今回のレビューは、ノンスケール フレームアームズ・ガール より、
“フレズヴェルク=アーテル サマーバケーション Ver.” です。
フレームアームズ・ガール フレズヴェルクのバリエーション、“アーテル” がに目にも眩しい白ビキニに着替えて登場。
夏らしいオプションが追加されたサマーバケーション Ver.として発売されました。
当初の予定より2ヶ月ほど遅れたんでしたっけ。ともあれ、夏が来るまでに間に合ってくれてよかった。
さて、FAG フレズヴェルク、バーゼラルドで素体モードから武装モードへの換装ギミックを盛り込んで大きく飛躍したFAGシリーズを、さらにもう一段上のステージに上げた意欲作だと僕は思っています。
モチーフとなっている本家FA フレズヴェルクが、確かFAとして始めて変形ギミックを搭載したキットだったこともあり、FAGでも素体モードから武装モードへの換装に加えて武装パーツを2種類のビークルモードに組み替え可能にするなど、非常にプレイバリューの高いアイテムになっていました。
本家のバリエーションに伴い、白アーテル、赤いルフス、さらにアーテルのパワーアップ形態(?)インバートとバリエーションも多数登場しましたが、まさか素体のボディパーツをごっそり新規造形したビキニバージョンまで発売されるとは・・
カラバリやパーツ追加で様々なバリエーションアイテムが発売されているFAGですが、ボディが新規・・いわば着せ替えられているのは今のところフレズ系だけ。
なにか特別ば思い入れでもあるんでしょうね、きっと。
ノーマルに龍装具アギトとのセットで発売されたルフス、そして今回のアーテル。いずれインバートのビキニバージョンも発売されるのでしょうか。
それでは、レビューしていきます。
キットは一部合わせめ消し、一部塗装での仕上げです。
素体モード
白スクから白ビキニにお着替えしたアーテル。
要はプライベート水着ということか・・新規造形のサンバイザーがスポーティな印象。
一気に大人っぽくなった感じですが、相変わらず非常に健康的なムチり具合です。
全体の八割以上を肌色成分が占めているので、さすがにパチ組みだと合わめが目立つと思い、肌色パテを使って消しています。
金色の髪はメラミンスポンジで磨いてつやを消したのみ。
ビキニについては設定のカラーを再現するのは細かい塗装や付属のデカールを貼る必要がありますが、今回は敢えてそのままにしています。
真っ白のほうがいい、という個人的な嗜好。
ビキニの腰紐(?)パーツの網目部分に覗く肌色は塗装済みです。
背面。
フレズのビキニバリエーションはルフス〈アギト〉で経験済みですが、あらためて造形のこだわりがすごい・・とくにお腹とか、上半分でてるお尻とか、ね。
フェイスパーツは3種類付属。
正面向きはつらつ顔
今回はいわゆる通常顔がなく、パッケージイラストにもなっているこちらが一応基本の表情になります。
しかしこれ、正面向きということになっていますが、視線は明らかに左向いてますよね。
左向き笑顔
白い歯を見せてニッと微笑む、ちょっと悪ガキふうの笑顔。
こちらが左向きとされていますが、目線は正面です。
さっきのはつらつ顔とテレコになってる?
右向きジト目顔
いい表情。非常にムカつきます(笑)。
実のところ、最初はこのアーテル サマーバケーション Ver. にはあまり注目していなかったのですが、この顔を見て俄然欲しくなり、結局こうして購入してしまたという経緯があります。
なお今回は、フェイスパーツ以外にも前髪や後ろ髪などのパーツが複数付属し、様々な頭部(髪形)の組み合わせを楽しむことができます。
そのパターン総数はなんと72種類以上だそうです。
まず、前髪パーツだけでも後述のサングラス用を含めて6種類。
横髪(どう表現していいのかわからない・・これも前髪の一部ですが)はヘッドギア付きのものとなしのものが付属。
サンバイザーの有無も含めて3パターンということですね。
後ろ髪もデフォルトのツインテールのほか、
ノーマルフレズから流用のショートカットも付属します。
なお、ツインテールの接続はボールジョイントとなっており、可動の自由度はあまり高くありません。
しかもけっこうキツめなので、ジョイントが根元から折れる、なんてことも。
ここは軸接続の球体関節にしてほしかったですね。
サンバイザーは無色とブルー、2色のクリアパーツで再現。
こちらも設定のカラー再現には塗装が必要です。
しかし、ひさし部分が無色で効果はあるのだろうか・・
サングラスは専用の前髪パーツに裏打ちするかたち。
画像のクリアブルー意外に無色クリアのものも付属します。
色が入っていてもしっかり目は見えますね。
両腕、両脚には新規のお洒落アイテムとしてパールホワイト成型のフリルパーツを取り付けることができます。
いわゆるスペーサー代わりに付けることになります。
腕部、胸部ともにフリル専用の新規パーツ(上腕、太腿)が付属し、従来型のパーツと選択式で組むことになりますが、今さら従来型のパーツを組む必要もとくにないので問題はないかと。
武装モードでは腕部も脚部も交換するので、従来型のスペーサーはそっち使えますしね。
なお、フリルは腕部用、脚部用ともに上下2分割構造になっており、いろいろと組み合わせることもできなくはないです。
今回の目玉パーツその1。
脇の下パーツ。
造形を重視した固定タイプの肩=脇の下のパーツです。
腕を上げた状態での自然な脇の形状が再現されています。
コトブキヤのフェチ度もここまできたか・・
とはいえ、パチ組みだと肝心の脇の下にガッツリ合わせめがくるので、接着しての合わせめ消しは必須かと。
まぁ、画像ではあまり綺麗に消せてはいませんが・・
上腕から先は通常の腕部を使用するので、ロール可動と肘での可動がそのまま機能します。
なお、基本専用パーツなので、そのままほかのFAGへ応用することはできませんでした。
今回の目玉パーツその2。
つぶれ胸パーツ。
要は押されて変形した=つぶれた状態の胸を再現したパーツなのですが・・つぶれ胸て、そんな単語始めて聞いたわ(笑)。
他のフレズタイプキャラと組み合わせることで。俗にいう乳合わせが可能なよう、2個付属しています。
しかも、左右でつぶれ具合が微妙に異なっているという変態的・・もとい、論理的なこだわりが。
画像ではちょっとわかりにくいですね。
通常の胸部パーツと交換することで様々なシチュエーションを楽しむことができます。
ただ、端から胸部パーツの交換が仕様になっているマシニーカと違って、普通に胸部をバラすことになるため、交換作業はわりと面倒。
まず左右のクリパーツを外してから、肝心の胸部パーツを外すのですが、中央のダボと左右のピンの3点をはめ込む構造なので、そのままだと付け外しがなかなか大変。
なので、僕はもう左右のピン(上画像の赤丸)をカットし、ダボのみで固定するようにしました。
クリアパーツでも補助的に固定されるので、ポロリすることもほぼありませんしね。
さらに、今回の目玉パーツその3、繋ぎ手パーツと組み合わせることで、ご覧ような夢のシチュエーション再現が可能なのです。
生憎とビキニバージョンのキットは今回のアーテル以外ルフスしか持っていないので、色味がおかしなことになっていますが、まぁ気にしないでください。
というかこれ、対象年齢的に大丈夫ですか?(笑い)
FAGの対象年齢って
もちろん胸部パーツはフレズのビキニバージョン専用ですが、握り手パーツはほかのFAGにも使えるので汎用性は非常に高いです。
付属品
ビーチボール
サマーバケーションといえばビーチボールですね。うん。
ただのボールで、とくに保持用のアタッチメントなどもありません。なので、片手で持たせるのはけっこう大変でした。
無色クリア成型なので縞模様の一方をメタリックブルーで塗っていました。今回塗装したのはこれだけ。
しかし、塗っているときはさほど気にならなかったんですが、ブースに放りこんで証明当てたら、ムラ酷いな・・
そして触ってるとペリペリ剥がれてくる。
なお、天面には3㎜穴が空いているので、ほかの付属品などと組み合わせルのも面白いと思います。
武装モード
両腕と両脚はスク水フレズの素体モード用のパーツも付属シルので、そちらに換装した状態を便宜上、ビキニバージョンの武装モードと呼ぶことにします。
メカ要素が増え、これはこれでまた好きな人にはグサグサ刺さるデザインになっているのではないか、と。
戦隊ヒーローっぽい雰囲気もありますね(そうか?)。
なお、足下がヒールになったことで、若干自立が難しくなっています。
背面。
腰のアタッチメントも付属するので、カスタマイズの幅も広がります。
もちろんこの状態からノーマルの武装パーツを着込むことも可能です。
付属武装
ブレードダガー
スク水のときから引き続き付属する近接武装。
2振り付属します。
ノーマルカラーのビキニバージョンではこれが唯一の武装だったのですが、今回は新規のジョイント、アタッチメントパーツが多数付属し、それらとこのブレードダガーを組み合わせることで様々な形状の武器に組み替えることが可能です。
以下では説明書に記載のパターンを紹介。
ダブルブレード
グリップパーツの上下にブレードを取り付け。
もちろん、ブレードの刃の向きは揃えることもできます。
ツインブレード
グリップの左右に、ブレードの向きを揃えて取り付けた状態。
先のダブルブレードとはまた違うアタッチメントを使用します。
ブーメラン
ブレード2つを専用のアタッチメントで繋げた大型のブーメラン。
なお、ブレードパーツが干渉するためアタッチメントへの取り付け方向は変えることができません。
マトック
ブーメランに柄を付け足したもの。
ツルハシですね。
ダブルサイス
柄パーツを2つ直列に繋げ、両端にブレードを取り付けた大鎌。
アーテルといえば鎌、ですね。
分割すればそのまま2つの鎌にもできます。
ケイン
直訳すると木製の短い鞭とか杖ということになりますが、見ためは斧っぽいですね。
まぁ、先端の宝玉っぽいパーツが杖といえば杖ですが。
ここから柄を延長することで長斧にできますし、ブレードを上下引っ繰り返せば二叉の槍のようにもできます。
ほかにもブレードダガー同様のスライド式ジョイントに3㎜軸や3㎜穴が付いたアタッチメントパーツなども付属し、様々な組み合わせを試すことができます。
頭部だけじゃなく、この武装の組み合わせパターンも相当なものになりますよ。
比較画像
同じビキニバージョンということで、ルフス〈アギト〉と。
白ギャルと黒ギャル・・まぁ、ルフスは思ってたほど黒くはなかったんですが。
ルフスにもご覧の通り素肌タイプの腕部と脚部が付属しているのですが、スペーサーパーツにまだはあまり気を使われていないので、とくに脚・・太腿の分割線の見栄えがあまりよろしくありません。
今回のアーテルでは、ここに新規のフリルパーツを使ったことで分割線を消しつつラインの不自然さも解消してるんですね。
いや、お見事。
腕部と脚部は同じパーツに合わせてみました。
なんだろう? 宇宙女子プロレスみたいな感じ(なにを言っているのか?)。
しかし、スク水ボディの造形のこだわりもあらためて見るとすごいですなぁ。これが4年前のキットですか・・
白ビキニ繋がりで、ブレイブガール(ガオ子の素体モード)と。
いや、ガオ子のこれは水着じゃなくて下着か・・?
身長は同じくらいですが、肉付きはフレズのほうがよいんですね。
東洋人と西洋人みたいな感じか? そもそも骨格が違う感じがする。
まずはパッケージイラストイメージでパシャリ。
なかなかの再現度ではないですかね。もはや非可動のフィギュアと遜色ないレベルという気が。
初期のFAGでも、パッケージイラストを再現できる固定タイプの腕部パーツや脚部パーツが付属していましたが、今になってその系譜が復活するとは・・
今後こういったオプションがまた増えてくるかもしれませんね。
可動に関しては、まぁ、FAGでも比較的初期のキットの構造をほぼそのまま踏襲しているので、あくまでそれなりです。
でもFAGはこれで十分でしょう。
この造形を破綻なく活かすのならこれくらいがちょうどいい。
つぶれ胸を使用して、寝そべりポーズ。
かつてこんなことが可能なプラモがあっただろうか?
武装モードで。
こっちにはさほど機体もしていなかったのですが、新規造形のジョイント、アタッチメントパーツの使い勝手が非常によいです。
まぁ、基本的に既存武装であるブレードダガーを利用するかたちにはなるのですが、それでも説明書の例以外に様々な組み合わせがあり、もちろんほかのFAGやFAの武装類、M.S.Gとの相性も問題ないでしょう。
ヤバイ武器を振りかぶるビキニ戦士。
ちなみに、たいていのガールキットに付属する簡易スタンドは今回付いてきません。
まぁ、あれもあまり使い勝手よくないしね。
ビーチボールも織り交ぜて飛行ユニットっぽく。
Twitterで見かけた組み換えをパク・・もとい、参考にしました。
これでなにか手持ち武器があれば、普通に武装モードと言い張れるんじゃないだろうか。
ノーマルフレズのエアバイクモードに2人乗りで。
十分余裕があります。
本体を武装脚部パーツを繋ぐジョイントパーツにヒールを引っかけ、フレズの肩に手を置いて。
わりと安定しました。
繋ぎ手パーツを使って。
フレズ系を全員姉妹という解釈にすると、順番的にはやはりノーマルカラーが1番上のお姉ちゃんで、アーテルが次女、ルフスが三女ということになるのだろうか? インバートの扱いがわからんけど・・
となるとこの画は、地味系の長女を海に引っ張り出すスポーツ系の次女ということか。
3姉妹で。
3女がやんちゃだなぁ・・
長女はまだ照れがあるようですね。
おそらく今後もノーマルカラーのビキニバージョンを買うことはないので、お姉ちゃんはずっとスク水です。
オマケ。
ビキニボディに創彩少女 まどかの頭部を付けて
えらく肉感的になりました・・(笑)
5年後のまどかという感じですかね。
FAGと創彩少女は頭部の接続系が共通なので、簡単に交換できて便利ですね。
頭部のサイズは創彩少女のほうがFAGより一回り小さいので、相対的に頭身が上がって生々しい感じになります(笑)。
なお、暦さんには丁重にお断りされました。
以上、“FAG フレズヴェルク=アーテル サマーバケーション Ver.” でした。
FAのスピンオフシリーズとして始まったFAGも今や本家を凌駕する勢いで勢力を拡げ、もはや本家の要素がほとんどない今回のようなバリエーションまでも登場することに・・
もちろん否定しているわけではないですよ。
すごいことだなぁ、と。
しかし、最初にも言ったように、ただのカラバリではなく、いわゆる別衣装バージョンが出ているのはフレズヴェルクだけ。
そこにはやはり、誰かしらの強いこだわりがあるのだと思得手なりま線(笑)。
まぁ、FAGは互換性の強いシリーズですから、基本的に頭部をすげ替えるだけで、たとえば轟雷 ビキニ Ver. とか、スティレット ビキニ Ver. とか簡単に再現できてしまいますけどね。
ただ体型がむっちりなので、マテリア、イノセンティア系だとイメージが合わないか・・あとバーゼも違うな。
まぁ、彼女たちは素手のそのままで水着姿みたい(あるいはそれ以上)なものですが、スレンダータイプの水着ボディも需要は高そうですね。
創彩少女用にもそっちのほうがいいかも。
いずれボディパーツだけで発売とかもありそうですね。
あと、今回のサマーバケーション Ver. での追加パーツ、脇の下とつぶれ胸に関してはこのボディ専用ですが、繋ぎ手パーツはほかのガールにも流用できていいですね。
この繋ぎ手に、レティシアに付属した各種特殊ハンドパーツをセットにして、各色取り揃えればまた売れると思うなぁ。
と、そのあたりのことは実際に組む前から思っていたことなんですが、いざ組んでみると意外と武装関連の新規パーツも充実していて、それは嬉しい誤算でしたね。
こういう、手軽にいろんなかたちにできる武器とか、けっこう好きなんですよね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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