ヘキサギア クイーンズガード レビュー

 今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、

“ガバナー クイーンズガード” と、

その乗馬となる “ジーク・スプリンガー クイーンズガード仕様” です。


 SANAT直属の護衛騎士団、“クイーンズガード” と、彼らが駆る真紅のジークスプリンガー、“ジーク・スプリンガー クイーンズガード仕様” が発売。

 お馬さんのほうはコトブキヤショップの限定発売となりました。

 今回は、まさに人馬一体の一人と一頭をまとめてレビューしていきたいと思います。


 ヘキサギアも5周年を迎えました。

 めでたい!

 先日の5周年記念6時間トークショーも、公開企画会議、新製品発表、投稿作品紹介の3部構成で大いに盛り上がりましたね。

 新製品発表はまたも怒濤の勢いでしたが、たぶんあれ、6周年までに全部は発売されないだろうな(笑)。

 投稿作品紹介もイラスト部門を含め180件を超える大ボリュームでした。

 一つ一つの作品に開発側のお三方もコメントをくださり、視聴者のチャットコメント含め、互いに互いを褒め称え合うような、非常に熱く、かつ温かい空間になっていましたね。

 リアルタイムで参加できなかったことが残念です。

 実は、当日17時くらいまで余裕があったので、見れるとこまで見とこうとYouTubeを開いて待機していたんですけど、なんでか以前の4周年ラストスパート配信を気付かずに一時間ほど見ていたという・・

 いや、なんかおかしいな、とは思ってたんですけどね。

 メッサーフロートが来週予約開始です、と言われてやっと、あ、これ違うわ、となったという(笑)。

 だってさぁ、ヘキサギアトークショーで検索して、一番上に出てきたやつやと思うやん。

 しかも、16時ジャストに再生始まったし・・(それは僕自身がその時間に開いたからだろ)

 とまぁそんな感じで、5周年の配信についてはあとからアーカイブでチマチマ見たんですけどね。

 僕も作品投稿しておりまして、まさに今回レビューするお馬さん・・の一般機を使った組み換えを投稿させていただきました。

 開発陣、そしてチャットのほうでも嬉しいコメント多数いただきました。ありがたいことです。

 フリービルドへの投稿自体が初めてだったので、ちょっともたつきましたけどね。

 画像のサイズ規定厳しくない?

 パーツなに使ってるかも、思い出すのに苦労しましたよ。組み換えてるときはあんまり意識してないし。

 まぁ、僕の場合は基本的に加工はせず、いつでも元に戻せるパチ組み換えが大半なので、そういう意味では公式側のレギュレーションチェックも楽なほうだったんじゃないかなぁ、と。

 そんな5周年の記念アイテムとなるのが、最新の人型ヘキサギア、ブイトールで、まさに配信を見ながら組んだという方も大勢いらしたと思うのですが、うちに当日内に届いたのは赤い馬だけでした。

 いや、ブイトール公式で買わなかったからね。

 すみませんね。罰当たりですね。

 というか、きっと赤い馬を買ってる人もたくさんいると思うんだけど、一緒にブイトールも買ってるんでしょうね。みんなそっちを先に組んでるみたいで、先に馬組んでる人僕以外にだれもいなんじゃないか? とか。

 少なくとも土日のTLには流れてきませんでした。

 まぁ、僕の場合はブイトールまだ届いていなかったわけですが、いつまでもクイーンズガードを待たせるわけにもいかないなので、仮に同時に届いていても先にこっちを組むつもりではいました。

 さて、また長くなりましたが、そろそろレビューに移りたいと思います。

 キットはパチ組み。

 ガバナー クイーンズガードのみ、一部塗装での仕上げです。

 なお、それぞれ基本的な仕様はガバナー イグナイト・スパルタン、ジーク・スプリンガーの一般機と同じなので、そのあたり、今回のレビューでははしょっていますのでこちらをご参考にお願いします。

ガバナー クイーンズガード

 SANATを守護する精鋭ガバナー。

 ベースとなっているのはイグナイト・スパルタンで、成型色および頭部形状、そして武装一式が変更されています。


 まず本体のみで。

 アーマーはイグナイト・スパルタンと同形状ですが、スパルタンではダークぶるルーだった部分がSANATの象徴であるアグニレッドに変更。

 グレーだった部分はダークブルーになっているので、組み合わせを変えればダークブルー一色のスパルタンも組めますね。

 造形の変更は頭部(ヘルメット)のみ。

 飛行型ヘキサギアへの搭乗も想定したという、後方に向かって流線型の形状になっています。

 角のような突起も特徴的ですね。


 その頭部をアップで。

 視界を確保するスリットの形状も変わって二重になっています。むしろ見えにくそうだけどなぁ・・

 なお、スパルタンではスリット部分は塗装済みになっていましたが、こちらは無塗装なのでメタリックブルーのマーカーで塗りました。


 フル装備で。

 スパルタン同様、背部のユニバーサルアームを介して規格外の大型武装をマウントしています。

 やはりジーク・スプリンガーなどのヘキサギアへの騎乗を前提とした装備ですが、近接メインのスパルタンとは異なり、遠距離用の射撃武装を備えるのは、そもそも敵を近付けないことが第一の護衛騎士団ゆえでしょうね。


付属武装

クリミナルバスター

 メイン武装となる長射程射撃武装。

 スパルタンのコロッサルランス同様、ガバナーの身長の数倍はある超大型武装です。

 中央の基部はコロッサルランスと共通の造形で、基本構造も同じく中央部で折りたたむことができます。

 たたんでもまだぜんぜんでかいですけどね。

 なお、コロッサルランスはパイルバンカーのような穂先の射出ギミックがありましたが、こちらは砲身の伸縮ギミックなどはありません。


 砲身を支えるアタッチメントパーツが付属。

 さすがに自立困難な場面も多いので、これを使ってミニフライングベースなどで支えてやるとよいです。


ビヨンド

 SANATの紋章をそのまま立体化したような特徴的な形状のシールド。

 高性能な外部演算装置も兼ねているそうで、SANATと強くリンクするための機能もあるのだと思います。

 しかし、そんなものをシールドとして使ってよいものなのか?

 中央部にはクリアパーツをはめ込む仕様で、内側にはSANATの紋章が造形されています。

 そこをシルバーなどで塗ったほうがよかったかな。

 裏面のグリップなどの仕様はスパルタンのラウンドシールドと共通。

 直接前腕に取り付けるためのアタッチメントパーツも付属します。


ジャックブレード

 近接戦闘用のソードタイプの武器。クリアパーツの一体成型です。

 ハイドストームのVICブレードと同じ機能を持ち、斬りつけた対象を強制停止させることができるそうです。

 側面に3㎜軸があるので、太腿などにマウントできます。


ジーク・スプリンガー クイーンズガード仕様

 SANATを守護するクイーンズガード用に、とくに獣性の強い個体を選んで調整された真紅のジーク・スプリンガー。

 一般機との見ための違いは、まずその真紅の外装。

 俗にアグニレッドとも呼ばれるこの暗い赤色の外装は、一般機の外装よりも高い熱耐性を持ち、さらにあえて視認性を上げることによる威圧効果もあるとのこと。

 ほか、唯一の武装である額の1本角も形状こそ一般機のものと同じですがより強力な武装に変更されており、さらに高い獣性を制御するための装備として頭部に競走馬に付ける目隠しに相当するものと手綱が追加されています。

 キットは外装パーツの成型色を変更し、新規パーツとベース部分にSANATの紋章がプリントされたフライングベースを追加した豪華仕様となっています。


 では、新規追加パーツ周りをメインに見ていきたいと思います。


ブレイジングホーン

 一般機が増備するラムホーンと形状は同じですが、素材に高純度の碑晶質が用られ、使用時に瞬間的に高熱を発して対象を溶断するヒートブレードになっています。

 そんな武装を、クリアオレンジ成型で再現しているのですが、これは発熱状態ということなんでしょうかね?

 外装と同じ赤色成型のパーツも付属しているので。そちらは通常時という感じで使い分けるのが正しいのかな?

 ただこのパーツ、頭部外装に挟み込む仕様なので、簡単に付け換えができないのが難点ですね。

 なんで3㎜軸接続にしなかったんだろう?(一般機のレビューのときにも言ったかも)軸接続なら組み換え時にもいろいろ応用が利いたのに・・


ディセプション・リピーター

 頭部センサー(目)を覆うように配置され、まさに競走馬の目隠しのようにジークスプリンガーの視野を制限、ガバナーによる制御を助けるとともに敵勢力の索敵を阻害することができる特殊装備。

 こっちで索敵阻害しておいて外装は視認性を上げてるとか、なんかちぐはぐな感じはしますけどね。

 また、手綱の基部も兼ねています。

 手綱はリード線で再現されるのですが、これがちょっとテンション高めのリード線でクセ付けがしにくく、状況によっては持たせていたハンドパーツが外れてしまうこともあります。

 だいたい画像のようにピンと張っている感じなんですね。

 なお、設定としてはディセプション・リピーターが外され、ガバナーの制御を離れたときこの赤いジークスプリンガーは本来の獣性を開放し、文字通りの暴れ馬と化すということです。

 外すことで露わになるセンサー(目)はもちろん塗装済みです。


テールスラスター

 このスラスター自体は一般機のものと性能もそう変わらないものだと思うのですが、クイーンズガードが装備するクリミナルバスター射撃時の廃熱にも利用され、そのときに一際大きな白烟(白煙)を上げるということで、新規造形のエフェクトパーツが付属しています。

 まぁ、煙というよりは翼のような造形になっていますから、そっちのイメージで使うほうがしっくりくるかな?

 無色クリア成型なので好みのクリアカラーで色を付けるのもよいでしょう。

 一般機に付属したエフェクトも付属します。


 では、ガバナー騎乗。

 通常時はテールスラスターの基部に折りたたまれているバックアームを展開。ガバナーの背部ヘキサグラムコネクタに接続することで固定できます。

 わかりやすいようにユニバーサルアームは外しています。


増設座席

 ジーク・スプリンガーの頭部を外し、代わりに装着することで獣性を最小限に抑え、一般的なガバナーでも操作できるようにするための特殊装備。

 で、ガバナーを乗せるとこう。

 ケンタウロスっぽい見ためになりますが、クイーンズガード仕様の性格からしてあまり必要な形態とは思えませんね。

 なお、このときはバックアームを移設することでガバナーを固定します。


フライングベース


 メインのベースとサブのベース、それに支柱が2本付属します。

 メインベースには大きくSANATの紋章がプリントされていて特別感があります。

 組み合わせるとこんな感じ。

 ジークスプリンガー本体用と、騎乗するクイーンズガードのクリミナルバスター用に2本支柱があるわけですね。

 フライングベースというと支柱の回転軸が緩く、それなりの重量のものを乗せるとくるっくる回って転けてしまうこともままあるのですが、今回のように2点支持する場合はその心配もないですね。


比較画像

 まずクイーンズガードとイグナイト・スパルタン、本体のみで。

 カラーリングと頭部造形の変更。頭部はむしろクイーンズガードのほうがシンプルな形状になっていますね。

 感情を殺し、ただ淡々とSANATを守護するとか、ある種機械的なイメージもあるなぁ。


 フル装備で。

 ガバナーなのに画角に収めるのが大変・・

 クリミナルバスターのほうがコロッサルランスより全長が長いですね。

 ともに基本装備はヘキサギアへの騎乗が前提。しかし、クイーンズガードは万一のために直接近接戦闘が可能なサブウエポンを携帯しています。

 あらゆる事態を想定している、プロフェッショナルな感じがします。


 続いてジーク・スプリンガー。一般機と。

 ダークブルーの外装が真紅に変更され、角もクリアカラーになって特別観がありますね。

 やはり赤いと無条件に強そうに見える擦り込みよ・・

 目隠しもね。なんとなく強者感ありますよね。

 強いやつはだいたい目隠ししてますしね(笑)。


 騎乗して。

 前線に突撃して格闘戦をこなす一般兵と、後方で砲撃するエリート。

 ただこうなると、クイーンズガードはそもそも馬に乗る意味があるだろうか?

 もちろん画的に格好いいんですが、実用的な問題として。

 まぁ、その姿を見せることに威圧的な意味がある、ということなんでしょうね。


 さて、ついでといってはなんですが、ちょっと今後機会がなさそうなので、ガバナーズウエポン コンバットアソートもここで紹介してしまおうと思います。

 その名の通り、ガバナー用の武器やアクセサリを数種類セットにしたオプションシリーズです。

 武器アクセサリ類のオプションということなら、先にアーミーコンテナセットというものも発売されていますが、あちらが文字通りアーリーガバナーに合わせた、現実世界でもありそうなデザインの武器類だったのに対し、コンバットアソートの武器類は未来的なデザインが採用されています。


ガバナーウエポンズ コンバットアソート01

 左からプラズマソード、試作大型レーザーライフル、タクティカルハンガーとタクティカルコンテナ、ハンドグレネード、ジョイントのセット。

 試作大型レーザーライフルはこのように分解することも可能です。


ガバナーウエポンズ コンバットアソート02

 同様に左下から、タクティカルアーマー改、マルチサプライケース(2種)、ショットガン弾倉、グリップパーツ。

 続いて上から、ハンドガン、強化ショットガン、プラズマキャノン、大型プラズマソードのセット。

 ハンドガン、強化型ショットガン、プラズマキャノンも分解可能。

 01のレーザーライフル含めていろいろと組み替えることも可能です。


 ただまぁなんというか・・第3世代期のガバナーに持たせてみてもなんか浮いた感じがするんですよね。

 デザインもそうですが、なにょりディティールが精密過ぎて武器だけ解像度が高いというか、最先端過ぎるきがするんですよ。

 先日発表されたガバナー LAT ソリッドのプライムやクレイドルに持たせたら、ひょっとしたらしっくりくるのかもしれないなぁ。

 第3世代期でそうなんだから、アーリーガバナーが持つとオーパーツ感がすごい。


以下、画像

 騎乗状態で何枚か。


 クリミナルバスター発射!

 けっこうな反動がありそうだけど、その細い脚でふんばれるのかしら?

 そしてテールスラスターが廃熱に一役買うという話も、砲身の直結はしてないのにどういう経路を伝っていくのか・・


 敵の接近を許しただと!?

 構わん! 近接戦でケリをつける。

 といってもジャックブレードはあくまで補助的な武装。

 リーチもないので接近戦と言うことではジークのブレイジングホーンの出番かもしれません。

 すれ違いざまにジャックブレードで斬りつけて機能停止させて、切り返してきてブレイジングホーンでトドメ、かな。


 しばしの休息。

 騎手と乗馬の信頼関係も、一般騎兵の比ではないのだろうな。


 ケンタウロスモードで。

 うぅむ・・やっぱりこの形態だと得物は槍のほうが似合うかなぁ。


 ご安心くださいSANAT様。

 貴方は我々が生命に代えてもお護りいたします!

 この絵柄のアクスタ、Twitterのフォロワーさんから譲ってもらえて本当によかった。

 あらためまして、ありがとうございます。


 本来の設定から外れても、3機小隊の隊長機という雰囲気で一般機と絡めても画になります。

 というか本当、目立つ。

 3倍のスピードで迫れそう・・

 そういえば、かの赤い御仁もあのときは長物の射撃武器持ってたな。


 恒例の組み換えチャレンジ・・といっても馬弄りは一般機のときにかなりいろいろやったのでもうこれといったものが思いつきません。

 なので、2パターンだけ。


ジーク・アムドゥシアス

 やはりやらずにはいられない、アグニレイジとの組み合わせ。

 といってもウイングを拝借したくらいですけどね。

 あとロード・インパルスから尻尾も奪ってきました。

 かなりお手軽な組み換えですが、カラーに統一感があるので綺麗にまとまりました。

 ファイナルファンタジーⅨに出てきた同名のモンスターがモチーフです。

 そっちは真っ黒でしたけども。


ジークリンデ・ホイールⅢ(ドライ)

 冒頭でも触れたヘキサギア5周年イベントで投稿した、ジーク・スプリンガー一般機の2頭立てチャリオット、ジークリンデ・ホイールを3頭立てに改修したものです。

 馬3頭の連結はなかなか巧くできたと自負しているのですが・・車体についてはほぼそのまま手を入れていないので、そっちのボリュームが馬3頭に負けてしまいましたね。

 ギロチン型の車輪で歩兵がバナーを轢き殺す(酷い・・)イメージなのですが、これだとその前に馬に蹴り殺されるだけだなぁ・・

 もっと車体に横幅を広げる・・なんならギロチンを倍に増やすというのもありかもしれません。

 また改良していきたいと思います。


 以上、“ガバナー クイーンズガード” & “ジーク・スプリンガー クイーンズガード仕様” でした。


 少女を護る真紅の騎士。浪漫ですね。

 ガバナー クイーンズガードは本体こそイグナイト・スパルタンのカラバリ頭部変更でしかないですが、メイン武装がガラリと変わって色だけでなくかなり印象が変わりました。

 SANATの護衛騎士と、設定上も非常に重要な存在というところで、今後この色のガバナー(パラポーンか)もひょっとしたらちらほら出てきて、LAのなナイトストーカーズの対となる存在になったりするんじゃないかとか、考えてしまいます。

 お馬さんのほうは、これもまぁただ赤くなっただけで強そうに見えるのですが、クリアパーツ製のブレイジングホーンに、テールスラスター用の新規エフェクトパーツとやはり一般機よりもワンランク上の仕様という感じ。

 なかでも個人的に一番気に入ったのは目隠しパーツ、ディセプション・リピーターですね。

 もちろんそのまま目隠し兼手綱の基部として使うのもよいのですが、角度を変えて付ければお洒落なアクセサリにもなりますし、ほかのヘキサギアに付けても似合いそうだし、あれもっと欲しい。

 フライングベースはね。SANATの紋章プリントは嬉しいのですが、あの回りやすい支柱はなんとかならないものかと・・

 それこそ接続軸を六角にすればいいのにと思うんですが。

 今度またバージョンアップするときがあるなら、少し考えてほしいですね。


 といったところで、今回はあっさりめで終了とします。

 今日、このあといろいろ届くはずだからしばらく忙しくなりそう・・

 では、またのご訪問を。

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