今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー ヴェロシトロンスピーディア500コレクション より、
“TL EXー04 ロードホーラー” と、
“TL EXー05 クランプダウン” です。
惑星ヴェロシトロン(スピーディア)で開催されるスピードレースをモチーフにしたレガシーのサブライン、ヴェロシトロンスピーディア500コレクションに、オートボットの
“資源探査員 ロードホーラー” と、
“警察官 クランプダウン” が登場。
日本ではタカラトミーモール限定で発売されました。
いや2月の物量・・
毎年決算月となる3月に大量投入してくるのが日本のトランスフォーマー展開における恒例行事みたいになってますが、今年度は2月のほうが多いですね。
レガシー通常ラインが4つ。モール限定のVSが4つ。スタジオシリーズが3つに、MPGとMPMが一つずつ。最後にキヤノンコラボが一般と限定で一つずつと、計15アイテム。
高額商品も4つと、毎度のことながらタカトミはTFファンの財布は四次元ポケットかなにかだと思ってるんですかね?
僕はMPMとキヤノンコラボはスルー、スタジオシリーズのホットッドとクロスヘアーズモ様子見で予約しなかった(結局のちに購入ww)のですが、それでも10個がいっぺんに届いたので大変でした。
さて、VSはWAVE1の8アイテムのうち半分の4つを1月、残り4つを2月と2回に分けてモール限定で発売されたわけですが、新規造形2種にリーダークラスも含む2月組のほうが豪華ですね。
もっと平均的にさぁ・・
今回はナンバリング的に1月組最後のロードホーラーと、2月組最初のクランプダウンをまとめてレビューしたいと思います。
どちらも既存アイテムのリカラー枠で追加要素もほとんどないので、サクッといきますよ。
資源探査員 ロードホーラー
ビルドロンカラーのグラップルです。
実は初代アニメの第1話に登場していて、崖に落ちたハウンドを引き上げた緑色(というか黄土色)のクレーン車が彼。
しかし、海外でホーラーと呼ばれたそのクレーン車はその後アニメに登場することはありませんでした。
一説によると、グラップルが当初緑色のカラーリングになる予定だったとも言われていますが、本当のところはわかりません。
正式にロードホーラーとしてキャラクター設定が起こされたのは、初期トイの復刻シリーズであるトランスフォーマーコレクションの限定版として、グラップルのリカラーで発売された際。
ちなみにそのときは、ジェットロンのサンストームとのセット販売でした。
ロボットモード
そのコレクション版同様、今回はアースライズ版グラップルのリカラーで再現。
ただのリカラーではなく、頭部造形・・というか表情が変更されています。
しかしなぜ叫び顔・・?
常にこの顔なのでなかなかにシュール。
形状自体はグラップルと同じです。
実は完全なビルドロンカラーではなく、紫ではなくて黒が使われているのですが、それでもやはり明るい緑のインパクトが強いのでどうしてもあちら側のヒトに思えて仕方ないですね。
しかし、ビルドロンももともとはオートボットだったことを考えると、当時の仲間がそのまま残留していると考えるのに無理はない。
なお、UW版デバスターの説明書裏面の一コマ漫画には、かつて彼らがオートボットだった頃のクリスタルシティ建設風景が描かれていますが、そこにロードホーラーもいたりします。
実に7年越しにあのシーンの再現ができるようになるとは・・やってませんけど。
付属品
デフォルトでは左腕に取り付けるバーナーノズルに、
これも拳を反転させて取り付けられるグラップルアームと、
武装類はグラップルと同じものが付属します。
ビークルモード
クレーン車にトランスフォーム。
でも、建設車輌型のTFとなるとやっぱりこのカラーリングのほうが落ち着くなぁ。
クレーンは伸縮。
フックの根元にグラップルアームを取り付けることも可能です。
あ、ロボットの頭部以外にもう一点、グラップルから形状変更されている部分があって、それがこのクレーン基部のジョイント(5㎜軸)。
インフェルノ同様に短くなっています。グラップルでは長めのジョイントがガッチリハマってしまい、外す際に折れてしまうというようなこともあってようですから、改修されたんですね。
ちなみに僕はその話を聞いてグラップルのジョイントに軽くペーパーがけし、緩めに調整したので問題なし。
バーナーノズルはクレーン右側に、ライフルとグラップルアームはクレーン基部の左右にマウントできます。
警察官 クランプダウン
大本はダイアクロンのニューカウンタック ポリスカラー。
ロードホーラーの場合と同じく、トランスフォーマーコレクションにてアラート(レッドアラート)のリカラーで限定発売されたのが、TFキャラとしての初出だと思います。
やはり2種セットでの発売で、相方は同じカウンタック型のディープカバー(ランボル(サイドスワイプ)のリカラー)でした。
ディープカバーについては、すでにネトフリ版やジェネセレ(日本未発売)でシージ版サイドスワイプのリカラーで発売されていますね。
今回はバーンアウトに続いてのダイアクロンユニバースからの参戦・・のはずなんですが、日本版公式ページでは “エンシェントタイムユニバース” からの参戦とされています。
・・なにそれ?
また、バーンアウトと同じくクランプダウン自体はAIロボットで、人間の女性警察官、手塚ミコの運転でレースに参加しているもよう。
ロボットモード
やはりコレクション版同様、今回はキングダム版レッドアラートのリカラーで再現。
ロードホーラーと違って新規造形パーツはない、純粋なリカラーアイテムです。
しかし、なんだかんだこの型も相当な数が出ていますね。
僕もこれで5個めだけど、それで全種類の半分くらいですか?
シージ版サイドスワイプからもう5年か? 経ちますけど、安定の出来のよさにはあらためて感心させられます。
付属品
やはりレッドアラートと共通で、肩のミサイルランチャーと
ライフルと組み合わせてアックスにできるパトライトと、
この型の付属品がフルセットされています。
ちなみに肩のミサイルの弾頭パーツは地味にアップデートが繰り返されています。
一番上がSG サイドスワイプに付属のもの。
後端の接続軸以外に、単体で手持ちできる5㎜軸が生えていました。
KD サイドスワイプおよびレッドアラートではその5㎜軸がなくなりました。
ちなみに両者の違いは成型色と塗装のみ。互いに交換すれば塗装する必要なかったのに・・
そしてさらに今回、接続軸の5㎜部分がかなり短くなったことでランチャーへの付け外しが容易になりました。
というか、短くし過ぎて若干ポロリしやすくなってしまいましたけどね。
一方で、これまでのものだとランチャーの前後を逆にして取り付けた場合、わずかに隙間が空いたのですが、今回のものは隙間なくぴったり入るようになりました。
デフォルトの向きだとダボが干渉して頭部の可動が阻害されるので、これはもうランチャーの前後を変えたほうがいいのかも。
ビークルモード
ランボルギーニカウンタックモチ-フのスーパーカーのパトカー仕様にトランスフォーム。
側面のPOLICEの文字や、ロボットモードの胸部でも確認できますが警察をイメージしたエンブレムと一体化したオートボットマークが格好いい。
というかプロールもそうですが、あくまで日本のパトカーがモデルなので、海外からしたらこのカラーリングはわりと珍しいのかも。
安定のシンプルかつかっちり決まる変形はもはや芸術。
なんですが、先ほどのロボットモードの背面画像で既にお気付きかと思いますが、ウインドウの右側が割れてますね。
いつ割れたんだろう? 最初から割れてたのかしら? 全然記憶にない・・
武器類は車体側面などにマウントできます。
比較画像
まずはロードホーラー。
基型のER グラップルと。ロボットモードで。
造形の変更は頭部・・というか表情が変わっただけですが。あとはカラーリングが違うのみです。
肩や脛など、地味ですが塗装箇所も増えてますね。
やはり常に口開けてるのはかなりシュールですね。
なんで彼に限って表情変えたんだろうか?
ビークルモードでも。
TFファンだからこそ馴染みのある緑色の建設車輌ですが、少なくとも日本ではオレンジのほうが現実味はあります。
UW デバスター(デバステーター)から、グレン(フック)と。ロボットモードで。
ともに明るい緑がメインカラーですが、けっこう色味は違ってました。
本家(?)ビルドロンのほうがより明るいですね。本来的には同じ色なのかもしれませんが。
ちなみに色以外、見ためはまったく違います。
まぁ、同じくクレーン車がモチーフというだけですからね。
サイズもグレンのほうが一回り大きいです。
UW ビルドロン、でかいんだよな・・
ビークルモードでも。
ビークルモードも全然違う種類のクレーン車でした。
なお、グレンのクレーンは仰角変更ができるだけで旋回も伸縮もできないので、クレーン車のトイとしてはロードホーラー(グラップル)の圧勝。
続いてクランプダウン。
基型のKD レッドアラートと。ロボットモードで。
頭部含め新規造形箇所はなく、カラーリングのみの変更。
メインは同じく白ですが、アラートで主に赤かった部分がグレーに、グレーだった部分が黒く、頭も黒くなったこと随分と印象は変わってますね。
やはり若干引き締まって見える。
ビークルモードでも。
パトカーと消防指揮車。
こちらはロボットモードほど色的な違いがないですね。
しかし、実際にカウンタックを使ってる警察や消防署ってあるんだろうか?
金持ちだな・・
同じパトカーモチ-フのER プロールと。ロボットモードで。
型としてはともにシージでサイバトロンモード、アースライズからキングダムでアースモードが発売されたわけですが、プロールたちフェアレディ型が新規でアースモードが作られたのに対し、カウンタック型はリデコで済まされました。
まぁそれでも十分なわけですが、その扱いの差はなんなんだろうか?
個人的に、フェアレディ型はサイバトロンモードのデザインおよび設計をミスっただけという気もします・・
ビークルモードでも。
カウンタックに対してフェアレディは随分と細身ですね。
どうなんだろう? 実際もこんな感じなんだろうか。
さすがにフェアレディが少し小さいかな。
・・うん。とくに言うことはないか(困)。
以下、画像
可動性などについては先にリンクを貼った基型のレビューをご参考に。
ということで何枚かアクションポージング。
まずロードホーラー。
ロボットモードでもクレーンが動かせるので派手なアクションも可能です。
立て膝も問題なし。
変形のための可動で足首がけっこう柔軟に動くので、真っ直ぐ伸ばすこともできますからね。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
走るロードホーラー。
クレーン車がスピードレースに参加て場違いだろう、と思ったのですが、設定では一応コーズの保全などを担当する裏方要員ということになっています。
ただ、本人的にはいつでもレースに参加できる準備はできているそう。
続いてクランプダウン。
強いて言うなら手首ロールまであると、こんなふうに武器を連結させたときの両手持ちがもう少しさまになったんですけどね。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
走るクランプダウン。
同じダイアクロンユニバース出身のバーンアウトと並んで、レース参加者なおなかではわりと地味な存在ですね・・
極秘任務のためにビルドロン部隊に紛れ込むロードホーラー。
今頃グレンは仲間たちが拘束しているはずだ。
スク「よぅし、到着したぞ。トランスフォーム! みんな作業にかかれ!
ロン「ぅん? グレン、おまえなんか縮んでないか?
ロー「そ、そんなことないぜ。気のせいだろう?
ボ「そうかな?
グ「騙されるな! そいつは偽物だ!
スカ「なに!? グレンが2人?
ミ「いやよく見ろ。こっちは全然別人だろ!
初代アニメなら全然ありえる展開(笑)。
ちなみに正義の戦士たちが悪の戦士になりすますという作戦はマスカレードのときに実践済みです。
司令官自らノリノリでやってましたね。そのやりくちはむしろ悪なんだが・・
なお、もちろんすぐバレました。
一方その頃、新米警察官クランプダウンはベテラン巡査長(本当は戦略家)プロールから警棒の扱い方をレクチャーされていた。
プ「いいか。ヤられる前にヤる! それが制圧術の鉄則だ!
ク「勉強になります!
いやダメだろ・・先ほどまでスピードを競い合っていた選手たちが協力してなにかに立ち向かっている!?
いったいレース中になにが・・?
ク「一度やってもらいたかったんだ、お姫さま抱っこ。
イ「モブが弄ってんじゃねぇ!(怒)
以上、“TL EX ロードホーラー” & “TL EX クランプダウン” でした。
ぶっちゃけ、最初はどちらもスルー案件でした。
なんかね、いろいろと勢いで買ってしまいましたね。
正直、持ってても持ってなくても今後のTF人生にとくに大きな影響はないとは思うんですが、だからといって後悔はしていません。
それはそれ、結局持ってるに越したことはない(どっちだよ)。
そんなわけで、ともにすでに実績のある良アイテムのリカラーですから、今さらとくに言うこともありません。
ロードホーラーに関しては頭部新規造形に、クレーン基部ジョイントの改修と、一応レアキャラのリメイクだからなのか、多少気遣いがあった感もあります。
ただジョイントの改修はともかく顔はなぁ・・なんで叫び顔固定にしちゃったのか。
今後ネタキャラ化しそうです。
そういう意味では掘り出し物だったかも(笑)。
クランプダウンは、あらためてあの型の完成度の高さを関しましたね。
オプティマスなどもそうですが、シージのWAVE1アイテムの多くはそれ以前のものから一段階も二段階も進化していて、まさしくTFの新たな時代の幕開けを感じたものです。
そこからアースライズ、キングダム、そしてレガシーと受け継がれていくわけですからねぇ・・
まぁコストカットカットだったり品質だったり、いろいろ気になる点はありますが、それでもトータルで考えるとすごい時代になったと思います。
ラインナップ的にもね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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