今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、
“ER EXー26 エグゾースト” と、
“ER EXー27 バグバイト” です。
ネットフリックスで配信されている新作アニメ、ウォーフォーサイバトロントリロジーの2作め、アースライズに登場した傭兵集団(マーシナリー)のメンバー、
“エグゾースト” と “バグバイト” が、
タカラトミーモール限定のER EXシリーズとして発売されました。
海外ではジェネレーションセレクトとしての発売ですが、先にも言ったようにアニメ、アースライズに登場したということで、日本ではアースライズに組み込むかたちでの発売となりました。
以前レビューしたラチェットとライフラインのセット、パラドロンメディックスや、センチュリオンドローンなどと同じ扱いですね。
パッケージもそれらと同様、海外ジェネセレ共通の無地段ボール箱に日本独自のスリーブを追加する、という仕様になっています。
この点では特別感があるので、個人的には嬉しいところなんですが・・
あと、今回の2人をもって、日本で発売されるアースライズアイテムは終了となるのかもしれません。
結果として一般販売13アイテム、モール限定17アイテム・・なんとも複雑な思いを抱く数字です。
レビューしていきます。
エグゾースト
マスターピース版ホイルジャックの仕様変更品として、前身であるダイアクロンで発売されていたカラバリアイテムのランチア・ストラトスターボのマルボロ仕様を再現したものが初出。
同型は同勢力の新戦士とされることが多いように思いますが、彼の場合はデストロン側、サウンドウェーブ配下の産業諜報兵という役割を与えられました。
ホイルジャックからはカラーリングとマーキング以外に頭部の形状が変更されており、仮面を被ったような独特の顔になっています。
今回、アニメ版アースライズではダブルディーラーがリーダーの傭兵集団の一員として登場しており、胸部インシグニアもデストロン(ディセプティコン)ではなくマーシナリーのものになっています。
先日レビューしたサウンドブラスターは海外版はインシグニアがディセプティコンのもので、日本版の発売にあたりマーシナリーに変更されたうえ、ウェザリングが減らされていたのですが、今回のエグゾーストとバグバイトは海外版でもインシグニアはマーシナリーで、日本版発売にあたっての仕様変更はないようです。
ロボットモード
ER ホイルジャックのリデコ。
実はアニメのほうでは頭部形状はホイルジャックのままなんですが、トイではちゃんと新規造形になっています。
いや、無理くり出すならアニメのほうでもちゃん変えてよ・・せっかく悪役らしい顔になってるのに。
そんな頭部以外に造形的変更はなく、あとは成型色とマーキングの違いのみ。
とはいえ、基本的に白地にマーキングというデザインなので、正直あまり雰囲気は変わりません。
ただ、ホイルジャックというとなんとなくがに股のイメージですが、彼にはあまり似合わないかな。
付属武器
ホイルジャックと同じものが付属。
本体部分は塗装されています。
デフォルトでは右肩に装着しますが、左肩にも取り付け可能です。
マスターピース版ではこれに相当する武器は “ドローンランチャー” という名称で、両肩に1基ずつ装備していましたが、今回付属するのはホイルジャック同様1つのみ。
右側面に5㎜軸があるので、手で保持することも可能です。
ビークルモード
ランチア・ストラトスターボのマルボロ仕様・・っぽい車輌にトランスフォーム。
形状的にはホイルジャックのビークルモードとまったく同じ。
相変わらずフロント部分が若干浮いた感じになりますが、それ以外はまぁかっちり変形してくれます。
レースカーらしく全面に派手なマーキングが施されているのもホイルジャック同様。
ホイルジャックではアルファベットで “Aeroboilt”、さらにカタカナで “サイバトロン” など書かれていましたが、エグゾーストでもアルファベットで “EXHUAST” 、カタカナで “ディセプティコン” と至るところに書かれています。
でも、マーシナリーじゃないんだ・・
そもそもカタカナならそこはデストロンだろ(笑)。
なお、ビークルモードでは後部天面に武器を取り付けられます。
バグバイト
初出はマシンロボの海外展開であるゴーボッツ(GOBOTS)に登場するキャラクター。
そのトランスフォーマー版(?)としてe-Hobby限定で、次元探査実験部隊G1 GOBOTS(ゴーボッツ)という既存のミニボットのリカラー6体セットが発売され、そこにバンブルの仕様変更品としてバグバイトが含まれていました。
そのときはデストロン側のレネゲイズでしたが、今回のアニメ版アースライズではエグゾースト同様ディセプティコンではなく、傭兵集団マーシナリーの一員として登場しています。
ロボットモード
もともとはバンブルのリカラーで、今回のアニメ版アースライズでもバンブルビーの色違いでしかないのですが、トイについてはクリフジャンパーのボディにバンブルビーの頭部を取り付けたハイブリッド型になっています。
そもそもアニメのほうにはいわゆるアースモードのキャラクターは一切登場せず(ホイルジャックは・・?)、1作めのシージから登場しているバンブルビーも当然サイバトロンモードのまま。
なのに、ネトフリ版として発売された彼のトイはわざわざフォルクスワーゲンのライセンスまで取得したガチのアースモードというわけのわからない状態だったので、まだサイバトロンモードに近い気がするクリフのボディを使おう・・ということになったのかどうかはわかりませんが、ともかくもそんな仕様になっています。
で、日本では単にクリフのリカラーだろう、という勘違いでスリーブのイラストがこうなった・・と。
顔もクリフです。
意思疎通って大事だね。
ちなみに、エグゾーストのスリーブはちゃんとエグゾーストの顔です。
これがホイルジャックの顔だったら、アニメ的には正解なんですけどね。
ともあれバグバイト、モノとしては小さいながらによく動く優秀な型なので、その点では安心。
例によって外装部分は全塗装で、今回は艶のある白になっています。
胸部のインシグニアはもちろんマーシナリーのもの。
付属武器
クリフ、バンブルと共通ですが、今回は分離してのハンドキャノン2丁持ち状態がデフォルトのようです。
砲身のメタリックパープルの塗装が鮮やか。
あと、後部ユニットが型に取り付けられるということを初めて知った・・
もちろん、ロケットランチャー形態にもできます。
背中のガワは取り外すことでシールドになります。
これも同型と共通仕様。
そして・・今頃になって発見された(?)頭部基部の可動・・
たまたまTwitterのTLで流れていたのを見て知ったのですが、まったく気付きませんでしたね。
もちろん変形には関係ないですし、ロックがかなり固いこともあって意識して動かさない限り動いてしまうということもありません。
そもそもこんなところが動くなんて思わないしなぁ。
いや、びっくりしました。
ビークルモード
ポルシェっぽいに乗用車にトランスフォーム。
相変わらずコンパクトにかっちり変形してくれるのは気持ちがいいですね。
ただ、こうなると普通に白いクリフです。
武器は後部天面に取り付けたり・・
もちろん、分解して各部に取り付けることでホバーモードにすることもできます。
パーツ追加でジェットモードとかにもできますね。
比較画像
まずエグゾースト。
MP版と。ロボットモードで。
ホイルジャックはわりと好きなキャラで、MPも欲しかったのですが買い逃し、後悔していたところにこのエグゾーストのアナウンスがあったのでとりあえず購入してみた次第です。
直接関係のないイモビライザーとかも付いてくる、なかなか楽しいアイテムでした。
脚部の構造は今回のKD版もわりと似た感じですが、上半身は変形パターンはかなり違ってますね。
肩のドローンランチャー2基のほかにも手持ちのブラスターも付属と、そのへんはさすがMPというところ。
KD版でも手持ちの武器は欲しかったですね。
ビークルモードでも。
フォルムはまぁまぁ似たいる感じですが、マーキングは赤色の面積がけっこう違います。
側面に書かれているナンバーはどちらも598ですが、MP版はちゃんとライセンスを取得しているので“LANCIA”と書かれています。カタカナは書かれてないですね(笑)。
ER ホイルジャックと。ロボットモードで。
造形的な違いは頭部のみ。
色味も似ていると思っていたんですが、かなり黄ばんで・・もとい、アイボリーっぽい下地のホイルジャックに対し、エグゾーストはかなりくっきりとした純白。
ビークルモードでも。
車種は同じですがマーキングのパターンはまったく違いますね。
続いてバグバイト。
クリフジャンパー、バンブルビーと。ロボットモードで。
みんな小っちゃい。
シルエットはほぼ同じ3人ですが、メインカラーの違いで性格もはっきりわかる感じで、色が違えば別のヒトというトランスフォーマーの見本のよう。
そう、いくらカラバリが出ても、それは別人なんだと言い訳ができる作品なんですよ、トランスフォーマーは。
まぁ、最近はそうでもなく普通に同一人物がちょっと色味が変わったくらいで何度も、それもわりと短いスパンで出てくるけれども・・
ビークルモードでも。
みんな小っちゃくて可愛い。
このサイズは揃えたくなりますね。
不意にジェネセレ名義も復活したことだし、アニメに出ないからスルーされたっぽいほかのジェネセレキャラたちもモール限定で発売されるかもしれない。
ハブキャップも欲しいな。
けっこうな身長差です。
奇しくも色味はけっこう共通しています。
ビークルモードでも。
白地に派手な赤いマーキングのエグゾーストに、白一色のバグバイト。
なかなか対照的なビークルモードです。
以下、画像
まずエグゾースト。
ホイルジャックから武器を奪って、両肩に装備した状態で。
肘、膝はほぼ90度しか曲がりませんが、変形都合で肩の跳ね上げや拳の回転が可能なほか、足首がかなり柔軟に動くので接地性もばっちりです。
武器を手に持ち替えて。
ちょっと不自然ではありますが、立て膝も一応可能。
爪先が伸ばせるので比較的安定します。
アニメで装備していたコグの銃を持たせて。
スタンド対応穴は腰裏にありますが。
せっかくなので、MP版に付属したイモビライザーと一緒に。
イモビライザーの先端にはエフェクトも付けられました。
無理矢理付けただけですが・・
VSホイルジャック。
劇中では同型同士の絡みはとくになかった?
続いてバグバイト。
ロケットランチャーとシールド装備で。
可動性良好のクリフ・バンブル型ですので安定のポージング。
ハンドキャノン2丁持ちで。
新発見(ww)首の可動も合わせてみました。
跳躍からの見下ろす感じがいい。
スタンドタイプ穴は腰裏にあります。
武器を組み換えて。
変形のために腰部が90度後ろ向きに可動するので、こんな寝そべり狙撃姿勢もなんとなく再現できます。
武器を組み換えて、その二。
ボウガンっぽいのと、シールドと砲身の1つを組み合わせて可動式の大型ナックルっぽいの。
VSバンブルビー。
こちらは同型での絡みがありましたね。
かたちまったく同じなのに、バグバイとから見てバンブルビーは不細工らしいです。黄色いだけなのに・・
傭兵部隊集結。
次の仕事が決まったぞ。狙いはオートボットだ!
コーンヘッズの3人はサイバトロンモードが未発売なのでアースモードで。
さすがに、今さら彼らのサイバトロンモードが発売されることはないでしょうね。
あ、ダブルディーラーのインシグニアがオートボットだ・・まぁ、ディセプティコンにしても違うんだけども。
傭兵たちの雇い主はクインテッサ星人の反逆者ディシアス。
かつてクインテッサ星人の奴隷に近い扱いだったトランスフォーマーに力を与え、開放した・・みたいなことを言ってたようだけども・・よくわからんなぁ。じっくり見て理解したいけど・・ソフト化されないのかな?
なんやかんやあって傭兵たちはディシアスを見限り、そしてこのポーズ。
戦隊ヒーローっぽい。
ダブルディーラーが立て膝上手くできないからイマイチ決まらないんですが・・
あと、バグバイトの銃がなにかよくわからなかったので、とりあえずコグの銃持たせときました。
でも結局ディシアスに乗っ取られるんだよな、ダブルディーラー・・ほかの面子も退場したのかな?
以上、“KD エグゾースト” & “KD バグバイト” でした。
それぞれホイルジャック、クリフジャンパー(あるいはバンブルビー)の仕様変更ということで、内容的には基型とほぼ同じ。日本での発売もアニメ版に登場したからその補完という意味合いが強いのだと思います。
同じジェネレーションセレクトでも日本未発売のもののほうが多いのですが、やはりアニメに登場しない限りはスルーされるのだろうな・・と思っていたところに、急に来たジェネセレ名義でのG2ラムジェット。
日本におけるジェネレーションセレクトはオボミナスで終了したと思っていたので、それ自体は嬉しいことではあるのですが・・チョイスが謎ですね。
日本でG2と謳って最近発売されたのって、レジェンズのG2メガトロンくらいじゃないですか?
そもそも商品名としてG2付いてないしなぁ、あのラムジェット。
本当、いったいどこに向けた商品なのか・・
同時に予約が開始されたアークよりも予約期間が短いことも腑に落ちません。
しかし、あのラムジェットの反響いかんで今後日本未発売のジェネレセレアイテムの発売にも影響が出るかもしれませんし、日本独自ジェネセレ復活の可能性もあるので、売れて欲しいという気持ちはあります。
僕は買いませんが(おいww)。
もうジェットロンはいいよ・・
単純に売り上げだけを考えるとバトルアクロスタイムコレクションの2商品を持ってくるほうがいいはずなのに、できないのかなぁ?
エグゾーストとバグバイトそっちのけでまた苦情めいたことを書き連ねてしまった・・
すみません。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2021.07.14 14:03
2021.07.14 13:38