今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、
“WFC-E31 オートボットアライアンス 2パック プロール & アイアンハイド” です。
“戦術家 プロール” と “警備員 アイアンハイド” 。
オートボットの中核戦力が2体セットになって、アメリカAmazonより限定発売されました。
というか、わりと早い段階で日本でもタカラトミーモール限定のER-EXで発売されることが決定しましたね。
2月発送ですでに予約は締め切られていますが、あのときは、まさか日本でここまで海外限定版をしっかりフォローしてくれるとは思いもせず、たまたま家族がアメリカAmazonのアカウントを持っていたこともあり、ラムジェット & ダージのセットと一緒に予約してもらったんですよね。
ただ、ラムジェット & ダージは何事もなくおおよそ当初の予定通りに届いたのですが、今回のプロール & アイアンハイドは結果として一月ほど待たされることになりました。
11月初め頃に、ちょこちょこ到着報告を目にしていたので、あぁ、うちにもそろそろ来るのかなぁ・・と楽しみにしていたのですが、一向に来ない。
問い合わせしてもらうと、どうも沖縄で留め置かれているらしい・・というのがわかったのが11月中頃。
まぁ、ちゃんと入国しているようだし、じきに来るだろうと思ったけど、まだ来ない。
再度問い合わせてもらうと、今度は成田で足止めを喰らっている、と。
結局届いたのはそれからさらに1週間ほど経ってからでした。
モノ自体は、外箱含めて綺麗なものだったのでよかったのですが・・
ちなみに最初にアメリカAmazonのカスタマセンター(?)に問い合わせたそうですが、そこでは、追跡できない。払い戻しするから諦めてくれ、と言われたそうです。
配送業者を突き止めて、現地の管理スタッフに直接話を通してくれた65歳には感謝です(笑)。
やっぱり海外からものを買うのって大変ですね。当分控えます。
さて気を取り直して、プロールとアイアンハイド。
シージでサイバトロンモードで発売された両者が、アースモードに生まれ変わって再びラインナップされたかたちになります。
シージではともに一般販売でしたが、今回はセットで限定になってしまいましたね。
プロールは同型のスモークスクリーンと交代した感じ。
じゃあアイアンハイドと同型のラチェットはというと・・前回も今回も限定。
まぁ、両方日本でも発売されることになってよかったですけどね。
それでは、レビューしていきます。
まずパッケージ。
ラムジェット & ダージでは横長の箱の前面にビークルモードのイラストが描かれていましたが、今回のプロール & アイアンハイドでは縦長の箱にロボットモードのイラストになっていました。
中にはこのような向きで入っています。
珍しいパターン。
そしてやはり、ラムジェット & ダージと同じくカット済みの星図の一部と解読シート(?)が付属します。
ただこの星図ですが、単体一般販売アイテムのものと紙質が違い過ぎるのはなんとかならんかったのか・・
プロール
オートボットの戦略家。
海外設定ではジャズ(マイスター)ではなく、彼が副官扱いだそうですね。
シージでまずサイバトロンモードが発売され、今回アースライズでアースモードが発売されたというキャラクターは複数いますが、大抵がリデコで済まされるなか、スータースクリーム以下のシーカーズと並んで完全新規での再登板。
おそらくは3種以上の流用が新規型作成の前提条件なのでしょう。
ロボットモード
というわけで、先に一般販売されたスモークスクリーンの仕様変更アイテムとなります。
頭部が新造されており、チンガード付きの厳つめの顔だったスモークスクリーンに較べ、幾分しっとした男前になりました。
胸部パーツ(ビークルモードのフロントバンパー)も新造で、上半身がすっきりしています。
全体のプロポーションも妙に潰れた感じだったサイバトロンモード(SG版)に対し、オリジナルトイやアニメデザインをベースに均整の取れたものになっていると思います。
背面。
背中にパトライトが追加されています。
脛から下の肉抜きは・・スモークルクリーンと違って脛は透明感の強いクリアパーツで、足も白色成型ということでけっこう目立つ感じになってしまいましたね。
付属武器
エレクトロディスラプターライフル
スモークスクリーンに付属の手持ち武器と同型なので、とりあえず同じ名称で。
銃口部分は例によって3㎜軸になっています。
背中のパトライトはSG版同様に取り外し可能(形状も一緒)なので、ブラスターに取り付けてアックスモードにもできます。
公式の設定ではありません。銃口部分も5㎜軸ではないので、しっかりとは持てませんしね。
なお、SG版と同じく肩用の武装は付属しませんでした。
ビークルモード
オリジナルは日産フェアレディZ・S130型のパトカーに変形しますが、今回はそれにかなり近い雰囲気のポリスカーにトランスフォーム。
左右のドアにしっかりPOLICEと書かれています。
ロボットモードの項でも言った通り、フロントバンパー部分が新規になっており、スマートなパトカーのシルエットがばっちり再現されています。
フロントウインドウの中央部裏面にはシルバーで塗装されたディティールがあります。SG版のそれと似た感じになっていますね。
変形パターンはおおよそSG版と共通。オリジナルトイやマスターピースとも近い感じなんだと思います。
ライフルはパトライトの上に取り付けることができます。
アイアンハイド
オートボットの警備員・・て、この役職名はどうなのか?
イメージ的には司令官の腹心みたいな感じですけどね。実写版の立ち位置もそんな感じだった。
さて、今回コンビになったプロールが新規型だった一方、こちらはSG版のリデコになっています。
腕部や胴体基部、脚部もほとんどが流用されていますが、頭部はほぼ同じ形状ながらディティールを減らし、つるんとした新規造形になっており、なによりビークルモードの外装はほぼ一新されているのでロボットモードの雰囲気も思っていた以上にオリジナルのアニメデザインに近くなっていると思います。
一方で、後ろ姿はほぼ一緒ですね。
前腕の肉抜きはちょっと気になる・・
でも、背中の肉抜きについてはグレーの成型色がSG版より濃くなっているのであまり目立たなくなったかも。
付属武器
スタティックレーザーガン
オリジナルトイに付属した武器によく似た新規造形の武器です。名称はそちらから。
本体のボリュームやキャラのイメージからすると随分小さい武器ですけどね。
銃口部分は3㎜軸。後部には5㎜軸、左右側面には5㎜穴があり、小さいながら拡張性は高いです。
シールド
新設定武装・・というか、SG版のリデコでアースモードのビークルを再現するための苦肉の策という気がしないでもない。
要はロボットモード時に余剰となるビークルモードのルーフパーツ・・ガワです。
クリフに始まり、先日のアーシーなど、アースライズはガワの扱いにクセのあるアイテムが多いです。
ただ、クリフやアーシーのそれとは違い、アイアンハイドのコレはまだ武装としてのギミックも仕込まれており、なんとかしようという気があるだけまだマシだと思います。
そのままでも先端が尖っているので、打突武器ということにもできますしね。
また、説明書などにはとくに記載がありませんが、先端近くに2箇所のダボ穴があり、スモークスクリーンに付属の肩用武装などを取り付けることができます。
画像はGS版スモークスクリーンのボルトビームキャノン。
なんでこういう仕様になっているんだろうか?
さて、ギミックというのはこちら。
裏面の5㎜軸をスライドさせることで4連装の砲塔が出現します。しかも、各砲口は5㎜穴なので、これまた拡張性が高い。
さらに裏返し、各部を展開、ブラスターも取り付けることで謎のビークルに変形します。
・・うん、オリジナルトイの雰囲気を再現したかったのだと思いますが、さすがにこれはもうオレ変形の範疇のような気がする。
公式でわざわざ紹介するものじゃないなぁ。
非使用時は背中にマウントすることも可能。
そのまま背負うだけですね。
歩くだけでも足に当たって邪魔そう・・
ビークルモード
オリジナルでは日産チェリーバネットに変形。
今回はよく似たワンボックスカーっぽいものにトランスフォーム。
外装がほぼ新造されていることもあり、少なくともシルエットの再現にはおおよそ成功しているように思います。
しかし、後ろから見ると・・
まったくアースモード感がありません。
車体のお尻にブースターかなんか付けてるみたい。
タイヤもSG版のまんまなんですよね。
正直、トータルで見るとサイバトロンモードとアースモードの中間形態みたいですね。
また、シルエット再現のための多くの部分をシールドの存在に頼っているというところにも賛否あろうかとは思います。
ちなみにシールドを外すとこのようなかたちに。
まぁ、まだ車輌としての形態を維持できているので、アーシーなんかよりは全然マシではあります。
シールドは前後逆に取り付けることも一応可能。
4連装砲を装備した特殊装甲車という感じに。
なお、ブラスターはシールドの裏面に収納できます。
比較画像
まずはプロール。
従前のリメイクアイテムということでヘケヘケ版と、ロボットモードで。
顔付きや各部の造形、プロポーションなど、オリジナルトイおよびアニメデザインの再現度は、当然今回のER版に軍配が上がります。
ただ、ヘケヘケ版は同型のスモークスクリーン、ストリークとはカラー、マーキングの違いのみで造形的にはまったく一緒でもあり、同じゆえに肩の展開式の武装が再現されていたりもするんですよね。
ビークルモードでも。
ヘケヘケ版はかなり丸みを帯びたフォルムになっていますが、おおよその雰囲気は近いものになっています。
あ、ヘケヘケ版もほかの2人まったく一緒ではなかたったですね。プロールのみ、パトライトが追加されています。
SG版と、ロボットモードで。
サイバトロンモード(SG版)とアースモード(ER版)ということになりますね。
ER版は完全新規となり、プロポーションからして刷新され、かなり格好良くなってくれました。
太腿もしっかりボリュームのあるものになりましたからね。
SG版はこれ本当、なんでこんな体型になってしまったのか・・
ビークルモードでも。
このSG版のぬるっとした車体は、けっこう好きなんですけどね。
カラーとマーキングのほかは頭部と胸部が変更。
がっしりと逞しい感じのスモークスクリーンから、すらっとスマートなプロールと、わずかな変更でしっかり差別化ができています。
あと、プロールには肩用の武装がない代わりにパトライトが追加。
でも、やはりプロールにも1つでいいので肩用の武装が欲しかったですね。
ビークルモードでも。
車種は同じで、かたやレーシングカー、かたや警察車輌。
こちらもフロントバンパーのボリュームの違いだけで、随分印象が違って見えます。
続いてアイアンハイド。
ヘケヘケ版と、ロボットモードで。
ヘケヘケ版もロボットモードはそれなりにイメージの再現には成功していると思うんですよね。
いろいろとアレンジされていますし、変形トイとしてもけっこうクセが強いものではありますが・・
そもそもオリジナルトイがアレなので、まともなG1アイアンハイドの変形トイというものがほとんどなかったなかで、このヘケヘケ版はかなり頑張ったんじゃないかなぁ。
ビークルモードでも。
車種がまったく違いますね。
赤いボディにオレンジのラインとか、押さえるところは押さえてあるんですが、ビークルのモチーフには当時の流行とか、いろいろ関わってくるのかもですね。
WFCトリロジーは、今までのリメイク以上にオリジナルの再現というか、原点回帰的なところに重きをおいているというのがあらためてよくわかる。
SG版と、ロボットモードで。
サイバトロンモード(SG版)とアースモード(ER版)。
先にも言ったようにリデコ関係にあり、7割ほどのパーツが共通なのですが、外装パーツ・・とくに胸部フロントウインドウの形状や角度が変わったことで見ための印象派かなりかわったように思います。
今回のER版はアイアンハイドらしい、逞しい上半身が上手く再現されていますね。
ビークルモードでも。
かなり変わりました。
でも、ここまで変えてくれたんだからあともうちょっと、タイヤと足パーツまでなんとかできなかったかなぁ・・
惜しいですねぇ。
今回のコンビに、司令官も加えた3人で。まずはロボットモード。
司令官はボイジャークラスで、今回の2人はともにデラックスクラスですが、プロールよりもアイアンハイドのほうが一回り大きいです。
3人並んだサイズ感は、おおよそアニメでのイメージ通りですね。
ビークルモードでも。
この形態でもおおよそスケール感は合っているのかも。
以下、画像
まずプロールから。
可動性能についてはSG版からとくに変化はなく、同様によく動きます。
肩はロックを外すことで跳ね上げも可能。拳も回転します。
膝も深く曲げることができるので、立て膝もかなり自然。
とくによく動くのが足首で、脛を一体化したようなデザインを破綻させることなく、かなりのスイング域を誇ります。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
肩のダボ穴はそのままなので、スモークスクリーンに付属の武器を取り付けることも可能。
画像では色味を合わせるため、GS版スモークスクリーンの武器を取り付けています。
続いてアイアンハイド。
こちらはSG版のリデコ・・ロボットモードの基本パーツはすべて流用なので、可動に関してはまったくの同性能。
拳は回転可能で、足首のスイング域もなかなかです。
ただ、プロールと較べると、少し身体は硬い感じかなぁ・・
膝が曲がるのもほぼ90度なので、立て膝は微妙です。
画像ではシールドで支えることでなんとか姿勢を保てていますね。
スタンド対応穴はプロール同様、腰裏にあります。
SG版の武器を持たせて。
シールドを変形させた謎ビークルの使い方はこれで合っているんだろうか・・?
パッケージイラストのイメージで。
可動に勝るのはプロール。武装のバリエーション、拡張性ではアイアンハイドというところかな。
アイアンハイドをオリジナルトイっぽい武装ビークルへオレ変形。
なんとなく搭乗も可能です。
ついでに、頭部を収納してオリジナルのロボットモードっぽく。
せっかくなので(?)クリフを乗せてみました。
モジュレーターとかを使って合体させてみるのも面白いかも。
同型でのツーマンセル。
ディセプティコン側がラムジェットとダージという同型でのセット販売だったので、プロールの相方はストリークのほうがかたちとしては綺麗だった気もする。
なんにせよ、ストリークも日本で発売されるのでよかったです。
一切の前情報なく、しれっとラインナップに加わってましたが(笑)。
赤い人たちでスリーショット。
全員すぐ頭に血が上るタイプかな?
サイドスワイプのアースモードもここに加えたい。
・・出るよね?
オートボット集合!
当初は技術職ばかりが目立っていたオートボットにもようやく戦闘要員が増えてきました。
まぁ、いざ戦いになったら基本全員が前線に立つのがトランスフォーマーですけどね(笑)。
ビークルモードでも。
車そのものにはまったく興味ないのに、車の玩具がどんどん増えていく・・(笑)
さぁ戦いだ!
というわけで、同じくセットで限定扱いとなったラムジェット&ダージと対決イメージで。
ラムジェットとダージのポーズがほぼ一緒だった・・
しかし、オートボットの主戦力がほぼデラックスクラスなのに対し、ディセプティコンはボイジャークラス多めですが、少なくともシーカーズが並んでるくらいだとあまり脅威を感じないのはなんでだろう・・
いや、いい意味でね(どういうことだよ?ww)
以上、ER プロール & アイアンハイドでした。
新規型とリデコのセットということで、ちょっとアイアンハイドが可哀想なんじゃないかなぁ? と思ったりもしたのですが。
蓋を開けてみると、アイアンハイドは思っていたよりもしっかりアイアンハイドになっていました。
ロボットモードでのSG版との違いは、ぶっちゃけ胸部くらいのものなんですが、それだけのことでかなり印象が変わって、アニメデザインに近い雰囲気になっています。
どちらかというと否定的な意見が多いだろうガワ(シールド)の仕様も、武装展開ギミックが仕込まれていたり、多数の5㎜軸、穴のおかげで拡張性も高く、本体含めていろいろとオレ変形が捗る感じになっており、そのプレイバリューの高さは嬉しい誤算でした。
ビークルモードの後部の処理、そしてタイヤもアースモードらしいものに新造してくれていればまったく文句のない出来だったかと。
一方のプロールは、オリジナルトイ、アニメデザインの両方へのリスペクトを感じる正統派のリメイクで、武装が貧弱という以外はこれまた文句のない出来。
簡易マスターピースとも言っても過言ではない完成度は既発売のスモークスクリーン、来年モール限定で発売されるブルーストリークも加えたトリオで揃えたいアイテムです。
個人的に長く待たされ、ヤキモキさせられたのですが、待たされた甲斐は十分にあったかな。
というか本当、ちゃんと届いてよかった。
ただ、オートボットのなかでもけっこう重要なポジションにいるはずの2人をセットで限定販売にしてしまうというのはどうなのかなぁ・・
プロールのほうはスモークスクリーンが一般だし、まぁ納得できなくもないのですが、アイアンハイドは同型のラチェットも限定(あっちも抱き合わせ)だしなぁ・・
次期シリーズのキングダムでも当然限定アイテムは出てくるだろうけど、いったい誰が回されるのか。
ネトフリ版からの発売もあるだろうしね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2020.12.18 22:50
2020.12.18 16:37