今回のレビューは、ノンスケール キャラクターキット より、
“ジェネ(ステラティアーズVer.)” です。
スマホアプリゲーム、“ファンタシースター オンライン2es” より、
メインヒロインとなる主人公の後輩、
“ジェネ” が、
ゲーム後半の新衣装、“ステラティアーズ” を纏った姿で発売されました。
ファンタシースター オンラインについては、もちろんそのタイトル名は知っていますが、オンラインゲームはしない! という誓約を自らに課している(最近このフレーズ多いな・・)ため、これまでプレイしたことはありませんでした。
ましてや “2es” はスマホアプリゲームということなので、その詳細は一切知りません。
なので、このジェネというキャラにしても、まぁたけしからん格好をしている女子が出てきたな! くらいの感覚で、イノセント版のキットも最初はスルーするつもりでいました。
が、発売が近付くにつれ気になりだし、やっぱ買おっかなぁ・・と思ったものの時すでに遅しで通販予約はどこも終了。発売後はどんどん高騰していくわで、あぁ、これは縁がなかったんだなぁ、ということで諦めました。
そうしたら、今回のティアーズ版の登場ですよ。
てっきり単発アイテムだと思ってたら、こんなに早くバリエーションが発売されるとは・・イノセント版がよほど売れたんですかね。
ただ、一層破廉恥な姿になっているので若干の躊躇いはありました。
しかし、同じ後悔はしたくないので、まだ適正価格で予約ができるうちに確保いたしました。
いろいろあって少し完成が遅れましたが、ようやくここまで漕ぎつけることができたのでレビューしたいと思います。
キットは基本素組みですが、一部接着して合わせめを消し、やはり一部を塗装、そして水転写式デカールもすべてではないですが貼って、半光沢トップコートで仕上げております。
久々に+αの工作もしてみました。
キャラクターデザインはメガミデバイス 朱羅シリーズでもお馴染みのNidy-2D-氏。
金髪ツインテのムチムチガール(笑)です。
というか、一応対象年齢は15歳以上ということになっていますが、購入に関してはべつに制限がないはずのプラモデルでこんなもの発売してしまっていいのだろうか?(笑)
FAGやメガミもモノによってはなかなかのパッケージですが、このコのパッケは(イノセント版でも)レベルが違う・・僕は店頭で購入する勇気がなかったので、通販で購入しました(いや、単に地理的な理由)。
ジェネのキャラ設定としては、自分の体型や衣装には無頓着。しかし、他人から指摘されると急に照れだす、とか、今回のティアーズ衣装がイノセント衣装より布面積が減っているのも、肌の露出が多いほうがフォトン(魔力的なものかな)吸収効率が上がるから、とか・・ご都合主義が過ぎる!(笑)
いくら天然でも、スカートが完全にワカメちゃんになってることについてはなにか別の意図を疑おうよ(笑)。
デザイナーが同じメガミの朱羅シリーズとは一部互換性があることもあり、サイズ的にはメガミデバイス並なんですが、構造はむしろFAGに近く、ビジュアル重視で可動はそこそこという方向性。
肉感溢れるオリジナルデザインはかなり忠実に再現されていると思います。
素体モードから武装モードといった単体での組み換えギミックはありません。
コトブキヤらしい変態的(褒め言葉)なこだわりが詰まった造形は、可動を半ば捨てているため一層際立つものがります。
とくに胸部とか、胸部とか・・(笑)
FAGやメガミのように換装前提で別パーツ化もされていないので、ラインが非常に自然(あくまで創作物として)です。
肩紐は色分けされていないので塗っておくべきですね。
ほかにも、可動がそこそこのために完成後に完全に見えなくなる部分に関しては造形はしつつ色分けはされていない部分(スカート内部)も。
というか、そもそもそこまで造形する必要もないよ、って話なんですが、そこはコトブキヤなので。
なお、そこに関連してお尻の肌色部分なんですが、パンツがいわゆるTバックなので色分けがしきれず、そのままだと本当に履いてないことになってしまうので、パチ組み派の人でも最低そこだけは塗装(というかほぼ墨入れ)しておきましょう。
ここを怠ると、さすがに言い逃れができなくなります(どういうこと?)。
というか、塗っても十分ヤバイですけどね。
正直、この画像を貼るべきかどうか迷ったんですが・・実際見てもらわないことにはわかりませんからね!
ほか、特徴的な三角形の飾りの先端部分などに見られるゴールドや、マントなどにポイントで配置されているライトグリーン、ネクタイのホワイトなどを塗っています。
手脚もちょこちょこ色が足りていませんが、そこらへんはそのまま。
デカールはスカートやマント、そして襟のマーキングなどを貼っています。
合わせめを消したのは、肩や背中、太腿といった肌色部分と髪、そしてスカートの側面部分。
今回のために初めてガイアカラーのカラーパテ フレッシュを導入しました。
今さらですが、いいですねあれ。髪パーツに使っても全然違和感なかったです。
スカートのほうは普通に流し込み接着剤で消しました。
フェイスパーツは3種類。
微笑み顔
どれも魅力的な表情ではありますが、いわゆる通常顔がありません。
ここはイノセント版を持っている人前提という感じがして、少し不親切かなぁ・・
なお、前髪のグリーンのメッシュは塗装済みとなっています。
また、イノセント版からの変更点は衣装だけかと思いきや、髪形もけっこう変わっていて、ツインテール以外の部分がすべて新規造形になっています。
イノセント版のパーツもそのまま付属するので、気分で変えてみるのも一興。
ただし、イノセント版の前髪のメッシュはもちろん塗装されていません。
ツインテールは定番のジョイントでフレキシブルに可動。ただし、間に髪飾りを挟むのが前提の仕様なので、ジョイントの形状が少し特殊です。
仮に髪飾りを外した状態でツインテールを取り付けたい場合は、3㎜径の軸・・たとえばランナーをカットしたものでジョイントの代用ができます。
このように。
もちろん直線のランナーでも問題ないですが、ランナーの中央で円形や半円になっている部分を使うよりと微妙な角度の変更ができてよい、とのことです。
こちらは趣味人(@shuminnchu)さんのアイデアを使わせていただきました。
ここで紹介することも快く了解していただきました。
ありがとうございます!
付属武器
フォシルバウアー
イノセント版の武器、フォシルトリクスの上位互換武器となりますが、形状は同じでイノセント版で青かった部分が赤色に変わっただけ。
弓タイプの武器かと思ってたんですが、ダブルセイバーということで近接用の武器みたいですね。
ジェネもクラスはファイターだとか。
保持用の補助アッタチメントが付属。手首のアーパーパーツごと交換する仕様です。
攻撃状態を再現するクリアパーツが付属します。
非使用時には刃パーツをたたんで腰裏にマウント可能。
直接取り付けることも可能ですが、画像のように専用マウントパーツを介して取り付けることも可能。
付属品はこれだけと少し寂しいので、基部を後ハメ加工して刃部分を分離可能とし、単体のセイバーとして持てるようにしてみました。
こちらも趣味人さんのアイデアを拝借させていただいています。
なんとなく逆手持ちが似合う。
ただ、この部分を持つ際のフィット感はありません。
比較画像
デザイナーが同じで一部互換性のあるメガミデバイス 朱羅シリーズと。
まずは忍者、弓兵(ともに蒼衣、武装モード)と。
サイズはほぼ一緒。
そしてやはり似た要素がちらほら。
髪飾りは忍者と、武器は弓兵のそれに通じるものがあります。
なんの・・とは言いませんが、二大巨頭揃い踏みという感じ(笑)。
しかし、やはりジェネのほうが先にも言った通り自然なシルエットになっているかと思います。
そしてよりでかい・・
腰周り、太腿のボリュームも段違いです。
一部互換性のわかりやすい例として、交換できる部分をまるっと交換してみました。
まずフェイスパーツは朱羅シリーズ共通仕様で忍者、弓兵も含めて交換可能。
ただ、逆に言えば朱羅シリーズ限定の互換性というとそれだけで、あとはメガミ全般との互換性となります。
腕部は肩より下、脚部は太腿より下の部分で交換可能。
ただ、ジェネの太腿にメガミの脚は接続部の太さが少し合いません。メガミ太腿にジェネ脚も接続部部分でわずかに隙間が空きます。
ハンドパーツおよび手首ジョイントはすべて交換できます。
足(靴)は接続軸の径が違うので交換不可。
ほか、頭部はそのまますげ替えられますし、テールも入れ替えられますね。
それにしても、ジェネ顔の九尾可愛いな(笑)。
以下、画像
何度も言ってますが、可動はそこそこ。
メガミはもちろんのこと、FAG基準でも一世代前並の性能です。
上半身はともかく、下半身はスカートが固定ということもあり、動きはかなり制限されます。
肩はジョイントの受け側が固定ですが、ジョイント自体が長めに設定されているため、それを引き出すことで多少柔軟性を確保しています。
肩アーマーも可動します。
肘は90度しか曲がりません。
胴体部分の可動は、胸部腹部間で回転、多少の捻りができるのみで、腰部の可動はなし。
股関節は一応スライドできますが、固定式のスカートが干渉するため、腿を上げられるのはせいぜい60度ほど。これでは椅子に腰掛けさせることも難しいです。
開脚も同程度。
膝は二重関節ですが、曲げられるのは120度ほど。
足首は前後左右スイングが可能ですが、左右のスイングには若干クセがあり、接地性はほどほど。
あと、足の甲のアーマーが非常にポロリやすいです。
そういったことを踏まえて、グラビアをご覧ください(笑)。
女の子座りはなんとか可能。
新規ハンドパーツとして左右のピース手が付属。
シタラですでに実証されていますが、やはり満面の笑顔との組み合わせは破壊力が高いです。
どうしてもバックショットを狙いがちになってしまいます(笑)。
でもプラモの限界とはいえ、やはりお尻の分割ラインが不自然になってしまいますね。
もういっそブルマにしてしまおうか・・
なにかしらの提案に拒絶反応を示すジェネ。
でもたぶん、最終的には受け容れる。
一方で、敵に止めを刺すときにも慈悲の心を忘れないジェネ。
苦手な敵(たぶんキモイ系)の急襲に逃げ惑うジェネ。
・・う~む、3種類の表情がけっこう極端だから、どうにも情緒不安定なコに思えてきた。
やっぱり通常顔か、戦闘用の叫び顔なんかが欲しかったかなぁ。
イノセント版のフェイスパーツだけでも手に入らないものか。
朱羅パーティ結成。
前衛2(ジェネ、九尾)に後衛1(弓兵)、遊撃タイプ1(忍者)という理想的なパーティ。
ただし、全員攻撃一辺倒なので継戦能力は低い。
以上、“ジェネ ステラティアーズVer.” でした。
いわゆるモードチェンジのないガール系キットを組むのはかなり久しぶりでした。
ゴールド部分のスプレー塗装のために天気の具合を見ていたので、完成までに若干時間がかかってしまいましたが、ただ組むだけならいつもの僕のスローペースでも2日(実質3時間くらい?)あれば組めていたと思います。
箱を開けたところで、パーツの少なさにちょっと拍子抜けしたくらい。
まぁ、直近で組んでいた連中が極端だったとも言えますが・・
逆にシンプルだったからこそ、たまには基本工作も丁寧にやってみようか、という気も起きましたし、あらためて肌色部分の合わせめ消しの効果は絶大だと思えたのは収穫でした。
このジェネ嬢は、最近多くなっていたコラボアイテムのなかでもとくにオリジナルのビジュアル重視という感じで、そのぶん可動が犠牲になっている印象ですが、仮に腹部やスカートを分割にして可動部を増やすと、キャラの持ち味である肉感が損なわれてしまうでしょうし、今回のこれはこれで十分・・むしろベストな選択だったという気がします。
いや、コトブキヤのガール系キットはみんな可愛いけど、やっぱり上位に来ますよね、このコは。
しかしこんなもの(褒め言葉)が普通にプラモデルで発売されるようになるとは・・いやはや、すごい時代になったものだ。
ただ一方でいろいろと規制が厳しくなっている昨今、やり過ぎると引っかかるんじゃないかとヒヤヒヤしてもいます。
というか、あのお尻のパーツはマジでヤバイやろ・・(笑)
フェイスパーツの表情のチョイスが、シチュエーションがけっこう限定されるようなところが、イノセント版を持っていない身としては少し複雑なところではありますが、逆に持っている人にとってはダブりなく6パターンもの表情を楽しめるプレイバリューの高さは素晴らしいと思います。
これは、イノセント版再販の折には是非とも入手せねばなるまい・・で、そのときは白成型のパーツくらいはなにか別の色に染めあげてみようかな。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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