FAG ハンドスケール 轟雷 With 20 メカトロウィーゴ ″ちゃいろ″ レビュー

 今回のレビューは、ノンスケール フレームアームズ・ガール より、

“ハンドスケール 轟雷 With 20 メカトロウィーゴ ″ちゃいろ″ ” です。


 FAGをおよそ1/2サイズに縮小したハンドスケールと、

ハセガワから発売されている小林和史氏デザインのオリジナルロボット、

“メカトロウィーゴ” のプラモデルキットの

コラボセットアイテムが発売されました。


 メカトロウィーゴは、造形作家、モデリズム 小林和史氏によるオリジナル企画、“メカトロ中部” に登場する “メカトロボット(人が乗って操縦するロボットの総称)” の1つで、主に子供の搭乗を想定し、過疎地での通学や各種レクリエーションに使われるものということです。

 ハセガワからは、漫画家のあらゐけいいち氏のパッケージイラストも印象的な2機セット1/35スケールのキットと、1/20スケールのキットの2種類が発売されています。

 今回ハンドスケール轟雷とセットされているのは1/20スケールのほうで、轟雷のメインカラーに合わせて、外装パーツが “ちゃいろ” の新規色になっています。

 僕もメカトロウィーゴは少し前から気になってはいたものの、なかなか手を出すきっかけがなく・・というか、これ以上新しい分野に手を広げるともう収拾がつかなくなると思って踏み留まっていたんですが、今回ハンドスケールとのコラボということで障害(?)もなくなったので、晴れてお迎えすることができました。

 いやはや、可愛いね(笑)。


 それでは、レビューしていきます。

 なお、ハンドスケール 轟雷については以前単体でレビューしていますので、そちらをご覧ください。

 今回はウィーゴと新規要素のみ紹介します。


メカトロウィーゴ ″ちゃいろ″

 ずんぐりボディに細くて短めの手脚という、なんというか、懐かしくも新しいデザイン。

 角張った部分がまったくといっていいくらいになく、そこは子供用ということで、優しさに溢れたフォルム。

 全体にぬいぐるみみたいな雰囲気もありつつ、しかしマジックハンド状の手やわずかに覗くメカディティールなど、女子にも男子にも好まれるだろう絶妙なラインではないかと。

 先にも言ったように、メインカラーは轟雷に合わせた新規色になっており、その色使いが一層レトロ感を醸し出しているように思います。

 すべて同じ仕様なのかは知りませんが、背中の外装は白になっており、意外なところでお洒落。


 キットとしては比較的簡易なものではありますが、設定の色分けはほぼパーツ分割で再現されており、要所にメッキパーツなども配されていてなかなか豪華。

 目に当たる部分(ライトかな?)はそのメッキパーツの上からクリアパーツを嵌める仕様で、質感もよいです。

 ほか、コクピット内のディスプレイやお尻のライトにもクリアパーツが使われており、いくつかは予備もあるという丁寧さ。


 背中の外装とお尻の部分はカバーの着脱が可能です。

 背中にはブレーカーのようなディティールが。

 お尻のほうは電源用のコネクタかな?


 マジックハンド状の手はもちろん開閉が可能です。

 また、コラボのボーナスパーツとしてFA用のハンドパーツ1式が付属し、マジックハンドとの換装が可能。

 これによってFAやFAG用の手持ち武器を持たせられるようになります。


搭乗ギミック

 では、ハンドスケール 轟雷さんに乗り込んでいただきましょう。

 コクピットハッチ・・前面装甲をガバッと開き、折りたたみ式のアームで収納されていた操縦席を展開、轟雷を乗せます。

 以下の轟雷は以前に組んだ単品版です。

 もともとこの20 メカトロウィーゴに付属している搭乗用の少年フィギュアには足の裏にピンがあり、それを操縦席の床の穴に嵌め込むことで固定されるのですが、今回ハンドスケールとのコラボにあってはとくにハンドスケール用の固定ジョイントなどはありません。ただ乗せるだけです。

 なお、ハンドスケールはおおよそ1/24スケールなのですが、ウィーゴはあくまで子供用なので基本小さく、操縦桿の高さも合っていません。

 ここは延長パーツくらいは欲しかったかも。

 まぁ、簡単な工作で修正可能ですし、それくらいは自分でやりましょう(笑)。


 では、操縦席を本体に収納します。

 図ったようにジャストサイズ。

 若干轟雷の首が傾いちゃってるのが、ちょっとホラーですが・・(笑)

 というかこれ、立ったまま乗るんですね。これで過疎地(おそらくは険しい山道)の登下校とか、けっこう大変そう・・

 肩のキャノン砲は付けたままでも乗れますが、たまに頭部ハッチなどに引っかかるので外したほうが無難かも。

 轟雷とイノセンティアは普通に乗れますが、スティレットはいろいろ外さないと無理だな。


 では、前面装甲を閉じます。

 装甲は胴体と頭部で独立して可動します。

 胴体部分だけ閉じると、ちょうど搭乗者の顔が見える感じ。

 頭部のものも含めて前面装甲をすべて閉じると搭乗者の姿はほとんど見えなくなります。

 お腹のスリット部分からなんとなくわかるくらい。


 頭頂部のハッチも開閉可能。

 ただしこれ、表面に把手的なものがないので、内側から押してやらないとたぶん開けられません。

 まぁ、構造的には正しい気がするけども。


 操縦席を露出した状態で前面装甲を閉じることもできます。

 めっちゃバランス悪そう・・(笑)


 本来の搭乗者である少年のフィギュアもそのまま付属。

 非可動単色成型で、妙にリアル・・

 足裏には本来固定用のピンがあるのですが、切り落としました。

 そして撮影後、そっと箱の中にしまわれました・・(笑)

 

 ちなみに、ウィーゴのキットに関しては組み立て説明書もハセガワのもの(第1弾の ″みずいろ″のもの)がそのまま使われています。

 ハンドスケール 轟雷との連携 およびFA用ハンドパーツの組み立てなどについては別紙が用意されていました。


ハンドスケール 轟雷 ″みずいろ″

 セットのハンドスケール 轟雷についても、基本仕様は単品版と変わらず。ただ、こちらにもボーナスパーツとして、20 メカトロウィーゴの第1弾アイテム、″みずいろ″ に合わせたみずいろ成型の外装パーツが付属し、オリジナルと選択式で組み立てられるようになっています。

 せっかくなので、今回はみずいろ外装を選んで組み立てました。

 うん、爽やか。

 お腹はもう黒のままで、ほかのいくつかの部分塗装箇所には青を塗ってみましたが、なかなかいんじゃないでしょうか。

 轟雷でブルー系の配色は新鮮です。

 10式のようなパッチワークパターンも考えましたが、さすがに色同士の相性が悪い気がしたのでやめました。


比較画像

 まずウィーゴとちび轟雷で。

 背丈はウィーゴがちび轟雷のおよそ倍。

 メインカラーが同じということもあって、始めから同じ世界観の産物のようです。全然違和感がない。


 ちび轟雷同士。オリジナルカラーとみずいろカラーで。

 一般機とエース機・・なんていうと、オリジナルのほうが怒りそうだな。

 でもお互いに無表情なのでどういう感情で対面しているのか・・


 本来の操縦者である少年と。

 この少年はだいたい小学校低学年くらいなのかな。

 ウィーゴも1/20スケールなので、実際のサイズは2.6mほどですかね。

 世界最小のメカトロボットということですが、けっこうでかい。


以下、画像

 基本的の可動するのは腕部と脚部のみ。

 まず腕部ですが、肩の接続はボールジョイントで多少柔軟性はあるものの、横水平方向には動きません。

 肘は90度曲げられ、上腕と手首に回転軸があります。マジックハンドの開閉は先に言った通り。

 脚部も付け根はボールジョイント接続で、横方向への開脚は不可。

 膝は90度曲げられ、足首もボールジョイント接続である程度の前後左右スイングが可能で、接地性はまぁまぁ。

 正直、思っていたよりよく動く印象で、以外と表情付け(表情ないけど)もできる感じです。

 短い脚を伸ばして、ぺたんと座るポーズが可愛い。


 FA用ハンドに換装して武装モード。

 今回はカラーがミリタリーチックなので、ゴリゴリの武装もけっこう似合う感じ。

 ただし、ウィーゴ自体に3㎜穴などはないため、無加工では手持ち以外の武器、オプションの装備はできません。

 もちろんスタンドディスプレイにも非対応。


 ちびっ娘小隊出撃!

 現状、完全に足手まといのちびイノ子。

 そのうちコラボ第2弾でピンクのウィーゴとセットで発売されそう・・


 メカトロメイトたちと。

 ちょっと前からTwitterのTLで見かけて気になっていた小さいコたち。

 なんということでしょう! 彼らもメカトロ一族でした(笑)。

 ウィーゴで検索してたらたまたま引っかかったので、すぐに全部ポチりました。

 組み換えでいろいろお洒落できるのもいいですね。

 スケールはとくに設定されていないようですが、1/20スケールのウィーゴやハンドスケールのほか、オリジナルのFAGやメガミ、さらにデスクトップアーミーなど、どんなシリーズと並べても成立してしまう親和性が嬉しいです。

 癒やされる。


 以上、“ハンドスケール 轟雷 With 20 メカトロウィーゴ ″ちゃいろ″ ” でした。


 すでに同じコトブキヤのヘキサギアだったり、ゾイドワイルドだったりに乗せて楽しんでいる人も多いだろうハンドスケール。

 おそらくはウィーゴに乗せていた人もいたのだろうとは思いますが、今回正式にコラボということで、プラモ業界の規制緩和(?)がさらに広がっていく気がします。

 すでにコトブキヤはFAGやメガミでゲームやアニメキャラとのコラボを行っていたわけですが、他メーカーのキットとのコラボ・・メーカーの枠を超えた既成品のセット販売というのは初めてでしょうか?

 というか、そんなのこれまでほとんど例がないんじゃないですかね。

 こういう場合、どちらの製品がメインで、どちらのメーカーの名前で発売するのか? とか、いろいろややこしそうですが・・

 でも、こういうコラボがもっと広がっていくと、業界全体にどんどん活気が出てくるだろうし、楽しいですね。

 僕個人のことだと、今回のコラボでウィーゴに触れることができましたし、メイトと出逢うこともできました。

 また少し世界が広がった。ありがとうございます。

 ただ、そしてまた財布が軽くなっていくわけだが・・(笑)


 さぁ、次はどんなコラボが見られるのかなぁ・・


 といったところで、今回はあっさりめで終了。

 またのご訪問を。

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