今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド列伝 より、
“ZWR05 スナイプテラ インペリアルガード” と、
“ZWR06 サイコジェノスピノ” です。
アニメ、“ゾイドワイルド ZERO” に登場した新鋭隊仕様の青いスナイプテラと、“ゾイソワイルド戦記 最終章” に登場するゼログライジスの因子が組み込まれた青いジェノスピノがタカラトミーモール限定で展開される列伝シリーズでキット化。
今回は2つをまとめてレビューしたいと思います。
青いプテラは1月発売だったのですが、多数のトランスフォーマーとまとめて注文していたので、それらの延期に巻き込まれて3月半ばに届きました。
で、その一週間後に青いスピノも到着。
そっちはてっきり月末だと思っていたんですけどね。
これまでの列伝シリーズゾイドは、従来のキットに新規造形も含めたパーツ追加でアニメ劇中に登場した仕様が再現されていたのですが、今回の青い2機種については成型色の変更と塗装の追加のみで、新規造形は愚か流用でのパーツ追加もないという、少々残念な内容になってはいます。
レビューも、個別だと大して書くことないなぁ・・と思っていたんですが、奇しくも到着時期が近くなったので、今回まとめて紹介してしまおう、と。
なんだかんだもう貴重な本家ゾイドですからねぇ。
それでは、レビューしていきます。
スナイプテラ インペリアルガード
M型 プテラノドン種
パッケージはこれまでの列伝シリーズと同じ仕様。
縦横のサイズも一緒なのですが、厚みが2/3ほどになっていました。
通常版と較べるとこんな感じ。
まぁ、追加パーツがない単純なカラバリなので、そのぶんコンパクトになったということなのですが、そもそも通常版もこのサイズにできたんじゃないの?
ちなみに、価格は通常版よりも税抜き定価で500円アップしてます。
ボーン復元
通常版はメインのパーツが黒、トサカや後脚の爪、胸部のホイールなどがシルバーの成型色になっていましたが、今回はすべてのボーンパーツがシルバーで統一されました。
一体感があってよいですね。
なお、ボーンパーツに塗装はされていません。
スナイプテラ最大のウリである飛行形態への変形。
ただ、ボーン状態では翼の先端部分が再現されていないので、ちょっと間抜けな感じはします。
復元完了
外装と武装を取り付けて復元完了。
翼をたたんで地面について、四つ脚で歩行するプテラノドンの地上での姿勢を再現。
外装は通常版とは対照的な青系統色に。
Zキャップは紫、ZーOバイザーも赤になっています。
でも、そもそも通常版として発売された赤いプテラがギレル戦用のエース機で、彼のパーソナルカラーで塗られてるんでしたっけ。
こっちのほうが量産機カラーなんですよね?
今回は親衛隊仕様という名目だけど、カラーリングは一緒なのかな?
頭部外装を外すと、ちゃんとアイパーツが取り付けられています。
今回は頭部外装の造形も通常版のままなので、外装装着時にアイパーツを取り外す必要はなし。
折りたたんでいた翼を広げ、後脚を後ろに伸ばすことで飛行形態に変形可能。
しかし、あらてめてすごくでかい。
M型とは思えない大ボリュームです。
そしてこの状態で見てもらうとわかりやすいのですが、ライダーシートを除く外装パーツすべてに塗装が施されています。
翼の縁などはホワイトブルー、エンジンのファン部分のシルバーと、より航空機っぽさがより強くなった印象。
エンジン側面の帝国エンブレムはシールでの再現です。
また、フォースバレルガトリングも全体がガンメタリックで塗装されています。
これだけ塗装されていれば、定価で500円アップも納得できるかな。
マシンブラスト(兵器開放)形態
上顎と下顎が大きく開き、口内のAーZスナイパーライフルの砲身が伸長。
さらにトサカ(スコープクレスト)が前方に倒れることで高空からの精密射撃が可能になります。
この形態では、頭部外装が後ろに下がってライダーをしっかりガードするのもポイントですね。
まぁ、それ以前にジェット機にただ跨がってるようなものなので相当危ないんですが・・
ちなみに、通常の歩行形態でもライフルを露出させることはできます。
飛びながら撃つより、地上に降りてしっかり安定した姿勢で撃つほうが現実的だろ・・とかは言わない。
電動アクション
通常歩行形態では翼(前脚)も使った四足歩行でよちよち歩きます。
シルエットで言うとペンギンみたいなんですが、動作的にはゴリラとかに近いか。
そしてめちゃめちゃ遅い・・(笑)
あ、あと雑音がすごくてすみません。
飛行形態では大きく広げた翼を羽ばたかせながら、脚部のホイールで走行。
ボディ全体をゆったりと上下させながら前進する様は優雅に大空を舞っているかのよう。
電動アクションとしては非常に秀逸だと思います。
ただまぁ、本来のプテラノドンはたぶん羽ばたいては飛ばない・・
なお、マシンブラスト形態への変形でアクションが追加、変化することはありません。
比較画像
通常版と。ボーン状態の各形態で。
今回のものは成型色の変更で統一感が出ましたね。
外装、武装を取り付けて各形態で。
カラーリングは正反対の印象に。
実際には青い群の中に1機だけ赤いのがいるわけですで、それはかなり目立つでしょうね。
製品としては塗装されていない赤い成型色のみのギレル専用機はやはり少し地味と感じます。
ガトリングも赤いですしね。
サイコジェノスピノ
XL型 スピノサウルス種
列伝シリーズとしては初のXL型。
列伝ではM型しか出さないんだろうなと勝手に思っていたので驚きました。
価格にも驚きましたが・・
でも買ってしまっているんだからどうしようもない(笑)。
XL型だし、またどでかい箱が来るんだろうなと思っていたのですが・・
あれ? 通常版よりも一回り以上小さいぞ。
先の青プテラもそうでしたが、要はこのサイズで収まるんですよ。
つまりは通常版の箱がでか過ぎる。
でもどうなんだろう? 定価7000円のトイの箱ならば、通常版くらいの大きさがないと説得力がないのだろうか?
逆に箱が小さいほうが買いやすいとか、そういうこともあるような・・
まぁ、いろいろバランスを考えてのことなんでしょうね。難しいところです。
個人的には内容が同じなら箱は小さいほうが助かるんですけどね。
ボーン復元
メタリックパープルの成型色が美しいボーン状態。
ギルラプターの指揮官機(ギャラガー機)もボーンパーツはメタリックパープルでしたし、やはりこの色には特別感がありますね。
手足の爪などは通常版と同じくシルバーなのですが・・
あれ? これ、塗装されてない?
商品説明などでは一切言及されていないのですが、まさか成型色でこの仕上がりなの?
いや、さすがにそんなことは・・ちょっとよくわかりませんが、金属粒子感があって重厚な印象になっています。
復元完了
外装、武装を取り付けて復元完了。
通常版とはまったく印象の異なる、寒色系でまとめられたカラーリング。
水陸両用迷彩、あるいはやはり寒冷地仕様という雰囲気もあります。
名称およびカラーリングから、アニメ第1作に登場したリーゼ搭乗のサイコジェノザウラーがモチーフであると思われます。
一方、青プテラ同様、新規追加パーツはなし。
どころか、外装パーツの塗装もなし。
唯一、頭部外装左側、鼻の辺りに古代ゾイド文字っぽいマーキングがプリントされていますが、それだけです。
本体の大きさもあって、単色の外装はどうにも安っぽく見えるなぁ。
青プテラのようにディティールに合わせてトーンを変えた同系色で塗装などされていれば、かなり引き締まったと思うのですが。
せめて頭部の機関砲くらい塗っておくれよ。
現物を見るまでは鼻のマーキングが追加されただけで一切塗装なしだと思っていたので、それで1500円アップはさすがにぼったくり過ぎじゃないか? と思っていましたが、手足の爪などが塗装なのだとすると・・いや、それでも高いと感じてしまいますね。
塗装面積を考えると、確かに青プテラの3倍くらいにはなるのかもしれませんが、パッと見ではわかりづらいからなぁ。
武装類については、これまでもよく見たガンメタ系の成型色で、爪などとは明らかに質感が違います。
マシンブラスト(兵器開放)形態
武装類については、これまでもよく見たガンメタ系の成型色で、爪などとは明らかに質感が違います。
左体側のレバー(スモークディスチャージャー)を押し込むことで、背中に折りたたまれていた巨大な回転ノコギリ、サイコジェノソーザーが前方に展開します。
XL型では唯一、ブラスト形態への移行が手動で行われるのもジェノスピノの特徴ですね。
サイコジェノソーザーのブレードパーツも爪と同じ質感のシルバーです。
キットでは、例によって本体の頭部よりも先に攻撃が届かないっぽい・・という感じのリーチの短さがちょっと気になりますが、アニメでは(あくまで通常型は)アーム部分は伸縮し、さらに縦横無尽に振り回せるようになっていましたね。
ちなみにライダーシートはワイルドゾイドの定番位置である首ではなく、右肩にあります。
首にあったらノコギリが直撃しますからね。
電動アクション
口を開閉、前脚を上下に振りながら2本の後脚で前進します。
後脚基部は組み立て済みのギミックユニットが使用されており、巨体ながら安定感のある歩行を実現。
先にも言ったようにブラスト形態への移行は手動。
レバーを押し込むことで通常時の歩行ギミックにサイコジェノソーザーの回転ギミックとライトギミックが加わります。
歩行中でもとくに問題なく移行可能。
ソーザーの回転が少々ぎこちないのは仕様です・・
ライトギミックも、ちょっとわかりにくいのですが前に回り込むと口内が赤く光ってイルのが確認できると思います。
どうせなら目も光ってほしいところですが、ワイルドシリーズの仕様では少し難しいか・・
アイパーツをクリアパーツにすればいいようなものだけど、そもそも帝国武装ゾイドはZーOバイザーで塞がってるし。
比較画像
通常版と。ボーン状態で。
正反対のカラーリング。
通常版の赤いボーン状態もなかなか特別感があります。
武装、外装を取り付けて、各形態で。
水陸両用機という意味では、今回のサイコジェノスピノのほうが雰囲気があるように思えますね。
ただ強敵感、ボスキャラ感は通常版の赤地に黒い外装ほうが強いかなぁ。
まぁ、実際は中ボスその一、のちに仲間入り要員でしたが。
スナイプテラのでかさがよくわかる並びですね。
これ、右は左の半額以下ですからね・・
そして、とくに示し合わせたわけでもないだろうに、ばっちりなカラーコーディネイト。
以下、画像
・・といっても大した画は撮れないので、ちょっとしたお遊びを。
青プテラと青スピノ、それぞれにもう一方の外装、武装パーツを強引に取り付けてみました。
上手い具合(?)に外装は同系統のカラーリング、さらにその形状、ディティール的にもさほど違和感なく溶け合った感があります。
プテラへののスピノの外装取り付けは少し苦労しましたが。
対決イメージで。
どちらも帝国武装ゾイドですが、一応旧帝国と真帝国とで勢力は違うはず。
以上、“ZWR スナイプテラ インペリアルガード & サイコジェノスピノ” でした。
列伝シリーズも、とうとうただの割高カラバリシリーズになってしまったか・・とがっかりした感もあったこの2アイテム。
まぁ、すでにどちらも通常版は入手困難、あっても法外な値段になっていることが多いので、そういう意味では、少なくとも青プテラはまだ良心的な価格設定かとは思います。
青スピノは・・
まぁ、どちらもワイルドゾイドとしては傑作としてよい出来なので、手に入れて損と感じるものでありません。
というか、思っていたよりよい。
正直、青スピノは購入を少し考えたんですが、買ってよかったです。こっちのカラーリングのほうが好きだわ。
ただやはり青プテラと較べるとそのカラーリングも単調なので、そこはもう少し考えてほしかったかな、というところです。
爪やノコギリの刃は成型色のままでよかったから、装甲に塗装してくれたほうが・・まぁ、爪などのシルバーが塗装だった場合の話ですが。
本当、どっちなんだ?
さてゾイドワイルド列伝、どうやらあと2つで終了という噂です。
それがワイルドシリーズ全体の終了を意味するのか、はたまた新シリーズの開幕・・はないかな。
あってほしいけどね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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