今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー12 エリーター1” です。
“戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー” などに登場したオートボットの女性戦士のリーダー、
“エリーター1(ワン)” が、
レガシーで発売されました。
アーシーもそうですが、エリータもこのところ度々登場するようになりましたね。
アーシーと違って同名の別人(?)がいないので、アイテム数でこそ後れをとっていますが、パワーオブザプライム(PP)、ネトフリ版WFC、そして今回のレガシーと、およそ2年に1度のペースでリメイクされています。
これはなかなかなのペースですよ。
ただ、アーシーの場合はほぼ毎度新規造形(最新作は旧版から流用している部分もありましたが)なのに対し、エリータはPPではスタースクリーム、WFCではER アーシー、そして今回も、発売こそ先ではありますがミネルバありきの造形と、どれも流用で済まされているのは少々残念なところ。
でもそのおかげか、毎回姿形がけっこう違っているので、登場頻度のわりには新鮮味があります。
では、レビューしていきます。
戦士 エリータワン
初出は初代アニメのエピソードの一つ、「アルファートリンを探せ」。
いわゆるウーマンサイバトロンのリーダーで、サイバトロン(セイバートロン)星に残った仲間たちをまとめてディセプティコンに抵抗していました。
そしてオプティマスの恋人。
時間を止めるシークレットパワーを持っていますが、その使用には生命の危険も伴うというもの。
実際劇中では死にかけて、アルファートリンに助けられます。
ネトフリ版ウォーフォーサイバトロンでも同じような役回りで登場するなど、ここ数年で露出が増えてきた印象です。
ロボットモード
ウーマンサイバトロンと聞いてイメージする姿とは、今回はかなり違っている印象。
やはり、脛が普通の男性型同様にボリュームのあるものになっているのがもっとも目立つところですよね。
脛が人体同様にほっそりした、従来の女性型デザインもそれはそれでいいんですが、こういうデザインも胴体部や太腿の華奢な感じがかえって目立って、いい感じに女性的に見えるので個人的には好きです。
色っぽさよりも健康的な可愛らしさが勝つような感じかな。
まぁ、少年っぽくも見えますけどね。
先にも言ったようにミネルバありきのデザインなのですが、そのミネルバというのはIDWコミック版に登場するミネルバで、超神マスターフォースに登場するヘッドマスターJrのミネルバとはデザインもちょっと違うようです。
そのコミック版のミネルバがどういう感じのキャラクターなのかはわかりませんが、そもそもミネルバの海外版仕様はナイトビートという男性キャラなので、場合によっては彼への流用もありうるかもしれませんね。
特徴的な頭部はオリジナルのデザインを踏襲。
ぶっちゃけ、造形的には頭部以外にエリータ要素はなかったりします。
もちろんカラーリングでそれっぽい感じにはなっているんですけどね。
ともあれ、お顔はなかなかの美人さん。WFCではなぜかガングロでしたが、今回は色白です。
目から頬にかけてのラインディティールがなんとなく好き。
肩の上に配意される前輪付きのアーマー部も特徴的。
これもこそまさしくミネルバ的要素なのですが、アーシー型のシルエットにも若干被るところではあります。
前方向に寝かすように配置することも可能です。
ちょっと肩周りが窮屈になりますが。
肩周りというと、そもそも肩に突起があるため背中のガワと干渉してそのままだと腕が開きにくいです。
まぁ、ガワを浮かせば動かせるんですが、
ちょっと可動にはクセがありますね。
そのガワ・・ビークルのボンネット部を背負った後ろ姿。
ランドセルを背負っているような感じですが、わりとコンパクトにはまとまっていると思います。
脚部は太腿から脛まで、肉抜きというか、裏側感がちょっと目立ちますね。
そして後ろ姿にはあまり女性的な雰囲気はない・・
付属武器
エナジョンウエポン
形状の違う2種類のブラスター(ビームガン)が付属。
どちらもクリアブルー成型なのでエナジョンウエポンと解釈しますが、詳細はよくわかりません。
こういうところも、もうちょっとちゃんと説明が欲しいです。
海外向けには、パッケージに印刷されているQRコードを読み取ることで各キャラの設定が見られるようですが、日本版はそのコード部分をがっつりシールで隠してくれてますからねぇ。
2丁の武器は連結させることもできます。
ビークルモード
バギーっぽい雰囲気の架空のビークルにトランスフォーム。
形状デザインはやはりIDW版ミネルバのビークルがベースのようです。
なかなか可愛らしくていい感ではあります。
カラーリングも相まって女子ウケもよさそう。
なお、ミネルバではパトライトが付いているルーフにはロボットの頭頂部そのままのセンサー(?)が配置されています。
設定的には、実際にここに頭部が収まる変形というイメージなんでしょうか?
ただ今回はダミーパーツでの再現となっており、5㎜軸接続で取り外すことも可能。
成型色ままなのが少し残念です。頭部と同じように塗装してほしかったかな。
運転席の内部はけっこう空間が空いているので、適当なフィギュアを乗せることもできるかもしれません。
ただウインドウの開閉ギミックなどはないので、乗せる場合は変形時に入れ込むような格好になりますね。
後ろ側、ロボットの足の裏がジェットエンジンのような感じで配置されるのもよい感じ。
縦横に計4つ開いた5㎜穴で拡張性も高いです。
変形は、車体後部を脚部で構成したり、側面も全腕部が露出していたりと、単純なガワ変形にはなっていません。
でも裏はこんな感じ。
この宿命からは逃れられないのか・・
武器は車体側面などに取り付けられます。
側面だけでも片側に3ヶ所と、5㎜穴はけっこうたくさんありますね。
比較画像
PP版と。ロボットモードで。
同じくPP版スタースクリームの流用で、コンバイナーコア仕様のボイジャークラスで発売されたエリーター1。
通常ラインで一般販売された初のエリータでしたね。
しかし、頭部やカラーリングにオリジナルの面影はあるものの、かなり思い切ったアレンジをしたものだと思います。
結局一般販売の女性型だけでは5体合体もできませんでしたし、ちょっと中途半端な感じはありました。
ビークルモードでも。
PP版は大型ジェットに変形。
こうなるともう完全に別物じゃないですか・・
まぁレガシー版も誰だよ? というところなのですが。
WFC版と。ロボットモードで。
WFC版はER版アーシーの流用。
しかし、頭部だけでなく胸部や肩など、意外と細かくパーツが変更されていました。
ただ当然基本はER アーシーなので、変形トイとしては微妙なものしたね。
エリーター1としても、プロポーションはイメージに近いですけど、実は頭部形状とかもアニメ版とはけっこう違うんだよなぁ・・
あとなぜかガングロ(笑)。
ビークルモードでも。
もしもエリータがみんなと一緒に地球に来ていたら、今回みたいな車に変形したのかも。
というか、劇中でエリータの変形シーンってあったっけ?
レガシー レーザーオプティマスと。ロボットモードで。
かつての恋人同士、それぞれ新たな姿となっての再会・・というストーリーは特にないのかもしれないけど。
奇しくも肩の感じがお揃い。ほぼペアルックじゃないか(笑)。
ビークルモードでも。
どちらもオフロードに強そう。
以下、画像
可動は良好。
先にも言った通り肩周りの可動に若干クセがありますが、それ以外は素直に動かせると思います。
足首はほぼ90度内側に曲がるので、かなりの大股開きでも安定して自立できます。
腕の細さゆえになかなか実現しなかった手首のロール可動も実装されています。
立て膝は、膝を突かなければよい姿勢で落ち着けます。
いや、それ立て膝やないがな・・
とくに変形にかかわる部分でもないんですが、脛を若干外側に曲げることができるので、なんとなく内股っぽいポーズもとれます。
エリータこういうキャラじゃないけどね。
実際、イメージよりも可愛らしいというか、若いような雰囲気もあるんですよね。
結局のところミネルバのリカラーだから、ということなんでしょうが、ER アーシーをそう解釈したように、今回のレガシー エリータも少女時代と考えるのもいいもしれない。
スタンドを使って。
まさか、ここへ来てスタンド対応穴がないとは・・
なので、背中のガワ(ルーフ)からセンサーを外し、そこの5㎜穴を仕様。
まぁ、3㎜より5㎜のほうが安心感はあるんだけども。
手首ロールのおかげで連結させた武器のグリップをそれぞれ保持することも可能。
シェルターは完璧なんだな? ごっこもできますよ。
オ「やぁ、エリータ。新しいボディかい?
なんだか若々しくなったじゃないか。
エ「あらオプティマス、今までの私は老けてたって言いたいの?
オ「これは失礼、そんなつもりじゃないかったんだ。
なにが言いたいかというと・・君はいつも素敵だよ。
エ「ふふっ・・冗談よ。ありがとう、オプティマス。
貴方の新しいボディも今まで以上に力強くて、凜々しくて最高よ。
やっぱり時代は肩パッドよね。
オ「おっと、楽しい会話の時間はお終いだ。ディセプティコンが来たぞ!
エ「援護は任せて!
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