今回のレビューは、トランスフォーマー キングダム より、
“KDー08 ダイノボット” です。
“ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー” に登場した人気キャラクター、
“特殊戦闘員 ダイノボット” が、
キングダムでリメイクされました。
25年前のオリジナルシリーズでは、もともとデストロン(プレダコンズ)でしたが、けっこう早い段階でサイバトロン(マキシマルズ)に鞍替えし、以降いろいろろ軋轢はありつつも最終的には頼もしい仲間として認められたという感じだったダイノボット。
日本語吹き替え版を演じられた故・藤原啓治さんの熱演もあり、印象深いキャラクターです。
オリジナルトイは最初からサイバトロン側として発売されたと思いますが、今回のキングダム版ではそもそもの設定を反映し、プレダコンズとして発売されています。
近くネットフリックスで配信が開始される新作アニメ、キングダムにも当然登場します。
アースライズの最後が彼のアップで終了でしたからね。キーとなる活躍をしてくれるに違いない。
果たして今回もマキシマルズに翻るのか、それともプレダコンズのままなのか・・
では、早速レビューしていきます。
なお、以降ビースト戦士たちの呼称は基本日本版になると思いますのでご了承を。
ロボットモード
もう紛うことなきダイノボットです。
まんまやん。
コンボイもメガトロンも素晴らしい再現度だと思いましたが、彼らを軽く超えてる(ロボットモードは)。
プロポーションはもちろんのこと、ボイジャークラスということもあってサイズ感も納得のあるものになっています。
オリジナルトイでは間接の都合状、不自然になっていた手の向きも手首が回転することで解決。
不機嫌そうなしかめっ面も忠実に再現。塗装も綺麗です。
胸部にはビーストモードの頭部が来るレイアウトですが、ビーストモード時とは明らかに異なる形状もすべてをダミーにするのではなく、左右にパーツを追加することで再現。
ビーストモードのパーツをなるべく活かそうという構成が見事です。
背面には折りたたまれた尻尾の付け根以外、ガワと呼べるようなものはほぼなくすっきり。
ビーストモードの腕部も細かく折りたたまれて脇腹に収納されています。
腕部に若干目立つ肉抜きがありますが、ほかは比較的みっちりと詰まっている印象です。
間接、可動部の渋みは十分過ぎるほど。
個体差もあるでしょうが、とくに太腿ロールはかなり固く、最初は回らないのか? と思ったほどです。
付属武装
ビーストモードの尻尾が展開、分離してシールドとソードになります。
サイバーシールド
尻尾が二股に分かれた特徴的なシールド。
そのままだと防御面積は限られますが、扇風機のように回転させることでカバー。
ただし、今回は回転ギミックはオミットされています。ここはなんとか再現してほしかったなぁ・・
あと、本来防御面は赤いはずで、底はオリジナルトイやリメイクのヘケヘケ版でも塗装されていましたが、今回は成型色のまま。
・・うん、ちょっと残念ですね。
裏面の5㎜軸を手の平に空いている5㎜穴にはめ込んで保持します。
ダイノソード
ギザギザの刀身が特徴的なソード。
この刀身も当時アニメでは確か交互に回転してましたね。
柄に横向きに生えている5㎜軸を手の平の穴にはめ込むことで普通に手に持ったような状態で保持可能。
逆に、柄にはシールドへの収納時に向きを固定するためのダボがついているため、オリジナルトイのように腕部とソードを真っ直ぐ平行に持つことはできません。
それは、一般的な握り拳に5㎜軸が空いているほかのキャラたちはこのソードを普通に持てないということでもあります。
まぁ、あえて持たせる意味もないんですが。
ビーストモード
・・の前に、変形途中のヒトコマ。
なかなかの変態変形ですが、基本的なパーツ配置はオリジナルトイから劇的に変わっているわけではありません。
上体を倒す、その起点となる位置が変更されており、結果としてたたんだ脚部の向きが正反対になります。
では、あらためてビーストモード。
映画ジュラシックパークで一躍メジャーになったヴェロキラプトルにトランスフォーム。
ただ、あくまで25年前のデザインなので、現在主流の想像図とはけっこう違いがあります。
表皮の皺など、かなり細かく造形されていい感じなんですが・・お腹にたたまれたロボットモードの脚部がけっこう目に付く感じ。
後ろからも爪先が丸見えですね。
なお、尻尾は先にも言ったようにシールドとソードを組み合わせたものでピンと真っ直ぐ伸ばした状態から動きません。
先端にソードの切っ先が飛び出す仕様はオリジナルトイから踏襲している部分でもありますが、今回ソードの刀身がメタリックパープルで塗装されていることもあり、ちょっと目立ちます。
おおよそかっちり変形でき、遊んでいる間にどこかが外れる・・というようなことはありませんが、唯一脚付け根のガワのみ、合いが悪いです。
ジョイントにちょっとテンションがかかる感じで、合わせた、と思ってもすぐ外れしまうことが多いです。
まぁ、そのうち馴染んでくるかも。
WAVE1のビースト戦士たちのビーストモードは、当時アニメの雰囲気再現というよりはリアルな動物寄りの造形になっていましたが、今回のダイノボットも、やはり皮膚の質感など細かい造形部分はリアルっぽいんですが、なんだろう? ちょっとデフォルメ感ありますね。
目に瞳があることと、あとは手ですね。
指が長過ぎる気がするんですよね。だから、なんというかだらんとだらしなく下げてるようで・・
一方で脚の爪(ロボットモードの拳)の造形はいい感じ。
欲を言えば爪が塗装されていればなお、という感じですね。
頭部は上下に可動し、口も開閉しますが、ここの可動部もまた異様に堅い・・
なお、喉仏は内部にスプリングが仕込まれているようで、頭部や下顎の動きに応じて内側に沈むようになっています。
細かいこだわり。
比較画像
オリジナルトイと。ロボットモードで。
完全に別人です(笑)。
プロポーションやサイズの違いはともかくとして、オリジナルはカラーリング寄せる気ないですね。
顔もマスクタイプで、G1ダイノボットのグリムロックに近い感じ。
実際、リカラーでビースト版グリムロックが発売されてますし(今回のキングダムでもアースモード サイドスワイプとのセットで発売されますね)。
ソードの持ち方にも、オリジナルトイは先に言ったような特徴があります。
これはこれでフェンシングの構えみたいで面白いので、今回もできればよかったのに・・
ビーストモードでも。
プロポーションは無視して、ロボットモードの脚部の向きが逆になっているのが大きな変更点。
今回のKD版では正面からの見ためがぐっとよくなっています。
なお、腕部が特徴的なのは実はオリジナルトイも同様で、オリジナルのほうはなぜか水かきのようなものが付いた造形になっています。
ヘケヘケ版と。ロボットモードで。
オリジナルトイともアニメデザインともまた違うアレンジのヘケヘケ版ですが・・カラーや顔付きはアニメ版に寄せられており、そういう意味ではオリジナルトイよりも再現度は高め。
武装類についても基本的にオリジナルを踏襲していますが、シールドは3枚板に変更され、回転ギミックに代えてソードをスプリングで発射できるようになっています。
また、ヘケヘケ版独自の仕様としてロボットモードの柄暗部が通常の拳にもできるようになっており、シールドおよびソードの保持はその拳によって行います。
ビーストモードでも。
ヘケヘケ版はオリジナルトイよりも細身になりました。
まぁ、ヴェロキラプトルっぽいかというと、微妙なセン。姿勢的には小型のティラノサウルスのようにも見えます。
KD コンボイ(オプティマスプライマル)と。ロボットモードで。
同じボイジャー暮らしですが、ダイノボットのほうが頭半個分ほど背が高く、オリジナルアニメでのサイズ感がしっかり再現されているように思います。
ビーストモードでも。
う~ん。やっぱりなんかデフォルメ感強いんだよなぁ、ダイノボット。
手かなぁ。もうちょっとコンパクトでよかったと思うんだなぁ・・
KD メガトロンと。ロボットモードで。
いいサイズ感。どちらも当時アニメからそのまま飛び出してきたような見事な再現度です。
しかし・・メガトロンのほうは股関節の緩さがけっこう深刻な感じになってきました。
ビーストモードでも。
恐竜のアクションフィギュアとして見ると、見ため、アクション性能ともに残念ながら大きく水を開けられた印象です。
あらためて、メガトロンすごい・・
以下、画像
まずロボットモードで。
可動性は非常に良好。干渉するようなガワや背負いものもないのでその性能をほぼフルに発揮できます。
立て膝も一応可能。
腕が長いので、さらに手をつくようなポーズもわりと自然に決まります。
さらに、頭部が上下にもけっこう動くので、こんな前傾姿勢のポーズでも目線を合わせやすいです。
肩は真上まで跳ね上げられます。
腕部はそれ以外にも可動箇所が多く、武装の有無も含めていろいろなアクションが決まります。
手の平の5㎜穴を利用してかめはめ波! とか(笑)。
シールドとソードを組み合わせて。
足首のスイング幅も広く、大股開きでも安定して自立できます。
太腿ロールのみ、先にも言ったように少し固いですが。
スタンド対応穴は背中にたたまれた尻尾の付け根にあります。
3㎜のほかに5㎜穴(尻尾取り付け用)もあるので、より安定させたい場合はそちらを使うのもよいでしょう。
ビーストモードで。
こちらの形態では、残念ながら期待していたほどには動いてくれません。
首を左右に振ることもできませんし、尻尾も固定。
脚部自体はロボットモードの腕部可動がほぼそのまま生きているのですが、付け根部分のガワが左右に拡げられるだけで前後には動かせず、実質的に動かせるのは膝から下だけになってしまっています。
走るポーズもなんか微妙・・
腕部も、常に恨めしや~状態なのががねぇ。
ヴェロキラプトルの開き。
左右にはこれだけ動かせるのになぁ・・
上体を起こして、いわゆる怪獣スタイルにすることもできますが、
ロボットモードの脚部が丸見えになってしまいます。
まぁ、これはさすがにしかたないとしても、ロボットモードの出来がとてもよいだけに、ビーストモードがなんかいろいろと惜しく感じてしまいますね。
オレ変形ダイノボット。
なかなかの狂気を感じます(笑)。
フォッシライザー装備。
ビースト戦士のなかではまだ装着可能な場所は多いほうですかね。
膝側面の丸モールドも5㎜っぽいのですが、塗装されていることもあってかなりキツめだったのでそこは使わず。
VSコンボイ。
結果どう転ぶかわかりませんが、とりあえずはプレダコンズということで、当然こういうシーンもあるでしょう。
はっきり言ってトイとしてのアクション性能はコンボイをはるかに上回っています。
しかしビーストモードになると・・
途端に運動性低下(笑)。
メガトロンと。
関係性としては初代メガトロンとスタースクリームと似たようなところがあったのですが、ダイノボットの場合はサイバトロン(マキシマルズ)に完全転向して以降は正義の戦士になるわけで・・今度のアニメではどうなるのかなぁ。
まぁ、すでにディセプティコンからオートボットに鞍替えあるいは協力してるキャラがけっこういるので、案外ずっとプレダコンで、こちらの当然そうなるという予想を裏切ってくるかも。
とはいえ、やっぱりこういうシーンも見てみたい。
からのジュラシックパーク!
ジュラシックパークコラボの日本発売はあるのかな?
ラットル騎乗。
ラットルくん、ほかのサイバトロンほぼ全員とコンビのシーンあった気がする。
パッとイメージ湧かないのはタイガトロンくらいかな。
2コメント
2021.07.11 12:00
2021.07.11 11:53