WFC バンブルビー レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー ウォーフォーサイバトロン より、

“WFCー09 バンブルビー” です。


 Netflix(ネットフリックス)独占配信の新アニメシリーズ、

“トランスフォーマー ウォーフォーサイバトロン” 3部作に

登場するキャラクターをラインナップする、WFCトリロジーのスピンオフ(?)シリーズ、ウォーフォーサイバトロンで、オートボットの

“偵察員 バンブルビー” が発売されました。


 すでにシージで発売された板キャラクターの成型色や塗装を変更、ボイジャークラス以上のアイテムではそれに加えてバトルマスターやマイクロマスター、その他オプションをセットにして発売する・・となったいわゆるネトフリ版(以降、ややこしいのでWFCナンバーのアイテムはネトフリ版という呼称で統一します)。

 てっきり日本では発売されない・・されてもモール限定だろうと思っていたのですが、アニメ配信とのタイアップでイケると踏んだのか、ネトフリ側からの要望なのか、あるいは逆なのか、実際のところはわかりませんが、昨年9月から日本でも一般販売がスタートしました。

 もっとも、当初は先に言ったような既存アイテムの仕様変更品ばかりだったので、すでのシージのランナップをほぼコンプリートしている身としては、これはスルーだなぁ・・思っていました。

 それが、アースライズで発売されるものと思っていたバンブルビーや、アニメ劇中でも重要な役どころのエリータワンがこちらに分配されるとは。

 まぁ、どんなかたちであれ手軽に手に入るぶんには文句などあろうはずがありません。

 ということで、ネトフリ版についてはコンプリートは考えず、欲しいものだけ買うというスタイルでいきます。

 WFCトリロジーの一般販売アイテムはまだ転売ヤーの標的にはなっていないようで、新製品も比較的安価で予約できますからね。

 スタジオシリーズは相変わらずですが、なんでか86シリーズはWFC系と同じ扱いだったなぁ・・


 それでは、レビューしていきます。

 なお、以降はバンブルビーのことをバンブル、クリフジャンパーのことをクリフと呼ぶことがほとんどになると思いますが、そこはご了承を。


ロボットモード

 シージ、アースライズと3部作のうち、すでに2作まで配信が終わっているアニメ ウォーフォーサイバトロンですが、登場するトランスフォーマーたちは全員、いわゆるサイバトロンモードのようです。

 というのも、僕はアニメのほうはまだ未視聴なもので・・

 アースライズは地球での物語だと思っていたのですが、まだ地球には降り立っていないらしく、ならばアースモードになる道理がないですからね。

 つまり、バンブルビーもアニメ劇中ではサイバトロンモードなのですが・・

はい、完全にアースモードです。

 やはり当初はアースライズで発売する予定だったものが、なんやかんやアテネとフリ版での発売となったのだろうと思います。

 彼が来ると思ったからこそ、モール行きを甘んじたクリフの立場は・・(笑)

 もっとも、トイとアニメはまったくイコールではないとはいえ、大まかな設定は共通のはずなので、ならばそもそもアーズライズは地球での話ではないのになんでアースモードのキャラが発売されているのか? という根本問題もあるのですが。

 さてバンブルビー、先に発売されたクリフジャンパーの流用なのですが、頭部と外装が変更されていて、しっかりと差別化されています。

 プロポーションは初代アニメ版のデザインとオリジナルトイの雰囲気を上手く融合、昇華した傑作、マスターピース(MPー21)版に近いものになっています。

 デラックスクラスではありますが、ミニボットとしてしっかりサイズ再現がされており、同じデラックスクラスでも大柄なアイアンハイドやトレイルブレイカーの2/3くらいの背丈しかありません。

 背面。

 ビークルモード後部のガワを背負ったかたちですが、そもそものサイズもあってすっきりとまとまっています。

 丸みを帯びたガワのフォルムが、まるで亀の甲羅のようで可愛い。

 ガワは取り外すことが可能・・というか、変形のために必ず一度は外す必要があるのですが、外した背面も綺麗にまとまっています。

 肉抜きなどは一切なく、小さいながらギュッと詰まった密度感もMP版を彷彿とさせます。

 外装も全塗装されるなど、小さいぶんはそういった部分にコストが割かれているようです。

 ただ、うちに来たものは胸部右上など、数ヶ所に汚れや別色の塗料跳ね、塗り残しなどがありました・・

 あまり解像度の高い画像ではないので、わかりにくいですね・・

 いい加減、ズームレンズ買わなきゃかしら。


 5角形の頭部に2本の角(耳?)が生えている、正しくG1バンブル。

 ただ、角はパッケージ画像などでは先まで尖っていますが、実際には先がプツンと切られたような形状になっています。

 あと、表情はあまりイメージにない、ちょっと愁いを帯びたような、あるいはどこと開く不満げな感じになっています。


付属武器

バズーカ

 クリフジャンパーに付属の武器とまったく同じものです。

 でも、バンブルがバズーカを構えてるイメージはあまりないなぁ・・

 塗装はクリフのそれよりも暗いシルバーになっており、末端パーツ側面の塗装はオミットされています。

 なお、ご覧の通り砲身の前半部分に盛大な塗り残しがあります。最初は、これウェザリングのつもりなのかな? と思ったくらい。

 本当、今回は塗装面でハズレばっかり引いてるわ・・

 バズーカは5つのパ-ツに分解可能 。砲身パーツはそれぞれ単独で小型のランチャーに見立てることも可能です。


シールド

 背中のガワは取り外してシールドとして前腕に装着したり、直接拳に持たせることできます。

 ウインドウ部分が透明感の強いクリアパーツだったり、テールライトやリアバンパーが目立ったりとクリフのそれよりもより一層ガワ感強めですが、形状だけなら決して悪くないんですよね。


ビークルモード

 フォルクスワーゲン ビートルにトランスフォーム。

 なんと、しっかりライセンスが取得されています。

 実写版トイやマスターピース以外で実車のライセンスが所得されているのって珍しいんじゃないですか? 今まであったのかな?

 手の平にすっぽり収まるほど小さいですが、さすがにライセンス所得されているだけあって、通称のビートルらしい丸っこくて可愛らしいフォルムがばっちり再現されています。

 非常に細かいですがボンネットのエンブレムもちゃんと造形されてり、シルバーで塗装もされています。

 ただ周辺に塗料の跳ね・・

 これもわかりにくいな・・


 また、さすがに造形は甘く、塗装もされていませんが、ミラーもちゃんと左側2だけ造形されています。

 外装部分は全塗装。ミラー以外ではワイパーやドアノブなどは細かく塗り分けもされています。

 変形はMPー21を踏襲しつつ腕部と脚部の一が入れ替わるなど独自の要素もあり、小さいながらも楽しませてくれます。

 ただ、クリフの時点でそうでしたが、各部の合わせはおおむねタイトでキツめ。とくに、後部ガワの付け外しは慎重に行わないと破損の可能性もあるでしょう。


 なお、ライセンスとの関わりなのか、ビークルモードでは5㎜穴の露出がなく、クリフのようにルーフに武器を取り付けることができません。

 そこで、オリジナルギミックとしてバトルモード(?)への変形が追加されています。

 といっても、ビークルモードでの腕部の位置を変更し、ガワ裏面の軸にバズーカを取り付けただけです。

 ガワの軸の可動を使ってバズーカの仰角を変更することも可能ですが、うちのものは個体差でしょう、その軸の可動部が緩かったので仰角維持ができませんでした・・


 また、クリフ同様のホバーモードへの変形も可能です。

 変形というか、ビークルモードに分解した武器パーツを取り付けるだけですね。

 裏面はこのようになっています。


比較画像

 まずは通常ラインのリメイクアイテムと。ロボットモ-ドで

 左がヘケヘケ版のデラックスクラス、右がレジェンズ版のレジェンドクラスです。

 ヘケヘケ版もG1バンブルのリメイクとしては珍しいデラックスクラスで、同シリーズの同クラスなかでは小柄ではありますが、今回のものほどサイズ感を意識したものではないため、さすがにこの並びだと大きく感じます。

 しかし、独特のずんぐりしたプロポーションや、オプジョンのジェットパックなど、これはこれでよい出来。

 一方のレジェンド版はレジェンドクラス(ややこしいww)なので、今回のものより少し小さく、プロポーションも比較するとあまりよいとは言えません。

 サイズ的な制約で、ビークルモードの形状優先でその皺寄せがロボットモードに出てしまっている感じ。

 それでも、当時は十分なバンブルでしたけどね。まさかその後数年でそれを遙かに上回る完成度のものが出てくるとは。

 それにしても、今回のネトフリ版はこれまで歴代リメイクと較べてオレンジみが強いなぁ・・


 ビークルモードでも。

 ヘケヘケ版もレジェンズ版もライセンスは取得されていませんが、それにしても似たフォルムにすることすら許されなかったと言うことなんでしょうか? どちらもほとんど丸みのない、どちらかというと角張った形状のビークルになっていますね。

 ヘケヘケ版とレジェンズ版ではなんとなく似た雰囲気になっています。

 ちなみに、ヘケヘケ版のビークルの後ろにくっ付いているのはジェットパックが変形するボートです。


 マスターピース版と。

 MPー21は持っていないので、G2版のMPー21Gですが、まずロボットモードで。

 色と顔の違いは気にしないでください。

 相似形とは言いませんが、見ためはかなり近いです。

 というか、全体のバランスはむしろ今回のもののほうが整っていると思います。

 変形パターンも、ネトフリ版はMP版をベースに簡略化されたものになっており、それも含めて簡易版マスターピースと言っても過言ではない出来です。

 むしろ、腕部と脚部の位置逆転という変化球も組み込まれているので、変形の面白みはMP版以上かもしれません。


 ビークルモードでも。

 ともにラインセンスが取得されているので、どちらもしっかりビートル。

 違いというと、ネトフリ版にスペアタイヤが付いてないことくらいですかね。


 流用基のER クリフジャンパーと。

 発売順から “基” としましたが、どう考えてもバンブルありきのクリフだと思います。

 そういう意味では、グラップルとインフェルノの関係も同じ。

 しかし、過去のリメイクではただのリカラー、せいぜい頭部変更くらいで済まされることが多かった両者をここまで明確に差別化してくれたのは嬉しいですね。

 胸部のボリュームの違いで体型も違って見え、それがまた性格の違いともマッチしている感じがします。


 ビークルモードでも。

 外装の変更でまったく違う車種になっています。

 クリフのほうはポルシェのライセンス取得はしていないので、その点は扱いに差が出ている感もありますが、そこはまぁ、仕方がないかな(笑)。

 ちなみに、ぼくはこの2人のビークルモードが別の車だったということを割り最近知りました。


 ホバーモードでも。

 クリフはビークルモードでそのまま武器を装着できますが、バンブル同様の変形でバトルモードにすることも可能です。

 同じデラックスクラスのアイアンハイド、プロールと、ロボットモードで。

 挟まれると、完全に子供と大人。


 ビークルモードでも。

 この形態でのサイズ感もわりと合っているのかも。

 司令官と。ロボットモードで。

 身長はほぼ半分。

 肩車とかされても違和感ないですね。


 ビークルモードでも。

 コンテナ付きだともう併走するのが怖いくらい・・

 そのままコンテナに収納することもできます。

以下、画像

 小サイズでも可動性能はWFCトリロジー基準をしっかり満たしています。

 というか、むしろシリーズでの上位の優秀さ。

 足首のスイング幅も広く、かなりの大股開きでもしっかり接地できますし、肘は逆向きに曲げることも可能。

 拳が回転するので、バズーカの両手持ちもできます。

 スタンド対応穴は腰裏にありますが、ガワを装備した状態だと干渉してしまうのと、腰を回転させると穴自体が隠れてしまうこと、そしていつも通り緩く浅いということもあって使いにくいです。


 腰部の可動を活かした腹這いポーズ。

 クリフでも同じことやったと思いますが。

 今回はガワも使って定位置からの狙撃イメージで。


 人間の友人、スパイクと語らう。

 スパイクはレジェンズ版バンブルに付属のヘッドマスターですが、まぁまぁいいサイズ感ですね。

 つま先は変形途中の状態で、無邪気に足を投げ出してる感じで可愛くなったかと。


 砲撃よーい!

 バトルモードで砲台代わりに。


 血気盛んなミニボットたちだが、その主張はなかなか受け容れられない。

 みんな、オレたちがチビだからと舐めているのか!

 ならば! 

 と、ミニボットだけで出撃だ!

 ・・うん、まぁビークルモードだと、レジェンドクラスのミニボットたちと一緒にしてもそこまで違和感ないんですよね。

 でもロボットモードになると・・

 サイズというより、やはりプロポーションで違和感が出てしまいますね。

 もちろん可動性能も雲泥の差ですし。

 ここにいる以外にもまだいくつか、レジェンズからパワーオブザプライムにかけてけっこうな下図のみにボットがレジェンドクラスでリメイクされましたし、この勢いで同じフォーマットでコンプリートしてくれるんじゃないだろうか? と思っていたら、シージではレジェンドクラス廃止。次いでアースライズではクリフがデラックスクラスでリメイクされ、そして今回のバンブル。

 キングダムではこれまでのレジェンドクラス相当のアイテムとして新たにコアクラスが誕生しましたが、一方でワーパス、ハッファーといったミニボットがまたデラックスクラスでリメイクされます。

 まぁ、このへんの連中はビークルモードのモチーフ的にもデラックスクラスでも全然違和感はないわけですが、既にリメイクされている上の画像に写っている面子・・ゴング(ブローン)、ウインドチャージャー、ビーチコンバー・・再リメイクは難しいかなぁ。

 個人的には、ムーンレーサーとの絡みもあるからパワーグライドをデラックスクラスでリメイクしてほしいです。


 VSスクラップフェイス。

 アニメ劇中で絡みがあったかどうかは知りませんが、せっかく買ったので登場させてみる。


 同じく、ミラージュと。

 ディセプティコン側に潜入していたミラージュと、こっそりと情報交換。

 これもあくまで想像のシチュエーションです。


 以上、“WFC バンブルビー” でした。


 Netflixで配信されるアニメ版のキャラクターをリリースするWFC(ネトフリ版)。

 これまでもスクラップフェイスやホットリンクなど、シージやアースライズでは発売されていないキャラクターのランナップもありましたが、それも既存アイエムのリカラーに過ぎなかったので、わざわざ買うこともないかなぁ、と思っていました。

 SG スカイワープ(ファントム ストライク スコードロン)の日本での発売がないなら、ホットリンクをスカイワープの代役として買おうかな、くらいは考えたこともありましたが。

 しかしここへ来て、バンブルビーにエリータワン、そしてサウンドウェーブのアースモードと、ただのリカラーではなくリデコ、しかもけっこうな重要キャラの単独リリースが始まりましたので、俄然ネトフリ版の重要性が増してきましたね。

 僕も、アニメもまだ観られてないのに、まさかのスクラップフェイスが活躍したらしい・・という話を聞くと、とりあえず確保してみたり。リジェは安くなっていたのでついでです(笑)。

 ただ、エリータワンはともかく(こちらも厳密には劇中の姿ではないそうですが)、バンブルビーもサウンドウェーブもアースモードなので、実際にアニメに登場する姿じゃないんですよね。

 そもそもアニメ仕様を発売するのがネトフリ版ではないのか? とも思うんですが、そこはいろいろろ大人の事情があるんでしょうね。

 でも、どういう扱いだろうが手に入る・・それがより簡単な方法で可能ならば大歓迎です。

 デラックスクラスのみ、アースライズから定価で200円値上がりしてますが、今回のバンブルビーの場合、ライセンス料とすればむしろ安いものです。

 ほかは知りません・・


 で、バンブルビー。

 クリフジャンパーの発売からの規定事項(というか、おそらくは発売順が前後しただけでしょう)ではありますが、まさかライセンスまで取得してがっつりビートルの形状再現をしてくれるとは思いませんでした。

 ひょっとしたら、そのライセンス所得に時間がかかったから、先にクリフが発売されたのかも。

 ビークルモードの形状再現のおかげで、ロボットモードでもクリフと明格に差別化され、それぞれの個性が際立ちました。

 バンブル、クリフともに決定版と言っていい、非常によい出来だと思います。

 ただ付属の武器は、クリフと共通の大型バズーカなので少し違和感はあります。

 まぁ、モノ自体はいろいろと組み替え可能で、ビークルモードとの組み合わせでも新規のバトルモードを提案と、プレイバリューは高いです。

 専用武器も、じきに日本でも発売される(モール限定で、すでに予約は締め切られてますが)センチュリオンドローンに付属しますしね。

 同型では、まさかのバグバイトもエグゾーストと一緒に(これらもモール限定で、つい先日予約が締め切れました)発売が決まりました。

 ハブキャップのほうは今のところ気配はないですが、そのへんもひょっとしたらと、最近の展開にはけっこう期待が持てます。

 まぁ、あれもこれもとなれば、さすがに取捨選択は迫られるとは思いますが。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。


2コメント

  • 1000 / 1000

  • 退屈と惰性と

    2021.02.08 09:49

    @あけち?ともあき早速ありがとうございます😊 バンブル、可愛くて良いです。このサイズでこの可動性、再現度、本当にすごい。 やはり同じフォーマットでミニボットを揃えたいですね。
  • あけち?ともあき

    2021.02.08 09:39

    バンブルいいですよね! 写真では、自分がやっていなかったアクションも見せてくれていて、おお、こういう遊び方があった!と膝を打ちました。 可動の圧倒的優秀さは舌を巻きましたねー。 他のミニボットも見てみたいものです。 当座は、キングダムのドラッグとワーパスでしょうか。