今回のレビューは、トランスフォーマー キングダム より、
“KD EXー01 パレオトレックス” と、
“KD EXー02 ヴァータブレイク” です。
キングダムで新たに誕生したカテゴリ、“フォッシライザー” 。
その先陣を切る新キャラクター、
“パレオトレックス” と
“ヴァータブレイク” が、
ともにタカラトミーモール限定のKDーEXシリーズで発売されました。
シージにおけるウエポナイザー、アースライズにおけるモジュレーターに連なるフォッシライザー。
その名の通りモチーフは化石で、どうやら古代の地球が舞台となるらしいキングダムの物語に相応しい(?)異色のキャラクター群です。
日本ではパレオトレックスがオプティマスプライマルたちと同じ3月に、ヴァータブレイクがメガトロンなどと同じ4月に、それぞれ発売されているのですが、我が家に届いたのは5月末。
一緒に注文していたもの発売延期に巻き込まれた格好ですね。
結果、同日に届いたトランスフォーマートイは実に10体。これまでの最高記録かな。
それでは、2体まとめてレビューしていきます。
パレオトレックス
パッケージイラストではロボットモードとフォッシルモードが重なるよう描かれています。
どちらもまったくトランスフォーマーには見えない・・
そんなパレオトレックスは、WFCトリロジーシリーズにおける初の完全新規キャラクター。名前にも過去キャラをモチーフにしている部分はない・・はず。
所属は一応、プレダコンということになっています。
構成的には名前こそ違えどウエポナイザー、モジュレーターと共通で、バラバラに分解することで他キャラクターに装着できる武器やアーマーっぽいものにできます(日本版の公式ページではウエポナイザーと紹介されたままになっていますが・・)。
しかし、シージでは武装、アースライズでは基地遊びとそれぞれにテーマがあり、ウエポナイザー、モジュレーターもそれに応じた要素が取り入れられていたのですが、今回のフォッシライザーは・・よくわかりませんね。
なるほどそのデザインには化石がモチーフになっているだけあって強い個性がありますが、とくにテーマ的なものはないようです。
まぁ、ごく最近公開された特殊ギミックがあるのですが、それもフォッシライザー3体だけで完成するもので他キャラは絡みませんしねぇ。
そもそもキングダム自体、ラインナップにはけっこうごった似感があって、そういう意味では同じ3部作の最終シリーズ、パワーオブザプライムに近い印象はあります。
もちろんキングダムのほうが全体的に出来はいいですが。
ちなみに、ゴールデンディスクカードはダイノボットでした。
WAVE1のカードコンプリートまで、あと1種・・
ロボットモード
これをロボットと表現していいものかどうか・・生物感が非常に強いです。
プロポーションも独特で、ともすれば実写版のキャラクター(もちろんディセプティコン寄り)のようにも見えます。
長い腕部は分解前提ということもあって多数の関節、回転軸が備わっており、かなりフレキシブルに可動します。
一方の脚部は全体のバランスからすると短く、これがまた異質なシルエットにもなっているのですが、足首のスイングができない代わりに、膝下で左右両方にスイングできるようになっています。
背中にはティラノサウルスの頭骨が。。
メインカラーはおおむね成型色ですが、サンドカラーとブラウンの境目になる部分時はグラデーション的に塗装がされているのか、各所にウェザリングというか、化石っぽさを感じさせる塗装が施されています。
頭部アップ。
やっぱり実写版っぽいデザインではありますが、意外にもなかなかのイケメンです。
なお、ビースト戦士たちのリメイクではオミットされたバトルマスクギミックが採用(?)されており、頭頂部のパーツを下ろすことで骸骨風の顔に。
このデザインはオプティマスプライマル(ゴリラコンボイ)のオリジナルトイに付属したハンマーがモチーフになっており、もちろん取り外してKD版オプティマスプライマルに持たせることも可能です。
スパイクの数もぴったり一致。
オリジナルのハンマーはグリップと紐で繋がれたモーニングスタータイプでしたが、今回は棍棒タイプになっています。
先述の尻尾の先端パーツですが・・
手の形状が特殊案ので、指の付け根部分の5㎜穴に取り付けるというかたちでの保持になります。
上下逆に持たせることも可能です。
逆に持たせたほうがまだ武器っぽく見えたかもですね。
非使用時は右肩後ろ側にマウントできます。
では変形・・というか、フォッシライザーも基本は組み換え変形になっているので、まずはすべてのパーツをバラした状態の展開図を。
変形するだけなら、頭部まで外す必要はないんですけどね。
フォッシルモード
ティラノサウルスの骨格標本(?)にトランスフォーム。
こうなるともう、完全にリアルタイプほねほねザウルスです。
なんの予備知識もなしにこれだけパッと見せられても、たぶんトランスフォーマーとは思えなかったでしょうね。
プロポーションとしては、まぁまぁ実際の骨格のバランスに近いのではないかと。
可動については体幹部分の左右スイングこそできないものの、首や尻尾の上下スイングはできますし、口の開閉、腕部、脚部の可動含めそれなりのポージングは可能です。
ウエポンモード
とくに名称等はないようですが、説明書にはワーパスを素体に2パターンの装着例が載っています。
パターン1
右手にティラノサウルスの頭部と骸骨ハンマー。左手に大型のアックス。そして背中にサブアーム装備という、近接特化タイプ。
パターン2
手には大剣。背中には2連装砲。そして脚にアシストパーツ追加でスピードとジャンプ力を強化・・という感じでしょうか。こちらも基本は近接重視ですね。
いわゆる銃火器類に見立てられるものはほとんどないので、どうしてもそういう方向になります。
デザイン的にはG1由来のキャラよりもビースト戦士たちと合わせてこそ、というところなんですが、そのビースト戦士たちに取り付け用の5㎜穴がほとんどないという・・
せいぜい大型の手持ち武器を持たせるくらいしかできませんね。
ちなみに今回、奇しくも僕はパレオトレックスとワーパスを同時に入手できたわけですが、日本では3月から5月の足掛け3ヶ月でWAVE1の10アイテムを発売するというスケジュールのため、むしろ滞りなく入手できていた人はこの組み合わせの再現のために2ヶ月待たなければならなかったわけで・・
海外だと一遍に発売されるのにね。
まぁ、日本には日本に合った販売方法があるんだろうし、2、3回に分けてというのは理解できます。
ただ、この2体は同時に発売すべきだったのでは?
一般。モールの別はそれとして。
ヴァータブレイク
キングダムでまた新たに誕生した小サイズクラス、コアクラスのフォッシライザー・・ということでいいのかなこのコも。
デラックスクラスのフォッシライザーと違って分解できず、ウエポンモードにもなりませんが。
一応、変形モチーフは化石なので、フォッシライザーということでいいようです。公式ページでもそうなってますし。
過去に同名のキャラクターはいたようですが、とくに関係はないようなので、こちらも新キャラクターとしていいと思います。
なお、コアクラスのパッケージはブリスタータイプ。
ラットトラップのときは撮影前に開けてしまったので、今回は到着後すぐ撮りました。
でも、もうパッケージ画像はいいかな。
ロボットモード
やはり所属はプレダコン。そして女性だそうです。
やはり有機的なデザインなので、ロボットというよりも小型のエイリアン(トランスフォーアーもエイリアンには違いないのですが)という雰囲気。
目が妙に離れている・・というか、なにか特殊なゴーグルを着けているようなお顔です。
異形に近かったパレオトレックスと較べるとまともな体型に思えますが、とくに女性的なプロポーションという感じまではありません。
脚はまぁ骨なので、非常に華奢ではありますが。反面、胴体がちょっとずんぐりしてるようにも見えるかなぁ。
また、拳は指が開いた状態で造形され、5㎜軸が保持できるようになっています。
おおよそは成型色ですがほぼ同系統の色でグラデーション的に塗装されている部分もあり、地味にコストがかかっている感じ。
一部軟質パーツも使用されています。
パレオトレックス同様、ロボットモードではフォッシルモードの尻尾のパーツを取り外し、武器として持たせることができます。
この尻尾のパーツ、軟質製で根元部分はは塗装されているのですが、その塗料がグリップとなる5㎜軸部分にまで乗っているため、保持および取り付けは少しキツめ。
なお、5㎜軸の先には3㎜軸も生えているので、
ラットトラップなどにも持たせることもできます。
非使用時は背中のガワの隙間間にマウントすることが可能。
左右どちらでもマウントできます。
フォッシルモード
日本版の公式ページではヴェロキラプトルの骨格とされていますが、本来はドラコレックスという小型の草食恐竜(パキケファロサウルスの幼体という説も)がモチーフらしいです。
マイナーだから、日本ではジュラシックパーク以降お馴染みのラプトルということになったんだろうか?
頭に角ったりとか、明らかに違うんだどな・・
ともかくも2足歩行タイプの小型恐竜の化石標本にトランスフォーム。
カラーリングもあってパレオトレックスよりも質感はリアルに思えます。
腕部は固定ですが、頭部が上下に可動し、口も開閉。脚部はロボットモードそのままに可動します。
変形パターンは同じコアクラスのラットトラップと似た部分もあり、比較的シンプルです。
比較画像
2体とも新キャラクター、過去に類似のアイテムもないので、とりあえず変形モチーフに共通製のあるメガトロンと。ロボットモードで。
あらためて、メガトロンがでかいです。
しかしビースト戦士と並べても異質ですなぁ、フォッシライザーは。
とくにパレオトレックスは異形に近いプロポーションなので・・
フォッシルおよびビーストモードでも。
パレオトレックスとメガトロンは同じくティラノサウルスがモチーフなのですが・・まぁまぁ一致してるのかな?
以下、画像
まずパレオトレックス。
腕部と脚部の可動にクセがありますが、可動性そのものは非常に優秀で、ほかでは余りできないような特殊なポージングも可能です。
膝下の可動で、思いっきりがに股にできるのが面白いです。
上の画像のポーズ、スパイダーマンっぽい。
一部パーツを組み換えて武器腕っぽい感じにしたりとか。
スタンド対応3㎜穴は腰裏にあります。
フォッシルモードでも。
咆哮イメージからの、
疾走イメージで。
なお、この形態で付けるスタンド対応穴はありませんが、代わりに5㎜穴や軸がいくつかあるのでそれらを利用すればよりもっと躍動感のあるポージングも安定すると思います。
続いてヴァータブレイク。
肘および足首はボールジョイントでグリグリ動いてくれますが、膝は90度ほど曲げることしかできず、ロール可動はできません。
ともあれ、画像のような立て膝もできますし、接地性も良好で、十分な可動性だと思います。
スタンド対応穴は股下に。
尻尾パーツを付ける5㎜穴の奥に3㎜穴も空いています。
フォッシルモードでも。
こちらも咆哮イメージからの、
伏せ。
なかなか可愛いです。
なお、ヴァータブレイクもこの形態で使えるスタンド対応穴はありません。
2体で。
なんかダークファンタジーの主人公みたいな画になりました・・
思ってた以上に格好いいぞ、こいつら。
でもフォッシルモードだと、一気に間が抜けた感じなるのは何故だろう?
いや、愛嬌がある、というべきか・・
2コメント
2021.06.03 02:27
2021.06.03 01:04