今回のレビューは、“アニマギアDE 02” です。
バンダイキャンディの食玩シリーズ、アニマギアの新章、DE(ダブルエッジ)の第2弾が発売されました。
今回のテーマは “モードチェンジ” !
すでに第3弾の予約も始まっており、変わらず好調のアニマギアです。
無印からDEへとシリーズ名を更新し、さらにパワーアップしたわけですが、それでもわずか20円の価格上昇で抑えてくれたことに素晴らしい企業努力と感心した矢先、食玩の一律値上げが発表・・
今回のDE 02はまだ税抜き定価410円ですが、次のDE 03からは同450円になってしまいます。
40円アップ。無印から比較すると60円アップ。約15%の値上げです。
まぁ、仕方ないんだろうけどね。
さて、前弾のDE 01は無印第1弾の実質的なリメイクでしたが、今回もカラバリ含む全5種のうち1種は無印で登場しているギアのリメイクになっています。
また、無印から数えて9弾め(バーサークソウルも含めると10弾め)にして、初めて全5種すべての基本形態が人型になりました。
なお、今回も10個入りカートンに5種2個ずつの均一アソート。
僕は例によってカートン買いして、甥っ子と仲良く半分こしております(カートンが届く前に我慢できずにカマキリだけ単品で買ったのは内緒だ)。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みに付属のシール(ブラッドステッカー)を貼ったのみです。
前弾、DE 01のレビューは以下よりどうぞ。
無印1~7までのレビューはカテゴリより移動してください。
1.ドラギアスゼノ(ドラギアスゼノフレイム )
第3弾で登場した初のエンペラーギア、ブレイズドラギアスのリメイクですね。
設定としては、回収されたブレイズズドラギアスをベースに修復された機体とのことです。
まずはボーンフレーム状態で。
脚部が通常の人型ではなく4足タイプの構造になっているのは、追加された変形ギミックにかかわる部分。
画像では逆間接っぽくしていますが、そのまままっすぐ伸ばすのもアリ。というか公式の画像ではそうなっていますね。
基型もそうでしたが、脚パーツは専用のものになっています。
ニックカウル装着で完成。
頭部は組み立て済み。フェイス部分は塗装されています。
ドラゴンがモチーフですが、基本形は人型。
おおまかなデザインは基型を踏襲していますが、脚部の延長に合わせるように各部のカウルが大型化。
また、背部のウイングが分割可動式になったり、DEの名の通りエッジ感が増したりと、全体によりハッタリの利いたシルエットになりました。
基型でも特徴的だった右手の槍。
基型は通常のハンドパーツとの選択式でしたが、今回はハンドパーツで保持するかたちに変更されています。
ハンドパーツはクロータイプになっていますけどね。
もちろん、左右どちらの手でも持つことが可能です。
ビーストモード
基型にはなかった4足形態への変形が可能に。
その姿はまさしくドラゴン。
まぁ、ほぼ四つん這いになっただけなんですけが、基型ではこの体勢で顔を正面に向けることができなかったんですよね。
今回は頭部に間接が追加されており、しっかり正面を向くことができるようになっています。
ただ完全変形ではなく、一部・・というかそこそこカウルの取り付け位置を変更する必要があります。
肩アーマーを背中に移設して、ロボットモード時のウイングパーツと合わせて大型のウイングにしたり、槍も穂先を分割して肩に取り付けたり。
しかし、ロボットモードのスタイリッシュな姿から、なんともちんまり可愛い感じのドラゴンに変形してくれます。
ハンドパーツがクロー対応になったのはこの形態での見栄え重視ということですね。
なお、変形手順については無印の時のような別紙の説明書は付かず、公式HPでダウンロードしなければなりません。
まぁ、合理的と言えば合理的ですが・・本来のターゲットだろう小さい子供はそんなに気軽にネット検索できなんじゃなかろうか? と思うのはもう古い?
ともあれ、基型ではなんでできないのかと思っていたドラゴン形態への変形。
今回のリメイクは、そんな疑問というか要望に応えたものかな? と勝手に思っています。
オプションとして、自立補助用のスタンド、DEからフレームパーツに追加された汎用ヘッドパーツ、そしてやはりDEから追加されたハードポイントカバーが付属します。
スタンドは、今回全種で腰部カウルの裏側などに3㎜穴が完備されているので使いやすくなっています。
ヘッドパーツはツインアイタイプ。
ハードポイントカバーは、前弾では4つずつ付属していたのですが、今回は全種3つずつに減っています。
そして例によってパーツ番号が振られず、股説明書でも一切言及されていません。
まだ気付いてない人いるかもよ、これ・・
2.レイドランス(トランスマンティレイド)
わりと定番になっている昆虫モチーフの人型枠。
収集されたエンペラーギアのデータを基に開発された最新鋭の機体で、通常のアニマギアでありながらエンペラーギアと互角に渡り合えるほどの性能を持っているそうです。
ボーンフレーム状態は、
もう色味的にもカマキリ丸出しです(笑)。
仮面ライダーに登場する怪人っぽいデザインというか。まぁ、昭和ライダーの怪人ですけど。
色と、あとわりと細身のプロポーションもあって量産機っぽい印象が強いですが、先にも言ったように意外と強力な機体らしいですね。
頭部は組み立て済み。目と左右の角の付け根部分が塗装済みです。
その付け根部分がむしろ目のようにも見えます。
構造的には先にも言ったようにオーソドックスな人型なので、これまでの同枠(ムサシ系やディビジョンニードル)と同じ感覚ですね。
しかし、このレイドランスはそれだけではない。
ビーストモード
なんと、リアル昆虫形態(カマキリ型)に変形します。
この形態では主に索敵、情報収集に特化しているよう。
これまたんで今までの昆虫モチーフでは採用されなかったのか? という変形ギミックですが。
やはり完全変形ではなく、脚や翅のパーツを付け換えなければなりませんけれども。
また、ロボットモードの脚部がほぼそのまま前脚になるになるため、どうしても重心が前に傾きがちになりますね。
オプションは共通です。
ヘッドパーツはモノアイタイプ。
3.ガルギアス(ケルベロガルギス)
13体いるエンペラーギアのうちの1体。
小型の内燃機関を備え、ブラッドステッカーに頼らずに暗闇での行動が可能っとのこと。
隠密性能に優れ、暗闇で確実に標的を仕留める暗殺者。
ボーンフレーム構成。
ドラギアスゼノとほぼ同じですが、前腕パーツが左右逆なのと、足パーツの前後が標準とは逆になっています。
ニックカウル装着で完成。
モチーフはケルベロスですが、これも基本形態は人型。
本来の頭部に加えて左右の肩に一つずつ、三つの頭を持つ異形のシルエットにダークパープルのカラーリングが相まって、まさに暗殺者(アサシン)という雰囲気。
フォールンにも匹敵する禍々しさです。
頭部が組み立て済み。額(ビーストモーの鼻)と目が塗装済みです。
ビーストモード
三つの頭がすべて正面を向く4足形態に変形。
その姿はまさしく地獄の番犬ケルベロス・・と呼ぶには寸詰まり感がありますね。
案外可愛らしい。
ドラギアスゼノ、レイドランスと違ってパーツ組み替えの必要なく、完全変形が可能です。
ロボットモードの背中に折りたたまれていたパーツが中央の頭部の下顎になるなど、わりと凝った変形ですが、そのせいで頭部を左右には振れないので、可動性は若干犠牲になっていますね。
オプション。
ヘッドパーツは複眼タイプ。
レイドランスに付属のものをこのパターンにしたほうがイメージに合ってたような・・
4.フラッペ(ラビドルフラペール)
5.コラーテ(ラビドルショコラーテ)
無印第6弾に登場したサクラギア、サクラギア・絶以来の女性型アニマギアで、やはり同様にカラバリ枠も兼任しています。
サクラギア(および絶)はアニマギアとしては初の動物モチーフのない、完全な人型でしたが、今回のフラッペとコラーテはウサギをモチーフに加え、さらにアイドル要素も加味と若干属性盛り過ぎの感も・・
女性特有の華奢なプロポーション再現のため、フレームに専用パーツを多く組み込む構造はサクラギアを踏襲。
肩ジョイントと腰部フレームには専用のパーツを使い、脛もカウルと一体型パーツになっています。
足パーツを踵の位置に取り付け自立補助に使うことも含めてサクラギアをまったく同じ。
余談ですが、今回初めてパーツの欠損に当たってしまいました。
コラーテの足フレームパーツが一個入ってなかったんですよ。
開封時に外れてしまったのだと思って周囲を捜索しましたが、なかった。
まさか、と思いましたね。
タッチゲートになったことでパーツが外れやすくなったんでしょうか? それにしても滅多にないことだと思うし、なんと運のないことか。
しかも最初に開けたんですよ、コラーテ。
一気にテンション下がりましたわ・・
幸い、代替の利くパーツだったのでよかったですけどね。けっこう余ってますし、このパーツ。
しかしよりにもよって初の成型色ピンク・・
今後はビニールを開ける前にパーツチェックしないとですね。
そんなわけで、画像ではコラーテの左脚には踵がありませんがご了承を。
ニックカウル装着。
メカバニーガルです。
コラーテの踵は右のぶんも余っていたパーツで代替しました。
アイドルユニット、ビタースイートとして活動するアニマギア。
しかしその正体は、IAA(国際アニマギア連合協会)に所属する名物秘書(フラッペ)と受付嬢(コラーテ)だそうな。
今さらですが、アニマギアって人とアニマギアが普通に共存してる世界観なんですね。
頭部は、耳と後頭部の襟足部分以外が組み立て済み。フェイスと耳の根元の赤または紫が塗装済みです。
このデザインは、むしろ女児がターゲットなんだろうか?
ピンと立った耳に、スラリと長い専用脛パーツのせいもあって、実のところけっこうな長身です。
サクラギアもそうでしたが、女性型、華奢なのは華奢なんですが、案外小柄ではないんでですよね。
まぁ、そこはこのサイズのキットの限界か。
なお、サクラギアではマスクの有無などでカラー以外にも外見上の違いが明確でしたが、フラッペとコラーテの違いというと、正面からだとカラーの違いくらいしかわかりません。
でも、後ろ姿では・・
背部スピーカーの向きがちがいます。
それと、あとから気付いたんですが、襟足部分のパーツ、コラーテは付けないのが正しいようです。
フラッペよりもコラーテのほうが髪が短いんですって。わからんよ・・
スピーカーは取り外して手に持たせることで、トンファーのような打撃用の武器になります。
これが、彼女たちのモードチェンジだそうです。
いや、もうちょっとなにか・・
とりあえず、スピーカーで殴ったらスピーカー壊れるよ。
また、ハンドパーツは通常の持ち手以外に平手とピース手が左右分付属。
右の平手は掌側に3㎜軸が生えており、後述のマイクなどの保持が可能。
アイドルなので、マイクとマイクスタンドも付属します。
マイクはニンジンのかたちをしているのですが、カウルパーツと同色なのでパッっと見はなにかわかりづらいですね。
緑とオレンジで塗るべきか。
その他、共通オプション。
ヘッドパーツのフェイスパターンは01と変わらないんですね。番号順でまったく同じです。
ここも、どうせならもう少しバリエーションが欲しいかなぁ。
比較画像
ドラギアスゼノと、基型のドラギアスで。
脚部フレームが延長されていることに加え、各カウル、そして頭部のボリュームも増したことで一回り大きくなっています。
胸部カウルに追加されたコアっぽいディティール含め、わかりやすく強化された感じがよいですね。
ゼノを変形させて。
基型のほうも、頭部の可動部があれば似たようなかたちにはできたんですけどね。
レイドランスとムサシダッシュで。
レイドランスのほうがモチーフとなる昆虫の要素が強めです。
変形ギミックの有無にもよるとことかな、とは思いますが。
レイドランスを変形させて。
そのうち変形するムサシ系も出るだろうか?
むしろ弱そうになっちゃうなかな。
ガルギアスと、同じイヌ科モチーフということでブレイドヴォルガで。
無印第2弾のヴォルガは、今見るとやはりかなりあっさりしてますね。
ガルギアスを変形させて。
ガルギアスのデフォルメ感・・
フラッペとサクラギア・絶、白いコ同士で。
専用パーツを使う構造は先にも言っちたようにサクラギアからフラッペ、コラーテに踏襲されているので、プロポーションはほぼ同じ。
同様にコラーテとサクラギアで。
顔付きも似た感じですね。
サクラギアのほうが少し目が切れ長かな。
DE 02の5体を並べて。
脛の長さと耳のせいで女子2体が男子(?)3体よりも長身。
しかし、全員人型というのはやっぱり新鮮ですね。
変形できる3体を変形させて。
アニマギアらしい並びになった。
以下、画像
可動性などについては今さらとくに言うことはありませんね。
ドラギアスゼノは槍を使ったアクションが映えます。
自立も安定します。
左手に持ち替えて、さらに汎用スタンドで空中姿勢。
変形のための可動で頭部をほぼ真上にまで上げることもできるのでポーズの幅が広がりました。
ビーストモードでも。
四肢や頭部はもちろん翼、尻尾もある程度動かせるのでそれなりに動いてくれます。
続いてレイドランス。
前腕カウルに折りたたんでいるクロー(ビーストモードの脚部)を展開したり、
爪先のクローを活かした蹴りなど、格闘戦イメージのポーズがよく似合います。
背中の羽根も広げることでけっこうシルエットが変わってくれますね。
角も垂れた感じにもできますし。
ビーストモードでも。
カマキリの威嚇ポーズをイメージしたんですが・・ロボットモードで逆立ちしてるみたいにも見える。
ガルギアス。
接地面積が広いので自立は安定。
ドラギアスゼノ同様、脚部フレームが4足タイプの構成なので、標準的な人型のそれよりも柔軟に動かせるのもポイントです。
クローアッパー。
手首も柔軟に動きます。
ここもドラギアスゼノと一緒ですね。
ビーストモードで。
左右の頭部は下顎を形成するカウルパーツがボールジョイント接続なので多少は動かせますが、中央の頭部は正面固定なので、ちょっと窮屈な感はありますね。
フラッペとコラーテ。
それぞれアイドルっぽいポーズで。
うん、可愛いですね。
ただマイクは左手でも持てるようにしてほしかったかな。
左右対象で歌うようなポーズもとらせたかった。
格闘イメージでも。
こちらも可愛いですね。
行くよ、コラーテ。
2人でアニマギアアイドル界の頂点へ。
夢は願うんじゃない、叶えるものなんだ!
変形した仲間に乗せてみたり。
可哀想なレイドランス。
DEのウリの一つにツインクロスアップシステムというものがありました。
つまるところ2体のギアを使った公式組み換えで、DE 01ではガオーダッシュとイーグエグゾ、ムサシダッシュとギロエグゾの組み合わせが紹介されていたので、当然今回のDE 02でもあるものだと思っていたのですが、なかった(なんでや?)。
なので、もうこちらでやっておきました。
ラビドルフレペール・エンシェント
フラッペをベースにドラギアスゼノ、コラーテをベースにガルギアスを、それぞれ組み込んでみました。
フラッペ✕ドラギアスゼノの組み合わせはかなり綺麗にまとまったかな。
なお、レイドランスとの合体はやはり拒否られました。
可哀想なレイドランス・・
そしていつもの5体合体。
レイドガルラビドール・ゼノ
名前が思いつかん・・
前回の01の合体で後悔した(元に戻すのが大変だったww)ので、できるだけ単体状態からバラさずに、5体それぞれが胴体、左右の腕、左右の脚になる構成で。
カラバリの2体を脚にするのがやはり一番安定するので、組み体操なのに女子が土台、みたいな酷い感じになってますが(笑)。
後ろから見ると一層酷い・・
なお可動は捨てています。
最後はアイドルライブで締め。
以上、“アニマギアDE 02” でした。
ラインナップ5体中3体が変形可能、2体が女性型とプレイバリュー、デザインともにさすが最新弾だけあって非常に高いレベルでまとまっていると思います。
思うのですが・・なんだろうな。
無印の時はまだ試行錯誤というか、とくに初期の頃は毎回フレームパーツが新造されていたこともあり、常に進化していたというか、次はどうなるんだろう? というワクワク感がありました。
しかし、すでにフレームパーツは完成形となったらしいDEではカウルパーツが変わるだけ、つまり外側の見ためが変わるだけなのかなぁ、と思うと若干物足りない感じはあります。
もちろん、カウルパーツが変わるだけでも新たなモチーフであったり、新たなギミック追加は可能だと思いますし、実際今回のDE 02の5体のギアも単体のキットとして非常によい出来であることは間違いありません。
ただ、DEのウリ一つとけっこう宣伝していたはずのツインクロスアップシステムの組み換え例の紹介が今回なかったり、01で4つ付属したハードポイントカバーパーツが3つに減っていたり、そういう地味な部分で、なんというか悪いバンダイの体質が出始めている気がしてちょっとモヤっとしています。
考え過ぎかな?
重箱の隅つついてる?
まぁ、もちろん続く03も予約してますし、最後まで・・少なくとも13体のエンペラーギアが出揃うまでは併走し続けますよ。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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