今回のレビューは、ノンスケール フレームアームズ・ガール より、
“FAG ハンドスケール バーゼラルド Animation Ver.” です。
コトブキヤのオリジナルコンテンツ、フレームアームズに登場する汎用型FA、“YSXー24 バーゼラルド” を擬人化した、
フレームアームズ・ガール、“バーゼラルド” のアニメ版デザインをメガミデバイスで再現した、
“メガミデバイス バーゼラルド Animation Ver.” をおよそ1/2サイズに縮小したモデルが、
ハンドスケールシリーズから発売されました。
うん。商品概要の時点ですでになにを言っているのかよくわかりませんが・・(笑)
これまでに轟雷、スティレット、イノセンティア、アーキテクト(その他、初音ミクや各種バリエーション、コラボアイテムなども)と、FAGベースの縮小モデルとして展開してきたハンドスケール。
なので、商品カテゴリとしてはあくまで “フレームアームズ・ガール” だったわけですが・・
今回のバーゼラルドは先の通り、かなり複雑です。
基データとなっているのはメガミデバイスとして発売されたアニメデザイン版で、パッケージイラストもメガミ版のそれがそのまま使われています(これまでのハンドスケールには通常FAG版のパッケージイラストが使われていました)。
ということは、メガミデはないのか?
メガミデバイス ハンドスケール バーゼラルド Animation Ver.ではないのか?
まぁ、いろいろややこしい事情があるのかもしれません。
モノの自体出来の善し悪しに直接関わることではないから、どうでもいいちゃあ、どうでもいいんですけどね。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みに一部塗装での仕上げです。
パッケージ
メガミ版と並べてみました。
イラストはもちろん、イメージカラーもイエローなので淡いブルーだったFAG版とはその点でも違います。
しかし、ハンドスケールの箱もそこそこ分厚くなってきましたね。
素体モード
まず素体(本体)のみで。
素体から武装へのモードチェンジギミックがあるのはハンドスケールでは初ですね。
デザインベースはメガミ版なので、頭頂部までのサイズはこれまでのハンドスケールよりもさらに小さくなっています。
まぁウサミミのぶん、全高はさほど変わらないんですが。
しかし小さい。
もちろんパーツも小さいのですが、ただ初期の轟雷、スティレットと較べると格段に組み易くっている印象。
ほぼストレスなく組み上げることができました。
ハンドパーツはイノセンティアの流用ですね。
2種類の平手と握り手、武器持ち手が左右分付属します。
カラーリングもやはりメガミ版(というかアニメ版)を踏襲しているので、髪の色や一部メカ部分のくすんだ感じのゴールドなど、FAG版とは違う特徴的な配色になっています。
タイツ部分には艶消し加工が施されているなど、このサイズでもしっかり質感にこだわってくるのはさすが。
ただ色分けについては正直かなり省略されているので、気になる部分のみ、筆やマーカーで塗っています。
素体状態だとウサ耳や胸回り、ハイヒールなどですね。
若干雑に見える部分はご容赦を。
目がかすんでこれ以上は無理なんじゃ・・(悲)
構造的には前後可動する腰部など、メガミらしい部分も見られます。
膝も二重関節でよく曲がります。
残念なのは、足首がイノセンティアやミク同様に一軸接続だという点。
前後スイングしかできないため接地性がよろしくないです。
ただでさえ足が小さい上にハイヒールということもあり、自立はかなり厳しいですね。
ちなみに太腿ロール部分の接続は、太腿側に空いている3㎜穴に一方が3㎜、もう一方が2㎜の軸径変換ジョンとを挿し込み、それから膝上以下の脚部を付けるという仕様。
つまり、間の軸径変換ジョイントを付けなければ、太腿ロール部分に3㎜軸接続のパーツを取り付けることも可能ということです。
なお、軸径変換ジョンイントは脚部用以外にこれまでのシリーズもそうだったようにオプションとして2つが付属します・・が、気付かずにランナーごと捨ててしまいました。
いいさ。これまでに付いてきたのがあるから(強がり)。
背面。
ウサ尻尾が比率的にメガミ版よりも大きくなってて可愛い。
スタンド使用などに対応した3㎜穴の空いたものもあるのですが、そちらはさらに大きいです。
ダメージ顔・・なんかな?
まぁ、なんか嫌がってる顔ではあるけど。
アイプリントは例によってインクジェットプリントと思われますが、初期の頃よりぐんと精度が上がっています。
さすがにアップにするとドットが目立ちますが、このサイズならしゃあない。
ウサ耳は立った状態固定のもののみ。
メガミ版に付属したメカなし髪パーツは付属しません。
後ろ髪は左右分割で若干前後に可動します。
武装モード
背部にサブアームユニット を装備(ウサ尻尾と交換)、脚部を武装状態のものに交換して武装モードへの換装終了。
脚部は太腿ロール部分から交換という、FAGスタイルになっています。
ということはやっぱりFAGなのか・・?
形状こそ通常サイズのものをほぼそのまま縮小した武装パーツ群ですが、多数あるバーニアノズルはほとんど色分けされておらず、成型色のままだとかなり白いです。
なので、とりあえずわかる程度に色を付けました。
その他、細部でまだ色の足りない部分はありますが、まぁいいか。
武装脚部の膝もちゃんと二重関節。
しかし足首の仕様も同じです。
ここはボールジョイントでもよかったのでは?
背負いものの追加もあって自立は一層困難になっています。
武装・ギミック
サブアームユニット
ジョイントアームは基部で可動。
サブアームはボ-ルジョイント接続で可動。
肘部分は90度曲がりますが、通常サイズのユニットよりも可動箇所はかなり減っています。
マシンガン
サブアーム右側の標準装備。
マニピュレーターとマシンガンは一体成型になっています。
あと、通常サイズでは前腕部分にマガジンを装備していますが、今回それはオミット。
弾はどこから供給されるのだろうか?
クロー
サブアーム左側の標準装備。
こちらも一体成型でクローの開閉はできません。
メカハンド
サブアームのマニピュレーターが武装との一体成型になってしまった代わりに、FAハンドのデザインを踏襲した持ち手が付属。
マニピュレーターと交換することで後述のセグメントライフルなどの保持が可能です。
サブアームの肩に装備するバインダーは2㎜軸接続で回転のみ可能。
通常サイズではできた上方向への跳ね上げ可動はできません。
セグメントライフルが2丁マウントできます。
後部中央のバーニアノズルが3㎜穴になっており、スタンドの仕様が可能です。
あ、言い忘れてましたが、ミニフライングベースが付属しています。
腰部サイドアーマー(?)は軸可動。
バーゼラルドのメイン武装。
先の通り、左右サブアーム肩のバインダーに計4丁をマウントできます。
1パーツ成型で色分けされていないので、上下のマガジン(?)部分のみマーカーで塗装しました。
アップにするとムラが酷い・・
なお、本体は当然持ち手で保持するのですが、フィット感があまりないので落としやすいです。
比較画像
メガミ版と。素体モードで。
設計のベースになっているはずですが、なんとなくハンドスケールのほうが頭身が上がっているような・・
後ろから。
なんか標本みたいだな・・(笑)
やっぱり尻尾が大きくなってますね、ハンドスケールは。武
装モードでも。
背負いのとのバランスもちょっと違う・・?
ハンドスケールのほうがちょっと大きくなってるように感じます。
元祖FAG版と。武装モードで。
武装パーツについては基本的にFAGもメガミも同じものなんですよね。
僕はアニメ見てないので、バーゼラルドのカラーはこっちのイメージのほうが強いんだよなぁ。
ハンドスケール イノセンティアと。バーゼは素体モードで。
バーゼ、ハイヒールを履いている状態でも頭の高さがイノセンティアよりも随分低いことがわかるかと思います。
というかイノ子、すごいモデル体型だな・・
可動性比較。まず前屈。
角度だけだとイノ子のほうがわずかながら深く曲げられるのですが、腰が少しおかしなことになっています。
一方のバーゼは自然なライン。これはマシニーカ構造がベースゆえのところですね。
膝はどちらも二重関節で深く曲げることができます。
続いて後方への反り。
あまり違いがわかりませんが・・やはりバーゼのほうが背中で自然な曲線が描けているように見えます。
以下、画像
まず素体モードで。
肘の可動は90度ほど。開脚もこれくらいが限界です。
股関節は左右別の上下スライドではなく、左右一体の前後スイング方式。腰部パーツと一緒に動くマシニーカ由来の構造ですね。
膝は先に言った通りの二重関節でよく曲がるので、女の子座りや正座が可能。
一方で立て膝はちょっと難しいですね。
あと、これはハンドスケール全般にいえることですが、やはり各間接部の保持力は基本緩め。
接続軸も3㎜ではなく2㎜がメインということもあり、基本的に優しく扱うことが前提となります。
武装モードで。
まず決めポーズ(?)から。
右脚もっと上げなきゃだった・・
でも、まぁまぁ再現できてますね。
飛行イメージで。
サブアームは通常サイズと較ると可動箇所がけっこう減っていますが、このサイズでの強度や保持力を考えると妥当なところかと。
可動性自体は必要十分ではないですかね。
SEED撃ち。
ライフルがしっかり保持できないのはちょっとイラッとしますが・・まぁかわいいから許そう。
そしてハイマットフルバースト!
舞い降りる翼・・
メガミバーゼとちびバーゼ、衝撃の出逢い。
たぶん、FAGやメガミは生まれたときがこのサイズで、相似形で成長していくんですよ(適当)。
愛のかたち。
いや、完全に玩具にされてるだろ、これ(笑)。
いけ! バゼビット!
あと3機くらい欲しくなる。
新米パイロット、バーゼ、着任します。
あかんがな・・
ともあれ、恒例の(?)、武装パーツだけで支援メカ作るシリーズ。
脚は突っ込んだけですが。
2㎜軸があれば、もっと別の可能性もあったんですけどね。2㎜軸なんかそのへん転がってないしなぁ・・
荒ぶるバーゼ再び。
しかし本当、バカな武器だなこれ(褒めてます)。
全体像収めたら肝心の本体画像が小っちゃくなっちゃったよ(笑)。
というわけで本体をアップで。
太腿ロール部分の3㎜穴にガバナー クィーンズガードの脚をそのまま付けました。
けっこう似合ってると思う。
ハンドスケールも増えてきましたねぇ。
うちにはこのほかに初期型スティレットと轟雷のカラバリがあと2体います。マネキンはいません。
正直、ここまで続くシリーズになるとは思っていませんでした。
次はフレズヴェルクあたりかなぁ。そうなるとバリエーションがまたいっぱい出そうですが・・
以上、“ハンドスケール バーゼラルド Animation Ver.” でした。
いやもう小さい!
でも、初期型の轟雷やスティレットより断然組み易くなっており、にもかかわらず繊細さは損なわれずにむしろ増していて、フェイス王林との精度も当然上がって・・と、本当にすごい。
可愛いよ、ちびバーゼ。
さすがに、とくに武装パーツに関しては小さいがゆえに可動や色分けが随分はしょられていましたが、逆にこのサイズでそのへんまで再現されていたら扱いがピーキー過ぎて発狂していたかもしれませんし、これくらいの按配がちょうどいいのかも。
しかし・・そうですね。欲を言えば、武装パーツにだけでも3㎜・・いや、2㎜軸が接続可能なハードポイントをもう少し設定しておいてほしかたっかなぁ。
ハンドスケールシリーズ、通常サイズのFAGやおおよそのスケール感が共通のヘキサギアなど、他シリーズのキットと絡めて遊ぶのも楽しいのですが、単体でのカスタマイズの余地が少し狭いかなぁ、と。
まぁ、サイズ的に無理もないところなのですが。
とくに今回は初のモードチェンジギミックを備えたハンドスケールということでもあったので。
ともあれ、このサイズのFAG武装パーツが手に入るのはヘキサギアユーザーとしても嬉しいところ。
今後もフレズヴェルク、グライフェンと出していってほしいですね。
変形ギミックの再現はかなりの難題かとは思いますが・・
それと、今回のバーゼラルド Animation Ver.の発売でメガミデバイスのハンドスケール化の可能性も、ひょとしたら出てきたのかな? とも思います。
あぁでもどうなんだろうな・・メガミとなるとやはりマシニーカの扱いがややこしそうだし、そもそもメガミデバイスという名前は使えないのかも。
ただ単純な期待としては、1/24スケール相当のメガミ・・とくにアクトレスとかは欲しいですよね。
・・って、より権利関係がややこしく(笑)。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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