TL ストロングアーム レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、

“TLー52 ストロングアーム” です。


 “トランスフォーマー アドベンチャー” に登場したおーとぼっとの

“保安員 ストロングアーム” が、

レガシーで発売されました。


 “トランスフォーマー アドベンチャー” というのは日本で放送された際のタイトルで、原語版のタイトルは、“Transformers: Robots in Disguise(トランスフォーマー:ロボッツ イン ディスガイズ)”。

 今回のレガシー版での区分では、同じタイトルになっていたカーロボット特別するために、ロボッツ イン ディスガイズ2015ユニバースになっています(カーロボットはロボッツ イン ディスガイズ2001ユニバース)。

 同ユニバースからは今回のストロングアームが初参戦となりますね。

 まぁ、ロボッツ イン ディスガイズ2015というのも長いので、以降はアドベンチャーと呼ぶことにしますが。

 そんなアドベンチャーは、“トランスフォーマー プライム” の最終エピソードである映画作品、“トランスフォーマー プライム ビーストハンターズ:プレダコン ライジング” の後日談で、戦争終結後、平和になったサイバトロン星で警察官になったバンブルビーを主人公に、新たな物語が紡がれていきます。

 ただ、日本ではプライムはシーズン2で放送終了し、シーズン3のビーストハンターズは放送されず、プレダコン ラインジングも公開されませんでした。

 それらに代わる日本独自の後続作品として、“参乗合体 トランスフォーマーGo!” が放送されたのですが、ビーストハンターズのトイはそこに組み込まれるかたちで発売されています。

 日本でもアドベンチャーがプライムの後日談という設定は変わっていないようですが、吹き替えがビーストウォーズっぽく、コミカル路線のアドリブも多めオだったようで、それを快く思わないファンも多かったようですね。

 音響監督は岩波さんじゃなかったそうだけど・・

 しかも、本来は3シーズン、全71話あるのに日本ではシーズン2終了の45話で打ち切りとなっています。

 ちなみに、僕は見たことありません。すみません・・

 アニメ放送当時の日本でのトイ展開では、本来関係ないコンバイナーウォーズの一部アイテムも組み込まれ、さらに後半では放送されなかったシーズン3以降に登場する合体ギミックを備えたアイテムなども発売され、なかなかカオスなラインナップになっていた印象です。

 僕は、コンバイナーウォーズ由来のアイテムを中心に、いくつか摘まんだ程度でしたね。

 ストロングアームは買ってなかったなぁ・・

 それでは、レビューしていきます。


オートボット 保安員 ストロングアーム

 バンブルビーの部下として配属された士官候補生で、チームバンブルビーの紅一点。白いけど。

 マニュアル重視の堅物委員長タイプですが、一方で功名心が強く、独断専行しては失敗するというようなこともちらほら。

 マニュアルを盾に自分の意見を通したり、逆に恣意的な解釈で自分を正当化したりとなにかと厄介な面もあったようですが、都度反省し、徐々に成長していったようです。

 4WDタイプのパトカーに変形します。


ロボットモード

 TL エリーター1の流用での再現。

 オリジナルトイは、言われなければとても女性には見えないごつさでしたが、今回はこの通り、エリータほぼそのままでちゃんと女性的なプロポーションになっています。

 でも、もうそういうことはあまり言っちゃいけない世のなかになってきてるのかな?

 まぁ昭和生まれなんで、これからも普通に言うけど(笑)。

 シルエットもほとんど一緒なので、実際手に取るまでは勘違いしてましたが、けっこう新規造形パーツ多いです。

 というか、上半身はほぼほぼ新造ですね。


 頭部アップで。

 ・・うん、正直あまり美人とも可愛いとも言えない感じ。

 そういうこともあまり言っちゃいけないのかもしれないけど。

 オリジナルのアニメのタッチとも違う気がするし、なんでこんな顔付きにしちゃったんだろう?

 強いて言うなら初代アニメのときのウーマントランスフォーマーたちの顔付きに似てるかもしれませんが、エリータでやらなかったのになんで彼女でやるのか?

 青い口紅がなければもう少しマシだったかも?

 挙げ句、塗装剥げで右頬に傷付いてるし・・


 ビークルの前輪周りのパーツ配置もエリータとは違っています。

 エリータでは背中のガワパーツと繋がっていて、腕部とは完全に独立していたのですが、ストロングアームではオリジナルのデザイン通りに肩に付いています。

 縦方向に回転させたり、外側に開くように動かすことができますが、背中のガワパーツとの干渉もあって腕部可動はまぁまぁ窮屈ですね。


 背面。

 ビークルのボンネットおよびルーフ部折りたたんでを背負う、カーロボ系らしい後ろ姿ですね。

 正面と違って女性らしさはあまり感じられず。

 脛の内側がおざなりな感じはエリータ同様。

 ほか、前腕の内側や太腿に肉抜きがあります。

 まぁ、太腿はシリンダー状のディティ-ルがあるのでそれほど気になりませんが。

 ガワのボリュームはエリータよりも増してるかな。

 それもあってけっこう後ろに倒れやすいです。


 ちょっと小振りですが、背中のウイング状のパーツも再現されています。

 ただそのウイングと肩アーマー、さらの前腕の外装がそれぞれ干渉するので腕部可動はやっぱり窮屈。


 ボンネット部をたたむことでロボットモードではほぼ隠れるパトライト。

 5㎜軸接続で取り外すことが可能で、説明書ではまず本体に取り付けるよう指示があるのですが、そもそも付けた状態で入ってましたけどね。

 前腕などに取り付けることもできます。

 シールドという扱いでもいいかも。


付属武器

ブラスター

 拳銃タイプの手持ち武器が付属。

 アニメでのメイン武器はクロスボウだったらしいのですが、より警察らしい武器ということでこれになったのかな?

 クリアパーツ製ですががっつり肉抜きされててなんとも味気ない・・

 銃口先端は3㎜軸になっています。


ビークルモード

 4WDタイプのパトカーにトランスフォーム。

 外装の大半が新規造形されており、エリータの変形するビークルからかなり違ったものになりました。

 ロボットモードではオリジナルトイとはほぼ別人くらいスマートになりましたが、こちらはオリジナルの印象から大きく変わらず、しっかりゴツイですね。

 ルーフと左右のドアはクリアパーツ製で、ウインドウ以外の白い部分は塗装で再現されています。

 ロボットの足がそのまま付いているリア部分は、このデザインだとちょっと違和感あるかな。


エヴォフュージョン

 ビークルモード後部に後ろ向きにブラスターを装着し、後方から迫る敵に対して走りながら射撃できる・・いや、酷くない?

 もうちょっとちゃんと考えようよ。


比較画像

 流用基のTL エリーター1と。ロボットモードで正面から。

 上半身は拳パーツ以外新規造形。

 逆に下半身はほぼそのままで、ビークルモード時に展開する外装パーツのみ新規になっています。

 なんで顔は同じタッチにしなかったんだろう・・


 後ろからも。

 背中のガワはエリータのほうがコンパクトにまとまっています。


 武器を持たせて。

 同じクリアパーツ製ですが、ストロングアームのブラスターはエナジョンウエポンではない・・はず。

 やっぱりクロスボウも欲しかったな。


 ビークルモードでも。

 タイヤと車体後部が共通ですが、甲斐増の大半が変更されているのでまったく違う車種になっています。

 ストロングアームでもホイールの塗装はしてほしかったかな。

以下、画像

 可動もやはりエリータと似た感触で、肩周りが窮屈ではありますが、基本的には優秀。

 ただストロングアームの場合はエリータよりもやや後ろに倒れやすいので、バランスをとるのが難しいかも。

 足首のスイング幅は広いので、かなり大股でもしっかり接地はできます。

 太腿と脛の長さのバランスに、腿上げが90度雅言改と言うこともあって片膝を着くことはできません。

 膝は着けないけどつま先で立たせることでそれっぽいポーズにはできますが、ここでもバランスをとるのがそこそこ大変・・


 スタンドを使って。

 といっても、エリータ同様スタンド用の3㎜穴はありません。

 フォーマットとして徹底してほしいものですが・・

 仕方ないので、パトライトを外した5㎜穴を利用しています。

 ウイングは下向きに開くことも可能。

 このほうがなんか飛んでる感じがするなぁ。

 ちなみに、この画像のときは左前腕の5㎜穴を使って浮かせています。


 脛は変形のための可動の遊びをりようすることでわずかに外側に開くことができます。

 女子っぽくちょっと内股にできますね。

 普段勝ち気な委員長が不意に女子になる瞬間・・


 豪腕という名称にもかかわらず、むしろ蹴り技を多用していたとも聞くストロングアーム。

 なんとか片脚で自立できました。

 やっぱり女性型TFはキックが似合う。


 ビークルモードでも。

ス「私のエヴォフュージョン、もうちょっとどうにかならなかったんですか?

 気持ちはわかる。

 プロール(G1)みたく、ブラスターとパトライトを合体させたアックスモードとかでよかったのに。


 そんなプロール指導の下、射撃訓練に勤しむストロングアーム。

ス「G1世界に来て、よい先輩に恵まれました!

 果たしてそうかな・・?


ス「ひぃっ! なんかでっかくなってる・・!

 チームバンブルビーの仲間の1人、フィクシット。

 同型が大量におり、ストロングアームはその同型たちに拘束監禁されたことあり、そのときになんらかのトラウマを植え付けられてしまったようですね。

 以後、フィクシットとの関係がギクシャクしたとかしなかったとか・・


ス「カエルは平気だから!

 劇中にこんなシーンはなかったと思うけど・・

 このスプリングロード以外にも、同じリアクティベーター(一発変形)トイで発売されたアンダーバイトや、それ以外にもアドベンチャーには動物モチーフのキャラがけっこういましたね。

 彼らのリメイクもしてほしいなぁ。


 以上、“TL ストロングアーム” でした。


 バンブルビーの副官ポジションで登場した新キャラクター。

 堅物委員長タイプの女子という、トランスフォーマーでは珍しい方向性のキャラだったようです。

 名前通りにマッシブな感じだったオリジナルトイから、TL エリーター1の流用で女性らしいスマートなプロポーションになって、個人的はかなりイメージが変わりました。

 ただお顔がねぇ・・最近の女性型TFは比較的可愛く仕上がったものが多かっただけに、なんで今回こんな感じになってしまったのか・・

 まぁ、容姿をどうこう言う時代ではないんでけどね。

 全体の構造としてはエリータを踏襲しつつ、上半身・・とくに腕部、肩アーマーの配置を元デザインに近付けたことで肩周りの可動が一層窮屈になってしまった印象。

 付属武装の寂しさや、エヴォフュージョンのやっつけ具合など、新規参戦ユニバースのトップバッターとしては少々物足りない感じはあります。

 今回のレビューも、とくに書くことないからボリュームがね・・

 女性型TFが増えるのは嬉しいんですが、なんだかんだ流用で頭数だけ増やしてる感じもして、なんだかなぁとは思います。

 次はウインドブレードですか。

 今回と同じロボッツ イン ディスガイズ2015ユニバースかと思いきや、あっちはサイバーバースユニバースだそうで。

 アドベンチャーとサイバーバースには直接の繋がりはないんだっけ?


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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