この干渉自体がジョイントになっている感もなきにしもあらず。
僕はもうこの段階で2つをパチンと合わせてから閉じるようにしていますが、個体差もあるでしょうし、それぞれで一番負荷がないだろう方法を探すしかないのかな・・
比較画像
オリジナルトイと。ロボットモードで。
オリジナルはチーターおよびシャドーパンサーとまったく同じ型のリカラー。クラスもデラックスなので、少々迫力には欠けます。
そして、真正面から見るとロボットの顔が見えない・・
劇中再現度、可動性などについてはKD版のほうがはるかに優れているのは言わずもがなですが、オリジナルのほうも、それ以前のトランスフォーマートイと較べるとすごかったんですよね。
個人的にはしばらく離れていたトランスフォーマーにビーストウォーズで再会して、その進化に衝撃を受けたものでした。
それからもうすぐ25年か・・
ビーストモードでも。
オリジナルはトラというよりネコですね。
なお、うちのオリジナルは後期版なので黄ばんでません。
やはりリアル感では雲泥の差がありますが、オリジナルはまぁこれで可愛い。
内臓銃もちゃんと内蔵できるしね。
その内臓銃比較。
アニメデザインの再現度ではKD版の圧勝。
まぁ、内蔵ギミックオミットならそれも当然かという気はしますが。
ちなみにオリジナルの内臓銃は水鉄砲になります。
KD チーターと。ロボットモードで。
クラスを変更することで当時アニメのサイズ感を再現。
基本構造の多くを踏襲しており、やはりKD タイガトロンはKD チーター型の拡大版という印象。
しかし並べて見てみると、タイガトロンがあまりにイメージに近いので、あらためてチーターは当時アニメとは別物になってるなぁ・・と感じますね。
まぁ、もうこれはこれでいいんですけどね。
あと気付いたんですが、肩のディティールの向きは逆なんですね。
後ろからも。
ほぼ同じ感じですね。
ただタイガトロンは後頭部がビーストモードの表面に来るので縞模様があったり、脛裏の処理もチーターより目立つかなぁ。
ビーストモードでも。
意外や意外、ロボットモード時ほどのサイズ差は感じません。
不思議なものですね。
正面から。
プロポーションはトラとチーターとして、しっかり差別化されています。
エージェント ラヴィッジも加えて、あらためてロボットモード。
あ、これはシャドーパンサーのときにやればよかったな。
可動についてもほぼチーターと同じ感覚で触れます。
チーターよりも各間接の保持力が強めで、とくに足首がしっかりしているので安定感は段違い。
また、肘は変形都合もあって二重関節になっており、深く曲げることが可能です。
先にも言った等に、スタンド使用時にはお尻のカバーを上げる必要あり。
腹這いでの射撃。
頭部自体はほとんど上下に動かせませんが、基部のジョイントを外すことでこのようなポー腕も視線を上げることが可能。
まぁ、首の下開いちゃってますけどね(笑)。
パンツが干渉するのでまっすぐだと多少制限されますが、わずかに外側に開くことで90度のもも上げは可能。立て膝もご覧の通りです。
いやはや、サムライキャラに相応しいこんな隠しギミックがあるとは・・(たまたまだよ)
内臓銃本体も尻尾と繋げることで内臓棍棒に。
こんなので殴られるの嫌だなぁ・・(笑)
ビーストモードでも。
スタンドには腹部の5㎜穴が使えます。
手首と足首の可動追加でこちらでのアクションもチーター型より迫力が増した感じ。
伸びーる。
お尻のカバーパーツの可動に脚部を沿わせればネコ科らしい伸びポーズもできます。
可愛い。
タ「エアラザー、待たせてすまなかった
エ「タイちゃん・・
どうしても日本版キャラで想像してしまいますが・・(笑)
いいサイズ感ですね。
ということでやりたくなるのが、タイガーファルコンごっこ。
ただのタイガトロン好き好きエアラザーでしかなかった・・
タイガーファルコン、リメイクしてくれないかなぁ。
僕、メタルスの後半に発売されたトイ全部買い逃してるんですよね。
前半に発売されたのは全部対決セットで買ったのに、なんかタイミングを逃したんですよ。なんでだったか?
だからリメイクしてほしいんだよなぁ。できればパワードコンボイもやり直して・・
パワードスーツモード・・とか。
胸部の空間に、サイズ的にラットルなら乗れそうだったんですけど、背中のガワと尻尾が邪魔で乗れませんでした。
なので代わりに、
ぴったり(笑)。
ついに揃った初代ビースト サイバトロン(マクシマル)部隊。ダイノボットも含めて総勢7名。
まずはロボットモードで。
オリジナルトイだとコンボイがリーダー、ラットルとエアラザーがベーシック(今のコアクラス相当)で、残り4人がデラックスでと、サイズ的にアニメとはまったく違うものでした。
それから20余年・・おおむねイメージ通りのサイズ感、再現度で揃ってくれたのは嬉しい限り。
ビーストウォーズの放送がなければ僕のなかでの第2次トランスフォーマーブームは来なかったと思いますし、当然その後の実写、ヘケヘケから現在まで続く第3次ブームもなかったはず。
つまりは散財の元凶・・(笑)
サイバトロン部隊、変身!
ダイノボットのアウェー感。
あとネズミでかいな!
ストップザウォー!
なお、現在のデストロン(プレダコン)軍団わずか3名。
本当にあっさり終わってしまうよ!
ワスピーターは2ヶ月後に来るけど、あとの3人は・・
とりあえずテラザウラーを早う。
以上、“KD タイガトロン” でした。
なかなか共通フォーマットで主要キャラは揃いにくいサイバトロン(オートボット)勢ですが、今回初代ビーストウォーズのサイバトロン(マクシマル9部隊、キングダム1シリーズでのレギュラーメインバー揃い踏みの快挙を達成してくれました。
まぁ、言うて7人ですし。ここで揃えなきゃなんでビーストウォーズのリメイクに手ぇ出したんだよ? というところでしょうしね。
なおデストロン・・
ともあれ、本当に感慨深いですよ。
ちょうど高校を卒業するかしないか、という頃でしたからねビーストウォーズと出逢ったのは。
たまたまテレビのアンテナ調整して、それまで映らなかったチャンネルが映るようになって、そこでやってたんですよ、ビーストウォーズ。
小学校の高学年くらいからトランスフォーマーからガンダムに興味の主軸が移っていたのですが、フルCGで描かれる新しいトランスフォーマーの物語は衝撃でした。
途中から見始めたので、その頃にはもう前期版のトイは売り切れており、急遽後期版の単品商品が再販という時期だったと思います。
即買い漁りましたね。
基地とセットのアルマーとスナッパーだけは再販がなかった(と思う)ので手に入れられませんでしたが、それ以外は全部揃えたはず。
それからカーロボットまではほぼ新作が出たら買う、という脊髄反射を繰り返していました。
当時は劇的に向上したロボットモードでの可動性に感動したのですが、それから20年以上経ってさらによく動き、しかもロボットはアニメデザイン、ビーストはわりとリアルな動物よりのデザインがしっかり再現されてリメイクされようとは・・
今回のタイガトロンについては、オリジナルのようにチーターの流用で済まさず、ちゃんとアニメ劇中でのサイズ差含めて違いを再現するためにボイジャークラスで新規造形。
可動性、間接保持力ともに申し分なし。待望の内臓銃も付属(ただし内蔵できず・・)と、チーターを不満に感じていたファンにも納得の出来になっていると思います。
ただ、やはり構造面はチーターを踏襲したものなのでその拡大版という印象が強く、同じボイジャークラスでもダイノボットのような驚きはありませんでした。
しかし堅実という意味では、ライノックスのようなクセがなく、コンボイ(オプティマスプライマル)同様の扱いやすさで安心感はあったかと。
さぁ、こうなると否が応にも相手チームの動向が気になるわけですが・・そろそろレガシーのWAVE2のライナップとか発表されるのかな?
まぁ、その前にテラザウラーの日本での発売がどうなるのか、ですが・・
今月もなかったら、たぶんもうないんじゃないかな(泣)。
といったところで今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2022.04.04 10:47
2022.04.04 10:24