今回のレビューは、トランスフォーマー シージ より、
“SG-47 アストロトレイン” です。
ディセプティコンの輸送参謀にしてトランスフォーマー初のトリプルチェンジャー、
“アストロトレイン” が
シージ最終アイテムとして発売されました。
そんなわけで、ウォー フォー サイバトロン トリロジーの第1期、シージのトリを飾るのはトリプルチェンジャーの第一人者(?)アストロトレインです。
過去にも何度かリメイクされた人気キャラクターではありますが、3モードのうちロボットとシャトルの2モードは大差ないものの、最後のトレインモードだけは毎度モチーフが変わっていました。
今回のシージ版のトレインモードはオリジナル準拠の蒸気機関車となっており、G1準拠のリメイクとしてファンが待ち望んでいたものがようやく出てきたという感じです。
まさにシージの最終アイテムに相応しい。
でも、シージってトランスフォーマーたちが地球に来る前の話じゃなかったっけ? スペースシャトルはともかく、蒸気機関車って・・
あぁ、だからアースライズでも引き続き同じ仕様で出すのか。
レビューしていきます。
ロボットモード
カテゴリとしてはリーダークラスですが、本体はボイジャークラス相当のサイズです。
ショックウェーブやウルトラマグナスと同様の仕様ですが、本体部分の密度はアストロトレインのほうが高いように思います。まぁ、トリプルチェンジャーですし。
デザインはもちろんG1準拠で、アニメデザインをベースにシリーズの雰囲気に合わせて多少マッシブなプロポーションに調整されています。
脛がまんま長方形なのがよい(笑)。
その脛や爪先にはウェザリング塗装が施されていますが、グレーの下地にそれよりもちょい暗めグレーでの塗装なので、あまり目立ちません。
ほぼグレー1色の前面に対し、背面はほとんどをパープルが占めており、ガラリと印象が変わります。
大きめウイングや3基のバーニアを備えたバックパックのボリュームも十分です。
シャトルモード
まずはスペースシャトルにトランスフォーム。
変形パターンはオリジナルトイの純粋進化という感じで、オリジナルを触ったことがある人なら感覚的に完了させることができるように思います。
デザインはやはりオリジナルに非常に近いですが、機首が丸みを帯びた形状になっており、若干ずんぐりとした、可愛らしいフォルムになっています。
ただこれは個体差なのか、各部の合わせが微妙によろしくなく、場所によっては妙に負荷がかかるようなところもあるのでちょっと不安です。
あと本体後部、尾翼付近のパーツ配置が若干雑なのもちょっと気になります。
ランディングギア等はなし。
トレインモード
続いて蒸気機関車にトランスフォーム。
これまでリメイクされてきたもののトレインモードは新幹線だったり、謎のSF列車だったりしましたが、今回ついにオリジナルと同じ蒸気機関車に変形できるようになりました(拍手)。
とはいえ、サイバトロン星時代にこの形態に変形はできないよね(笑)。
シャトルモードではほぼ全面グレーだったものが、トレインモードでは一転してパープルメインに。
ロボットモードの前面背面と同様にガラリと雰囲気変わる配色も、きっと意図的なものなんでしょうね。ブリッツウイングもわりとそんな感じですし。
この形態ではもちろん転がし走行が可能。接地している車輪には一切ダミーはなく、すべて転がります。
付属武器など
JF-50 イオニック ディスプレイサー ブラスター
銃タイプその1。
形状的にはオリジナル付属の武器にもっとも近い気がしますが、オリジナルに較べて小型になっています。
W-15 ディスタビライザー キャノン
銃タイプその2。
ガトリングタイプの新規デザイン。
銃口中央には3㎜軸があり、同シリーズのバトルマスター等に付属のエフェクトパーツの取り付けが可能ですが、奥まった部分にあるため実際に付けられるパーツは限られます。
JF-30 アストロ ブラスター
銃タイプその3。
イオニック~よりも少し小振りな銃で、同一形状(側面の軸のみ左右対称)のものが2丁付属。
デフォルトでは後述のフル装備状態で背面のコンテナに取り付けますが、もちろん手に持たせることも可能です。
W-40 ターボコア ディレイザー
5連装のミサイルポッドタイプ。
オムニ-フォース オービタル キャノン
4種5つの付属武器すべてを連結させた大型武装。
全長はアストロトレイン本体に匹敵するサイズになりますが、軽いので片手での保持も問題なし。
コンテナ
トレインモードの後部に連結可能なコンテナが付属します。
連結した状態。
接続は5㎜穴にもなっている3基のブースターに専用ジョイントで。しっかり固定されますが、付け外しが困難というほどではありません。
サイズはトレインモードの本体の半分ほどなので、けっこうな大きさです。
もちろんシャトルモードでもそのまま連結可能。
なんとなく上下を引っ繰り返してみました。
後述する変形ギミックとの兼ね合いもあって上下ともにキャタピラのディティールがあるので、違和感はありません。
コンテナ単体では天面や側面のパネルが展開可能で、内部に付属の武器をすべて収納することも可能です。
さらに変形させることでシャトルモードを乗せる輸送台や、
発射台にもできます。
ただ、これも個体差なのか設計ミスなのか、天面および底面のパネルパーツの可動部が干渉して完全に倒すことができず、どちらも若干浮いた感じになってしまいます。
本体変形時の合わせの悪さ(シビアさ)含め、最終アイテムで若干品質に問題ありとなったのは残念です・・
なお、側面パネルには同じシージのオメガスプリームやアースライズで発売される新カテゴリのモジュレーター、また過去に発売されたものでも基地に変形するタイプのトランスフォーマーの多くと連結可能なジョイントが設定されています。
このジョイントも、なんとかいう名前が付けられてましたよね。なんだったかな・・
さらに、分解することで本体に装備可能なオプションパーツにもなります。
武器もすべて説明書の指示通り取り付けて、フル装備モード。
といっても、天面のみが外れて下駄になるだけで、残りの部分はそのまま背負うかたちになります。
陸戦型ガンダムっぽい・・
シルエットが大きく変わるショックウェーブやウルトラマグナスとはまったく方向性が違う感じ。
見ての通り、けっこう無理矢理というか、あえてやる必要があったのか? という程度のものですが。
文字通り背負いものが増えることになりますが、下駄も踵部分が長くなっているので自立は問題ありません。
もちろん、そのまま背負うことも可能。
ただ、下駄の履けないこの状態では自立はかなり困難です。
比較画像
まずはオリジナルと各形態で。
実際並べて見ると、変形パターンがおおよそ似ているな・・というのがわかってもらえるかと思います。
オリジナルへのリスペクトを感じますね。でも、ならばこそ尾翼の仕様も踏襲して欲しかったかなぁ。胸部で尾翼が開いているトイバージョンの姿も見たかった。
なお、右のものはオリジナルトイでも後期版といわれるホワイト×パープルのカラーリングのもの。子供の頃からずっと手放さずに持っている数少ないG1オリジナルトイの1つです。
シールは剥がれ、塗装はあちこち剥げていますが、愛着のある1品です。
続いてヘケヘケ版と、各形態で。
ヘケヘケ版はデラックスクラスということもあり、ボリュームが少々もの足りないほか変形パターンはオリジナルから大きく変更され、さらにトレインモードも新幹線になっているなど、いろいろとアレンジが加えられています。
ロボットモードのデザインやプロポーションもサイズ的な制限を受けているような気がしますが、尾翼の仕様がオリジナルトイ準拠だったりと嬉しい部分も。
最後にレジェンズ版と、各形態で。
レジェンズ版はセンチネルプライム(日本では未発売)のリデコだったり、ヘッドマスターギミックが搭載されていたりとわりと変則的なものになっています。
まぁ、そもそもアストロトレインへのリデコありきだったようなので、ロボットモードのデザインはわりと普通にアストロトレイン(ただやたらでかいわりに薄い・・)ですが、シャトル、トレインの両モードはアレンジ強めです。
むしろレジェンズ版こそサイバトロンモードらしいですね。
クラスとしては同じボイジャーで、総合的なボリュームはどっこいかな。
トリプルチェンジャーの両巨頭ということで、ブリッツウイングと。
とはいえ、ブリッツウイング直近のリメイクがレジェンズ版となるため、予想はしていたことですがサイズ差がえらいことに・・
さすがにこれは並べられないなぁ。
アースライズ、あるいは来年の第3期でブリッツウイングの再リメイクはあるのか・・?
ビークルモードでも。
ビークルモードでのサイズ感は、両方ちょうどいい感じなんですけどね。
シージから、同じリーダークラスのショックウェーブと、まずは本体のみで。
こうして見ると、ショックウェーブはかなり細めですね。
変形もシンプルですしね。
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