今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SS-46 メガトロン” です。
実写映画 “トランスフォーマー シリーズ” より、
ディセプティコンのリーダー
“メガトロン” が、
満を持して記念すべき第1作に登場の姿でスタジオシリーズに降臨しました。
リベンジ版、ダークサイドムーン版ときて、ようやく第1作めの姿で発売されたメガトロン様。
トップバッターのリベンジ版はロボット、ビークルちょいモードのプロポーション、造形はよかったものの首ジョイントの仕様であったり、がらんどうの脇腹であったり、さらに間接が緩い、変形がわかりづらいなどけっこう不満の多い出来で、あっという間に半額以下の大暴落となる不名誉を被りました。
続くダークサイドムーン版はリーダークラスに格上げされたものの、やはり脇腹が抜けてい辺り、全体的に箱ロボが強く、プロポーション、可動ともにイマイチという微妙な出来。
どうもスタジオシリーズのメガ様にはいい印象がありません。
そんななか満を持したかたちで登場した今回の第1作め版。
リベンジ版のパーシャルという話なので、歴史はまた繰り返されるのか? とも思ったんですが・・
レビューしていきます。
ロボットモード
オプティマスと違って、毎度毎度最後にけっこうなダメージを喰らって敗退するメガ様は作品ごとにけっこう姿かたちが変えてくるんですが、第1作めはまだ傷を負っていない真っ新な状態だと思うので、これが彼本来の基本形ということなんでしょう。
たしかに第1作めの姿を忠実に再現して・・いない!?
これ、ボディの前面パーツがリベンジ版そのままです。
リベンジ版のパーシャルということでしたが、ビークルモードは全然違うのでどこをどう流用してくるんだ? と思っていたら、まさかの胴体部分をそのまま持ってくるとか・・デザイン全然違うんだけどなぁ。
一方で腕部、脚部といった部分はおそらく完全新規に近いもので1作めのデザインを再現しています。そこまでやっといて、なんで胴体だけ使い回したのか?
いっそ完全新規にしてもそんなにコスト変わらないんじゃないの? と思ったりもするんですが・・
まぁ、デザインの方向性は同じなので、流用部分と新規部分で違和感があるということはありません。加えて表面のシルバー部分はほぼ塗装で再現されていて高級感があるため、単体の造形物としては非常に上手くまとまっていると思います。
また、同じリベンジ版メガトロンのパーシャルであるショックウェーブではやたら軟質パーツが多用されていましたが、このメガトロン本体では拳パーツくらいにしか軟質パーツは使われておらず、その点は個人的にかなり好印象です。
当然、頭部も1作めのデザインを再現した新規造形。
半開きの口の奥まで、細かい造形です。
ちなみに、パッケージに描かれているイラストがこちらなんですが・・
なんと、頭部がリベンジ版、ボディが第1作版のデザインになっています。
つまり中身と逆なんですが、どっちにしろ間違ってる。
なぜにこんなことに・・
リベンジ版、ダークサイドムーン版と共通して抜けてがらんどうだった脇腹は、今回ようやく塞がりました。
3度目の正直というやつか。
チェーンメイス
本来は右の拳が変形、伸長するチェーンメイスが、オプションとして付属。
拳を収納した手首部分に取り付けます。
素材は硬めの軟質パーツで、完全に伸びて若干しなっている状態の一体成で、正直ちょっと使いにくいです。
せめて1、2箇所で動きをつけられればよかったんですが・・
今回の付属品はこれだけ。
ビークルモード
エイリアンジェットにトランスフォーム。
独特な2重構造のウイングなど、劇中のデザインをかなり忠実に再現。
この形態でも、見える部分に軟質パーツは一切使われておりません。機首やウイングの先端、尾翼なんかには使われがちなのに。
なお、ランディングギア的なものはありません。
背中に収納されている機首部分を展開していくところは、リベンジ版の主砲の展開に似ていますが、それ以外の変形パターンはリベンジ版とはまったく違っています。
本当、パーシャルにする必要があったのか・・(笑)
変形の難易度は飛躍的に下がっており、反比例でかっちり感は向上。
ただ、ウイングは脛の裏側に折りたたまれているものを展開していくのですが、ここの各部ヒンジがけっこう固めなので、初回の変形時は注意が必要かもしれません。
比較画像
今回ちょっと多めです。
まず、パーシャル基であるリベンジ版と、ロボットモードで。
先にも言ったように、ボディの前面がまったく同じです。あとの部分は全然違うのにね。
それはともかく、今回のほぼ全面に施されたシルバー塗装はやはりよいですね。成型色ままのリベンジ版も、単体で見るぶんにはそこまで安っぽい印象はなかったんですが、やはり並ぶとどうも・・ね。
なお、うちのリベンジメガ様はもうかなり間接にガタがきています。なんだかんだでけっこう遊んだせいもあるのかもしれませんが、気を抜くと足首がへたって後ろに仰け反ってしまう始末。
今回のメガ様は各間接、かなりしっかりしていますが、いつまで健康体でいられるか・・
ビークルモードでも。
エイリアンジェットとエイリアンタンクということで、まったく違うシルエットですが、まぁ似た雰囲気はありますよね。
なんせ同一人物だし。
ダークサイドムーン版はあえてケープなしの状態で並べていますが、随分変わり果てた姿に・・(笑)
一応クラス違いですが、本値のボリュームはさほど変わらず。
むしろ今回のものはリベンジ版よりも確実に中身が詰まっているので、正直イゴール含めても2300円の差は感じられませんね。
ビークルモードでも。
3作めにして初めて地球の車輌をスキャンしたメガ様。
その理由は正直な避けないものですが、一時の恥を受け容れてでも再起に懸けるのもまた漢なのかもしれません。
なににしても、変形後の姿にはもはやまったく共通点はありません。
そして今回のビークルモードのボリューム感よ。本当にボイジャークラスですか?
ライバルオプティマスと。
1作め版のオプティマスは持っていませんので、画像はジェットウイングオプティマスの本体(1作め版単体とほぼ同じもの)です。まずロボットモートで。
メガ様のほうが一回り大きいという、理想的なサイズ感ではないしょうか。
同じボイジャークラスでこのサイズ差を再現するために、結果としてリベンジ版メガトロンは胴体内部がスカスカになってしまったのだと思いますが、今回しっかり中身が詰まった密度の高いものになっていて、実質的なボリュームにもけっこう差が出たんじゃないかと思うんですが・・
ビークルモードでも。
本当に同じクラス? 同じ値段なのこれ?
副官スタースクリームと、ロボットモードで。
なにかとの比較画像を撮るのに並べるたび、このスタースクリームのでかさにちょっと笑ってしまう。
SS版のスタースクリームはダークサイドムーン公開時に発売されたDD版の拡大版なので、ディティール的にもほかのSS版よりちょっと大雑把な部分もあるので、これだけで改となんか違和感があるんだよなぁ。
ビークルモードでも。
サイバトロンモードとアースモードの違いというか・・(笑)
逆に考えると、メガトロン以外のディセプティコンは地球で飛行機や車なんかをスキャンしない限り単独で変形とかはできなかったということなのか?
あの名場面がついにスタジオシリーズでも・・ということで、ジャズと。
もはや大人と子供程度の差ではない・・
ジャズはよくこんなのを相手に単独で向かっていったものです。
しかし、勇気と無謀は紙一重。ジャズの場合は無謀だったというしかありません。
ちなみに、スタジオシリーズで発売されている第1作登場のオートボットのうち、僕が持っているのはこのジャズだけです。
アイアンハイドも気になったんだですが、オプティマスと並ぶとでか過ぎる気がしたんで・・
以下、画像
腰は回りませんが、そのほかの可動は良好。
とくに、スタジオシリーズでは珍しく足首のスイングが可能なので、大股開きでもしっかり接地、自立が可能です。
各間接の保持力もばっちり。
チェーンメイスは左腕にも取り付け可能です。
両腕が合体してできるフュージョンカノンはのギミックは、今回残念ながらオミット。
スタンド対応3㎜穴は腰裏にありますが、ちょっと緩め。
ボイジャークラスでも大柄なぶん、重さもそこそこなので、正直3㎜では不安です。
ボイジャー以上のスタンド対応穴は、いっそ5㎜を基本にしてもいいんじゃないかなぁ。
ビークルモードでも。
エイリアンジェットということで、このモードでも一応スタンド対応3㎜穴が底面に設けてあるんですが・・本体後部のかなり奥まった位置にあり、非常に使いづらいです。
もちろん重さもあるので、位置的にバランスを取るのも難しいため、実際ほぼ使えないと思ったほうがいいかも。
僕は、試しに普段よく使っているfigma付属のスタンドを使っていましたが、見事に軸を折ってしまいました・・
画像はコトブキヤのフレイングベースで、クリップ型のジョイントを使って乗っけているだけです。
VSオプティマス。
チェ-ンメイスを扱いきれないメガ様(笑)。
そしてVSジャス。
さすがにジャスをバラバラにはできないので、あくまでイメージです。
このジャズ殺害のシーンはなかなかに衝撃的でしたが、以降、シリーズではわりとエグい描写がお決まりに。
リベンジでのグラインダーの顔引き裂きとか、同じくリベンジでのラヴィッジの脊髄引き抜きとか・・
でも、オートボットがディセプティコンに対してやるパターンのほうが多い気がする。このときのジャスの復讐でもあるんですかね。
しかし、いきなりジャズクラスのキャラを殺してしまうとか・・当初はシリーズ化を考えていなかったんだろうな、と思っていたんですが、興行収入などの条件付きとはいえ、3部作までのシリーズ化は最初から決まっていたようですね。
おおぅ・・、ジャァァズ・・
シリーズ恒例、パッケージ中台紙を使った簡易ディスプレイベースの背景は最終決戦の市街地。
すでに何度か使われているものと同じですね。
今回のメガ様到着で、第1作に登場したディセプティコンは全員揃って・・ない!?
でも、フレンジーはバリケードに付属してなかった時点で諦めるしかないのかなぁ。
そしてそのバリケードを僕は持っていない・・
以上、“SS メガトロン(トランスフォーマー版)” でした。
これにて初期3部作に登場したメガトロン、オプティマスともに全バリエーションがスタジオシリーズで発売されましたね。
メガトロンは3体めにして集大成とでも言うべきか、リベンジ版、ダークサイドムーン版で不満のあった部分がかなり改善され、変形アクショントイとして安心して遊べる耐久性、保持力、可動性を備えた良作になったと思います。
細かく折りたたまれたウイングや機首を展開していき、ロボットモードからは想像できない大ボリュームのビークルモードへ変形する様は実に見事で、実写系トイの真骨頂という感じです。
加えて、外装のシルバーがほぼ塗装再現という豪華さで、ただ立たせておくだけでも風格漂うところなんかは、まさしく破壊大帝の全盛期。
ボディ全面の造形がリベンジ版そのままで、第1作版の完全再現とはなっていないのは残念ですが、僕個人はそこまでこだわりはないので、パッと見のシルエットがそれらしければ十分かな、とも思います。
とにかくこれまでのストレスを発散できる、よい出来です。
さて、今後のスタジオシリーズですが、すでに発表されているラインナップで初期3部作に登場するキャラはあらかた揃ってくるようですし、そろそろ後期の2作品・・ロストエイジ、最後の騎士王からの登板も本格化してくるのではないでしょうか。
僕的には、いい加減グリムロックが寂しそうなので、ほかのダイノボットの登場を願っています。
まぁ、スコーンはTLK版で十分な気もしますけどね。というかリカラーで済まされる可能性もあるな・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
0コメント