メガミデバイス 朱羅 玉藻ノ前 レビュー

 今回のレビューは、1/1スケール メガミデバイス より、

“メガミデバイス15 朱羅 玉藻ノ前” です。


 メガミデバイスヒットの起爆剤となった朱羅シリーズの4人め、

“玉藻ノ前” が、

堂々の発売となりました。


 正規ナンバリングのメガミも、とうとうあと一息で定価5桁の大台に乗ろうかというボリュームに・・(汗)

 まず予想外だったのがそのパッケージサイズ。

 さて今回はどれほどの厚みになるのか・・と楽しみにしていたのですが、

まさかの大判サイズに変更されていました(驚)。

 縦横の面積は従来のパッケージのおよそ2倍になっています。そのぶん厚みはたいしたことないんですが。

 ただその、縦横がおよそ2倍というのが案外曲者で、従来サイズを2つ並べた状態よりは、若干小さいんですよね。

 積む・・あるいはそのまま収納する際には、微妙に厄介なんだよなぁ。

 しかし、今回のこの玉藻ノ前でパッケージが大判サイズになったということは、間もなく発売される金潟すぐみや先日予約解禁となったスサノオなど、同価格帯のアイテムもおそらく同様に大判サイズでやってくるということでしょう。

 いつからかヘキサギアで大判サイズのパッケージが主流になったように、今後はメガミでもそうなっていくのかと思うと空恐ろしい・・

 まぁ、カオプリグリムはそこまでにはならないとは思いますが。


 それでは、レビューしていきます。

 キットはパチ組みオンリーです。

 鬼の総数200枚超えのデカールについては・・とりあえず保留で。


 まず、玉藻ノ前というモチーフについてざっくりと整理。

 平安時代の後期、鳥羽上皇の寵姫として存在したされる伝説上の人物で、モデルとなったのは当時実在した皇后、美福門院(藤原得子)。

 実際の彼女も宮中で暗躍し、保元の乱や平治の乱を引き起こしたとされ、その結果として武家政権の誕生に至っています。

 このあたりの史実を下敷きに語られるようになったのが、玉藻ノ前の伝説。

 いわゆる悪女伝説のようなものですが、そこでは玉藻ノ前の正体は中国から渡ってきた妖怪、九尾の狐とされています。

 九尾の狐が最初に現れたのは殷王朝時代の古代中国。紂王の后、妲己として悪逆の限りを尽くしています。封神演義でのお話ですね。

 妲己=九尾の狐(千年狐狸精)は太公望によって正体を暴かれ、一応は討伐されますが、その後も時代を置いてインド、そして再び中国に姿を代えて出現、最終的に日本に渡り、玉藻ノ前として宮中に潜り込みます。

 結局ここでも正体を暴かれ、逃亡した那須でついに滅ぼされるわけですが、死後なお殺生石となって毒素をまき散らし、長らく人々を苦しめたということです。

 酒呑童子、大嶽丸と並んで日本三大妖怪の一角にも数えられていますね。

 個人的に九尾の狐について初めて知ったのは、ゲゲゲの鬼太郎の第3期、以降のシリーズも含めた劇場版の最高傑作(だと思っている)、「ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団! 日本上陸!」。

 このとき、敵方である中国妖怪のリーダーとして登場したチーが、九尾の狐の弟という設定で、日本で滅ぼされた姉の仇討ちにやってきた、というようなストーリーでした。

 たぶん、10回以上観てるなぁ・・と、話が大きく逸れてしまいました。

 要は、玉藻ノ前=九尾の狐なので、朱羅シリーズ3人めの九尾と今回の玉藻ノ前は同一存在とする向きもあるのかもしれませんが、とりあえずは別人ということにしておきます。

 仮に姉妹とすると発売順からも九尾を姉、玉藻を妹としたいところですが・・


素体モード

 九尾が忍者ベースだったのに対し、玉藻は弓兵ベースとなっています。

 頭部(髪パーツ)は弓兵のものをそのまま流用。

 胸部パーツも弓兵 桜鬼からの流用のようです。

 腹部や腰部(パンツ)は九尾からの流用。腰布部股部分の白色は塗装済みです。

 腕部、脚部パーツは朱羅 蒼衣と同じ素肌仕様。肌の色はSOLロードランナーと同じ淡い褐色(メガミM.S.GにおけるスキンカラーD)になっています。

 玉藻ノ前なのに褐色・・と少し違和感もありましたが、なるほど大陸から渡ってきた(途中インドにも寄った)という伝説を考えると、あえてエキゾチックな雰囲気にしたのかな。

 さてここまでですでにおわかりの通り、素体モードについては新規パーツは額の飾り(カチューシャ)とフェイスパーツ(アイプリントはもちろん新規ですが、パーツとしては流用かも)のみで、腕部、脚部の付け根についても旧来の仕様のままになっています。

 ここはメガミM.S.G準拠の新規パーツに置き換えてほしかったところですねぇ。

 せめて脚付け根だけでもこちらでアップデートしておこうかと思ったら、対応色のボトムスセットの発売が一ヶ月後という・・ね。

 まぁ、腕部脚部の仕様もさることながら、胴体部分がスレンダーな汎用素体のままで胸部パーツだけがどんどんボリュームアップしていくからスタイルが極端になっているのはなぁ・・九尾でも感じていたことではありますが。

 大きいことはいいことですが、大きければよいというものでもないのですよ。やぱりバランスが大事(力説)。


 フェイスパーツは3種類。

微笑顔

 いわゆる通常顔にあたりますが、すでに妖艶な雰囲気。睫毛が濃い!

 色っぽさならエクソシストといい勝負です。

 麻呂眉にネコ口が可愛い。


笑顔

 こちらはまた先ほどの表情からは打って変わった屈託のない、無邪気とも思える満面の笑み。

 九尾もそうでしたが、表情ごとのギャップがすごいです。

 忍者と弓兵はどちらもけっこう大人しめなのに、上位モデルはどちらも振り切っています。

 ハの字に下がった麻呂眉が可愛い。


マスク顔

 なんでガスマスクみたいなの付けてるの? と思ってたんですが、よく見ると狐の口許を模したデザインになってるんですね。

 そうと気付くと急に可愛らしく見えてきた(笑)。

 まぁ、目付きは睨みつけてるような感じではあるんですが。

 吊り上がった麻呂眉も可愛い。

 なお、交換の際はマスク先端部分、前髪、そしてフェイスパーツと順番にバラしていく必要があります。

 先端部分だけ外すとこんな感じ。

 スリットが開いていますが、これはこれでマスク顔として成立してますかね。


 後ろ髪はデフォルトの扇形(?)の束ね髪のほか、

蒼衣で追加されたロングテールも付属するので好みで付け換え可能です。


そして今回のボーナスパーツ(笑)。

 胸部交換用パーツですが、デフォルトの桜鬼由来のパーツが素体モード用(画像では装着中)、武装モード用(画像左)にそれぞれ1つ、そして基型である弓兵由来のものがやはり素体、武装用で2つ(画像右)、さらに九尾由来のものが同じく2つ(画像中央)と計6つも付属しています。

※すみません、素体用と武装用で同列の並びにはなってませんでした・・

 例によって弓兵由来以下の4つは説明書上は余剰扱いですが、弓兵素体用中央の肌色パーツなどはそれ1つのみのランナーなので、本来入れる必要はないのですが、しっかり入れてくれています。

 それもう、お好みで組み立ててください・・でええやん。

 まぁ、お約束ですからね。

 弓兵武装タイプの谷間が蛍光グリーン成型のパーツしかないのは残念ですが、さすがにそれだけのために肌色ランナーもう1枚はやり過ぎですからね、自重したんでしょう、きっと(笑)。


武装モード

 まずは本体部分のみ換装。

 せっかくなのでフェイスパーツもマスク顔に交換。キツネ感が急激にアップしました。

 素体からの変更パーツは頭部(前髪は共通)、胸部前面パーツ、腕部、脚部。

 頭部は弓兵のものから一部パーツが変更、追加され、キツネ耳型のセンサーが生えた状態に。

 なお、胸部パーツに付随して首輪を付ける格好になるため本来は首ジョイントも素体モードより軸が長いものに付け換えるのですが、そのままでもさほど支障はないので画像ではそのままにしています。

 腕部は朱羅シリーズ共通のものをそのまま使用。もちろんハンドパーツもそのまま、ボールジョイント接続のものです。

 脚部も基本的に同じものですが、高下駄風のパーツが追加され、それに伴い、踵のパーツも変更されています。

 自立はほぼ不可能なので、画像でも付属のスタンドを仕様しているのですが・・

支柱の長さが足りず、ベースにギリ刺さっている、くらいまで軸を引き出さないと直立させることができません。

 あかんがな・・

 スタンドはシタラなどに付属する太い支柱の可動タイプですが、余剰でいつもの先っちょ丸い棒も付属します。

 透明クリア成型ということもあり、画像見にくくてすみません。

 最近画質について悩んでおります。

 もっといろいろこだわったほうがいいんだろうなと思いつつ、勉強する暇も意欲もない(あかんがな・・)


 なお、高下駄風パーツは折りたたむことも可能で、足を接地させることもできます。

 この状態なら多少自立もさせやすくなります。


 では、武装パーツを取り付けて。

九尾モード

 武装パーツはおおよそ九尾からの流用・・つまりMSGギガンティックアームズ ラピッドレイダーのパーツがメインになっています。

 ほかにも別のMSGから流用パーツがあったりするかと思いましたが、それはなく、あとは弓兵および九尾由来の武装パーツやメガミ汎用ジョイントパーツ、そして特徴的な幣(ぬさ・・菱形を連ねた髪の帯のようなもの)等の新規パーツで構成されています。

 肩には弓兵では脛前面に取り付けていたアーマーにラピッドライダーのカウルパーツ、九尾のクロー状パーツ、そして先に言った幣パーツなどを組み合わせたマント状のアーマーを装備。

 色味もあって某死神ロボットっぽい雰囲気です。武器もそれっぽい。

 脛側面にはキツネの頭部を模したパーツが取り付けられていますが、これはこのまま分離して単独飛行も可能なドローンらしく、さらに武装パーツを組み込むことで大型、または中型のドローンとすることも可能です。

 それらについてはまた後ほど。

 背部にはジョイントパーツを介して左右それぞれに大型2基、小型2基のスラスターを装備。

 さらにジョイント中央部に大弓、太刀、クナイをマウント。

 スラスターに取り付けたブレード4枚に大弓のブレード、太刀、クナイを合わせた9振りで9本の尻尾が表現されています。

 九尾よりも一度に装着するパーツ数が増えていることもあり、そのボリュームは圧巻。

 素体モードで極端に思えた胸部のボリュームも、こうなるとちょうどいいようにも見えてしまいます。

 なお、スラスターの重みでジョイントパーツはへたり気味。

 当然自立はさらに厳しくなってくるためスタンドの使用は必須になってきます。


スカートモード

 肩に装備していたアーマーのうちカウルパーツのみをを腰(取り付け位置は太腿)に付け換えた状態。

 なんとなく着物を着ているような雰囲気にもなっています。

 背部のレイアウトはそのままですが、少なくとも正面からのシルエットはわずかなパーツ移動だけでけっこう印象が変わりますね。


武装類

ECM妨害ロッド

 九尾から流用のパーツに新規パーツを組み込んだ錫杖タイプの新規武装。

 そもそも玉藻ノ前は直接戦闘ではなく電子戦に特化したメガミらしく、敵機のセンサーや視覚を混乱させる攻撃を得意とするそうで、その効果を発生させるのがこの妨害ロッドということなのでしょう。

 妨害ロッドを持つ玉藻本体が敵対勢力全体にデバフをかけたうえで2機のドローンが直接攻撃を仕掛ける、という戦闘スタイルですな。

 動きの付いた幣パーツの雰囲気がよいですね。

 さらに大弓、太刀、クナイを取り付けることで強化形態にもできます。

 ただし、先端の円環状パーツと太刀、クナイが干渉するため、それらの取り付けは若干斜めになります。

 真っ直ぐ取り付けたい場合はクナイホルダー側面の軸を少し短く削る必要がありますね。

 あと、大弓の接続がゆるっゆるで固定できませんでした。そもそもロッド側の軸穴が浅過ぎますね。

 とりあえずマスキングテープの切れ端を噛ませてなんとか落ちないようにはしましたが、これ問題なく取り付けられる個体あるんだろうか?

 また、ロッド単体状態だと片手での保持もまぁ問題かったのですが、こうなってしまうと片手はもちろんのこと、両手でもその重さに腕というよりもはや上半身が耐えられない場合も・・


扇子

 禍々しくも美しい黄金の扇子。

 成型色のままだとときにウェルドラインが目につくのはやむをえないところ。

 開いた状態と閉じた状態のものが2つずつ、計4つ付属します。

 とくに専用の持ち手はなく、素体、武装モードともに汎用の持ち手で保持するのですが、上手く持たせるには少々コツが要りますかね。


 その他、弓兵由来の大弓(大型ブレードを分離可能)、太刀、クナイなどが付属。

 十分直接戦闘もこなせる重武装ですよ。

 各ブレードパーツは少しラメの入ったクリアピンク成型。

 ランナーは2枚付属するので、クナイとスラスターなどに装着する小型ブレードは4つ、太刀もグリップパーツが一つしかありませんが刃部分は中央のクリアパーツ含めて2振り組むことができます。

 大弓の大型ブレードが2枚余るのは、ちょっと使いどころが難しいですが・・

 右上は余剰扱いのキツネ面。

 あくまで余剰扱いなので塗装もされておらず、九尾のように顔面に付ける術もとくにありません。


ドローン 阿 & 吽

 武装モードで左右の脛に取り付けていたキツネ頭部型パーツにその他武装パーツを組み付けて完成するキツネの式神型ドローン。

 基本的なパーツ構成は共通で、背中に背負う武装と尻尾にあたるパーツが異なります。

 向かって左側、大弓を背負っているのが “阿” 、右側の太刀を背負っているのが “吽” 。

 付属の阿、吽と書かれたデカールを指示通り額に貼ることで、見分けも付きやすくなるんですけどね・・

 ほぼ既存の流用パーツの組み換えですが、なかなか上手くまとまっていると思います。

 ただ、カウルパーツの3㎜軸および穴が金型の劣化なのかなんなのか分かりませんが、けっこう緩めです。

 まぁ個体差ももちろんあるのでしょうが、矢印の部分、とくに幣パーツなどスカスカで調整必須だと思います。

 今回は応急措置として、強化ロッドの大弓のとき同様にマスキングテープの切れ端を噛ませて取り付けました。

 でも、ぐるりと一周させたら嵌まらないんですよね。本当、コンマの誤差なんですねぇ・・


 また、説明書に組み方の記載はありませんが、その見開きページ等の宣材画像で登場している中型ドローンとして組むことも可能。

 こちらは側面パーツの構成が異なり、やはり左側、スラスターを使っている大きいほうが “阿” 、右側のクナイおよびクナイホルダーを使っているほうが “吽” です。

 組み方の記載がないのもさることながら、余剰としている桜鬼由来のリボンパーツを使っているという・・

 後から思いついたのかな?


比較画像

 まず基型となった弓兵と。素体モードで。

 なお、弓兵、忍者ともに僕は蒼衣バージョンしか持っていないので、そちらとの比較になりますのでご了承を。

 まぁ、腕と脚が玉藻と同じ素肌パーツなのでむしろよかったかも。

 造形面ではカチューシャと胸部、腹部から腰部が異なります。

 弓兵では付けている後ろ髪のアクセサリも、玉藻では基本付けないですね(パーツは余剰扱いで付いてはいます)。

 胸部のボリュームは、弓兵の時点でもけっこう立派でしたが、軽く超えています。

 というか、上から吊っているのと下から持ち上げているのとで全体の形状がちゃんと変わっているという変た・・もとい、こだわりの強さにあらためて衝撃を受けたり。

 そして、やはりが肌の色で随分と印象が違ってきます。

 純和風のイメージが強い朱羅ボディで褐色・・それだけで只者ではない感がすごいです(笑)。


 武装モードでも。

 正直、九尾モードの正面からだと弓兵要素はほぼ見当たらないんですよね。

 しかしなんというか、花魁とその付き人くらいの格の違いを感じる。

 ちなみに、弓兵の武装パーツはすべて付属するので、ほぼ同じ仕様にすることはできます。

 九尾と。素体モードで。

 九尾は忍者がベースですが、素体モードにおける造形面の違いは基本頭部のみ。

 あとは胸部と、腕部脚部が玉藻では素肌タイプになっているのでけっこう印象は違ってきます。

 胸部パーツのボリュームについてはだいたい同じくらいですかね。

 一応、うちでの設定は九尾を姉、玉藻を妹とする・・つもりなのですが、通常顔の表情だと玉藻のほうがお姉さんっぽいですなぁ。

 まぁ、どちらも実際は千歳を超えてるはずなので、誤差の範囲かもしれません。もっとも、うちの九尾は精神年齢5歳ですけどね(笑)。


 武装モードでも。まずは本体だけで。

 高下駄に加えてキツネ耳のぶん、玉藻の全高がかなり高くなっています。

 で、せっかくなので同じマスク顔にしてみたんですが、その表情の差よ・・(笑)


 武装パーツを組み付けて。まずともに九尾モード。

 実は、九尾を公式の武装モードに組み換えるのは、これが2回め。

 というのも、“第2回 朱羅 九尾 説明書通り作らない選手権” で武装パーツにコンバートボディを組み込んでの3段変形かつ九尾本体とも合体可能なサポートメカを作ったんですが、バラしてしまうとまた同じもの組める自信がなかったので、ずっとそのままにしておいたんですよね。

 しかし、さすがに今回比較用の画像を撮らないわけにはいかないので、意を決して(大袈裟)解体しました。

 またいずれ、戻せるようだったら戻します。

 で、九尾モードですが・・九尾の狐感という意味では、九尾のレイアウトのほうがそれっぽいという感じはしますね。

 しかし何回九尾言うのか・・(笑)

 基本的なパーツ(ユニットというほうがよいか)はほぼ同じなので、その配置のバリエーションという感じです。

 一方でメインカラーは対照的なので、並ぶと画的に映えますね。


 九尾をマントモードにして。

 公式での武装パターンは九尾3に対し玉藻は2と減ってはいます。

 九尾はマントモードにしたほうが、玉藻の九尾モードと外見上近くなりますね。


 ともにスカートモードにして。

 ついでに玉藻のほうのロッドを強化型に。

 こちらもわりと雰囲気は似た感じ。パーツ総数の違いで玉藻のほうがボリュームがあります。

以下、画像

 まず素体モードで。

 素体は基本的に初期モデルそのままなので、可動についてももちろん変化なし。

 まぁ、マシニーカ素体は始めから非常に高い可動性能を誇っているので、すでに十分ではあるのですが・・メガミM.S.Gが発売されている今、以降発売のキットについてはせめて脚の付け根くらいはアップデートしておいてほしかった(2回め)。

 バレットナイツのエクエク姉妹ではしてくれてますからね。

 とくに朱羅は武装脚部が特殊で、M.S.Gボトムスのパーツを付けるにも加工が必要なのでねぇ・・

 しかしまぁ、

十分ですかな。

 この格好で自立できてるんですからね、このコ。

 爪先だけで踏ん張ってますからね。


 どこかで見たポーズ。

 素体用のハンドパーツには標準で付属のものに加え、こちらの指差し手と先ほどのピース手が左右分付属します。

 褐色肌で特殊サインのハンドパーツ付属は嬉しいですね。

 ただそれとは関係なく、やはりでか過ぎるか?

 逆にウエストが細過ぎるのか?


 ペット・・もとい、式神と戯れる妖怪娘。

 そして姉にけしかけて爆笑。

 もうこれ完全にセットの表情やろ。


 公式特典の赤髪パーツと桜鬼由来のカチューシャパーツに交換。

 笑顔と組み合わせると鬼っ娘感が急上昇。

 ここから酒呑童子や大嶽丸モチーフに組み換えるのも面白そうですね。

 三大妖怪揃い踏み、誰かやらないかな?


 武装モードでも。まず九尾モードで。

 ・・うん。動かしにくい(笑)。

 あちこち干渉するわ、背中スラスターユニットはすぐへたるわ・・

 ロッドもメガミのハンドパーツに対してちょっと太いので、一度持たせるとハンドパーツが開き過ぎで逆にポロリが頻発するようになったりします。

 今回はデカール貼ってないからまだよかったんですが、貼ってたり、塗装もしてたりするとむちゃくちゃ気を遣ったでしょうね。

 メガミなどのガールキットに限らず、武装盛り盛りキット全般でのジレンマというところですねぇ。


 もうへたるジョイントに開き直って、スラスターを後方に集中させた高機動モード的な。

 肩アーマーも複数箇所で可動するので、ウイングのような見立ても可能ですね。


 パッケージイラストイメージで。

 脚組みを綺麗に見せるためにも、ボトムスの導入は必須だった・・(しつこいww)


 スカートモードで。

 強化ロッド、なんとか体勢を維持できた振り被り姿勢で。

 間接保持力等も今後の課題になっていくのでしょうね。

 少なくとも初期モデルでの大型武装の保持にはもう限界がある。バレットナイツのように補助アームがあってギリというところでしょう。


 大弓装備で。

 太刀とクナイ装備で。

 こちらは幣パーツなどを支えに、なんとかスタンドなしで自立させてます。

 後方支援型という設定ながら、やろうと思えば全領域でしっかり戦える武装を搭載と、さすがシリーズ最後発だけはある万能感。

 まぁ、そもそも弓兵の武装の充実具合がけっこうなものだったんですが。


 阿! 吽! 妾が敵を欺いている間に攻撃開始じゃ!

 九尾から武装パターンが1つ減っていると言いましたが、そのぶんは2機のドローンへの組み換えがありますから、むしろプレイバリューはアップしていますね。


 朱羅パーティ最終形。

 すでに近接特化回避型(忍者)、遠距離支援攻撃型(弓兵)、万能型(九尾)という3人で隙のない感じがありましたが、ここに妨害支援型(玉藻)が加わることでさらに盤石の戦闘チームに。

 ただし攻撃一辺倒で回復要員がいませんね。

 相手に攻撃させずに即殲滅するスタイルなのか。


 玉藻説明書通り作らない選手権(違う)。

 玉藻のキットだけでなにかできないかなぁ・・といろいろ組み換えていたら、モチーフとはとくに関係のない海洋生物っぽいなにかができました。

 まぁ、それだけです(笑)。

 いずれ公式が本当に選手権を開催するなら、また参加したいですね、そのときはまたコンバートボディと武装パーツで・・


 九尾、踵落としぃ~!

 笑ってしまったんでしょうね。


 以上、“メガミデバイス 朱羅 玉藻の前” でした。


 九尾にさらなるパーツ追加で正規ナンバリング最大ボリュームとなった玉藻ノ前。

 弓兵ベースのバリエーションは桜鬼だけで済まされるのかと思っていましたが、その後に発売された九尾が当初の予定以上のボリュームになってしまったから、だった弓兵ももっと・・ということになったのかどうかは知りませんが、とにかくすごい内容でした。

 とはいえ、ほとんどのパーツが既存キットからの流用で、完全な新規パーツはランナーにして4枚(大小あり)ほど。

 しかし既存パーツも成型色や配置変更で九尾から大きく印象が変わっており、また新鮮な気持ちで組むことができました。

 大量の余剰パーツもお約束ですが、まぁコトブキヤキットの余剰パーツは事実上余剰ではないですからね。

 とくに桜鬼からの流用パーツは、桜鬼を持っていない僕にとっては嬉しいサプライズでした。

 一方で、流用パーツの精度に関しては少し気になる部分もちらほら。軸および軸穴の緩さやパーティングラインの目立つものもこれまでより多くなっているような気がしました。

 そして、根本的な保持力も問題。

 これは公式設定にも(ある意味自虐的なぶぶんもあるのか?)ありましたが、最初期モデルマシニーカへの武装追加はもう限界まで来ており、強化型というかたちはこれが最後になるだろう、とのことです。

 まぁ、まだカオプリグリムが残っているわけですが、それ以降はまた過去シリーズのコンセプトの継承はあるかもしれませんが、完全新規型へと移行していくのだと思います。

 その第1弾が、来年初頭に発売されるスサノオということですね。

 朱羅の発展型となる和風メガミの新型。

 価格は今回の玉藻と同額で、当然ボリュームも匹敵するものになるのでしょうから、ほとんどのパーツが新規型になると思えば開発に時間がかかったことも頷けます。

 さて玉藻ノ前、構造面での限界、そしてパーツ精度など、気になる点はいくつかありますが、褐色肌に麻呂眉という意外性のあるキャラクターデザインの素晴らしさ、“M.S.Gを纏うという提案” に沿ったさらなるプレイバリューの高さなど、まさに初期型メガミデバイスの集大成と言っても過言でない内容になっていたと思います。

 メガミデバイスも誕生から間もなく5年。

 汎用性に重点を置いて、基本構造に大きな変更もなくここまでシリーズが継続してきたのだからすごいですね。

 スサノオ以降は、アリス・ギアコラボを経てのキャラクター性やそれを表現する造形面が一層強化されていくのだと思います。

 つまるところは、キャラによってプロポーションが変更されるのでしょう。

 実際、スサノオではこれまでほぼ共通だったスレンダー体型よりも確実にムッチリ感が増していますしね。

 正規ナンバリングでも小サイズボディが投入される可能性もあるのではないかと。

 おそらくは年末、5周年記念でまたろいろと発表があることでしょう。5周年記念選手権も、そろそろ開催のアナウンスがあるかもですね。


 ところで、4周年記念の写真集ってどうなったんですか?


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

 

 

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