今回のレビューは、トランスフォーマー ビースト覚醒 より、
“BDー03 デラックスクラス エアレイザー” です。
実写映画最新作、“トランスフォーマー/ビースト覚醒” に登場するマクシマルの戦士、
“エアレイザー” が、
ビースト覚醒メインライン デラックスシリーズで発売されました。
アニメのビーストウォーズ版のリメイクであるキングダム版の日本語表記は当時と同じエアラザーでしたが、今回はより原語版発音に近いエアレイザーになりましたね。
スタジオ版もそうだったかな?
さて、実際の映画に登場するキャラクターをリメイクしているメインラインですが、どうも見ためは劇中の姿とは違うようで。
ただ、完全に別人レベルなのはチーターだけで、ほかのメンツは細部が異なる程度という感じなので、やはり過去の実写トイシリーズに近いものという認識でよいかと思います。
しかし、すでにより劇中の姿に近いだろうスタジオ版の予約が始まってからのメインラインということで、なんというかいろいろと混沌としてますね。
まぁ、メインラインほかのビースト覚醒関連トイについては日本では予約解禁から発売まで一月から二月というところで、実際に手に入るのはスタジオ版よりも先になるのですが。
ぶっちゃけ試されているような気がしてならない・・
そして今のところほぼいいように踊らされてる僕(笑)。
レビューしていきます。
エアレイザー
初代ビーストウォーズでは中盤から登場したマクシマルの新戦力。
海外原語版では女性キャラなのですが、なぜか日本版では男性キャラになり、そのためにタイガトロントの関係がBL的なものになってしまいました。
ある意味当時の日本のほうが進んでた?
今回のビースト覚醒での性別はどうなっているんでしょうね。
というかほかのマクシマルと違ってまだロボットモードの姿が公開されていませんが、ひょっとして変形しない?
すでに海外では劇場公開が始まっているところもありますし、そろそろこちらにもネタバレが流れてくるでしょうか・・
僕としてはとくに神経質にはなるほどではありませんが、当然積極的に拾っていくこともしないので、とりあえずあと二月ほど、楽しみにしておきましょう。
ロボットモード
基本的に初代ビーストウォーズ(BW)版をベースに各部をディティールアップしたようなデザインですが、脛のボリュームアプと背部ウイングの小型化で全体のシルエットがけっこう変わっています。
プロポーションはあまり女性的ではないですね。けっこうヒーロー然とした感じ。
こんなアメコミヒーローいた気がする・・
実写版デザインというよりはアレンジ強めのジェネレーションラインという雰囲気なのも、前月発売された同シリーズのチーターと一緒です。
前腕の形状がちょっと特徴的。
拳の位置を真っ直ぐにしようとすると、前腕が若干異形っぽくなってしまいます。
頭部も輪郭などはBW版に近いですが、顔付きはより人間っぽくなっている感じ。
そして顔だけ見るとBW版より女性的になっている気もするんだよなぁ。
でもイケメンの男顔にも見えるし・・やっぱりどちらでもいけるようにしてるとしか思えん。
胸部(ビーストの頭頂部)にマクシマルのエンブレムがプリントされていますが、下地と色が近いせいであまり目立ちません。
背面。
BW版オリジナルトイやキングダム(KD)版と較べるとかなりウイングが小型化していますが、アニメだと普段はこれくらいのボリュームだったかも。
なお、今回は独自の変形パターンの採用もあって腰の回転と足首の左右スイングができません。
やろうと思えばできた気もするのですが、コスト面から見送ったのかもしれませんね。
ただそのぶん、同シリーズのチーターやバンブルビーで感じた外見上のチープさはあまりないです。
また今回、かなりの頻度で腕部の組み間違いが発生しているようです。
上腕の左右を間違えているというもので、うちに来たものも当初はこうなっていました。
正しくはこう(最初の画像から直した状態で撮ってます)。
ちゃんと前腕とディティールが合うようになっています。
腕部の付け根はボールジョイント、肘関節もはめ込みタイプなので簡単に直せます。
両方右か左のパーツになっているということもあるかもしれませんが、その場合はすぐにメーカーに問い合わせてください。
それと肩アーマーの角度ですが、最初の画像でもBW版のイメージで上げていますが、どうも下げた上体がこのデラックス版ではデフォルトっぽいです。
でも上げてるほうが格好いいので以降も上げておきます。
付属武器
ソード
小型の剣状の武器が2振り付属。
ブレード部分はシルバーで塗装されています。
非使用時は背部ウイングに可能。
ビーストモード
メカハヤブサにトランスフォーム。
やはり生身とメカとが融合したようなデザインで、金属生命体っぽさが再現されています。
ただヨットデフォルメされてる感があるので、劇中の姿にはまありにていないんでしょうね。たぶん劇中はもっと生々しい感じかと・・
一見、BW版のオリジナルトイやKD版のビーストモードと似た感じではありますが、先にも言ったように変形パターンはまったく違うもので、今回はロボットの脚部が翼に、腕部が肢になります。
翼に厚みがあるのと、プロポーションはすっきりと綺麗で、KD版よりも整っていると思います。
頭部は固定で嘴の開閉もできません。
変形時、爪先を収納した脚部とロボット時に背部にあった小さなウイングとが連結して大きな翼になる工程は見事。
さすがにKD版ほどに柔軟に動かすことはできませんが、上下に羽ばたく程度に動かすことはできます。
一方、肢の後ろにはロボットの拳が露出してしまいます。
でもこれは見ためとは別にまあまぁメリットがあるのでよし。
比較画像
オリジナルのビーストウォーズ版のリメイクであるKD版と。ロボットモードで。
パッと見の雰囲気は似ているんですが、KD版は背部ウイングを含目上半身にわりとボリュームがあって、下半身・・脚は細くて華奢。
対する今回のBD版は上半身、下半身でだいたい同じようなボリューム感でバランスのとれたプロポーションになっていて、並べてみると思った以上に違うものです。
サイズも今回のもののほうがわずかに小さいですね。
ビーストモードでも。
こちらも一見すると似ていますが、生身と金属というディティール(質感)の違いや、構成の違いによる翼のボリューム差、変形パターン含めやはりまったく別物ではあります。
肢周りもこの通り。
すみません、左右逆で撮ってしまいました・・
KD版のほうが実際の鳥類の構造にが近いのですが、尾羽との位置関係がおかしいのでBD版のほうが自然に見えますね。
同じメインライン デラックスクラスシリーズのバンブルビー、チーターと。ロボットモードで。
バンブルビーはさておき、チーターとエアレイザーではなんとなくデザインラインに共通点があって、チーム感というか、同じ種族っぽい感じがオリジナルよりも強く感じられる気がします。
変形して。
ふむ。変形トイとしてはエアレイザーが一番洗練されてますね。
以下、画像
腰の回転、足首の左右スイングができませんか、それ以外の可動は優秀。
腕部は付け根で上方向に跳ね上げられるほか、肘が前後に曲がるので多彩な表情付けが可能。
足首も前後にはスイングできるので、躍動感のあるポーズでの自立も難しくありません。
スタンド対応穴は背中(ビーストの尾羽裏側)にあります。
ウイングは小さいながら2軸で可動。
KD版ではできなかった上下方向の角度変更ができるので飛行イメージの再現には十分です。
ソードは逆手に持たせるのもいいですね。
ビーストモードでも。
やはり飛行シーンの再現は必須ということで、ロボット時と同じスタンド対応穴(尾羽裏)が使用可能。
なんとなくの降着姿勢も。
KD版と違って翼は根元部分でしか動かないので、微妙な表現はできません。
剥き出しのロボットの拳は5㎜穴としての役割を果たし、この形態でも武装の保持が可能です。
覚醒ウエポン スカルクランチャーなんかもう、獲物にしてくれと言わんばかりの位置に5㎜軸があるし(笑)。
エアレイザー覚醒モード!
嘘です(笑)。
でも全然違和感ない。
オートボット、マクシマル出撃せよ!
早く相手になるテラーコンやプレダコンが欲しい。
以上、“BD エアレイザー” でした。
劇中再現度を無視すれば決して出来の悪いものではないビースト覚醒メインライン。
バンブルビーやチーターについては過去の類似アイテムでは再現しきれなかった要素をフォローしつつ、しかし一方ではチープな面もちらほらあり、まぁ正直評価が難しいところはありました。
一方今回のエアレイザーは、デザインのベースはチーター同様、オリジナルのビーストウォーズ版なのですが、変形パターンはまったく独自のものになっています。
という過去の変形パターン、なんか既視感あると思ったら、龍王丸ですよね。
龍王なのになぜか鳳凰に変形することでお馴染みの。
まぁほかにも似た変形をするロボットはいるかもですが。
KD版と較べると一部可動性に劣る部分はあるものの、外見上のチープさはさほど感じないという意味でも、エアレイザー、現状メインラインのデラックスクラスでは一つ抜けた存在になっていると思います。
スタジオ版はなんだかんだもう来月発売なのですが、そちらは構造的にKD版を踏襲したもののようですし、変形トイとしての新鮮さ、面白みでもむしここちらのほうが勝っているかも。
価格も一緒ですしねぇ・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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