GP メイドロイド・クロエ レビュー

 今回のレビューは、ノンスケール PLAMAX より、

“GPー03 ギルティプリンセス メイドロイド・クロエ” です。


 マックスファクトリーのガールキットシリーズ、

“ギルティプリンセス(罪姫)” の第3弾、

“メイドロイド・クロエ” が発売されました。


 2ヶ月連続リリースとなったミャオ、アリスから一月開けて、ついにメイドロイド3人(体?)が揃いました。

 1人めのミャオはネコがモチーフで衣装も白黒という、比較的ステレオタイプなメイドのイメージ(どこが?)。

 2人めのアリスは、その名前の通り不思議の国のアリスがモチーフで、そこにウサギの要素も加わり、衣装もアリスのイメージである水色と白というカラーリングでミャオからかなり印象が変わっていました。

 そして今回のクロエ。

 モチーフはミャオと同じネコで、衣装も同じく白黒ですが、ミャオは新人メイド感があったのに対し、クロエは上級メイド、あるいはメイド長のような風格を持ったキャラクターになっています。

 まぁ基本構造・・というか全体の7割近くは3人とも同じものなんですけどね。


 それでは、早速レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみです。


 まず恒例のパッケージ鑑賞から。

 クール系メイド。相変わらず美麗なTony絵でございます。

 個人的には、メイドロイド3人のなかではこのクロエが一番好みですね。


 3つの箱を並べて。

 うむ。素晴らしい。

 ちなみに、ミャオとアリスは箱の厚みが一緒でしたが、クロエでは若干厚みが増しています。価格は全部一緒ですけどね。


素体モード

 ボディはミャオ、アリスと共通・・と思いきや、上腕と前腕が真期パーツで長袖になっています。

 あと胸部。

 ミャオの時点で余剰扱いで付いていた谷間パーツをとうとう組み込む日がやってきた。もちろん合わせる白色パーツも新規造形です。

 ミャオ、アリスと比較して一段ボリュームが増しています。

 ほか、ボディの首から下は成型色含めてミャオと同じもの。

 上が長袖になったなら、下も素脚にヒールとか、それくらいの変化があってもよかったかもしれない。

 いや、さすがにやり過ぎか・・


 ネコ尻尾も先っぽが白くなっています。

 まぁ、いきなり直線で白くなっているのでちょっと違和感はありますが。

 構成はミャオと同様の3分割。パーツ自体はすべて新規造形なのですが、長さや形状は共通です。

 2箇所でロール可動できるのでいろいろな表情付けが可能。


 お顔のアップ。

通常顔

 あ、こっちが通常顔だった。全体画像でこっちの顔にしてしまってました・・

 ともあれ、デフォルト状態では前髪とポニーテールが新規造形。

 しかし・・まぁパッケージもイラストとは別人ですね。

 もちろん、可愛くないわけではないのですが、例によってTony絵の魅力を再現できているとは言い難い。

 アイプリントについてはもう少し頑張ってもらいたいところです。

 それ以外に、なんか印象が違うなぁと思っていたら、、前髪の分けめがイラストとは逆なんですよ。

 なんでや?

 造形についても、コトブキヤのキットに慣れていると正直野暮ったく感じてしまいます。

 問題の前髪の垂れている一房とか、かなり太いですね。シャープさが全然ない。

 そこを細く削ってやるだけでも随分印象が変わってくるかとは思います。


 フェイスパーツは先の通常顔のほか、

微笑み顔

目閉じ笑顔

 の2種が付属。

 目閉じ笑顔は・・これはもう完全に別人です。

 ミャオ、アリスにも付属したパッツン前髪もまた付属するので、そちらと組み合わせると・・

誰?(笑)

 ちなみに、目閉じ笑顔はアリスに付属の笑顔と造形は共通で、アリスでは未塗装だった八重歯部分に白く塗装が追加されています。

 画像だとわかりにくいですが・・


 ポニーテールは球体関節で可動します。

 ほかに交換用オプションとして、これも新規造形のボンネットが付属。

 接続はちょっと甘く、けっこうポロリします。

 後頭部はミャオと共通なので、ミャオに付属のツインテールなども取り付けることが可能です。


 首輪の仕様もミャオと一緒でやはり外れやすいですね。

 後頭部用のバレッタ、首輪正面のアクセサリとしてリボン以外に錠前と、シリーズ共通のパーツはそのまま付属します。

武装モード

 腰にスカートアーマーを装着。

 アーマー基部はほかの2人と共通で、もちろん可動も一緒。

 スカートは内側の白いパーツが新規。残りの2枚はアリスと共通で、アリスではクリアブルーだったパーツはクリアブラックになっています。


付属武装

殲滅掃除機エクスターミネイター

 クロエメイド長の本体ですね・・違うわ!(笑)

 でも実のところ、僕がギルプリにまで手を出してしまった一番の要因はこの掃除機だったりします。

 だって、掃除機型の武器ですよ。

 というかほぼ掃除機ですよ。斬新。

 ミャオが装備するのは箒型の武器。一方のクロエが装備するのはこのような文明の利器。

 格差を感じます。

 まぁ、箒のほうもメカなんですが。


 本体部分のデザインはレトロな雰囲気。

 蓋は開閉可能で、内部にエネルギーカートリッジを装填できます。

 もちろん取り外し可能。

 このカートッジ、ミャオの箒に付けるものと造形的には同じもので、やはり側面に貼るデカールも付属するのですが、装填用の穴がかなりタイトなので、なにも処理せずデカールを貼った状態で装填すると、間違いなくデカールが剥がれます。

 だから、貼りませんでしたよ(笑)。


 先端部分は通常のワイド型のほか、隙間掃除用の先細型も付属し、交換が可能です。

 グリップ下部には先のものと同じカートリッジを装着できます。


 ホース部分はS字を描いた固定タイプが1本と、尻尾と同じく3分割で軌道を変えられるものが2本分付属。

 すべてを連結して延長することも可能です。


合体重電子砲 サイクロンキャノン

 ミャオの箒型武器、機動砲器 ブルームストライカーとエクスターミネイターを合体させた大型武装。

 2つをバラして組み換えたものです。

 左側面に付けるサブグリップはここでしか使いません。一方で、いくつかの余剰も出ます。

 重量はそこそこになりますが、両手で安定して保持することができます。


 なお画像は割愛しますが、シリーズ共通のクリア製スタンドももちろん付属します。


比較画像

 ミャオと。それぞれデフォルト状態の素体モードで。

 頭部、胸部、腕部、そして尻尾に違いが。

 身長は一緒なので、なんとなくミャオがでかく感じる


武装モードでも。

 手持ち武装含め、標準仕様と上級仕様という雰囲気ですね。

 やはり箒より掃除機のほうが見ためのボリュームもあります。


 ともにパッツン前髪に後頭部はバレッタ装備にして。

 ミャオは微笑み顔Ⅱ、クロエは目閉じ笑顔にしてみました。

 双子感。

 胸部サイズの違いとかは、どこかの双子メイドキャラにもいたなぁ、とか。


 その胸部比較。

 白背景なのでちょっと見にくいですが・・それでも明らかな格差。

 アリスとも、各モードで。

 やはりアリスだけちょっと異質なんですよね。

 スリーマンセルでアリスがリーダー・・というのも違う気がするし。

以下、画像

 まず素体モードで。

 可動性についてはもうとくに言いません。

 まぁ、動きませんよ(言うてるがなww)。

 胸の下で腕組みとかさせたいけど・・これが精一杯。

 立て膝も・・まぁこれが精一杯。

 セクシーポーズも・・(笑)


 武装モードでも。

 まぁ、アーマーと武装付きなら、なんとか見れる感じにはできますかね。

 ただホースの扱いがなかなか難しいですね。

 さほど自由な軌道が描けるわけではないので。


 お掃除の時間。

 パッケージイラストのポーズをイメージしてみましたが・・

 肩周りの可動が窮屈なので、イラストのように手を正面で重ねるにはかなり肘を曲げなければなりません。

 目線もすべて正面ですしねぇ。

 まぁ、これはギルプリに限ったことではありませんが、表情含めて、パッケージイラストで描かれているポーズに近い格好はできるようにはしてほしいです。


 スカートアーマーを上半身に移設。

 3人のアーマーのなかでは1番マントっぽくなります。


 サイクロンキャノン装備で。

 無理なく構えられますが、これも立て膝で構えたいところでもあります。

 輝かせたい。


 イメチェン。

 ミャオもこれに近い姿になれる思うと、むしろこれがメイドロイドのベースなんじゃなかろうか?


 メイドロイド部隊出撃!

 ミャオは後方より支援砲撃。アリスはわたし続け!

 画像では大砲みたいな感じにしてみましたが、ミャオとクロエの武器はいろいろ組み換えのパターンも楽しめますね。


 究極重電子秘鍵砲 ヴォーパルサイクロンバスター!!

 サイクロンキャノンの出力でヴォーパルソードを放つメイドロイドトリオの最終必殺技だ!


 そろそろ年末の大掃除にかかりますよ。

 ミャオは玄関やテラスの掃き掃除、アリスは・・庭木の剪定をお願いします。


 JKメイドカフェへようこそ。

 創彩少女と頭部挿げ換え。

 接続径が一緒なので、そのまま取り換えることができます。

 創彩少女で一番大きいのはリツカ嬢ですが、キャラ的にはこの組み合わせかな、と。

 しかし、暦、リツカはさほど違和感ないのに、まどかだけはどうしてもオモロい感じになってしまうのはなんでなのか?

 髪形と表情のチョイスもいけなかったかな?

 髪形は、働くとき邪魔になるからまとめたほうがいいと思ったので。表情はなんとなくですが(笑)。

 なお、決していかがわしいバイトではないのですが、たぶん学校にバレたら物議を醸すでしょうね。


 そして・・

 メガミとは接続径が合わない(メガミのほうが大きい)ので乗っけてるだけですが・・これはとんでもない感じになってしまいたね(笑)。


 ついでに。

 しいたけ!


 以上、“GP メイドロイド・クロエ” でした。


 ギルティプリンセス初期シリーズのトリを飾ることになった、クロエメイド長。

 正直なところ、本体についてはミャオ、アリスとほぼ同じものなのでもうとくに書くこともないんですが(笑)。

 いろんなタイプのメイドさんを、組み立て肯定的にも、価格的にも、そして入手難度的にもわりと手軽に並べられるというところでひとまずは立ち位置を築けたシリーズかな、と。

 個人的には掃除機が欲しかった以外にも、デザインを担当するTony氏のテイストがもっと明確に再現されることを期待していたんですが・・

 まだちょっと難しいのかな?

 よくも悪くもfigmaをプラモデル化したという感じですし、デザイン以外の部分で、キットとしての独自性はあまりないんですよね。

 可動性がほどほどなのは、やはりフィギュア的な意識が強くて、シルエットの破綻が気になるからあえて抑えているのかな? とかも思ったり。

 しかしであれば、そこはむしろfigma的発想で特定のポーズ用の専用パーツ、たとえば座りポーズ用下半身を導入するという手もあるでしょう。

 髪形、髪色にももっとバリエーションを出すとか、そういう拡張パーツセット的なものがあってもよいと思うんですよ。

 創彩と被るか・・でも、固定パーツへの交換はfigmaのほうが先だからね。その遺伝子を継ぐギルプリがやってもなんの問題もないはず。

 すでに発表されている、しかしまだ詳細はよくわからない第4弾では、とりあえずガラリとテイストが変わるようなので、プレイバリュー面の強化含め、期待したいところです。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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